三国志の英雄たちが大活躍!『レッドクリフ Part I』
ただいま大ヒット上映中の、ジョン・ウー監督の歴史超大作『レッドクリフ Part I』を見てきました。
中国の歴史書「三国志」の“赤壁の戦い”をトニー・レオン、金城武、チャン・チェン、中村獅堂(特別出演)など豪華キャストで映画化した作品ですが、「赤壁」を「あかかべ」と読んでいた(正しくは『せきへき』)、私のような予備知識のない人間にも十分楽しめるエンターテイメント作品でした!
「赤壁の戦い」とは、中国後漢末期の208年、赤壁(湖北省の長江中流南岸に位置)で劉備と孫権の連合軍が曹操の大軍を破った戦いのことで、天下三分の分岐点となったそうです。[参照:大辞泉]
ジョン・ウー版「赤壁の戦い」は、こうした史実と、「三国志」を元に14世紀に書かれた娯楽小説「三国志演義」のエピソードを織り交ぜつつ、「勇気、友情、愛」という熱いメッセージを込めた超大作です。
構想18年、私財10億円を投じたジョン・ウー監督の思い入れが強く、映画は1本では収まらず、『Part I』と『Part II』の2部構成となりました。そのため、ハイライトとなる赤壁の戦いは『Part II』で主に描かれることになるのですが、『Part I』も145分の上映時間があっという間に感じられるほど、見どころ満載でした。
壮大なセットや戦闘シーンに圧倒されるのはもちろんですが、トニー・レオン、金城武、チャン・チェン、中村獅堂らが演じるキャラクターがそれぞれに魅力的で、物語の世界にぐいぐいと引き込まれます。
特に劉備に仕える趙雲、張飛、関羽ら猛将たちの戦いぶりは痛快で、主君・劉備への忠誠心、男気にも胸が熱くなります。
もちろんビジュアル担当(?)のトニー・レオン、金城武、チャン・チェンの熱演も見どころです。トニーと金城の“琴バトル”や、孫権の妹(ヴィッキー・チャオ)のお転婆ぶりなど、戦い以外の場面も生き生きと描かれていて、1800年前に生きた彼らが身近に感じられてきます。
いよいよ決戦の火蓋が切って落とされる『Part II』の公開は来年4月まで待たなければなりませんが、彼らがどんな活躍を見せてくれるのか、今から楽しみです。
すっかり三国志ワールドにはまってしまった私ですが、皆さんも機会があればぜひ劇場に足を運んでみてください。きっとお気に入りの英雄が見つかるはずですよ!(ちなみに私のイチオシは関羽役のバーサンジャプです。ちょっと高倉健に似た、目元涼やかな好男子です。)
8月の来日記者会見時の様子
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ブロコリスタッフ 関島
ドラマとは一味違う映画『ファンジニ』レビュー
映画の幕が閉じ会場が明るくなったとき、私は映画を見たというよりは美術館に行って来た気持ちになりました。全体的に幻想的な映像が美しく描かれ、それが語りかけてくる絵のように視聴者の見解に委ねる映画だという印象を受けました。
特にドラマと違うところを挙げると「色」だと思います。
ドラマが「極彩色」なら映画は「ワビサビ」。
かつての日本は特にワビサビの世界を重んじていたのでこの心理描写はどこか日本人にも伝わってくるものがあると思います。
そして、最高の妓生(キーセン)にもかかわらず衣装を黒や紫で統一していたところが印象的であり、映画として見せたかった「ファンジニ」の姿、妓生でありながらも一人の女性として愛する男性を思う切ない気持ちを色で表現していたのではないかと感じました。
主演のソン・ヘギョはこの映画版の主役が決まる前から、主役の座を得るために長い時間をかけ古典的作法や楽器など、全てにおいて習得する努力を重ねたそうです。候補の女優が数名いた中でも一番の情熱を買われ大抜擢されたわけです。
その意志の強さと情熱がまさにこの作品に反映されています。
相手役ユ・ジテの作品を私は今まで見たことが無く、演技派俳優といわれているくらいしか知りませんでしたが、ファンジニへの気持ちを胸に秘め、やるせなさとセクシーさを出した今回の役は、ユ・ジテの魅力を最大限に生かし視聴者を世界へ引き込みました。
そして最後にファンジニが心の中で語る言葉
「風になって吹き、雨になって降り、あなたの胸で眠り目覚めたい。愛しています。」
この言葉がドラマとは違う「ファンジニ」の、内面の心情を中心に描いた監督の描写
だと感じました。
ソン・ヘギョが新たな挑戦として選んだこの映画、美しくあり、いつも物憂げな表情
の魅力に引き込まれること間違いなしです。
ブロコリスタッフ YUMI
私が「魔王」にはまった理由~ブロマガ記者レビュー~
私はよほどの理由がない限り、あまりドラマを見ません。ドラマに対する評価も厳しく、信頼している脚本家も偏愛する俳優もいません。多額の制作費が投じられ、豪華なキャストが登場しても、題材に魅力がなければ見ないので、最終回まで見続けたドラマは数えるほどです。
「魔王」はサイコメトラーという独特の素材と、サスペンスという珍しいジャンルであることに興味を持ち、第1話を見たのですが、めまいがするほどの感覚的な画面と、破片のように散らばった事件の手がかりが、ドラマの緊張感を高めていました。つまり、第1話を見たら、次の回を見逃すことはできないほどの吸引力があったのです。それは、韓国が誇るメロドラマや時代劇からは感じられない、久しぶりの新鮮な感覚でした。
すでに演技派として評価されているオム・テウンの安定した演技と、恐るべき新人、チュ・ジフンの熱演がドラマに厚みを持たせ、ドラマの鍵を握る脇役陣のいぶし銀の演技も秀逸でした。毎回最後に新たな事件を予告する構成力も見事でした。「あれ、この人も死ぬの?」といった予想もつかない展開に戸惑いながらも、ありきたりでない発想に、思わず快哉を叫ぶこともありました。
「魔王」には善が無条件で正しいという強迫観念もなく、人間なら誰にでも共存する善と悪をリアルに描き出しています。悪を行わざるを得ない理由、善を装った悪。一度は深く考えなければならない問題を、私に投げかけてきました。
一瞬でも見逃せばドラマの流れについて行けなくなるほど、パズルをはめ込んでいくかのように展開する「魔王」は、ありきたりのラストに飽きた視聴者に、これまでにない面白さを味わわせてくれるはずです。歯車がかみ合い、回りだすような最終回に向けての展開は、娯楽性はもちろん、切ないラブストーリーやメッセージも絡み、いろんな面で満足感を与えてくれます。
「魔王」の一ファンとして、日本でリメイクされたドラマが好評だという嬉しいニュースを聞きました。日本版「魔王」を楽しんでいる方なら、韓国版「魔王」をより楽しめるはずです。もちろん、まだ見たことのない方々にも、韓国ドラマの新たな魅力を見せてくれる「魔王」をぜひおススメしたいです!
日本リメーク記念!衝撃の話題作「魔王」特集はこちら!
パク・ウィリョン(ブロコリマガジン from seoul)
コーヒープリンス1号店~☆韓国最新カフェ事情☆~
お久しぶりです★トチ子です。現在日本でも話題沸騰中のドラマ「コーヒープリンス1号店」は、皆さんご覧になったでしょうか?
トチ子は久々にドラマにどっぷりハマって見ていました。あんな素敵な男性に囲まれたカフェ、いいですね。あこがれます(笑)!
イケメン揃いのコーヒープリンス1号店ですが、トチ子が何よりハマったのはユン・ウネ扮するウンチャンです。あまりにもハマり役でキュンとなってしまったのです。男のフリをして働きだすウンチャンですが、実は超乙女だったりして、そこがまたとても可愛いです。
コン・ユ扮するハンギョルの奮闘ぶりも見どころです。このドラマは登場人物がみんな魅力的で、見ていても飽きないドラマだなと感じました。小中学生の頃に少女マンガを読んでいた頃のトキメキみたいなものを呼び覚ましてくれます。
あーこんなカフェがあったらいいな♪行ってみたいな♪なんて思っていたら、このドラマの撮影セットがそっくりそのまま開放されているらしいですね。弘大(ホンデ)にあるらしいとのこと。弘大エリアは若者の集うクラブやおしゃれなカフェがたくさんあって、トチ子もよく遊んでいました(懐かしい・・・涙)。
日本でもカフェにはよく行くほうですが、韓国のカフェ文化ってちょっと独特なところもあったりして面白いです。トチ子の仲良しのお友達もソウルの江南(カンナム)という場所でカフェレストランを経営しています。ちょっと考えてみたら、お友達のお店も美男美女揃いなので、コーヒープリンスたちに負けてないかな…と、思います(笑)。
なぜかいつもトチ子はここに一人で現れる寂しい女なのですが、店内ではパーティーやライブ演奏や演劇などの特別公演もたまーにあったり、愛の告白をするカップルのお手伝いをしたり(プロポーズ大作戦!)いろいろと面白いイベントがあったりします。毎回お店の雰囲気が違ったりして、とても楽しいな、日本にもこんなカフェないかなと、いつも思っているのです。
現在はワインビンス(ワインのかき氷)が大変好評だとお友達から連絡があって、今すぐ飛んで行って食べたい!!なんて思ったりしています。日本広報担当に選ばれたので、いつか日本支店が出来た暁には、皆さんに真っ先に宣伝しますね(笑)!!
トチ子プロデュースのカフェができたら、コーヒープリンスならぬブロコリカフェのプリンス候補は孫社長、コッキ-、蒲田のケンちゃん、31歳中村さん、そしてやっぱり赤の似合うイケメン部長に決定ですね☆
皆さん、どなたにプリンスになってほしいですか? トチ子
『絶対の愛』(※心臓の弱い方、冒頭は注意です!)
「整形大国韓国」を背景にした究極のラブストーリー。
(2006年-キム・ギドク監督作品-韓国/日本製作映画)
交際2年になる恋人(ハ・ジョンウ)が自分に飽きてしまうのではないかと不安にかられた主人公の女性が顔を整形し、
新たな女性として彼の前に現れる・・・(パク・チヨン←整形前)(ソン・ヒョナ←整形後)
キム・ギドク監督ファンにとっては物足りないところもあるといわれる反面、
初めてみる方には入りやすい作品なのでは。
ゆがんだ愛情から執拗に彼を追いかける女性は怖いものがあり、
手術後のマスク姿や、前の顔のお面をかぶって彼の前に現れるシーンは恐ろしかった。
しかし、過去の自分に嫉妬をしてしまう場面など両女優の演技力は見ごたえあり。
見終わった後の感覚が手塚治作品の暗い漫画を読んだ後に似ていた。
暗いというか、放心するというか、
よくテスト前などに手塚治作品を読むと勉強が手につかなかった、あの感じ。
あまり落ちていないときに見るのがお勧めです。
途中手術のえぐいシーンがあったのには目を背けました・・・
苦手な方は早送りを。
顔や外見やDNAが簡単に操作できる時代になったら、本当に内面だけで人を好きになるのかもしれません。
以上、編集長に硬派といわれた、スタッフKYでした。
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