2008/02/15 02:23
テーマ:韓国映画レビュー カテゴリ:韓国映画(全般)

韓国映画「マイ・ブラザー」

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東京では連日寒い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先週降った雪が私の自宅付近では今でも雪の塊が残っていて、そこを通る度に転びそうになっています・・・

 

それはさておき、この度ブロコリにて念願のブログを頂戴したわけですが、突然のチャンス到来にまず何から書き始めようか迷い、刻々と時が過ぎてしまいました。
これまであれも書きたい、これも書きたいと構想を練っていたのですが、いざPCの前に座ると、急に何も思いつかなくなるというアイドリング状態に陥ってしまったのです。

 

とはいっても何も始まらないので、今日は私の初ブログ記念日ということで、初繋がりで初めて観た韓国映画について書いてみようと思います。

 

その初めて観た韓国映画、恐らく私の記憶が正しければ「マイ・ブラザー」(ウォンビン主演)という映画だった気がします。
なぜこの映画を観たのか確固たる動機も特になく、ただ単に弟から「これを観ろ!!」と無理矢理手渡されたのがきっかけです。

 

そのため、何の期待もなく、観始めたわけですが、観ていくうちにどうもこれは「オカシイ」なと思ってきたのです。
第一に、母親は兄ばかり可愛がっているという設定
第二に、兄は弟のことを顧みず、自己中心的な振る舞いをしているということ
第三に、弟はそんな兄に哀れみすら感じているということ

そして最後に弟がこれを兄である「私」にみせてきたこと・・・

 


この映画自体は何ら難しいところもなく、誰が観ても分かり易い内容だと思います。
詳細は敢えて書きませんが、特に男兄弟の人や男兄弟を持つ親にとっては多少複雑で繊細な問題を含む映画なのではないでしょうか。
少なくとも兄側の立場で観ると、これは誇張しすぎだろうと反駁したくなるに違いありません。
(韓国の家庭では、長男が非常に可愛がられると聞きますし、結構普通に有り得るテーマを扱った映画なのかもしれません。)

 

しかしながら、年の近い男兄弟における弟の微妙な心情については上手く描き出せている気がします。
年頃の弟というのはいつでも兄の存在を内心疎ましく思っており、いつか辱めてやろうと、常に隙を窺っている恐ろしい明晰さを持っているものです。
それが顕著に表れる場合もあるし、また表面上は表れない場合もあります。特に後者の場合、弟自身は自らを優しすぎる男だと思い込み、さらにそれが激しいとナルシシズムにまで発展します。
成長期のナルシシズムは親や自分を取り巻く社会への反抗へと変化し、強がりなくせに甘えん坊で寂しがり屋という厄介な「弟」を誕生させるのです。

 

特に末っ子はこの「弟」という特権を徹底的に利用し、少しばかり先に生まれた兄に逆襲するわけです。

 


こうして弟は私に「マイ・ブラザー」をみせたことで、私への積年の恨みを晴らしにきたわけです。これは私が油断して観てしまった点で完敗です。
と、同時にこれが「弟」がなせる精一杯の愛情表現であることも付け加えておきます。

 

また恥ずかしながら、私はストレートな愛情表現よりも逆説的で面倒な愛情表現の方がかえってグッときてしまったりするのです。
これだから兄も兄で結構面倒な奴なんです。

 

兄弟っていう血の繋がりはつくづく面倒だなぁと感じるものですが、どうあがいてもそれは変わらないらしいので、喧嘩しつつも何となくうまくやっていくのが程好い関係なのではないでしょうか。と、最近は思っています。

 


おしまい。

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