2008/01/23 09:56
テーマ:創作の部屋 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

「朝月夜」(アサヅクヨ)②・・・こちらは戯言創作の部屋。

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「2~3日安静にして、きちんと食べて、眠ればすぐに元気になりますよ」

当直の医師の言葉を、韓国スタッフの責任者であるO氏と私は、彼の眠っている顔を見つめながら聞いていた。

「明日の便で、韓国に帰る予定なんですが・・・」

O氏は、多分そのことが気になっているだろうと、私は代わりに聞いてみた。

「どうしても帰りたいというのなら、止めはしませんが・・・」

2~3日安静にしろと今、言ったばかりだろう・・・言葉には出さないが、不快感を顕わにした表情で、医師は病室を出て行った。

 

「困ったなあ・・・。ひとりだけ置いていくわけにも行かないし・・・。かと言って、誰かを付き添いに残すというのもなぁ・・・。次の仕事の準備もあるんだ。できれば明日、全員で帰国したいんだが・・・」

「私でよければ付いていますが・・・」

思いもかけない私の言葉に、O氏は先ほどの困惑した様子とは打って変わって、「お願いできますか?いやあ・・・助かるなあ」と、安堵の色を見せた。

彼と私の荷物を明日、病院まで届けてもらうことと、入院費のことなどを話し合い、O氏はホテルに帰って行った。

 

酒宴の席を抜け出してきたO氏の吐息で、病室にはお酒の臭いが充満していた。

思い切って、窓を開け、空気を入れ替えたいと思ったが、夜風は病人に良くないと思い直し、空気清浄機を作動させた。

厄介なことになってしまった・・・とでも言いた気なO氏の顔を思い出すと、眠っている彼が気の毒に思えた。

                               

「今夜は、ここに泊まりますよね?」

中年のナースが、毛布を持って来てくれた。

「この病院は、完全看護だから、付き添ってもらわなくてもいいんだけど・・・。心配でしょ?カレのこと・・・。」

「・・・・・」毛布を受け取っただけで、私は黙っていた。

「でも、良かったわね。恋人が日本人で。ここには韓国語・・・解る人いないのよ」

中年のナースは、点滴の落ちる様子をチェックしながら、眠っている彼に向かって呟いた。

 

ナースが「お休み」と言って、出て行った後、壁の時計を見上げると、針は午前0時を指していた。

打ち上げの席に彼がいないことに気付いてから、5時間以上の時が経過していた。

                                  

何事もなければ、今頃、ホテルのそれぞれの部屋で眠りについていたであろう、私と彼・・・。

それが、こうして同じ部屋にいる現実・・・。

なぜ、彼の付き添いを引き受ける気になったのだろう?

ひとつは・・・学生時代のことを思い出したから。

 

あれは、大学2年の夏だった。

友人同士でタイに旅行した時のこと。

私達は、バンコクからバスで3時間あまりのパタヤビーチに来ていた。

バンコク市内は日本語でも不自由はしない。

ところがビーチともなると、ホテルの従業員のほとんどは、日本語が解らない。

メニューもすべてタイ語だった。

そんな場所で、私は腹痛を起こした。

どんな風におなかが痛いのか、現地の医師に伝えるのにとても苦労した。

その時の記憶が甦ったのだった。

 

そして、もうひとつ・・・。

今回のツアーに関して、私は韓国サイドから要請があり雇われていた。

しかし、実際のところ、韓国人スタッフは、通訳など必要ないと思われるほど、淡々と仕事をこなしていた。

彼も、そうだった。

その割には過分な報酬で、申し訳ない気持ちを感じていたのだった。

そのふたつが付き添うことを決めた理由で、他には何もなかった。

 

点滴が効いているのか、彼は静かな寝息をたてて眠っていた。

私もそっと目を閉じた。

                                


2008/01/19 17:07
テーマ:創作の部屋 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

「朝月夜」(アサヅクヨ)①・・・こちらは戯言創作の部屋。

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「朝月夜」・・・と書いて、「アサヅクヨ」と読むことをまだ、薄暗い朝の空を見上げながら、彼に教えた。

天空には、仄かな光を帯びた儚い月が残っていた。

月・・Moonを「ヅク」と読むことが、彼にはなかなか理解できないようだった。

実は、私だって、数日前に知ったばかりなのだった。

彼と出会ってから、ほの白い朝の月を何度、見ただろう。

               

彼と初めて会ったのは、日韓合同のコンサート会場だった。

彼は、ステージを彩る照明監督として、客席前方の機材の脇に立っていた。

通訳である私をスタッフが紹介してくれて、短い韓国語で挨拶をした。

取り立てて、どうという人ではなかった。

ただ、握手をした時の、包み込むような手の平の大きさだけが、心に刻まれた。

関東地方一帯を回るだけの小規模なコンサートツアーであったが、各会場は予想以上の盛り上がりを見せ、10日間のツアーは大成功で、全日程を無事終えた。

               

ツアーの最終日は、栃木県の宇都宮。

韓国人スタッフ一行は、明朝、福島空港から帰国の予定だった。

ツアー成功のお祝いと関係者の労いの意味を込めて、ささやかながら打ち上げの宴がホテルで行われることになった。

だが、その席に彼は姿を見せなかった。

一足先に帰国したのだろうか・・・。

私は、傍らのスタッフにそれとなく聞いてみた。

「体調がすぐれず、部屋で寝てるんですよ」の、ひと言だけで、別段、気にする風でもなく、そのスタッフは談笑の輪の中に入ってしまった。

               

彼の部屋が4階の410号室であることは、配られた「部屋割り表」で知っていた。

私は、そっと席を離れるとエレベーターに乗って、4階に上がり、彼の部屋をノックした。

応答はない・・・。

もう一度・・・何事もなく、ただ眠っているだけで、ノックの音で目覚めてしまったら、詫びればいい・・・そう思った。

しかし、二度目のノックにも何の応答もなかった。

私は、妙な胸騒ぎを感じて、フロントに行き、事情を話して、部屋まで同行してほしいとお願いした。

まず、電話を・・・と、呼び出してみたが一向に受話器を取る気配はないようだった。

フロント係の頭によぎった思いは、私と同じだったようで、マスターキーを掴むと、早足でエレベーターホールに向かって歩いて行った。

私もその後を追った。

               

410号室の扉をフロント係の青年が、彼の名を呼びながら、二度三度ノックを繰り返したが、相変らず答えはなく、鍵穴にマスターキーを差し込み、「失礼します」と言いながら、遠慮がちにドアを開けた。

広い部屋ではない。

その位置からも充分に部屋中を見渡すことが出来た。

私たちの目に飛び込んできたのは、とても尋常とは思えない彼の寝ている姿だった。

荒い息づかいと乾いた唇。

私は躊躇いながら彼の額に手を充てた。

額は燃えるように熱かった。

「救急車の手配を・・・」私は、そう告げると「インスssi~」と、彼の名前を呼び続けた。

 


2007/07/16 03:41
テーマ:今日のひと言 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

今日からスタート

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毎年この時期になるとこのフォトをPCの壁紙にしている。

清々しい夏の空と、それを眩しげに見上げるヨンジュンの横顔が大好きだから。

・・・と、同時にこんな風に太陽の下、のんびりとオフを過させてあげたいな・・と言う気持ちになる。

日本では、台風の襲撃により、地域によっては、大きな被害を受けている。

その地にもヨンジュン家族が住んでいると思うと、ニュースを見ていても心が痛む。

チェジュのお天気はどうなのだろう?

撮影は順調に進んでいるのだろうか・・。

「sweet room」と名づけたからには、できるだけ明るい話題でブログを続けていきたい。

3日坊主にならないように・・。


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