2010/06/10 16:04
テーマ:創作・小説 カテゴリ:趣味・特技(その他)

刹那に

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こわしたい
       (めちゃめちゃに・・・)
 
こわせない
       (そっとそっと・・・・)
 
こわしちゃいけない
       (だいじにだいじに・・・)
 
 
熱い炎の塊が
 
喉の奥深くで
 
ボクを苦しめる





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              金子光晴  愛情69より




愛情55
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はじめて抱き寄せられて、女の存在がふわりと浮いて、
なにもかも、男のなかに崩れ込むあの瞬間。
 
五年、十年、三十年たっても、あの瞬間はいつも色揚げしたやうで、
あとのであひの退屈なくり返しを、償ってまだあまりがある。
 
あの瞬間だけのために、男たちは。なんべんでも恋をする。
あの瞬間だけのために、わざわざこの世に生まれ,めしを食ひ、生きて来たかのやうに。
 
男の舌が女の唇を割ったそのあとで、おんなのはうから、おづおづと、
男の口に舌をさしいれてくるあの瞬間のおもひのために。

 
 イメージ 2
                               これらの春画は、金子光晴の義弟、河野密氏が所蔵していた
                               大きさはタテ18cm、ヨコ12cmの画帳で12枚つづり。
     
 
 
女への辧
 


 女のいふことばは、
いかなることもゆるすべし。
女のしでかしたあやまちに
さまで心をさゆるなかれ。
 
女のうそ、女の気まぐれ、放埒は
女のきものの花どりのやうに
それはみな、女のあやなれば、
ほめはやしつつながむべきもの。
 
盗むとも、欺くとも、とがめるな。
人目をぬすんで、女たちが
他の男としのびあふとも、妬んだり
面子を振り廻したりすることなかれ。
 
いつ、いかなる場合にも寛容なれ。
心ゆたかなれ。女こそは花の花。
だが、愛のすべしらぬ偽りの女、
その女だけは蔑め。それは女であって女でないものだ。


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