2010/12/22 01:51
テーマ:【創】アマン第2部 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】アマン「A Fine Day」2










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BYJシアターです^^

今回の来日は・・・
お互いの垣根がちょっと取れた・・・感じがしましたね。


いつも韓国の家族がうらやましかったよね。

でも、ちょっと近づいた・・・そんな気がしました^^

日本のjoonはちょっと甘ったらしくて・・・そこもいいです^^

甘えてください・・・胸を貸します^^ 爆


アシア流ですからね^^

もうおんなじように愛していただいて^^


では、

本日は「アマン-A Fine Day-」2話です^^

「アマン」の第1部がまだの方は←一部からどうぞ^^
スワンのドキドキの恋に一緒にときめいてください^^
そのほうがヨンジョンの素敵さがわかります^^



ではこれより本編。
お楽しみください^^






~~~~~~~~~~~~~~~~








小さな命が
私たちをより近づけてくれる

あなたと私を
もっともっと
近くに

もう私たちが
離れることはないでしょう?


二人で一人・・・
うううん、

二人で
もっともっと
大きな世界へ・・・












「ヨンジョン、そんなに性急に・・・」
「子供は生きているんだぞ。一分一秒が惜しいところだよ」
「そうだけど・・・」

ヨンジョンは、一週間の休暇を取って、ヒョンスのために、目ぼしいいくつかの学校を見学しに出かけることにした。






主演:ペ・ヨンジュン
    チョン・ドヨン

「アマン-A Fine Day-」2
(2007.7~9月作品)






あの日、ヒョンスがヨンジョンの手から薬を取り上げて、自分の部屋へこもってしまったのを見て、ヨンジョンは意を決したように、階段を上っていった。



そして、いきなり、ヒョンスの部屋のドアを開けた。

ヒ:あ、お父さん!(振り返る)
ヨ:ヒョンス!


その時、ヒョンスは、シャツを脱いで、腕の怪我をしたところに薬を塗っていた。
突然、ドアが開いたので、体を隠すことができなかった。



ヨ:ヒョンス・・・。どういうことだ・・・。
ヒ:・・・・。

ヨ:ちゃんと見せてみろ・・・。


ヨンジョンは、ヒョンスの背中についた足跡のアザに驚いた。


ヒ:・・・。
ヨ:ちゃんと話してごらん。(じっと息子の目を見る)
ヒ:お父さん・・・。
ヨ:その背中のアザは何だ・・・。
ヒ:・・・。

ヨ:ん? ヒョンス。おまえがここにいて、幸せに暮らしてなければ、オレたちだって・・・ここでは暮らしていけないんだ・・・。
ヒ:(俯く)・・・。
ヨ:おまえを犠牲にして・・・オレたちが幸せになれると思うか?
ヒ:・・・。

ヨ:何があったんだ。その背中は、普通じゃないぞ。
ヒ:サッカーの時に、僕が倒れたところに、友達が上に乗って倒れちゃったから・・・スパイクで踏まれちゃっただけだよ・・・。
ヨ:本当にそうか? スポーツをやっていたら、転んだりもするさ・・・。でも、そんなに毎回、ケガをするようなサッカーなんて聞いたこと、ないよ。

ヒ:僕が・・・不慣れだから。
ヨ:一年生なんて皆、不慣れだろ? それに・・・おまえはそんなに運動神経が悪いほうじゃないし・・・。

ヒ:僕が・・・皆に馴染めないから・・・。
ヨ:・・・。
ヒ:言葉も下手だし。
ヨ:そんなことで皆がいじめるのか?

ヒ:だから、皆がイライラするんだ・・・。
ヨ:皆って誰だ。アメリカの社会はそんなに皆、気が短いのか?
ヒ:・・・・。

ヨ:お父さんだって、大学院で留学した時、初めは流ちょうに話せなかったよ。でも、そんなことで、意地悪なんてされなかったよ。
ヒ:・・・。(下を向いたまま)もう、英語で話すなって・・・。
ヨ:・・・。
ヒ:おまえみたいな人間は、アメリカでは暮らせないって・・・。
ヨ:先生もそういうのか?
ヒ:・・・。
ヨ:誰が言うんだ?
ヒ:・・・。
ヨ:皆って・・・皆のはずがないだろ?
ヒ:・・・。

ヨ:韓国の連中か?
ヒ:・・・なんでわかるの?(顔を上げる)

ヨ:ちゃんと話してごらん。

ヒ:僕が、まだ英語が下手だから・・・皆が笑うんだ。それに、挨拶の仕方とかもおかしいって。先生にへつらってるって・・・。
ヨ:その子たちは、こっちで育ったんだろ?
ヒ:うん・・・でも、僕がおかしいって・・・。

ヨ:それは国の違いだから、仕方ないだろ? よその国から来た子たちは皆、どこか違うはずだろ?
ヒ:僕が・・・他の国出身の子と話すと、あとで怒られる・・・。まともに、同じ国の人間ともコミュニケートできないくせにって・・・。

ヨ:それで、スパイクで蹴るのか?
ヒ:・・・靴を隠されたこともあるし・・・教科書も無くなっちゃったのがある・・・。でも、ほかの人は、怖くて、「皆」に抗議できないんだ・・・。
ヨ:なぜ?
ヒ:皆、いつも、ひと固まりで歩いてるから・・・。

ヨ:徒党を組んでるってわけか。なんてことだ・・・。(やりきれない)


ヨンジョンがヒョンスを抱きよせた。
こんなになるまで、自分たちは気がつかなかった。そして、ヒョンスは、自分やスワンのために我慢していた。








ヨンジョンはヒョンスの話を聞くと、すぐに転校できる学校を探し始めた。
スワンはそんなに性急にしなくてもと言ったが、ヒョンスの精神状態が病んでからでは遅いと譲らなかった。



ヨ:今なら、まだ、ヒョンスだってすぐ立ち直れる。本当に大きな事件が起きてからでは遅いよ。
ス:・・・。でも、その上の子が卒業したら・・・?
ヨ:そんな・・・。皆、団体でいるんだぞ。次のヒョンがいいやつである保障はないだろ? 今まで一緒に苛めてきて、急にいい人になるなんて、考えられないよ。
ス:・・・。
ヨ:探そう。
ス:でも、この辺の学校と言っても・・・引っ越すの?

ヨ:ボーディングスクールを探す。
ス:寄宿させるの?
ヨ:いいところなら、そのほうがいいだろ? なまじ、一緒に暮らしてなんて考えたのがマズかったよ。会社の連中にも聞いてみるよ。ジェームスは確かボーディングスクールの出身だったし・・・。



ヨンジョン自体、群れをなしてつるんで暮らすことがあまり好きではなかった。
人の顔色を見ながら、ヒョンスが自分を殺してやっていくのを見るのも嫌だった。

そばにいるスワンも驚くほど、ヨンジョンはヒョンスの学校のことにのめり込んでいた。





それから、しばらくして、ヨンジョンは休みを取って、ヒョンスの学校見学に出かけた。
いくつかの学校にアポを取り、こちらの状況を話し、学校の方針をきっちり聞くことにした。そして、寄宿生の生活もちゃんと見せてもらうように頼んだ。

朝、車のところまで送ってきたスワンを見て、ヨンジョンが微笑んだ。


ヨ:ヒョンスは、今日も学校へ行ったんだね。
ス:うん、負けたくないって・・・。
ヨ:そうか。
ス:頑張るよね・・・。
ヨ:うん・・・・。じゃあ、行ってくるよ。(車のドアを開ける)
ス:うん・・・。ヨンジョン、冷たいコーヒーとサンドイッチ。
ヨ:ありがとう。


受け取ったランチバッグをしばらく見つめて、ヨンジョンがスワンの顔を済まなそうに見上げた。



ヨ:スワン・・・。 ごめんよ。
ス:・・・なんで?

ヨ:だって・・・産休に使おうと思ってた休みを使っちゃったから。
ス:いいのよ。赤ちゃんはこれからずっと一緒だもん・・・。ヒョンスのことが今は一番大事よ。

ヨ:うん。(頷く)



ヨンジョンがスワンの手を取ってスワンを引き寄せ、抱き締めた。







ヨンジョンは、出かけていった。


スワンは、ヨンジョンの車を見送って、なぜだか、ちょっと寂しい気分になった。

今は、ヒョンスのことが一番なのはわかっている。

でも・・・。

ヨンジョンが、自分に対して、とても済まなそうにしているのが、スワンにはちょっと寂しい。

とても・・・水臭い。

こんなにお互いが近くにいて、なくてはならない存在なのに、ヨンジョンは今回のことで、スワンと少し距離をおいている。確かに、ヨンジョンが感じるように、のめり込むように、ヒョンスのことを考えられない自分がいることは、スワンも薄々感じている。

まだ、赤ちゃんができる前なら、自分も一緒になって、学校探しに燃えているはずだ。
でも、今は、守りに入っている・・・。

これが母親というものなのか。
自分の子供のほうがかわいいということなのか・・・。












ス:あ、母さん。こんな時間にごめんね。


スワンがソウルにいる母親に電話をかけている。


母:こんにちはかしら? (笑う) どうしたの? 臨月に入ったら、そっちに行くけど、もう少し一人で頑張れるわよね?
ス:うん。母さんも、ミンスの赤ちゃんの世話で忙しいのに、ごめんね・・・。

母:どうしたの? 赤ちゃんのことではないのね?
ス:うん・・・。

母:ケンカしたの、ヨンジョンさんと。(笑う)
ス:違うわよ。

母:そうよね、あの人はそんなことはしないわね・・・。ヒョンス?
ス:うん・・・。

母:どうしたの! 何かあったの?
ス:学校でいじめがあって・・・体に傷も作っちゃって・・・。中学校のね、「ヒョン」がやなやつなの。なんか、とっても小さな世界だわ。
母:それで、ヒョンスは大丈夫なの?
ス:うん・・・頑張って、学校へ行ってる。
母:・・・。


ス:でもね、母さん。ヨンジョンがもうここの学校じゃだめだって。一度ついた序列からは逃げられないし、同じ地元では、「ヒョン」がいなくなることはないし、徒党を組んでる皆の体質は、そんな簡単には変わらないからって。違うところの学校を探すって言って、今日から休みを取って、学校探しに、今、出かけたの。

母:どこへ?

ス:目ぼしい、いくつかの寄宿舎学校を見て回るって。話もちゃんと聞きたいって、アポも入れて出かけたわ。
母:そう・・・。
ス:ヨンジョンが、子供は生き物だから、時間を置いたら手遅れになるからって。
母:そうだったの。いいところが見つかるといいわねえ。


ス:母さんもそう思う?
母:ええ。
ス:寄宿舎に入れても大丈夫かしら?

母:へんないじめが続くよりいいでしょう・・・。スワン、あなたは反対なの?

ス:わからない・・・。ホントはヒョンスを手元に置きたいけど・・・。母さん、私、ヨンジョンと同じように考えられないの。彼みたいに熱くなれなくて・・・。ヒョンスのことは、ものすごく心配なのに。私・・・。今、自分のお腹の子がかわいくて・・・ヒョンスを同じように考えられないのかしら。
母:スワン?

ス:母さんは、自分の子よりヒョンスを大切にしなさいって言ったけど・・・生まれる前からこれじゃ、だめだよね・・・。

母:スワン。あなたは今、お腹が大きいから、きっと体が大儀なのよ。それでそう感じてしまうんだと思うわ。それに、ヨンジョンさんはヒョンスの本当のお父さんだもの。それは心配だし、彼の人生に責任があるわ。一生懸命になるのは、当たり前でしょ?

ス:母さん・・・。ヨンジョンも、たぶん気がついているの・・・。私がヨンジョンと同じスタンスじゃないってこと・・・。それで、私に、「ごめんね」って言うのよ・・・。なんか、そんなこと言われると、悲しくなっちゃう・・・。(少し泣き声になる)
母:スワン。あなたは大丈夫よ。だって、そうやって反省しているんだもん。ヨンジョンさんやヒョンスのことを十分、考えているわ。
ス:でも、ヨンジョンに悪くて。(涙が出てしまう)

母:ヨンジョンさんもちゃんとわかってるわよ。それに、あの人がヒョンスのために一生懸命になるのも、親としては当たり前だもの・・・。いいお父さんだわ・・・。
ス:うん・・・。

母:今は、ヒョンスの学校のことはヨンジョンさんに任せて、あなたは、ヒョンスにおいしいものを食べさせて、お家でゆったり過ごせるようにしてあげることよ。
ス:うん・・・。

母:スワン。元気出して。きっとヨンジョンさんがいいところを探してくれるわよ。
ス:うん・・・。(しゃくる)
母:母さんが行くまで頑張って。ね。
ス:うん・・・。(鼻をすする)



スワンは涙を拭いた。
ここのところ、涙もろくなっていて、ちょっとしたことでも泣けてくる。

今日は、久し振りに母の声を聞いて、スワンは母に抱かれて大泣きをしたい気分になった。
まだまだ、自分は甘ちゃんだ。










夕食を食べ終わって、ヒョンスと二人でリビングでテレビを見ていると、電話が鳴った。
また、母からの電話だった。



ス:あ、母さん?
母:ヒョンス、いる?
ス:いるけど・・・。

ヒ:お祖母ちゃん?
ス:うん、出る?
ヒ:うん!


テレビを見ていたヒョンスがうれしそうな顔をして、電話を受け取った。



ヒ:もしもし、お祖母ちゃん?
母:そう。元気だった?
ヒ:うん。どうしたの?

母:どうしてるかなと思って。予定では、もうあなたのところに遊びにいってるはずが、こっちの赤ちゃんの世話でなかなか行けないから。今日ね、急に、ヒョンスに会いたくなっちゃったから。
ヒ:そうなの?
母:うん。だから、声だけでも聞きたいなと思って。
ヒ:そうか。僕もお祖母ちゃんに早く会いたいよ。
母:うれしい・・・。お父さんは?

ヒ:お父さんは・・・。お父さんは今出かけているんだ。
母:そうなの。

ヒ:・・・実はね…。お祖母ちゃんが来たら、ばれちゃうから、言うけど、お父さん、今、僕の学校を探しに行ってるんだ・・・。



スワンは、少し離れたところからヒョンスの話を聞いていた。



母:今の学校は、だめなの?
ヒ:うん・・・。僕、英語が下手だから・・・皆に苛められちゃうんだ・・・。
母:皆って?
ヒ:同じ、韓国の子たち・・・。
母:そうなの・・・。
ヒ:それに・・・。僕は・・・相手が白人でも日本人でもベトナム人でも気にしないで遊んじゃうから、仲間意識が足りないって言われちゃうんだ。
母:それは辛いわね・・・。お父さんが、ヒョンスに合った学校を探し出してくれるといいねえ。

ヒ:・・・うん・・・。でも・・・。お祖母ちゃん、新しいところへ転校していくって逃げることでしょ? 僕は逃げたくないんだ、負けたくないんだよ。

母:お父さんが新しいところを探してるのが嫌なのね?
ヒ:うん・・・。負け犬になりたくないんだ・・・。

母:ヒョンス・・・。ヒョンスのお父さんは、負け犬なんかじゃないでしょ?
ヒ:うん。
母:立派な人よね? お父さんだって、ヒョンスをそんな弱い子にしたくないでしょ。でもきっと、今ある状況が、すぐには解決するものではないと、お父さんが感じたんじゃないのかしら? だから、つまらないことで、ヒョンスの時間を無駄にしたくないって思ったのよ。
ヒ:そうかなあ・・・。

母:きっと、つまらない人たちのために使う時間をもっと有効に、ヒョンスのためになることに使ったほうがいいと考えたんだわ。
ヒ:うん・・・。

母:ヒョンス。学校へは行ってるの?
ヒ:うん。
母:辛い?
ヒ:・・・。

母:本当に辛い時は休んでいいんだからね。我慢ばかりしていることが、いい事とは限らないからね。
ヒ:・・・そうお?
母:そうよ。嫌だったら、スワンに学校に行ってもらって、ちゃんと休みますって言ってもらいなさい。
ヒ:・・・。

母:どうする?
ヒ:・・・。お父さんが帰ってくるまで、学校は続けるよ。
母:それで大丈夫なの?
ヒ:うん。新しい学校が決まらないのに、休みたくないんだ。
母:エライねえ・・・ヒョンスは。それだけ、しっかりしていれば、大丈夫かしら・・・。でもね、無理は禁物よ。相手のあることだから・・・。少しでも、相手がおかしいと感じたら、学校の途中でも、帰ってらっしゃい。
ヒ:うん。

母:スワンにもよく言うわ。
ヒ:・・・。
母:ヒョンスを守ってって。
ヒ:大丈夫だよ、よくわかってくれてるから。

母:でも、お祖母ちゃんからもお願いする。お祖母ちゃんの大事なヒョンスのことだもん。

ヒ:・・・。(涙が出てくる)

母:ヒョンス?
ヒ:・・・。(しゃくる)
母:・・・。
ヒ:・・・お母さんに代わるね・・・。
母:ヒョンス?
ヒ:お祖母ちゃん・・・ありがとう・・・。



ヒョンスが泣きながら、スワンに受話器を渡して、自分は2階へ上がっていってしまった。

母と何を話したかわからないが、素直に泣き顔を見せたヒョンスを見て、スワンは胸につかえていたものが取れたように感じた。



ス:母さん、ありがとう。
母:ヒョンスが何か言ってきたら、好きなようにしておあげ。
ス:母さん。
母:学校を休みたいと言ってきたら、無理じいしないで、あなたが学校にちゃんと話してね。
ス:・・・うん・・・わかった・・・。
母:お母さん、しっかりね!
ス:うん・・・。(泣ける)


スワンは母の援護射撃がうれしかった。
自分ではうまく言えない分、母がヒョンスの心を解きほぐしてくれたように思う。


でも、結局、ヒョンスは休むことなく、学校へ行った。
彼は、ある日突然、バッサリと学校をやめたいと言った。










夜遅くなって、ヨンジョンからの電話が入った。




ヨ:そうか、お母さんが電話を入れてくれたんだね。
ス:うん、それで少し元気になったみたいでよかった。
ヨ:そうか、お母さんにお礼を言わなくちゃね・・・。今日、行った学校もなかなか感触がよかったよ。東洋系の子が少なくてあまり群れをなしてないんだ。
ス:そう。

ヨ:でも、今度は違う方向からの、いじめがあるかな・・・。ちょっと考えるなあ・・・。明日、ジェームスお勧めのところへ行ってくるよ。彼の母校だし、先生に問い合わせてくれたところ、東洋系の子たちはいいソサエティを作っているって言うし。
ス:それは期待できそうね。
ヨ:うん。


ス:ヨンジョン・・・。
ヨ:何だい?

ス:ごめんね・・・。あなたに気を使わせちゃって。私も、ヒョンスは大切な息子だし、ものすごく心配してるの・・・。ヨンジョン・・・私に「ごめんね」なんて、言わないで・・・。
ヨ:・・・うん・・・。
ス:・・・一緒に心配させて・・・。

ヨ:ありがとう・・・。
ス:うん・・・。



二人とも、少し気分がギクシャクしたが、お互いの想いは通じ合ったと思う・・・。
これからだって、こんなシーンは何度もあるのだろう。そんな時でも、二人で一緒に乗り切りたい・・・。いや、三人で・・・。スワンは心からそう思った。





それから、3日してヨンジョンが戻り、ヒョンスをジェームスの母校に預けることにした。
家からは遠いが、車で、1時間半で送っていけること。そして、清潔な学校の様子。ジェームスからの計らいで、先生とゆっくり話ができたこと、遠目からも「ヒョン」の様子を伺うことができたこと・・・。彼は、なかなか温厚で、サッカーをしている姿もフェアプレーで清々しかった。




夜ベッドの中で、ヨンジョンが学校のパンフレットをもう一度見直ししている。
スワンがバスルームから戻ってきた。


ス:どう? 決めた? (ベッドに入る)

ヨ:うん。ここに託してみよう。ジェームスの母校に。(パンフをスワンに見せる)
ス:そう・・・。大丈夫ね?

ヨ:またなんかあったら、考えよう・・・。今よりはずっといいはずだよ。寄宿舎で、先生の目も行き届いているし、その点少し堅苦しいかもしれないけど、裏で大きないじめもなさそうだ。
ス:うん。
ヨ:ヒョンスには、少し堅苦しいぐらいのほうが合ってるかもしれないな。あまり、行儀もいい加減なところだと、韓国での生活と違い過ぎて、返って合わないかもしれないから・・・。
ス:うん・・・。ヒョンスに見せるの?
ヨ:うん。今週中にヒョンスを連れていってみる。それで、本人も納得したら、決まりだ。あちらによくお願いするよ。
ス:うん。


ヨ:今学期は、あと2か月だから、英語マスターコースに入って、来学期から普通のクラスに編入する。夏休みは、サマースクールで鍛えるしかないね。
ス:大変だけど、それがいいんだろうね・・・。
ヨ:うん。


ス:いくらぐらいかかるの?
ヨ:寮費、食費等込み込みで、年間2万5000ドル近くかな。
ス:そうなんだ。
ヨ:それでいい教育が受けられれば、ありがたいよ。
ス:うん・・・お父さん、頑張って。(笑う)
ヨ:頑張るしかないねえ・・・。



ヨンジョンが笑って、スワンを引き寄せた。



ス:きっとうまくいくわよ。
ヨ:だといいけど。

ス:だって、学校の話をした時、ヒョンスもうれしそうだったもん。
ヨ:うん・・・。なんか苦労が絶えないなあ・・・あいつも・・・。
ス:でも、その分、強くなるし・・・大人になる・・・。

ヨ:子供らしく育てたかったけど、そんなのって理想だよね・・・現実は、いろいろあって、子供なりに苦しんで考えて・・・。
ス:ヨンジョン。それが大切なのかもしれないよ。何にもなくて、ふわふわと大人になるのはよくないよ、きっと。あとで 大人になって苦労する。
ヨ:かな? ま、なんとか皆で乗り越えよう。
ス:うん・・・。



ヨンジョンがベッドで大の字になった。


ヨ:久し振りに、気分が晴れたなあ・・・。今日は熟睡できそうだ。
ス:そうだねえ・・・。



ヨンジョンの腕にスワンがもたれた。
ヨンジョンと顔を見合せ、ヨンジョンがキスをした。そして、お腹をゆっくりと撫でた。



ヨ:この子も元気に生まれるといいねえ・・・。そうしたら、我が家も安泰かな。(笑う)
ス:そうだね。この子は、パパが好きみたいだから・・・。あ、また動いた!(笑う)
ヨ:ホントだ。触ると動くね・・・。パパの愛がわかるのかなあ?
ス:かもねえ・・・でも、不思議よね? なんでパパってわかるのかしら・・・。話を聞いているのかしら・・・。(笑う)

ヨ:そうか。オレの声が好きなんだな。(笑う)
ス:ホントかな・・・。


ヨ:いいねえ、生まれる前から、パパが好きなんて。(うれしそう)
ス:やだ、甘甘のパパになりそう。(笑う)

ヨ:パパも大好きだよ。(お腹に話しかける)
ス:全く。洗脳しちゃって・・・。(笑う)
ヨ:いいだろう?










そして、4月の下旬、ヒョンスが望んだように、今の中学校をバッサリとやめた。
周りの連中は驚いた顔をしたが、ヒョンスはにっこりと別れの言葉を述べた。



身重のスワンには、長い車の旅は体によくないので、ヨンジョンがヒョンスとヒョンスの荷物を車に乗せて、二人で旅立った。

次にヒョンスが自宅へ戻るのは、サマースクールを終える6月の末だ。





ヒョンスの寮の荷物を二人で整理していると、学校を見学にきたときの、男の子がやってきた。


男:こんにちは。初めまして。ヒョン・ジュンホンです。クラーク先生から、学校を案内するように言われて。
ヨ:あ、お世話になります。息子のチェ・ヒョンスです。
ヒ:初めまして。ヒョンスです。

ジ:いらっしゃい。もうすぐ昼食なので、学食までご一緒しましょう。そのあとで、校内を見て回りましょう。
ヒ:あ、はい。
ジ:お父様もどうぞ。
ヨ:ありがとう。



ジュンホンは、ほっそりとしたハンサムな青年で、10年生だと言った。
寮から学食まで、芝生の校庭の脇を歩く。



ジ:君より4つ上だよ。
ヒ:そうですか。
ヨ:お宅はどちらなんです?
ジ:僕の親は、今、中南米にいます。韓国からきたのは、ヒョンス君と同じ年の時でした。それから、父の転勤があって。
ヨ:それは大変だね。
ジ:でも、ここは暮らしやすいです。君もきっと気に入ると思うよ。
ヒ:はい。


ヒョンスは、うれしそうにヨンジョンを見上げた。


学食に入る前に、ジュンホンがポケットから、ネクタイを取り出した。
そして、簡単に制服のYシャツに、パチンと留めた。


ジ:食事は正装でね。(笑う) さあ、行きましょう。




大きな学食で生徒たちと一緒に、ヨンジョンとヒョンスがランチの列に並んだ。

そして、ジュンホンが二人をエスコートして、席についた。

すると、友人がやってきた。


友:今度、入る人?
ジ:そうだよ。そうだ。ギョンスと同じ学年だよ。


その友人の後ろから小柄な少年が顔を出した。


ギ:僕と一緒なの?! (うれしそうにヒョンスを見つめる) キム・ギョンス。よろしくね。


ギョンスはまだ幼さの残る笑顔でにっこりと笑った。


ヒ:チェ・ヒョンスです。よろしく。


ギョンスはうれしそうに、ヒョンスの前に座った。
ジュンホンと友人。そして、同じ年のギョンスがにこやかに座っている。

ジュンホンとその友人の語らいも少年らしく、好感が持てた。





子供たちに囲まれて、なぜか胸がいっぱいになるヨンジョンだった。









続く・・・







2010/12/21 13:54
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

この充実感!

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イベントが終わって、ご挨拶。

このうれしそうな充実したお顔!

もう後光が射しちゃう感じ^^

こんなヨンジュンを見ると、こっちまでうれしくなるね^^


「ありがとう^^ よかった^^よかった^^」
って何語で話したんでしょうか! 爆

あ、通訳いるね~^^



今度の来日はきっと幸せなことばかり^^

だったと思います^^



つまんない結婚の話とかいろいろ、そんな外野に負けないで
韓国でも元気に頑張ってほしいです!


白馬に乗った王子ならぬかわいい姫は忘れた頃に
突然現れるもの^^


ケンチャナヨ!




ところで。

kikoさん分析によると・・・

毎度のこと・・・


来日は、


来日のとき・・・正装に近いプリンス風^^ (歌手のプリンスではありません^^;)

滞在時・・・・・・着たきりスズメ化・・・この時の同じTシャツは1枚か2枚か3枚か^^@@

帰国時・・・・・・リラックスムードの自分の大好きなテーストの服装^^
         (大好きブーツなんか履いている^^)


Tシャツについては、毎度その枚数が疑問視されるも、
いつも「ニオイなんてなし」の爽やかな印象を残す^^

これって、joon独特^^

「いや、写真の整理にさ、年度がわかりやすいように
着るものを統一しているの。
kikoちゃんも分けやすいでしょう~~?」

「へえ、そうなんだ!」


ということなのか!?^^


それでも、

素敵な表情をいっぱい残してくれた^^



イベント前・・・熱心&リラックス^^ 素敵です^^v

今回は、髪の色がjoonに合っていていいです。
本人は黒髪が好きみたいだけど、こういう色のほうが髪が軽く見えていいね^^
韓国の髪型はどちらかというと、重いから。



↓熱心にしていると、鼻に力が入る・・・いつものこと^^
でも、素敵^^





↓ 「うふ^^」笑いはうれしかったり、うきうきすると
つい出てしまう^^


 



愛してるよ!



2010/12/21 02:11
テーマ:【創】アマン第2部 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】「アマン」A Fine Day 1

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BYJシアターです。



ヨンジュンも帰っちゃったね^^

さあ、またいつもの生活に戻らなくちゃ。



そう思いつつ、
ここ何ヶ月も創作をしていなかった・・・。
せっかくjoonに会えたんだし、続きを書こうと思い出した^^



この「アマン」第2部「A Fine Day」は2007年の7月から書き始めて中断している。

それはなぜかというと、当時テサギが始まってしまったから。

2007年9月。
テサギのスペシャルがどうしても見たくて初めて韓国へ飛んだ。

そこで、止まってしまった・・・。

といっても、これはとてもとても短いその後のお話です^^

キコはんばかりでは飽きてしまうので、

ここで、ヨンジョンとスワンのその後のお話を置こう^^




その前に!


今回の帰国もあの靴、履いてたね~~~^^









お気に入り^^

帰りが雪だといけないと思ってか^^

いや、実は家族の皆にお気に入りを見せたいんだよね^^

「僕、これ、気に入ってんの^^」

一年ぶりに見たブーツ姿でありました^^


それにしても、いつも帰国の時はリラックスして素敵です^^

来日は気合の入った服装で、
中盤は着たきりスズメ化して、
帰国時がまたまた、フッと気が抜けたカジュアル^^

いいです^^

今回もウンギョンちゃん、良い仕事をしました^^










では!

「アマン-A Fine Day」です・・・。


あれから、ヨンジョン、スワン、ヒョンスはどうしたのでしょう・・・。

第1部はここのメニューから見てください^^

これは長いですが、とてもおもしろいです^^




これより本編。
お楽しみください^^




~~~~~~~~~~~~~~~~









小さな命が
私たちをより近づけてくれる


あなたと私を
もっともっと
近くに


もう私たちが
離れることはないでしょ?
  

二人で一人・・・

うううん、
  

二人で

もっともっと

広い世界へ・・・








スワンは、そっとヨンジョンの腕を外して、起き上がった。


まだ夜明け前・・・。

今日は満月・・・今、夜明けとともに、月が沈もうとしている。
スワンは、そっと寝室のベランダに出て、西の空を見上げた。



どうか、無事に出産できますように。
どうか、元気な赤ちゃんが生まれますように・・・。
そして、私とヨンジョンと、赤ちゃんとヒョンスが、これからもずっとずっと幸せに過ごせますように・・・。

・・・お守りください!


スワンは、沈もうとする満月に向かって、ヨンジュンがくれたブルームーンストーンのリングに口づけして、祈りを捧げた。


どうか、私のブルームーンストーン、私たちをお守りください・・・。





ベッドに戻ると、ヨンジョンが、意識があるのかないのか、反射的にスワンを抱きこんで布団を掛けた。  

ヨ:ん?・・・体が冷たいね・・・。どうしたの?
ス:うん・・・ちょっとね・・・。
ヨ:ふ~ん・・・。


ヨンジョンはそう言って、スワンを背中から抱きかかえるようにして、また眠りの中へ落ちていった。

スワンもまた、幸せそうな顔をして、ヨンジョンの腕を抱いて、眠りについた・・・。





主演
ペ・ヨンジュン・チョン・ドヨン

「アマン-A Fine Day-」1話
(2007.7.28作品)





ヨ:おはよう。
ス:あ、おはよう。

スワンがキッチンで朝ご飯の準備をしている。
ヨンジョンは取ってきた新聞の朝刊を開きながら、スワンのほうを見た。


ヨ:ねえ、昨日、どうしたの?
ス:昨日って?
ヨ:夜中。


ヨンジョンはグラスにジュースを注ぎながら、またスワンを見た。


ス:何が?


おかずをテーブルに並べる。


ヨ:ベッドに戻ってきた時、体が冷たかったから。
ス:うん。(ちょっと微笑む) 秘密。
ヨ:なんで?
ス:ちょっとねえ・・・。
ヨ:ま、いいけど。6月と言っても、夜は寒いからさ。
ス:うん。

ヨ:外へ出たの?
ス:うん・・・ちょっとねえ。



沈む満月にお願い事をしたの・・・。



ヨ:このサラダ、おいしいね。(微笑む)
ス:そう?


あなたと赤ちゃんと、ヒョンスと・・・皆が幸せになれるように・・・。


ヨ:スープもなかなかおいしい。(スワンの手元を見て) ねえ、また、そのリングつけ始めたの?
ス:うん。


ヨンジョンがスワンの左手の薬指にあるブルームーンストーンのリングに気がついた。
スワンはにっこりとして、リングを撫でた。


ヨ:子育てには向かないだろう。そんな大きな石がついてると。リングの爪が引っかからない?
ス:今はまだ、つけていたいの。


だって、願い事をしてるんだもん。


ヨ:ふん。(笑う)オレだったら、ここにいるじゃない・・・。いつも一緒だし。(ニッコリする)


ヨンジョンはこのリングを自分の身代わりだと思っている。


ス:うん。でも、これも今は一緒にいたいの。
ヨ:ふ~ん・・・。気にいってるんだ。
ス:もちろんよ。ヨンジョンが初めてくれたものだもん・・・。

ヨ:その石が好きなんだ。
ス:うん・・・。幸せをくれる石よ。

ヨ:そうか・・・。最近、食欲あるみたいだね。
ス:うん、何でもおいしく食べられちゃうの。(おなかを撫でる)今まで、この子が胃を圧迫してたでしょ? でも、今は胃がスッキリしてるから、どんどん入っちゃう。(うれしそうに、スープを飲む)

ヨ:赤ん坊が下に下りてきたんだ・・・。少し前までは、食べてはすぐ戻してたけど、楽になってよかったね・・・。でも、食べすぎは禁物だよ。君のお肉になって残るだけだからね。
ス:大丈夫よ。この子が欲しがってるんだもん。ラスト・スパートで元気な大きな子になってもらわなくちゃ。

ヨ:ラスト・スパートで、デブになるんだよ、君が。(笑う)
ス:違うったら! ラスト・スパートで大きな子に育つのよ。


ヨンジョンは、スワンがご飯をお代わりしているのを見ている。


ヨ:ラスト・スパートね・・・気をつけろよ。もう十分、大きいよ。
ス:(ヨンジョンの目を見る) 意地悪!

ヨ:でも、まん丸・・・というか、こっちから見ると、お腹が横に広がって見えるよ。
ス:そうお?
ヨ:うん。(お腹を見る)

ス:やっぱり。この間ね、スーザンに言われちゃった。横に広い感じのお腹は女の子だって。男の子は・・・。そうだ! ヒョンスの時、どんなお腹だった?
ヨ:ええ?(思い出そうとする)・・・う~ん、尖がってたかな・・・。

ス:やっぱり!
ヨ:やっぱり?

ス:スーザンが尖がってるのは、男の子だって。
ヨ:へえ・・・。
ス:3人も子供がいると、わかっちゃうのね。(ご飯を食べる)

ヨ:ということは・・・君のお腹の中には、太った女の子がいるわけだ。(笑う)
ス:太ったじゃなくて、かわいいよ。(笑う)
ヨ:だといいねえ・・・。ママと一緒に変身しないうちに会いたいな。
ス:やあね。

ス:でも、ちょっとうれしいでしょ?
ヨ:そうだなあ・・・。娘を嫁に出すときのことを考えると、男親は泣けるそうだよ。
ス:へえ・・・。

ヨ:もうすぐ、最愛の娘に会えるわけだ。
ス:・・・。
ヨ:なあに?

ス:最愛は私でしょ?
ヨ:(笑う) スワン、甘いな。
ス:え?
ヨ:娘のほうがかわいいに決まってるじゃない。
ス:うそお・・・。
ヨ:冗談だよ、冗談。 君に似てるといいな。きっとかわいくて。
ス:ホント?


スワンはうれしそうに微笑んだ。  







今日は久し振りに二人でのんびりと過ごしている。
もちろん、日曜日ということもあるが、スワンの大学での最後の授業も終わり、産休に入ったからだ。

家族でボストンへ移ってから、早6ヶ月が過ぎた。

スワンは大学奉職時代の先生の紹介で、週に3回、ここボストンの大学で第2外国語の韓国語講座の授業を2月から受け持っている。それがやっと5月末で今学期分を終了し、産休に入った。

新学期は9月からだから、その間に出産を終える。新学期からはまた、新しい講座が始まり、スワン自体もドクターコースの院生としての生活が始まることになっている。

ヨンジョンは、アメリカ留学時代の友人の会社のパートナーとなり、今では建築事務所の副社長だ。
腕がよくて、人柄もいいので、社内でも皆に愛されている。

そのおかげで、スワンの学費もヒョンスの学費もヨンジョンの収入でまかなっている。
そして、今住んでいる一戸建ては、この事務所の借上げ社宅だ。







ヨンジョンがソファに腰掛けて本を読んでいると、スワンがやってきた。

ス:ねえ、勉強してたら、腰が痛くなっちゃった。
ヨ:こっちへ来てごらん。
ス:うん。

スワンは、ヨンジョンの膝を枕に寝転んだ。


ヨ:どこ? この辺?(腰を擦る)
ス:うん。そこ、そこ。


ヨンジョンは本を読みながら、片手で横になっているスワンの腰を擦っている。


ス:もう長くイスに座ってられないの。腰が痛くなっちゃって。
ヨ:じゃあ、寝転んでいればいいのに。
ス:仰向けに寝ると息苦しいし、腹ばいもできないでしょ。寝転ぶのもやんなっちゃう!

ヨ:いずれにしても、もうすぐだろう? 
ス:もう人事だと思って、ノンキね。

ヨ:(笑う)もう臨月に入ったの?
ス:明後日ね。(笑う)そうしたら、いつ産んでもいいわ・・・。
ヨ:よかったねえ・・・。(本を読む)

ス:もう、どうでもいいような言い方。(下から見上げる)
ヨ:そんなことはないよ。赤ん坊が生まれたら、きっとオレも駆り出されるんだろ?
ス:もちろんよ。(笑う)
ヨ:だろうな。(笑う)今のうちに、のんびりしておこう・・・。(本を読む)

ス:そうね・・・。

ヨ:あ、お母さん、来週来るんだよね?

ス:そうよ。間に合うといいな。妹のミンスの赤ちゃん、手がかかって来るのが遅れちゃったから・・・。
ヨ:(笑う)どっちが手がかかるんだか・・・。

ス:ヒド~い。(笑う) でも、母さんはヨンジョンのファンだから、ヨンジョンに会えるから、こっちのほうがうれしいわよ。
ヨ:そんな・・・こっちは言葉の通じない外国だよ。
ス:まあね・・・。

ヨ:でも、お母さんの料理が食べたいなあ・・・。
ス:何よ、その言い方。私のじゃダメなの?

ヨ:君は、発展途上人だからね・・・。お母さんの芸術的な料理が食べたいんだよ。お袋の味だよね。(笑ってスワンを見る)
ス:フフフ・・・。私も。(笑う)
ヨ:(スワンを見て)だよね・・・。


そう言って、スワンの腰を擦っていた手で、スワンの頬を撫でた。




スワンは、ヨンジョンの膝枕に気持ち良さそうに目を瞑った。


ヨンジョンにとっては、二度目の結婚ではあるが、スワンこそ、ヨンジョンが自分から選びとって結婚した相手だ。

出会った時は二人、こんなふうに愛し合い、お互いを必要として生きるなんて思ってもいなかった。

でも、今、二人は穏やかで幸せな時を過ごしている。
二人でいるだけで心が温かくなる・・・。

最近のスワンにとっては、読書するヨンジョンの膝でうたた寝をするのが、至福の時である。





スワンの顔の上に、ヨンジョンの本の間から、写真が落ちてきた。


ス:痛・・・。もう、何・・・。(顔にかかった写真を見る) あれ、この写真・・・。イースターの時の写真だ。


ヨンジョンとスワンとヒョンスが、イースターパレードの前で笑っている。


ヨ:ああ、それ。この間、スーザンからもらったんだ。あの時、撮ってくれただろ。
ス:そうだったね。(笑顔で写真を見る) ヒョンス・・・。ヒョンス、どうしてるかな・・・今。

ヨ:まあ、元気でやってるんだろう。
ス:だといいけど・・・。あんなことがあって、学校変わっちゃったから・・・。うまくやってるといいけど。
ヨ:電話がないのが、いい兆候だと思おう。
ス:うん・・・そうだけど・・・。






ヒョンスはボストンに来たての頃、地元では評判の私立中学へ入った。
しかし、そこには韓国社会があり、そこの「ヒョン」は意地が悪かった。
アメリカ育ちの彼らの中では、韓国育ちのヒョンスは少々異質だった。
なにしろ、一番上の「ヒョン」の言うことに従わなければ仲間はずれになってしまう。
ヒョンスは自分を殺して、皆と付き合っていたが、それはある日、ひょんなことから、スワンとヨンジョンに知れることとなった。





ボストンに移り住んで、3か月半が経った4月のことだった。

スワンは、大学での韓国語講座を終えて、自宅方面へ向かうバスの中にいた。

そのバスは、ヒョンスの通っている中学校の停留所の脇を通る。もっとも、彼らは中学のスクールバスで通っているので、ここからヒョンスが乗ってくることはないのだけれど。


ふと、窓の外を見たスワンの目におかしな情景が入ってきた。

東洋系の男の子たちは7、8人徒党を組んで、笑いながら歩いている。
その一番後ろを皆のバッグをいっぱい持った背の低い男の子が体を揺らして歩いている。


ヒョンスはどこにいるの・・・?


その背の低い男の子がバッグを一つ落とし、立ち止まった。
そして、ゆっくり、腰を下ろして落ちたバッグを拾っている。


顔が見えた・・・ヒョンスだった・・・。


誰も、困っている彼を手伝おうとはしなかった。
それより、前を歩いてる子が後ろを振り返り、何か言っている。

ヒョンスの口が「ごめん・・・」と言って、また歩き出した。




スワンは、今垣間見た情景に目が釘付けになった。
そして、急いでバスを止め、飛び降りた。


少し先まで来てしまったが、スワンは、膨らんだお腹を手で抱えながら小走りに、中学校のほうへ戻っていった。


生徒たちが、下校のスクールバスの乗り込もうとしている。

ヒョンスの手から一つずつバッグを取って、無愛想にバスに乗り込んでいく。


ヒョンス!

ヒョンス!


ヒョンスは一番最後に、俯いてバスに乗り込んだ。


近くまで走って来たというのに、スワンにはヒョンスの前まで飛び出していく勇気がなかった。

スクールバスが動き出し、ヒョンスを乗せてスワンのいる場所を通り過ぎた。
スワンは見送るしかなかった。もう外からは、ヒョンスの顔は見えなかった。







その夜の夕食も、いつものように和やかに終わった。

ヒョンスには、どこといって変わったところなどなかった。
ヨンジョンの会社での楽しい話を聞いて、ヒョンスは屈託なく笑った。

デザートを出しながらも、スワンはヒョンスの様子を伺ったが、どこといって変わった点はない。

ただ、長そでのシャツをまくりあげた右腕のかすり傷を抜かしては・・・・。


ス:ヒョンス。どうしたの? その腕。
ヒ:どれ?
ス:右腕よ。見せてごらん。

ヒ:あ、これ? 今日、サッカーをしてて転んだんだ。
ス:そうなの? 消毒しよう。
ヒ:いいよ。
ス:でも、傷が大きいもん。薬つけておいたほうがいいわ。

ヨ:どうした? 見せてみろ?


ヨンジョンが立ち上がって、救急箱を持ってきた。


ヨ:シャツを脱いでごらん。そのほうが、薬がつけやすいから。
ヒ:・・・・。いいよ。自分でやる・・・。
ヨ:いいよ、やってやるから。(笑う)
ヒ:もう中学生なんだ。自分でできる・・・。


ヒョンスは、薬をヨンジョンの手からひったくるように取り上げて、さっさと2階へ行ってしまった。


ヨ:どうしたんだ・・・。(呆然としている)


ヨンジョンは、首を傾げながら、救急箱をしまう。



ス:ヨンジョン。話があるの・・・。
ヨ:何?
ス:うん・・・。あまり大げさにしたくないんだけど・・・今日ね・・・。


スワンはヨンジョンの目を見ながら、今日の帰りの話をした。


ス:遊びかもしれない・・・。でもね、ヒョンスの態度がおかしかった。全然楽しそうじゃなかった。皆とは・・・仲間っていう感じじゃなかったの。

ヨ:そう・・・。ヒョンスとそれについて話したの?
ス:うううん・・・。私が見たって言ったら、傷つくかもしれないし・・・。
ヨ:・・・。
ス:ヨンジョン。

ヨ:少し考えさせて。


ヨンジョンの視線は階段の上のほうを見ている。


ス:ヨンジョン。あんまり事を大きくするのはよくないわ。少し様子を見たほうがいいかもしれない。
ヨ:(スワンの顔を怒ったような目で見た) オレたちの都合でここまで連れてきたんだよ。あいつを放っておける訳がないだろ?

ス:そうだけど。少し様子を見るだけよ。
ヨ:様子ってあいつが苦しんでいたら、どうする?

ス:でも、たった1回のことで・・・。
ヨ:たった1回じゃないかもしれないだろ?
ス:そうだけど・・・。

ヨ:オレに任せて。

ス:ヨンジョン。ヒョンスに聞くの?
ヨ:・・・。(スワンを見つめる)

ス:ヒョンスを追い込まないで。私の勘違いかもしれないから・・・。

ヨ:・・・勘違いで、スワンがそんな話をするとは、オレには思えないけど。
ス:・・・。


ヨンジョンが階段を上っていった。


ヨンジョン・・・。



ヨンジョンは、大事な一人息子のことが案じられて仕方がない・・・。

スワンは今、ヨンジョンの後ろ姿を見送ることしかできなかった。






続く・・・








ヨンジュンとスワンの新生活が始まりました・・・。
そして、ヒョンスも・・・・。








2010/12/20 01:34
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

寂しくなったら・・・

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お~、ホントに帰っちゃったね~

って、わかりきったことを・・・



また、一人になってさびしくないかな?
にぎやかだった時間が過ぎて・・・さびしくないかな・・・?

なんて、心配する私のほうが寂しいだけだ^^;


きっといっぱい愛をもらって帰ったに違いない・・・

でも、ホントはもっともっとと思っているかも・・・


だったら、

ハグしたってよかったんだよ~^^


今日振り返って写真を見ていたら、
羽田でうれしそうにしているあなたを
ヤンさんがうれしそうに見守っていた・・・

うん、よかった・・・

いつもと違って、予定がほとんどリンクされていたでしょう。
今回は家族にたくさん会いたかったのかな・・・とも思った。

でもその通りになってよかった^^


セントレアは羽田の様子で学んだのか、
上手に並ばせてくれたみたいだよね^^

それは家族にもjoonにもよかった^^





ドリームハイの撮影は終わったのかな?

まだ残っている?


今、とっても芝居をやりたいんだから、

今のうちに、次回作を決めちゃえ!


「う~ん・・・悩むな~」

だったら、ここにあるシナリオ使って~~

あ~あ、たくさんあるからね、悩むね。。




今日はぜんぜん違う番組を見ていて、
鶴ちゃんと児玉清さんが

児玉「ああ、30代の終わりってキツイ時期だよね」
鶴 「ええ、ずっと鬱のまま、仕事してました。それで・・・」

って絵と出合った時の話をしていました。

これからの自分のあり方を思って、キツイ時期だそうだ。



きっと、皆悩む時期なんだと思えば、
少し気持ちが軽くなる・・・。



明日は俳優ぺ・ヨンジュンと言ってたじゃない・・・。

できるよ!



楽しみに待ってるよ!



といいながら、

ちょっぴり寂しい私です^^


寂しくなったら・・・

また日本へおいで。

何回でもおいで。


皆で愛を送るからさ・・・^^




↓かわいい^^




2010/12/19 17:47
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

明日は俳優ぺ・ヨンジュン!

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同じインタビューでも
記者によって書く視点が違うので、いろいろですね。

でも、全てヨンジュンが発した言葉。

このインタビューは明るいです^^
未来を感じますね~~^^







[スポーツソウル] ペ・ヨンジュン.. 私は俳優です
(インタビュー)14:56:00

"ヨンサマは韓流だが, ペ・ヨンジュンの夢はアジア流" (インタビュー)
スポーツソウル原文記事送信 2010-12-19 13:45



[スポーツソウルドットコム | サーボ県記者]

超特急新人でヨンサマになったし, すぐアイコンになった.
その間演技者で享受することができることはもう満たしたし, スターがいただける歓呼も充分に受けた.
不足なのがなさそうだほどに多くのことを成した.

デビュー 16年次, 韓流スター 6年次ペ・ヨンジュン.
最近日本で会った彼は相変わらずだった.
穏やかなほほ笑みと親切な手あいさつ. ジェントルとしたマナーと正しい身なり. ドラマ '冬のソナタ' チュンサンの姿そのままだった.


8年目みたいな姿だった.
これを置いて或者は一様だと言ったし, 或者は変化がないと言った.
ペ・ヨンジュンも分からなくなかった.
自分の現在のあり場に喉の渇きを感じたし息苦しさを訴えたりした.


そして今ペ・ヨンジュンは挑戦の道に一歩近寄った.
ドラマ製作に跳びこんだしアジアスターたちと手を取り合って慈善活動も始めた.
悩みは深く見えた.
しかし恐ろしいことは見えなかった.
なろうと変化に身を任せる姿だった.
ペ・ヨンジュンが夢見る今日と明日はどんな姿だろう.


◆ 今日は万能エンターテイナー

昨日は学んだ. 今日の企画社社長だ.
また作家でもあってドラマ製作社と呼ばれている.
こんなにペ・ヨンジュンの職することは日々に変わっている.
派手になることはした.
しかし私たちに慣れた昨日のペ・ヨンジュンの姿は捜しにくくなった.
その時が懐かしくはないか.

"何かを無理やりに作りたい心はないです.
ただ時間の流れに私を任せるだけです.
ポジション変化に対する悩みはしています.
率直に言えばしばらく迷った瞬間もあったんです.
どの瞬間心が許されるんですよ.
そのように少しはぼうぜんとしている状態でありました."



ペ・ヨンジュンの彷徨を寝かせたのは皮肉としか言いようがなくも仕事だった.
ドラマ 'ドリームハイ'を製作しながら彼はまた起きた.
後輩演技者たちを見て刺激を受けて, 現場の活力もまた感じるようになるからだ.


"俳優になる前に俳優として専門的な教育を受けることができなかったです.
エンターテイナーを作る芸術学校があったら良いと夢見て来たんです. それで始めたのが 'ドリームハイ'です.
久しぶりに現場へ行ったら本当に良かったんですよ.
また新人になった気持ちだったです."




◆ 明日は俳優ペ・ヨンジュン

言い換えれば, ペ・ヨンジュンの昨日は学んだ.
それならペ・ヨンジュンの思う明日はどんな姿だろう.
この質問にペ・ヨンジュンは少しもためらうことがなかった.
ただ番(回)に '演技'を口にした.
演技をしたくて, 人々に演技する姿を見せてくれたがった.



"私は俳優です.
文も書いたし, 事業もして, ドラマ製作もしているがそれより先には学びます.
それでそうであろうかです.
はやく早く俳優ペ・ヨンジュンの姿を見せてくれたい心が大きいです.
ファンもその姿を待つようですね."




3年続いた風だった.
ドラマ '太王四神記' 以後次回作はなかったし演技する姿をいつ見るかも知れない事だ.
演技はしたいと言うのにいざ出演を念頭しておいた作品はない状態.
何が問題だったろうか.


"完壁主義者? 高望みをする? どんなことでもないです.
今まで年間の触れた作品がなかっただけです.
私はジャンルを計算しないです.
映画も良くてドラマも良いんですよ.
特定のキャラクターを固執しないですね. 崩れた姿を見たいんでしょうか?
それもおもしろそうです. 私はどれでも良いです."





◆ 韓流を越してアジア流を夢みる

ペ・ヨンジュンのまた他の夢. すぐ韓流をアジア流で作る事だ.
韓国スターにとどまるのではなくアジアスターになって, 各国のスターたちと自由に疏通すること.
韓流スター 1世代ペ・ヨンジュンが準備するまた他の韓流の手始めだ.


"韓流ではなくアジア流と呼びたいです.
アジアを一つの市場でおいて話せばもっと大きい市場を作ることができるんです.
最近ドラマ '逃亡者'を見て拍手を打ったこともそのためだったです.
一人は英語で, また他人は日本語で言うのに意思疎通になるんじゃないか. それが私が夢見るアジア流です."


今度日本, 台湾のスターたちと '微笑プロジェクト'を進行したこともアジア流の一種だった.
各国のスターたちが力を合わせてアジア全体に力を込めようと思った.
そしてペ・ヨンジュンはまた他のアジア類を準備している.
'家族プロジェクト'が正しくそれ. アジア全域にいるファンに会って写真を撮るプロジェクトだ.


"時間が通り過ぎるすべての瞬間を記録したかったです.
ファンの姿を写真で残しておけば良いと思ったんです.
ファンを家族と言いながら写真一枚ないことが惜しかったりしたんです. 家族プロジェクトをしながらもうちょっと活発に動くつもりです.
日本のみならず他の私でも訪問するつもりです."



<文=サーボ県記者, 写真提供=キイスト>








そうそう!

明日は俳優のあなたに会おう!

そう信じて待ってるからね!


いろいろ悩みながらも前へ前へって
ちょっと気分も体もきついこともあっただろうけど、
進めてやっとここまできた。

次回は俳優として会おう!


今回の旅はかなり自由に動き回れて
自分を愛してくれている人たちの愛もたくさん感じられて
それを返して・・・

心が元気になって帰っていったと信じている。

って、まだ着いてない^^;
もうすぐ着くね^^















これは家族さんの撮ったフォトですが^^


名古屋に着いて、
家族に「走らないで下さい!」といって、
自分はホームを走って階段を駆け下り、
改札を出て、
車にとび乗って、
追いかけてきた家族を待って、
窓を開けて手を振ったという件のお写真^^


そして、爆走しているときもずっと笑っていたそうです^^v

ちょっとビートルズになった気分かな^^

これもドキュメンタリー風のドラマでやるとおもしろい^^




おもしろいといえば、

YOUTUBEで見ると・・・

名古屋の栄のビルのエスカレーター、
よく見ると動いてない! 爆

皆ちゃんと足で上っている^^

最初、エスカレーターを上りきる前に
joonが後ろを向いて、皆のほうにゆっくり挨拶をしているから、
大丈夫?@@と思ったけど、

あれは花道だったんだね~~~~^^

待ってた家族の皆さん、よかったね~~~^^

そんなところにちょっとうれしいサプライズがあったね^^v







ところで。


東京で行った原宿の3Mストア^^

何を探していたのか^^


まずはこんなお店です。

表参道沿いに8月24日、化学・電気関連メーカーの住友スリーエム(本社=世田谷区)のコンセプトストア「3M store(スリーエム・ストア)」(渋谷区神宮前5、TEL 03-3486-0058)が期間限定でオープンした。

 創業50周年事業の一環でオープンした同店。粘着テープや家庭用スポンジたわしなどの生活関連製品、自動車、電子機器、建築関連、ヘルスケアなどの製品、技術を紹介することで自社製品をPR
。「人」「暮らし」「環境」をテーマに、「今後の50年の基盤となる」イノベーションを体感できる場となる。

 
同社ジェシー・ジー・シン社長は「一般の方々を対象にしたストアだが、当社のお客さまとイノベーションを創出する、『生きたラボ』の場となることを期待する」と話す。

 昨年7月に表参道ヒルズ内に移転した「シュウウエムラ」跡に出店する同店。店舗面積は1階・2階合わせて約237平方メートルで、エントランス近くには身体の動きに反応するムービータイプのデジタルサイネージやタッチパネル式のインフォメーションディスプレーを設置。1階は「プレゼンテーションフロア」として、同社の装飾フィルムでラッピングした自転車やバイク、ライティング製品、バーチャルマネキンなどを展示。同社製品を使ったカスタム事例を紹介する。

 1階奥には「マイスターエリア」を設け、オリジナルの「Post-it(ポスト・イット)」や名刺、エンブレムをオーダーできるほか、携帯電話やパソコン、自転車などをラッピングできるフィルムを販売。フィルムは、アーティストのイノウエジュンさんやイラストレーターでアートディレクターの黒田潔さん、アーティストのファンタジスタ歌麿呂さんなど20人のデザインを同社の「スコッチカル グラフィック フィルム」にプリントしたもので、20種以上のデザインを用意する。価格は、携帯電話・iPhone用=890円、ノートPC用=3,660円、自転車用=1,540円。

 2階では同社商品1,000種以上を販売。衣類や革靴などを水や汚れから保護する「スコッチガード保護材」や家庭向けの医療用品ブランド「ネクスケア」商品、「ポスト・イット」、「Scotch(スコッチ)」の汎用テープなどのほか、カーケア用品「Meguiar’s」(11種、1,250円~4,400円)や「ポスト・イット」(小=399円、大=472円、各8種)など日本未発売の商品も同店限定で販売する。

 同店は今後、「LIFE? LIVE?(楽しく賢く過ごしていますか?)」(9月15日~10月12日)、「SELF? SAFE?(健やかで安心できる毎日ですか?)」(10月13日~11月9日)、「ECO? ECON?(地球にも財布にも優しいエコは?)」(11月10日~24日)のテーマで、それぞれコンセプト展開を予定するほか、12月にはファイナルステージとしてクリスマスイベントを予定する。

 「当グループは次の50年を大いに期待している。当店がその第一歩になると考えている」とシン社長。米3Mのジョージ・バックレー会長・社長兼CEOは「これまで当社の製品に触れたことのない方や若い方にも来店いただきたい」とあいさつで述べた。

 営業時間は11時~20時。火曜定休。12月26日まで。









ポストイットなど有名な3M。
彼が今回訪ねたのは、ここだ。

なぜ?
と思ったけど、ここのは、「暮らし」や「環境」を考えるものがある

きっと何かを探したんだね・・・。

それは次回のお楽しみとなるのだろう。


か!

あるいは・・・

キコはんに出てくる寅ちゃんのように、
(ハワイの土産はフラダンサーの形をした箒・フラ・ダスターだった)
ちょっとしたおもしろいものを探したのかもしれないけど^^;


まあ、ヨンジュンは寅ちゃんとはちょっと違うからね。。
きっとまじめに買い物をしたはず^^



今回は日本のマスコミの取材がだらだらとなかったからかな?

それがよかったのかも。


最近のヨンジュンは、日本に来て、
自国の記者に胸のうちを打ち明ける・・・というパターンだね。

韓国では、そこまで彼の胸のうちを聞いてくれないのか、
いろいろある報道に嫌気がさしているのか・・・。

日本のマスコミは彼をよく知らないから
深い話はできない・・・

その分、自国の記者には、きちんと腹を割って話ができるということか。

(もちろん、記者の後ろにいる家族に向かって・・・)


それで、気持ちが伝えられるのならいい。
話しやすいなら・・・。

家族はちゃんとしっかり読んでいるからね^^v




来日から帰国まで

コンパクトに、やりたいこと、見たいことができた一週間。


とても早かったんじゃないの?


また、俳優さんとして会いましょう!^^










2010/12/17 15:51
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

インタビュー「迷う心・・・」

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あちこちに載っているインタビューですが・・・
置いておきましょう^^v

前半のほうのインタビューでは、

ソン・へギョとスタイリストとワインを飲んだら、
「イ・ジアと付き合っているんじゃないか?」とニュースになってしまって
ヘギョに「君って存在感ないね^^」と言ったという話もありました。

私的にはこっちの(後半)インタビューのほうがいいので・・・
それをアップします。



ピンク文字は私の言葉です・・・爆






[ビョルビョルトク]
ペ・ヨンジュン "私の現在に対する悩み…迷った"



<スポーツワールド>入力 2010.12.16 (木) 10:09, 修正 2010.12.16 (木) 10:52 



ペ・ヨンジュンとまた会った.

場所は去年 ‘韓国での美しさを捜して去った旅行’ 以後また公演した日本東京ドームだ.
 今度は慈善行事, アジアの不遇な子供達のほほ笑みを捜してくれようという ‘微笑プロジェクト’ 公演だった.
 14日公演を皆終えた後ペ・ヨンジュンと舞台下控室でインタビューを持った. ペ・ヨンジュンは疲れる姿だったがやっぱり積極的にインタビューに応じた.
適切に冗談も付け加えたが表情は暗かった.
自らに向けた深い悩みの跡が覗き見えた.



 
-
今度慈善行事の本気がよく伝達するか.

“いつも本気なら通じると思う. 見せてくれるための行事と思う人もあり得る. それでも心自体が本気だから通じるでしょう.”



-
あなたを眺めている数万人ファンを眺める気持ちはどうなのか.

“目もとが熱くなる. 泣いたとはしないで(書かないで). 涙を流しているというよりは温かい心を感じてそれを表現したのだ.”



-
キム・ヒョンジュンと一舞台に立った気持ちは.

“本当に熱情が多い友達だ. 純粋だ.
私がヒョンジュンに刺激と力を得る部分もある.
キム・ヒョンジュンの夢と熱情に対する話を聞いて私の中の熱情も生き返った. (キム・ヒョンジュンは) 望ましい青年だ.”

そうそう、リダを見てやる気を出して^^



-
キム・ヒョンジュンとペ・ヨンジュンを比較もたくさんする.

“感謝した事だ.
この前に ‘太王四神記’ ドラマする時私のめがね使わなかった姿がキム・ヒョンジュンと似ているという反応を見た.
気持ちがすごく良かった.”



-
この間家を購入して、結婚説が出てきた.

“それで行事終わりにわざわざ話したのだ.
(ペ・ヨンジュンは東京ドーム行事で結婚する女ができれば一番先に家族たちにあいさつさせると約束した)
私が外部活動をたくさんし忙しいので女性に会える機会がない.
結婚する時がなったようだ. 周辺で関心が高い.”

そうそう、言っておかなくちゃ!
じゃないと、ホントの出会いの逃す?^^




-
結婚に対するあらゆるうわさが多い.

“本当にそんな事があったら公開的に話すでしょう”



-‘
ドリームハイ’ 撮影はどうなのか.

“また俳優に帰った感じだ. 現場雰囲気が良い.
みんな意慾的にしている.
私も久しぶりに新人の姿勢に熱心にしている.
このドラマをするようになったきっかけが, パク・ジニョンさんがしたい話と私の夢が似ていた. それで会った.”



-‘
ドリームハイ’を思ったペ・ヨンジュンの夢に対してもっと話して違う.

“私が専門的な俳優教育を受けることができなかった.
それで教育に対する渇望がある. エンターテイナーを作る芸術学校があったら良いだろう.
それを実際作るのが夢のに, そんな話をした中にドラマで作ろうとしたのだ.
子供達教育と環境は一番関心ある分野だ.”

きっと本当に作る気でしょう・・・昔からの夢だもんね。




-
このごろ韓国ゴルグル-ムドルが日本で神さま寒流を起こすと言う. 援助韓流スターで感じがどうなのか.


“本当に私が日本初めて来た時から記者たちにした言葉が韓流という表現よりはアジアを一緒にするアジア類という表現を書いてくれと言うのだった.
アジアを一つの市場で見ればもっと大きい市場になるでしょう.
ドラマ ‘逃亡者’を見ながらそんな考えをした.”


毎度のことで・・・ヨンジュンも話すのが嫌になるだろうけど・・・
マスコミは韓流という言葉が好き・・・

ヨンジュンはいつも全てに一貫した話をしているけれど、マスコミは聞いてない・・・




-‘逃亡者’を熱心に見たか.

“私たち所属社イ・ナヨンが出ないか.
イ・ナヨンはドラマ ‘私たち本当に愛しただろうか’で私の妹の役目をした事がある.
イ・ナヨンと親しい.”


-二人が付き合うといううわさもあったか?

“どうしてそんな話が出るか知れない. 珍しい.”



-ペ・ヨンジュンの作品を待つファンが多い.

“マネージャーにものを言って。(私がやらないのと)違うから.
どれでも作品をしたい. 映画も良くてドラマも良い.”


ヤンさんが芝居の話を持ってこないと言う・・・
体も精神も今はということか。
でも、仕事をしながら、癒されることもある・・・





-
ペ・ヨンジュンは完壁主義者みたいだ.

“完璧ではない.
作品で崩れた姿を見せてくれることもおもしろそうだ.
ところで監督様たちのそんな役目がよく分かった浮び上がるようだ.”



-
このごろになって何かポジショニングの変化があったように見える.

“何か減らず口に作って行くのではなくて時間の流れに私を任せる.
彷徨をしたことは明らかだ.
あ、 話が深くなる. このごろ心が許して空虚な状態であった.
それでも、とても深刻だと記事には書かないで。違うから”

なんか疲れちゃったんだろう。
そんな時はあるさ・・・



-
もしかして鬱病があるか.

“皆鬱病がないか. 私がまだストレスを解く方法が捜す事ができなかった.
家にばかりいてみたら息苦しい.
地を踏みたくて田舍に引越ししたかったが、マネージャーたちがとめられた。
私が本当に農業をし始めるんじゃないかって. ”


狭い空間では余計煮詰まる・・・





-
城北洞に家を章ほどの理由は. 定着の意味もあるか?

“前には家の必要性が感じる事ができなかった.
それで借り家を暮していたが他の人々がよく家見に来て不便だ.
住宅の家賃もあげてくれと言ってくるし.(笑い)
特別な意味はない. 閉まった空間, の上で住んだ. 地を踏みたかった.”




-
もしゴルグル-ムも好きだが.

“そうでしても叔父ファンになるか.(笑い)
よく分からなかったが ‘ドリームこんにちは’ ドラマ準備しながらたくさん見るようになった.
みんなきれいだったよ. 可愛くて.”

やっぱり!!!!




-
ペ・ヨンジュンはどうして舞台で歌を歌わないか.

“できないからしないのだ.
歌を練習して見なくちゃいけないと家にカラオケギゲまでも設置した.
 ところで外で友達とビール飲んで歌えばそれなりに大丈夫なのに家で一人で呼べば非常に良くなかったよ.
それでもたくさん試みて見ている.

私は歌手ではないがいつか一度舞台で歌って見たい.
私の感情を歌で伝達してくれたい.
ヒョンジュンが踊ることも教えてくれると言った.

いつか私も舞台でダンスをすることができたらと望むことがある.
ところが、恥ずかしくてうまくできない.
歌手たち, ダンスをする人々は肩の上に手をあげる動作が自然だ.
ところで私たちは普段にうまくできない.
ダンスをすれば動作たちがもうちょっと自然にならないか.”


ここまで言うということはいつかやる気だ! 爆



-
公演でパク・ヨンハを追慕する時間があった.

“パク・ヨンハは ‘冬のソナタ’で一緒に出た弟だ.
(しばらく話の糸口を止めてずいぶん思った後)
本当に話すことが多いが.......”


あれはいい弔いになったと思った。

きっとどこかで何か彼のためにしたいだろうと思ったけど、
あ、ここでやりたかったんだと思った。

美しい青年・・・美しく生きた・・・きっと、喜んでいると思うよ。




-表情が暗い.

“悩みが多かった. 簡単には解決されない.
私の現在に対する悩みだ.
家族方々が心配するようだ.
 この前インタビューで不眠症を話した時もあまりにも心配してくださった.
不眠症, 鬱病, 誰も暮しながら経験する事だと思う.
 経て行く事だ.
どんな風に受け入れて乗り越えるのかが問題だ. よく乗り越えるでしょう.”



今は、こんな状態だ・・・なんとなくわかるよね、表情で。

なんとなく行き詰まる。

でも、久しぶりにフッと抜けた笑顔が見られた来日ですよね・・・

ア~ノのポスターのままだったら、どうしようかと思ったけど・・・
あのモヤモヤした表情がなくなってたよね^^

よかった。




-前で家族写真プロジェクトをする.

“時間が流れる. その瞬間を記録したい.
家族写真がないということが本当に惜しかった.
もっと時間がたつ前に残せば良さそうだ.
私がこれから 10年 20年もう働くこともできるが, そうではないかも知れない.
演技をやめることもできる. それで準備するのだ.”


やめないで・・・





東京=金竜虎記者 cassel@sportsworldi.com 









とても、率直に話している。
家族写真のあと、帰ってきてから、とても疲れた。

うれしかったけど、
ヨンジュンの姿を見て、彼を思って、
なんか気が重くなった。

それはなぜだかわからない。

ただ自分が忙しかったから疲れたのかとも思ったけれど・・・

これを読んで・・・

伝染したのかもと思った。


そう思ったおかげで、
今日はなんか私自身元気になった・・・

ここのところ、自分自身も混沌としていたから、
なんとなく気分はわかる・・・

でも、少し晴れた^^

疲れた方はそう思って、
疲れを癒すと良いかも・・・。





 




ところで!^^





Balmain

Danton Coat

¥523,950(inc. tax)

NumberT802
MATERIAL Wool 100%

無駄をそぎ落とし、肩や腕、襟元のラインを際立たせたロングコート。
重厚感があるので、さらりと羽織るだけでスタイルが完成してしまうほどの強烈なインパクトを持った1着です。
シックな直線美をぜひ堪能してください!


これは、通販では買えません^^
ちゃんとお店に行って買う商品だそうです^^v






そして本日は・・・

ヨンジュン様は今日の午後1時経ってその間とどまった東京ベイコートホテルを出て, 新幹線で名古屋に向けたと言います.

東京~名古屋区間の新幹線は 1時間 45分ほどかかるのに,非常によく運行します.

3 時頃, 名古屋駅に到着して,200人の家族がヨンジュン様を出迎えたと言います.

明日は, マスコミに 3日前報道された通りに
名古屋ゴシレファでドリームハイの撮影があるようです.




ということで、

18日、名古屋の皆さんはドキドキでしょう~^^






2010/12/16 21:38
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

イベント終わって

Photo

こんばんは。

微笑みも家族写真も無事に終わりましたね^^

それぞれの報告はいろいろなブログで書いてくれているからいいよね^^


今回、家族写真に参加できたことはとてもうれしい。

ヨンジュンがいうように、

「今この時間が過ぎれば変わってしまう家族と本人の姿を一緒に家族写真として撮影して、
時間が流れても共に思い出として大切に保管したい」

という願いから始まったスペシャルプロジェクト。


ホントにこの時期に会えてよかった^^




いつもは、公式ツアに参加しない私が
この3月、どうしても行きたかったアニソナツア・・・

もちろん、目的は一緒に写真を撮ることだった。


実際、ヨンジュンの言うように、
人は生ものだから、ドンドン変わっていってしまう。



そう、

7年前に彼に会うことができたら、
恋に落ちれたかわいかった私も(爆)、さすがババア一直線だ。

彼がおじいさんになって、
楽に会えるまで待ったら・・・・

きっと、孫の手に引かれていかなくちゃ会いにもいけない。


(そうそう、

隣の席に座られた方が
「お嬢さん、かわいい目をされているんだから、
メガネを外したら?」
というので、

「いえいえ、いい年ですvv」
と答えたら、

「娘が55なのよ」
と言ってらした。

でも、お元気な方でした^^)



ホントにいいチャンスに恵まれた。


実際に会ったヨンジュンは・・・

昨年のドームのカートに載った彼の顔の印象もそうだったが、

小さい顔のなかみ・・・「濃い」!

ぎっしり詰まっている感じだ。


今回は・・・

そう、↓こんなヨンジュンに会っているはずである。







このフォトで見ると、

色白でふあんとしたやさしい笑顔^^

ちょっと女性っぽささえ、感じる。


しかしながら!


私のお目目に映った彼は・・・

そう、

とても痩せていて、
しっかりと濃いオークル系のファンデで仕上げた男らしい彼のお顔だ。

もちろん、やさしい雰囲気だけど、

顔は男っぽい。

(でも、フォトではこうなる^^)

小さな顔の中に、大胆にも大きな目と高い鼻と、笑うと大きくなる口。
ジュリア・ロバーツと同じくらいのバランスだ。



実際、もう少し、白いファンデでもいいんじゃない・・・?
顔は暗く写らない?

なんて思ったけど、

仕上がりはこれなんだねえ~

あの色でいいわけだね^^







かなり痩せているので・・・

って、日曜日の写真よりイベントが、イベントより翌日の彼が痩せているように
見えたから、ちょっと体調も気になった。

(ヤンさんもそんなことが気になるのか、
心配しているのか・・・役者の仕事は彼が控えているらしいよね・・・)



ぺ・ヨンジュン、
気遣いで、どんどん痩せてしまう人かもしれない・・・。



家族写真の時も、やさしいオーラがボア~~~ンと出ていて、
超美形なんだけど、

近くで見ると、頬もほっそり(げっそりともいうが)、
顔の骨格がわかりそうな感じだ。


でもでも、その美しさはさすがである。


どうか、お体を大切にね!

といいたくなる^^




そうそう、話は変わって、

イベントで「4400gで生まれた」って言ってたね。

友達が「生まれた時から、ヨンヨンだったんだ^^」と言ったけど、

ホント!

そういう運命を持って出てきたんだね~^^ 爆^^



ヨンハのお葬式で2時間、彼に付き合ったヨンジュン。

どんな風にヨンハを送るのだろうと思ったけど、

確かにDATVの番組宣伝でもあるが、

ヨンハの「美しく生きた」証明をイベントの中でも紹介していた。



これからはこのイベントはずっと続くんでしょう?

なら、

何か作品があれば、

計、年に2回は来てくれるのかな^^


そんな期待をさせてくれる^^

本気にして待っていますよ~~~^^


皆さんは疲れていませんか?

まだまだjoonは日本に滞在するけれど、

イベントで休んだ分、働いてちょっとバテ気味です。

ゆっくり休んで、またまた帰国する彼を

情熱的に見送りたいです^^(って、見送りにはいかないんだけどね^^;)




kiko3









2010/12/15 01:33
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

イベント最後はいつものように・・・。

Photo


BGMはこちらをクリック


今日のjoonは素敵でした^^

報道のフォトセッションの写真より、
家族の方が撮った写真のほうが肉眼で見た今日の彼に近い・・・
お顔はちっちゃくて、細くて足が長い^^

おもしろいね^^


イベントの出番は・・・予想通り短かった・・・爆


でもね、素敵だったから許そう^^



joonのオークションの品は、
チュンサンが二度目の交通事故で入院して、
ユジンと退院した時に着ていたチャのコートだ。





これ、相当に長いので、横に立っていた中山ヒデちゃんでは
ひきずりそうだ^^

それに、今日つけていたネクタイ^^
このネクタイはいいよね^^







このフォトはイベント最後のシーンね。






joonのフォトがないので・・・

いつものゴンドラ・・・



これで雰囲気わかるかな?

これはリダだけど・・・

joonとガクトは反対側から回る車に乗ってる^^

ほら、右上のスクリーンにjoonが写っているでしょう?^^v




肉眼で見たところでは、
joonのほうがガクトより、顔半分背が高く、顔が小さくて細い。
↑上のバランスとちょっと違う。
なんでかな^^;



ゴンドラのjoonはちょっと涙ぐんだり微笑んだりで、家族をじっと見て手を振っていました^^



ガクちゃんは、隣で手を振ったり、ちょっと飽きてみたり・・・

アリーナ側はjoon家族が多いからね・・・。

なんか感慨深げな表情だった。

でも、ファンはかなり来ていたと思う。

応援の声が他に比べてすごかったもん^^v (joonが一番だったけど)

それはよかった^^



美しいjoonを見て、
帰りに仲間とお茶をしてガンガン話して楽しい一日でした^^





2010/12/13 00:53
テーマ:【創】キコはん カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】キコはん15「渚にて」4終


 



BGMはこちらをクリック

Page「ネガ アヌン クデン」(私が知ってるあなたは・・)
これはキコはんのテーマで5年やってます^^;








BYJシアターです^^


とうとう来日しましたね~

羽田空港内に入れなかった家族にも車から降りて
笑顔を見せてくれたjoon。

ホントに幸せそうな笑顔でよかったです^^













では、本日は、キコ⑮「渚にて」4部(最終回)です。

これでしばらくは来日話で創作はお休みです。




ではこれより本編。
お楽しみください!











真夜中の暗い海岸の砂浜で、寅とキコは、じゃれてふざけ合って笑った。
月明かりだけが彼らを映し出している・・・。

それでも、
二人の目には、愛しい恋人の姿が鮮やかに映っていた・・・。






キコはん⑮「渚にて」4(終)






「日が昇る前に帰ろう」
「そう? まだいいじゃない」
「だって・・・。やっぱり、帰ろう。寅ちゃんがここにいるのはマズイわあ」

「そうかな・・・。誰も僕がここにいるとは思わないよ」
「でも、あんた、キレイやさかい、バレるよ、こんな・・・キレイな男の人でめずらしいもん・・・」
「・・・そう? キコの目にはそう映るんだ。(笑う)」
「当たり前や」



「じゃあ、帰りはキコが負ぶって」


寅がふざけて体重をかけて、キコの背中に抱きつく。


「もう、重いやんかあ」


キコも笑って、背負う。実際には、背の高さが違いすぎて背負うことはできない。


「あれ? 無理?(笑う) 僕が病気になったら、どうする? 背負えないね」
「そしたら、引きずってく。あ、そうだ! 今も引きずっていけばいいのや。(笑う) 寝て!」
「全く。危ない、危ない!」


寅は、キコの背中から離れた。




「それにしても、ここは自由だねえ・・・」
「・・・」

「もっとどこか行きたいなあ」


寅が大きく伸びをした。




「夜中やろ・・・どこてなあ・・・。ああ、この間なあ・・。鎌倉に、報国寺ていう古いお寺があるんやけど、昔の有名な人がデザインしたお庭があってな。 それが竹林なんよお。竹の間を歩いて・・・上を見上げたらな、ほら、寅ちゃんがスキャンダルの撮影の合間に撮った竹林の写真・・・。あれとそっくりなんよ・・・。瞬間、あんたが感じた風や、光を、うちも感じた気がした・・・」
「・・・」

「う~ん・・・素敵な瞬間やった・・・」
「うん・・・」


寅は黙って、キコの肩をギュッと抱き寄せた。
二人はお互いの体に回した手をギュッと引き寄せた。






一歩ずつ、ゆっくり車のほうへ歩く。

寅は海のほうへ振り返った。


「いい時間を過ごせたね・・・」
「・・・」




そして、二人はまたキコの車に乗り込んだ。
帰りは、寅と出会った鶴岡八幡さまの前を通り、寅がキコに声をかけた鎌倉彫の店の前で止まった。


「ここだったね・・・」
「ホンマ。あん時、よう声かける気になったなあ」
「ふん。(笑う) なんでだろうね。(笑う) なんか引き付けられたよ」
「運命やな(笑う)」




キコは笑って車を発進させた。


極秘で来日していた2005年の11月。
まだあの時は、今より寅はずっと自由だった。流鏑馬を習いに来たここ鎌倉の街を彼は自由に歩いていた。
そして、キコと再会して楽しい時を過ごした。



「そうだね。運命の街だ、ここは」
「ふん。(笑う)」

「・・・人生っておもしろいね」
「うん・・・」

「いい出会いをしたよ」
「・・・」
「神に感謝だ」
「・・・そやね・・・」



そやから・・・うちはここに住むことにしたのやで・・・。
そんなん、あんたにはわかりきってることやけど・・・。







キコの借りている駐車場に戻り、二人は車から降りて、家の周りを、手を繋いで散歩した。

誰もいない静かな住宅地。

心地よい風だけが吹いている。
二人は黙って、街並みを見ながら歩き回った。時折、お互いを見て微笑んで・・・。









「やっぱり、潮風に当たると、体が少しベトベトするなあ」


二人は家の中に入った途端、体が潮風でべとついていることに気づいた。


「そうだね、シャワーを借りるよ」
「どうぞ」



寅がシャワーを使っている間に、キコは洗面所へ行き、寅の着替えを置く。
脱いだものは昨日のものと一緒に洗濯機にかけた。


ハンガーにかかっている、着てきた上着に、シュッシュとニオイ消しをかける。

ベッドのシーツをキュッと伸ばして、布団を掛けなおす。


そんなことをしていると、寅がシャワーから上がってバスタオルを巻いたまま、キコの仕事をする姿を見ていた。




「あ、上がったの?」
「うん」
「着替え置いてあったやろ? 今、脱いだもんは洗ってるさかい。なあ、少し休んだほうがええよ」
「うん・・・キコも休む?」
「うん。シャワー浴びたらね。寝てて」
「うん・・・そうするよ」




寅は着替えてベッドに入った。キコが上がるのを待っていたが、自然にマブタが落ちてきて、眠ってしまった。

キコはシャワーから上がると、洗濯物を干して、寝ている寅の横にスッと入って、静かに眠りについた。









翌朝6時過ぎ、眠りから覚めたキコが寅を見ると、寅はまだぐっすりと寝ていた。気持ちよさそうに眠る寅の顔を撫でて、キコは幸せになった。
鼻筋を人指し指で行ったり来たりしていると、寅が眠そうな声で言った。


「もう少し寝かせて・・・」
「ふん、わかった・・・」



寅が寝ながら、腕を伸ばしてきたので、キコはその腕の中に入って寅の肩に顔をつけてまた眠りにつく・・・。
でも、もう一度起き上がって、携帯を取り出した。



「キムさん、おはようございます^^

ヨンジュンはん、疲れているみたいやから、
今朝は寝かしておこう。

お昼にお弁当を出そうと思うので
その後・・・2時すぎにでも、電話かメール、ちょうだい。

キコ」


送信・・・。




これで、安心して、ゆっくりでける・・・。



キコはまた寅の腕の中に入り、気持ちよさそうに、肩に頭を乗せ、寅の顔をじっと見つめた後、自分も深い眠りに落ちた。








結局、9時過ぎまで二人は眠ってしまった。
キコは寝ている寅を置いて、静かに起き上がり、食事の用意を始めた。
寅もしばらくして包丁がまな板をトントン叩く音で目覚めた。



「おはよう」
「おはよう。顔洗ってきはったら?」
「うん・・・」


寅が洗面を済ませにいく。


キコが料理を作っていると、後ろから寅が覗き込んだ。


「それ、なあに?」
「これは生麩」
「ふ~ん・・・」

「なんや?」

「別に」


寅が後ろからキコのウエストに腕を回して、キコの料理する様子を覗き込んでいる。


「そこのナス、煮たの?」
「これ? うん。 煮浸し。あ、ナス好きやったねえ。次回は、ナスのナムルに挑戦してみるで」
「そう? ねえ、それ、食べたい」

「あとでちゃんと盛り付けてから」
「一口だけ、ちょうだい」
「もう・・・仕方ないなあ」


キコが菜箸でつまんで、寅の口の中に入れる。キコが寅の顔を見つめていると、寅は幸せそうな顔をした。


「おいしい」
「当たり前や。(笑う) うちが作ってるんやもん。ナスの田楽もええけどな。今回は焼き鳥を味噌田楽風にするさかい、今日のなすびは、これ」

「焼き鳥の味噌田楽? それもおいしそうだね」
「そやろ? あとねえ・・・長芋の梅酢がけやろ、ごぼうのチヂミも作るで」
「なんか、全部おいしそうだな」
「な? そやから、いい子で座って待ってて。ママさんの邪魔せんと」


キコがそう言っているのに、寅はキコを後ろから抱いたまま、覗きこんでいる・・・。
寅の体がキコにとても・・・密着している・・・。



「うん? 寅ちゃん?」
「・・・」
「あんたの目的は・・・料理やないのん?」
「ふ~ん」


寅が耳元で笑った。



「ふ~ん。そんならあ・・・片付けな、あかんな・・・」


キコは、ナスの煮浸しなど調理したものにラップをかける。


「どうするの?」
「冷蔵庫にしまうのや」
「・・・」
「出しっぱなしにでけんやろ?」






キコは背中に寅をくっ付けたまま、料理を冷蔵庫にしまって、後ろを振り向く。


「お待たせ・・・」
「・・・」
「ふ~ん・・・」


顔を見上げる。


「・・・」


寅がキコにキスをして、微笑む。


「ここ? テーブル?」


キコが聞く。
寅がテーブルを見る。


「やっぱり、あっち」
「・・・保守的・・・ふん。(笑う)」

「だって、こんなところに寝たら痛いだろ?」
「・・・」


キコが笑って、寅の腰に腕を回して抱きつき、寅を見上げた。



「寅ちゃん、好きや。あんたはやさしい! そうや、痛いよ、こんなとこで寝たら」


「う~ん・・・そこが駄目かな?」
「なんで?」

「スリルがなくて物足りない?」
「・・・ええよ。そんなとこが好きなんやもん・・・」
「・・・ふん。(笑う)」










二人は寝室のベッドに倒れ込んだ。



寅がキコを見下ろした。


「ここは楽しいね。のんびりできて・・・気持ちが開放されてさ・・・」

「・・・それは、ここがうちの家やからや・・・。誰にも邪魔されへんもん・・・。あんたのためにしてあげたいことも、自分の家やから、なんでもでけるし・・・あんたも楽やろ?」

「いいねえ・・・うちは」
「・・・うん・・・」


寅はキコを見つめて、熱いキスをした。




「ずっとここにいたいな」
「うん・・・うちも寅ちゃんがいたら、うれしい」


キコのセミダブルサイズのベッドは二人にはピッタリのサイズだ。
広すぎず、狭すぎず、しかも、体はいつも密着している・・・。



二人だけの気の置けない場所・・・気の置けない時間・・・。



寅の愛し方さえ、自由になったような気さえする・・・。

二人には羽が生えて、愛し合うことがとても楽しくて、情熱的で、それは幸せな喜びだけを充たしてくれる・・・。キスすることも抱き合うことも、今、とても自由に、朝の日差しの中で、二人は笑いながら、お互いを求め合った。











キコが紅茶を入れていると、寅がボクサーパンツだけはいて、窓の外を眺めている。



「庭に、デッキを置いたんだ」
「うん、狭いけど庭も楽しめるようにな。コンクリートは張れんでしょ、借りてる家やから」
「そうか、少し花も植えるといいんじゃない?」
「そのつもり。サルビアが好きやから・・・後で買うてきて植えるわ。今な、宿根のがあるから、一度植えればええねん。サルビアは長く咲くから好き・・・赤い色がええねん・・・」


そう言って、キコが窓のほうを振り返ると、寅がパンツしかはいてない。


「寅ちゃん!」
「何?」


寅が振り返った。


「そんな格好で窓から覗いたらあかん!」
「なんでだよ?」
「困るがな・・・人に見られたら・・・」
「ふん。いいじゃない」

「うちがふしだらに思われる・・・お嫁にいけんようになる・・・」
「まだ、行きたいの?(笑う)」

「当たり前やろ? 紅茶入ったえ」
「ありがとう」





寅がテーブルに来た。


「いい香り」
「このフレーバーティも置くの。オリジナルやないけど。これはローズヒップが入ったバージョン。二人でお肌つるつるになろうな」

「ふん、いいねえ。あと、どんなのがあるの?」
「ええとねえ・・・レモンライムとか・・・カモミールとか。もちろん、基本のアールグレイとアッサムはあるで」
「ふ~ん・・・おいしい」

「そうお? ここに持ち帰れるように袋に入れたさかい、帰ったら、いろいろ試して」
「うん。コーヒーも」
「うん。一緒に入れておく。寅ちゃんの好きなキャラメル味やヘーゼルナッツもあるで」
「それはいいなあ」
「でしょ? あんた・・・その格好は食事に向かんよ」



キコがTシャツとパンツを持ってくる。



「ちゃんと正装して食べてや」
「正装ね・・・(笑う)」
「うん・・・」





キコがお気に入りの伊万里焼の器に調理したものを少しずつ盛り付け、お盆に載せて、寅の前へ出した。


「キレイだね」
「そやろ?」


キコは自分の分を寅の向かいの席に置く。


「盛り付けがいいねえ」
「さすが仲居さんやろ?」
「うん」
「日本の料理は中高に盛り付けると、お品がええのや。今、お吸い物を入れるで・・・」



「はい。今日のご飯は梅とちりめん山椒で和えた」


「これが生麩?」
「そう、キレイやろ?」

「味噌汁より、お吸い物がいいの?」
「格が違うのや。こっちのほうが上やで」

「ふ~ん・・・あ、おいしい・・・」
「そう? 一番だしが難しいところや・・・。あ、でもな、実際のランチは味噌汁かもしれへん。(笑う) 値段によってな、あんまり贅沢はでけんから・・・」
「うん・・・」



寅とキコは向かい合って座り、見つめ合ってから、食事を始めた。

キコが作った料理があまりに繊細だったので、寅もさっきまでと打って変わって、真面目に食事をしている。


「いいねえ・・・こんなのがランチに出てきたら・・・。器もよかったじゃない」
「そやろ? これ、ただやもん。(笑う)」
「ずいぶんキレイな器だけどね」

「うん。でも、きっと普段使いにしてはったから、置いていったのやろ・・・たくさんあったから、しまうのも場所を取るしな」
「それで、キコのところへお嫁に来たわけだ」
「そう」


「あ、茶碗蒸しがでけた」


キコが蒸し器を止めて、中から器を出す。


「熱いさかい、少しこっちへ置いておこうな」
「うん」


「これ食べたら、お店の中見て」
「そうだね」

「結構、素敵やで」
「うん・・・後でお花の苗でも買いに行こうか」

「・・・あんたも?」
「一緒に植えようよ」
「植えるのはええけど・・・一緒に買いにいくの?」
「そのくらい、大丈夫だろ?」
「・・・なんか心配や・・・うちが買うてくる・・・でも、一緒に植えて・・・」
「・・・わかった・・・」




二人は食事を済ませ、外階段から一階に下りた。
裏の勝手口のカギを開け、二人は中へ入る。


「このスリッパ、履いて」
「うん」



今日は内装工事が休みの日なので、ゆっくりと二人で中を見て回る。



「へえ、吹き抜けがいいねえ。ここは・・・北向き?」
「そうなんよ。南やないから、あんまり借り手がなくて。でも、その代わり、天窓があるねん・・・。喫茶店にはええと思うよ。2階のベランダは逆に南やろ?洗濯物がよく乾く。たぶん、2階は、夏になったら、暑くなると思うけどな。店の玄関からは干し物も見えへんしな、ちょうどええのんや」


寅が天井を見上げる。


「天井もええ感じやろ? ここはな、画家さんのアトリエだったんや。晩年、お子さんのご夫婦が2階に住まはったから、2階にもキッチンや風呂場があるねん。そんで、外階段があるのや・・・。内側の階段は潰してあったから・・・その辺はなんかあったのかもしれへんね・・・」

「ここは、土足じゃないの?」
「うん。土足にするには、床を全部張り替えんといけんのやて。結構床材もするからな、このまま、スリッパで上がるようにしたのや。だから、玄関脇に大きな下駄箱があるんや」
「へえ」
「見て。驚くで!」




キコは寅の手を引っ張って、玄関へ行く。


「これ」
「これ?おしゃれじゃない」

「寅ちゃん、これ、洋館の和室にあった鴨居なんよ。 この引き戸のここ。鴨居をここの格子の部分に嵌めて、下駄箱の引き戸にしてる。ええやろ?」
「うん。下駄箱って感じじゃなくて風情があるね」
「そやろお」
「なんか匂うね・・・」


キコが下駄箱を開ける。


「中がヒノキ。贅沢やけど、床を全部張り替えるよりは安い。これで、靴が臭くてもOK。(笑う)」
「ホント。(笑う) へえ、それにしてもよくできてるねえ」
「そやろ。さ、中へ戻ろ」



寅はまた天井の梁を見上げて、キコににっこりと微笑んだ。
そして、二人でカウンターの中へ入り、キッチンを見ている。



「これに、テーブルやイスを入れてもろて。もちろん、照明もやけど。あ、全部、カタログあるのや。見て」


「ふ~ん、いいねえ・・・おしゃれだな・・・和洋折衷? いいよ」



寅は掃きだし窓のほうへ歩いて行く。


「それで、ここからデッキに出るんだ」
「そう・・・」
「やっぱり、花を植えよう。一緒に買いに行くよ」
「・・・」

「そのくらい、選ばせて、スポンサーに」
「・・・うん・・・」


寅はもう一度、喫茶店の中を見る。カウンターの横に凝ったデザインの階段の手すりがある。


「あれは?」
「ああ、あそこは騙し絵みたいなもん。ホンマの階段やなくて、あそこにちょっと商品のディスプレーして、裏側は倉庫。コーヒーと紅茶は販売もするから」
「ふ~ん・・・」



「ええか?」

「うん、ええよ。お金の出し甲斐があったね」

「そうか・・・」
「さ、お花を買いに行こう」


キコが寅の服装を見る。
キコの買ったTシャツとパンツ・・・。


「そんなら・・・行くか、二人で・・・。眼鏡かけてへんから、わからないかな・・・ただの似てる人・・・ということで」
「ということで・・・」


二人は笑った。








キコの車で大きなガーデニングの店へ行った。
昼間なので、キコは少々ドキドキしたが、平日だったので、そんなに混んではいない。


「さっさと買うで」
「そんな焦らなくても。ゆっくり選ばせてよ」


寅は、ゆっくりといろいろな花を見ている。キコだけ、周りを見ながらドキドキしている。
寅が花のポットをかごに入れていく。


「もうええ?」
「まだだよ。これだけじゃ足りないだろ?」
「そうか・・・」


キコは早く終わらせたくて、少しイライラしている。
それを見て、寅が笑って・・・また、ゆっくりと店内を見て回る。




「ねえ、これ、置こうよ」


ガーデニングの置物売り場で、寅がブタの置物を見つけた。


「ええ?!」
「いいよ、これ。今年はブタ年だし、いいよ。これから店が繁盛するようにさ」
「うん」


それは、白い石でできていて、重厚感がありながら、とてもファニーだ。まるで、マザーグースの世界から抜け出たような顔をしている。

キコは値段を見た。

イギリス製でとてもおしゃれだが、5800円もした。



「高いがな・・・」
「僕の経費につけといて」
「・・・お金も持たんで、あんたは暢気や」


そういいながらも、キコもそのブタを気に入って、かごに入れた。


そのほか、土や肥料、スコップ、寅のための手袋を買って、二人は店を後にした。









「店員さん、何回も寅ちゃんの顔を見てたな」
「そう?」
「うん。でも、しゃべらんでよかった。しゃべったら、すぐにバレてまうがな」
「ふん。(笑う)」
「楽しくないで!」


笑っている寅を睨みつけて、キコは車を走らせた。





そやな・・・こんな時間なんて、そうそうないのやから、楽しまなあかんな・・・。
でも、うちのほうはドキドキや・・・。

生きた心地がせんで。

なんで、あんたは笑ってられるの?

アホ!








二人は家に戻って、花を植える。

寅の爪が汚れないように、キコは寅にガーデニング用の手袋をつけさせ、日焼けをしないように、帽子を目深に被せた。






二人が一生懸命植えていると、キムさんがやってきた。



「おはようございます」
「ああ、いらっしゃい」

「お花も植えてるんですか?」
「うん、中から見て、花がないと寂しいだろ」
「ああ、なんでも、寅さんは気がつきますね」
「寅さん?」


ヨンジュンがキムさんを見上げた。キムさんは余計なことを言って、ちょっと困った顔をした。


「寅ちゃん、寅ちゃんは日本での暗号や・・・うちらだけの。(笑う)」
「そう。(笑う)」


キムさんはキコに助けられてホッとした。


「手伝いましょうか?」
「そうだねえ・・・じゃあ、ここやって。僕はブタを置くから」

「ブタ?」
「ブタ」

「ブタ・・・」

「キムはん、ブタの置物や。縁起がええからって。それにかわいいんや」
「へえ・・・」



寅は時間をかけて、ブタの配置に拘っている。
桜の木の近くがいいか、花の中がいいか・・・。

置いては悩み、置いては下がって全体を見る。



キムさんはキコを見てクスッと笑った。


「凝り性ですよね」
「ホンマ・・・」


結局、桜の木の近くに置いた。






ガーデニングを終えて、寅はシャワーを浴び、帰り支度の服装に着替える。

キコが寅の髪をドライヤーで乾かした。
髪を梳かして、後ろで一本に結ぶが、また梳いて、三つ編みに仕上げた。








キムさんも一緒にダイニングテーブルに着き、キコがコーヒーを入れて、三人で仕事の話をした。



もう、二人の時間は終わった。




寅の顔は、いつもの顔に戻った。
ニタニタとはもう笑わない。

真面目な顔でキムさんと話す。仕事の話をする時は、とてもクールだ。



「じゃあ、それでお願いします。キムさん、うまくいくことを祈ってますよ」
「はい」

「キコはんも頑張ってね」
「へえ」


3人で、少しくつろいでから、いよいよ寅の出発の時間になった。





「では行きましょうか。僕が渋谷までお送りします。それから、羽田へ孫さんと行ってください」
「わかりました」

「なんか遠回りやね」
「キコはん、アリバイ作りですよ、パパラッチされた時の」
「たいへんや・・・。ほな、気いつけてね。バッグにコーヒーと紅茶が入ってるさかい」
「うん、ありがとう」


「では、お先に行って、車を店の前につけます」
「そやな」


キムさんが出ていった。





「もう忘れもんはないかな・・・」


キコが部屋を見回す。


「あるよ」

「何?」
「これ・・・」


寅がキコを抱いて、キスをした。





「ホンマ・・・大切な忘れもんやった・・・」
「・・・」
「うちも頑張るで、あんたも・・・自分の思うように、しっかりな」

「・・・うん・・・」



ピンポ~ン!




「戻って来はった」



「ヨンジュンさん、車、回しました」
「じゃあ、行くね。キコはんも元気でね」
「今回はおおきに・・・」


寅が靴を履いて、キムさんの前を通って外へ出る。
キムさんは、寅の後ろ髪をじっと見る。そして、キコを見て、にっこりとした。



「キムはん、ちゃんと送ってや。運転、気いつけてな」
「はい。わかってますよ。では行ってきます」




キコは外階段を一緒に下りて、家の前に立って寅を見送った。

寅はキムさんの車に乗って去っていった。










翌朝、2階のベランダで、キコはいつものように、洗濯物を干している。

少し大きめな寅のTシャツの横に、自分のカットソーを干す。



風に吹かれて、2枚のシャツが触れ合うように揺れている・・・。





また、来ることがでけるやろか・・・。





キコはじっと洗濯物の揺れる様を眺めている。








「キコはん! おはようございます!」


裏の駐車場からやって来たキムさんが、にこやかに下から手を振っている。



「おはよう! お茶、入れるで。上がってえ!」


キコはそう言ってニッコリすると、ベランダから中へ入った。




ベランダのサンダルを足で揃えるように脱ぎながら、キコは、そっと涙を拭った。








THE END




そしてちょうど一年後の六月。
ぺ・ヨンジュンはキコはんの舞台鎌倉へ来てくれました^^

「僕だって、寅ちゃんになりたい!^^」と思ったかどうかはわからないけど^^

寅ちゃんと同じ海を見てくれたね~


創作に戻って・・・

こうやってその当時の話を読んでいると、
その時々でいろんなことがあったな~と思い出します。

今の来日もまた・・・

そうなっていくんですねえ・・・。



では、ヨンジュンも家族の皆さんも楽しい一週間になりますように!

kiko3



2010/12/12 15:51
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

もみくちゃ好きなjoon^^

Photo


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静かに一人でいるのも好き・・・

でも、意外
にもみくちゃにされるのも好きなのであ~る^^

だって~~~

そりゃあ~スターだから! 爆^^



金浦空港では、グランドホステスさんまで最前列で
激写してたね^^v

これはすごいです^^


 



あれ~~といいながら、

シンさんの足を踏み・・・^^






うっきゃ~といいながら・・・

目が笑ってる^^


皆の愛を感じちゃって、

久々にうれしいお顔をしているのであ~る^^




定番のスケスケTシャツ^^

これ、意外と好きなんだよね^^



夏でも長袖の禁欲的なものが好きなのかと思えば、
結構、肌けてて、スケスケがすきであ~る^^

コートは今年の一番人気のミリタリーだ^^



何はともあれ、

無事に到着したね~^^


ア~ノで見せるなんか屈折した顔ではなくて
ホントに幸せそうでよかったです^^




久々の顔色のよさ、表情のよさに

安心しているよ~^^


滞在期間を家族とともに楽しんでくださいね~^^




2010/12/11 20:22
テーマ:【創】キコはん カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】キコはん15「渚にて」3


 



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Page「ネガ アヌン クデン」(私が知ってるあなたは・・)
これはキコはんのテーマで5年やってます^^;









BYJシアターです^^


とうとう、明日来日ですね^^
あと15時間^^


皆ドキドキ?^^

お出迎えの方々はもう出発したんでしょうか?^^

羽田の新しい国際線ターミナルはいい感じですよね~

フロアがフラットで、途中クネクネしていないから、
移動が楽^^

それにしても、あそこは今、休日は観光地化していますから、
家族だけでなく、それはもう、大騒ぎになってしまうんじゃないでしょうか^^


ホテルで待機の人もいるでしょうか。


どれくらい滞在できるんでしょう。

まだ、ドリームハイの撮影も残っているでしょう。

少しでも長くいてくれるとうれしいけどね^^



韓流スターペ・ヨンジュンが ‘リットルヨンサマ’ キム・ヒョンジュンとともに
8ヶ月ぶりに日本を公式訪問する.

ペ・ヨンジュンは 12日午前 9時, ソウル金浦空港で日本に出国して午前 11時頃日本の領土に足を踏み出す.
この日訪問は去る 4月, 日本ロッテシティオープン行事参加以後約 8ヶ月ぶりだ.

特に今度日本行は ‘リットルヨンサマ’と呼ばれて次世代韓流スターで脚光を浴びているキム・ヒョンジュンと連れ出国という点で
もっと人目を引いている.

ペ・ヨンジュンはキム・ヒョンジュンともう一つの所属社後輩歓喜とともに 14日日本東京ドームで進行される日本 DATVの ‘ほほ笑みプロジェクト’に参加する.
現在 MBC 一日ドラマ ‘暴風の恋人’に出演中の歓喜はドラマ撮影関係で行事当日の 14日, 出国予定だ.


一方ペ・ヨンジュンの入国消息に東京国際空港(羽田空港)はぐっと緊張する雰囲気だ.

今度行事を主観するある関係者は “空港の方でペ・ヨンジュンとキム・ヒョンジュンの入国時間が何時なのか問うお問い合わせが絶えていない.

東京国際空港も去る 10月新装を終えて初めて大型韓流スターに迎える位積極的に開放するという雰囲気だ”と言った.


mulgae@cbs.co.kr






では。

本日は、
キコシリーズ⑮「渚にて」3です^^


といっても、今の時期、創作どころではないかもしれないけど、
まあ、置いておきます^^

じゃないと、次が書けないので。





ここより本編。
お楽しみください^^






キコはん⑮
「渚にて」3








「今日は、やりたいことがいっぱいあるなあ」


ベッドで、寅はキコの肩を抱きながら言った。


「うちは、このままが好きぃ・・・ず~っとこのままがええ・・・」
「キコはね(笑う)」

そう言って、寅は、キコを抱いていた手を引き抜いて、起き上がった。


「もう起きるんかあ? まだいいやんか・・・。うちはもっと抱かれてたい・・・」


キコが甘えた目をして、寅を見上げた。


「また後でね」
「・・・」

「コーヒーも試飲しなくちゃいけないだろ?」
「真夜中やで。朝になったら、コーヒー入れてあげるさかい・・・」
「夜中だから、眠くならないように飲みたいんだよ」
「そんなことしたら、一日が狂ってしまうで。次の日にもズレ込むやろ?」
「いいよ、それでも。帰りは寝ることに専念するから。とりあえず、ここでやりたいことをしたいんだ」
「そうか。(笑う)」


「まずは、カフェインの強いのを試飲。それから・・・」
「それから?!」


キコがうれしそうな顔をした。


「何、うれしそうにしてるの?」
「だってえ・・・また、してくれはるのかなあと思うて・・・」
「それは後・・・」

「ふ~ん。(笑う) 後でもまたしてくれはるんやね?」

「ふん。(笑う)今日のキコは、リクエストが多いなあ」
「あんたかて、リクエストが多いやんか・・・」
「・・・そうだね・・・」

「さあ、後のお楽しみはおいておいて。(笑う) コーヒーを飲んで目を覚ましたら、まずは、キコたちが行った江ノ島へ連れてって」
「ええ?」

「もう車、買ったんだろ? キムさんが言ってたよ」
「そら買うたけど・・・。うちの運転で、江ノ島まで飛ばすのん?(笑う)」
「うん。そうしよう」
「ふ~ん・・・。うちを信じてるのやな・・・」
「ああ」

「怖いで、うちの運転・・・」
「ふん。(笑う)大丈夫。その点はもうキムさんから聞いてるから。隣で寝てても大丈夫だって」
「なんだ。つまらへん! でも、あん人は神経質やないからねえ・・・あんたはわからへんよ」

「さあ、早く起きて」
「なあ・・・もう少し、寝かせて・・・」
「駄目」

「だってえ・・・今なあ・・・すご~くええ気持ちなんよ・・・」
「ふ~ん。(笑う)早く」
「・・・」


キコがトロンとした目でじっと見つめている。


「起きれないの?」
「うん・・・」


ヨンジュンが掛け布団の上からバタンとキコの上に倒れこんだ。


「重いだろ?」
「でも、ええ気持ちやでえ・・・」

「なんだよ?」
「だから・・・あんたがうちを気持ちよくしてくれてるのや・・・」
「ホントに・・・。全く・・・」


そう言って、呆れて笑いながら、寝ているキコの顔を指先で突いた。



「早く仕度しておいでよ。テーブルで待ってるからね」
「あんたもなんか着ないとあかんよ。下着のままでは、お外へは行かれへんからね」
「そうだね」



寅はキコの顔を見下ろして、軽く頬に「チュ」っとして、起き上がった。



「仕方ない・・・起きるか。なあ。 うち、寅ちゃんに、Tシャツとパンツ買うといたんや。それ、着て!」
「そう?」
「うん! 普段着用にな。よそ行き用着てたら、あんたも疲れるやろ? うちが買うたもんやさかい・・・安もんやけど、着てみて」
「いいよ!」

「今、出すね」




キコは起き上がって、下着を着け、タンスの引き出しを開けた。


「これ。 着てみて」
「どうかな・・・。柄はいいけど・・・。サイズは・・・あ、ちょうどだね。パンツは、ウエストがゴムと紐なんだ・・・。ありがとう」
「よかった・・・ぴったりで」

「キムさんと選んだの?」

「うちが一人で選んだに決まってるやんか」
「ふん。(笑う)ありがとう。いいセンス」
「そやろ? あとなあ・・・サンダルも買うたのや」
「・・・」

「いつか寅ちゃんと、湘南の海へ一緒に行けたらと思うて・・・よかった、使えて」
「・・・見せて」
「うん・・・。下駄箱に入ってるから・・・」




キコは下駄箱の中から、ビニール袋に入ったサンダルを出してきた。



「合わせてみて」
「あ、これもちょうどいいね。これ、ナイキなんだ」
「そう、あんた、好きやろ? よかったあ」



キコはうれしそうに、寅を見つめた。

寅は少し胸が痛くなった・・・。
いつ来るかわからない、いつ一緒に海へ行けるかわからない自分のために、キコがサンダルや着替えを用意していてくれたことに、少し・・・胸に詰まった。





「じゃあ、コーヒーをお願いします」
「はい! カフェインが強いて言うても、あんまり強いのはなあ・・・ブレンドにしておこ」


キコがテーブルの上にコーヒーメーカーとカップを持ってきて、セットした。



「こっちへおいでよ」
「うん・・・」




寅の膝にキコが抱かれて座り、二人でコーヒーメーカーを見ている。


「寅ちゃん、江ノ島もええけど、暴走族に会わんようにせんとあかんな」
「危ない?」
「こともある・・・。最近は取り締まりが厳しいから、大丈夫やと思うけど。寅ちゃんになんかあったら、うち、困るもん」
「・・・迷惑かけちゃうかな?」

「そんなことはないけど。注意せな。ちょっとでも、変な人がいたら、帰ろうな。・・・うちも、あんたと海へ行きたいねん・・・一緒に、行こ」
「いいの?」
「うん・・・」


寅がキコをギュッと抱きしめ、体を揺らした。


「苦しい・・・」
「さっきは気持ちいいって言ったくせに」
「その時々で、気が変わるねん 」
「全く・・・(笑う)」


「もうすぐでけるね・・・」
「うん」


キコは、手を伸ばして、コーヒーカップを用意している。
後ろから抱いている寅の手がキコの胸を触った。


「もう、自分から起こしておいて、そんなん、触らんといて」
「ふん。(笑う)」
「甘えたさんや、あんたは(笑う)」



キコがコーヒーを入れる。


「ブラックでええやろ? はい、どうぞ」




キコはコーヒーを入れると立ち上がって、寅の向かい側のイスに一人で座った。
寅がコーヒーを飲むのを見ながら、大きな口を開けて、あくびをした。

あ~あ~。


「ふん。(笑う)僕は、こんな人と恋をして、寝てるわけだ」
「ごめん!」
「ええよ!」



二人は笑って見つめ合った。キコもコーヒーを飲む。




「おいしいやろ?」
「うん・・・ずいぶん薫りがいいねえ、これ」
「そやろ。これがカフェ・ド・キコ用にブレンドしてもろたコーヒー。結構、いける」

「うん、本当・・・。ところで、その名前でいいの?」
「ええよ、あんたがつけてくれたさかい・・・気に入ってるんや・・・」

「・・・ありがとう」
「・・・おおきに・・・」


「内装はもう結構できてきたんだって?」
「うん。でも、まだ、電気がつかへんからね、朝になったら覗いてみて」
「うん。着々と進んでるね」
「そやろ? これも・・・(笑う)キムはんのお蔭や」
「そうだね、本当に(笑う)」










二人は出かける準備をして、自宅の玄関を出た。
2階の外階段を下りて、裏木戸を開けると、細い道があって、そこを抜けると、広い駐車場に出た。


「ここておもしろいやろ? 抜け道なんよ」
「へえ・・・」


「あ、これが、うちの車」



そこには、赤い軽自動車があった。


「中古?」
「そう。乗って」
「うん」


寅は乗り込もうとして、後部座席に「joonベア」が乗っているのに気づいた。



「なあ、早く乗って」
「うん」


寅は助手席のイスを目一杯後ろに引いて乗り込んだ。

小柄なキコはイスを前のほうにくっつけるように座っているが、寅ははるか、後ろのほうに座っている。


「なんでそんな後ろのほうに・・・」

「仕方ないだろ? 足が入らないんだから」
「ホンマ。あんたは足が長いからなあ。頭は大丈夫? 突っかからないか?」

「大丈夫。胴は短いから。(笑う)」
「なあんか、変な感じやなあ・・・。あんた、後ろの方に行き過ぎるで」
「いいんだよ。キコの顔が見やすくて」
「ああ・・・。(笑う)あんたは、うちのファンやからね。見つめていたいんや」
「そう」







キコが車を発進させた。



「ねえ、ベア買ったの?」
「後ろのあれ? うん、お正月の福袋に入ってたんや」
「へえ・・・」

「部屋に飾るとこ、考えたんやけど、こうして、車に一緒に乗ってるのも楽しいやろ?」
「そ?」
「うん」


「ねえ、本物といるのと、熊といるのと、どっちが好き?」
「そんなん、当たり前のこと、聞かんでえ(笑う)」
「やっぱりねえ・・・」


寅は幸せそうに頷いた。


「当たり前やんか、熊に決まってる」
「・・・ふん」

「怒った?」
「いいよ、何を言っても」

「ホンマは、怒ってるんや・・・」
「そんな、熊ぐらいで・・・」

「こん車は、キムはんと一緒に買いに行ったんやで」
「そんなことは知ってるよ」
「そうかあ?」


「なんで中古にしたの?」
「うん・・・お金もなかったけど・・・ホンマに軽でええのか、わからへんからね。 これから生活して、仕事して・・・後で使いやすい車に買い替えようと思うてるのや」
「そう・・・」





「もうすぐ、国道や。・・・・ここをまあっすぐ走るのや」

「海が見えるんだ」
「わかる?」
「うん。今日は月が明るいから・・・海もキレイだよ」
「そう?」
「うん」


キコは運転しているので、あまり余所見ができない。



「ねえ、左手に線路が見えへん? 見えにくいやろか」
「ああ、見えた」
「あれが、江ノ電。あれに乗って、出かけたのや・・・。でも、もうあの洋館は取り壊されたて言う話や」
「そうかあ」


「こうやって、二人で車に乗るのも楽しいな・・・」
「そうだね。今日はキコが運転してくれて・・・」


「なあ、わかる? あれが江ノ島」
「ああ・・・」

「どこかで、止めようか・・・。どこにするかな・・・。暴走族が来ても逃げられるところ」
「怖いな、そんな言い方」
「大丈夫やて!(笑う)」






キコは、海岸に近い所に車を止めた。




「降りてみる?」
「うん、行こ」


二人は、車から降りた。


「少し歩いてみようか」
「うん・・・」




寅がキコの手を取って、砂浜を歩く。


「外はええなあ・・・」
「うん・・・」
「こんな開放的な気分で、あんたと外を歩くのは、何ヶ月ぶりやろか、ああ、もう1年以上前?・・・渋谷以来か?」
「そうかな? ・・・あの時は・・・」


寅が思い出し笑いをして、噴き出した。


「なんやの?」
「あの時は、おかしかったね・・・。まだ、こんな仲じゃなかったからね」
「そやな・・・」
「うん」


二人の心は近づいて仲良くなっていたが、まだまだ恋人なんて笑ってしまう距離だった。



「ああ。あんた、あん時、青山で、誰かにペンダント買ってはったね」
「そうだっけ?」
「そうや」

「忘れた」

「うそつき」

「いいだろ?」

「ええよお・・・忘れてしもても。 そんなこと」

「・・・」

「うちのことだけ、覚えてて」
「うん・・・そうする」
「わかった・・・」



「あん時から、太王四神記、待ってるんやもんねえ・・・長いね。うちらが知り合ってからの時間て、全てそれやろ?」
「・・・」
「あんたの準備期間から全部入れると・・・ずいぶん長い時間や」



寅はちょっと周りを見渡して、静かに息を吐いた・・・。



「月明かりがあるから、海がキラキラしてて、キレイだねえ」

「そやね。あったかくなったから、波もゆったりしてて、ええなあ」

「もうすぐ6月だもんな・・・」
「うん、早よ、6月にならへんかな」

「何か待ってるの?」

「(笑う)何言うてるの? タムはん・・・あんたを待ってるのや!」

「・・・そうか・・・」

「うん・・・」





キコが突然、ガクンと沈んだ。



「あ!」
「どうしたの?」

「サンダルのヒールが埋まってしもた」
「そんなの、履いてくるから・・・」
「だって、ヒールやなかったら、背が釣り合わんやろ?」

「そんなこと、気にしなくてもいいのに・・・。おぶってあげようか?」

「・・・」


「ほら、おいで」
「ええのお? 腰に悪いやろ?」
「大丈夫だよ、そんなに重くないだろ?」
「ややなあ・・・その言い方」

「ほら」
「では」


「あ! 重い!」
「ええ!?」

「うそだよ」

「アホ・・・」

キコが寅の背中を叩いた。







寅がキコを背負って、ゆっくりと歩き出した。


「ええ感じ・・・」
「そう?」
「うん・・・あんたの背中があったかくて・・・あんたのニオイがして・・・ずうっとこうしていたいわあ・・・」

「じゃあ、このまま、ソウルまで帰っちゃおうかな?」

「うん。それで二人羽織で生活するねん・・・。楽やなあ・・・。うちは、自分の足で立たんでええし・・・なんでもあんたがやってくれはるし・・・」

「それでもいいよ・・・。一緒にいたら、寂しくないし・・・いつでも話ができるしね」
「うん・・・」

「すぐに相談事もできるし・・・」

「・・・」

「いいなあ・・・」



「・・・何か、気になることがおすの?」

「・・・」

「何か・・・気がかりがあるのん?」

「・・・う~ん・・・」



「やっぱり、うちは・・・自分に足で立つ・・・降りるわ」

「・・・」



寅はキコを降ろした。


「手をつなごう」
「ええよ」





二人は黙って歩く。


「太王四神記・・・待ってるよね?」
「うん・・・。何か問題あるのん?」
「別に・・・」

「でも、気になってるのやろ?」

「どうだろ・・・。自分が思ってるのとちょっと違ったかなって・・・少し感じてる・・・」

「ふ~ん・・・」
「・・・」

「そんでも、どう演出するか、方向性は、最初に話し合うてるんやろ?」
「まあね」
「ふ~ん・・・」

「・・・」

「うちは役者やないから、わからへんけど・・・誰のイメージとピッタリのものがでけるかと言うたら、監督の頭の中のイメージやろ?」

「うん・・・そうだねえ」

「俳優は監督のイメージ通りにやるのと違うの?」
「・・・そうだねえ・・・」

「そんなら、監督さんがイメージした仕上がりだったら、それでええんと違うの?」
「・・・う~ん・・・」



二人は立ち止まった。




「話してみたら・・・あんたの気持ち・・・。あんたは、自分が納得のいかないことは続けられん人やから・・・」

「・・・」

「それしか、うちには言われへん・・・」

「・・・そうだね・・・」

「話し合いは大切や・・・」

「そうだね」

「なんでもええやんか、思うてること、話したら・・・。わかってほしい時は、話し合うしかないやろ?」

「そうだね」

「まだ・・・遅くないのやろ?」

「う~ん・・・ギリギリだね・・・」



寅がキコを正面から見つめた。



「こうして話してると、キコと僕の間は何にも変わってないね。いつも通り・・・気持ちが判り合える」
「・・・」

「でも、ちょっと離れて話をしないでいると・・・心が迷ったりするよね」
「そやね・・・。言葉は大事や・・・。本音を言わんといけん時もある・・・。確認し合わんと・・・」

「うん・・・。でも、言葉以外も大事だよね・・・」


そう言って、寅がキコを抱きしめた。


「うん・・・。あ、でも、監督はんと抱き合わんでよ。それはいやや」
「え? 駄目?」
「駄目に決まってるがなあ」

「でも、よくハグしてるよ」
「洋服の上からだけにして(笑う)」
「うん。(笑う)」



「じゃあ、キスは?」
「それも駄目や・・・。それはうちとだけ、するものやから・・・」
「・・・そう?」
「当たり前や」



寅が体を曲げて、背の低いキコにキスをする・・・。



「ホントだ・・・。監督のより、ぜんぜんいいねえ・・・」

「・・・」

「・・・」

「アホ・・・」


「アホで、ごめん・・・(笑う)」

「(笑う)うちは・・・こんな時間が愛おしい・・・あんたとこんなこと、言い合って・・・」




寅は答えずに、キコを抱き寄せた。


「ずっと二人でいたいねえ」
「・・・」
「キコもいたいだろ?」
「うん・・・」


寅がキコを抱いて、笑った。



「うちら、おかしいな。夜とか・・・日の当たらないとことか、人目につかんとことか、そんなとこでしか会われへん。まるで、バンパイアや」

「ふん。(笑う) う! 苦しい・・・朝日が苦しい・・・」


寅がおどけて、芝居がかって苦しがって見せる。


「うふふふふ・・・(笑う)上手。ええ感じやわ。寅ちゃん、ええ芝居やでえ~。あんたがバンパイアなら、うちを噛んで。一緒に闇の世界に生きてあげるさかい」
「うん。(笑う)」

「あんたに噛まれてしねたら本望や」
「・・・」

「ずっと夜の世界に二人一緒。・・・それでもええよ」

「・・・うん・・・」




寅は幸せそうに笑った。










続く・・・







少しはお肉がついてきていますように^^

元気なお顔を待ってるよ~~~~^^



2010/12/09 23:43
テーマ:【創】キコはん カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】キコはん15「渚にて」2


 



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Page「ネガ アヌン クデン」(私が知ってるあなたは・・)
これはキコはんのテーマで5年やってます^^;









BYJシアターです^^

ペ・ヨンジュン来日で、ブログ盛り上がってますね~^^

私はもう時間も迫って、美人にもお痩せにもなれず^^;
もうババアのまま、行くしかない!とあきらめて行っちゃいます^^

それにしても、
久しぶりの俳優ペ・ヨンジュンは素敵です~^^

そのまま、来て来て^^って言いたいよね^^



では皆さん!
これからでもお肌の手入れはバッチリ頑張りましょう~^^


さて。



本日はキコはん⑮「渚にて」の2部です。


こちらは、ペ・ヨンジュンが実際に鎌倉を訪ねるちょうど一年前に書いたものです。

それだけに大変思い出深いんですが、
それだけでなく、読み返してみると、この時期もいろいろあったなと思います。

そう、昔の彼女が出てきちゃったり・・・いろいろあった・・・。

そんなことも何気なく話の中に登場してきますので、
その頃のことを思い出しながら、読んでくださるとおもしろいと思います^^


ここより本編。
どうぞ、お楽しみください。





キコはんシリーズ⑮
「渚にて」2^^
(2007.6.15作品)







昨日の寅ちゃんの電話の声の硬さが、キコには少しひっかかったが、ひとまずは、昨日電話で話した店の内装の件について、寅にメールで報告することにした。
江ノ島へ廃材をもらいに行ったこと、そして、そのおかげで伊万里焼の器が手に入って、懐石風松花堂弁当が思いついたこと。そして、内装にかかる費用についてなどを、ヨンジュン宛に克明に記した。



「・・・・キムさんがいてくれて、ホンマに助かります。

寅ちゃん、おおきにね^^

仕事が順調だと、うれしくて、ちょっと一杯でもということになるやろ?

それで、キムさんと、おいしいて噂の焼き鳥屋さんへ行ったんよ。

ホンマにおいしかったけど、煙がボーボーで燻されてしもた^^

それにしても、あん人はホンマに話がおもしろいで^^

ランチメニューの目玉にしたい松花堂弁当は今度試作品を作ってみようと思うてます。


ではお仕事、頑張ってね^^

キコ」




送信!



OK!っと。



ええと・・・。

そうや。
キムさんが言ってたinvoiceの書き方な。
英語は苦手やけど・・・まずは、形式を覚えればええよね。
まずは、そうしよう・・・。

それから・・・。







「おはようございます!」
「あ、おはよう。昨日はご馳走様」

「いえ、どう致しまして。でも、楽しかったですね。また行きましょう!」
「ええよ! 今、寅ちゃんに内装の件と、ランチメニューについてメールした」
「そうですか。早いですね」

「そらな。あん人には、一番!にいろいろ知らせてあげたいのや」
「そうですね」

「さて。今日も勉強せなあかんことが一杯やね。輸入業務は難しいなあ」
「大丈夫ですよ。僕がいますから」


「う~ん、今はね・・・ま、頑張るわ」
「・・・」

「まずは、これからかな・・・」


キコがキムさんが書いてくれたマニュアルを見ながら、本日の勉強を開く。



「キコはん」
「・・・うん? 何?」


キコは、横に置いてあるコーヒーに一口、口をつけてキムさんを見た。


「何で、キコはんは、京大出て仲居してたんですか?」


キコは今飲んだコーヒーを吐き出しそうになった。



「ゴホン、ゴホン! う、うん! ああ。 何それ?」

「あの、ヨンジュンさんがくれた資料に、キコはんの履歴書があったものですから」
「ええ?!」

「僕がここへ出向するに当たって、会社のほうで、出向先の資料が必要だったもので。今、BOFもキーイーストの中でしょう。会社が大きくなっちゃったから、出向先の資料をキチンとするようにって言われてて・・・。ヨンジュンさんに相談したら、孫さんからもらった履歴書があったなって、出してきてくれたんです」

「ややなあ・・・。あん人がまさか、そんなん、保管してるて、思わへんかった。なんか言うてた?」
「寅さんは笑って、履歴書くれましたよ。『これでいいかな。でも、あんまりよく読まないようにね』って言って」

「やな言い方やな」
「ホンマは違うんですか?」

「当たり前や。あれは、ヨンジュンさんの京都弁講師になりたかったさかい・・・ちょっと箔をつけたのや・・・。そうや、あん時に、寅ちゃんて日本名つけてあげたんよ」
「へえ・・・」


「高校は正しいんですか? 聖母女学院って言うの?」
「実はそれもうそなのや・・・。ホンマは、聖婆高校って言うところを出たのや・・・」
「せいば?」
「うん。聖なるババアや・・・」
「へえ・・・」

「でもな、そこて地元ではものすごい有名な進学校なんよ。聖婆に進んだって言うたら、皆うらやましがるくらい」
「へえ・・・。勉強できたんですね」

「まあな、入った時はな」
「・・・」


「でもな。うちが高3の夏に、うちの父ちゃんが借金抱えてポックリ逝ってしもたから・・・それで、大学も行かれへんかった。高校卒業するのがやっとやったんや・・・。大磯に住んでるお姉ちゃん、いるやろ? あん人とうちは、年が離れてるさかい、お姉ちゃんの時は短大まで出してもろたのや・・・」

「それで、なんで仲居になったんですか?」

「うん・・・。高校出て、地元の役場に勤めたのやけどなあ。 周りの友達は、皆大学へ進むとこやったやろ。『あん子はかわいそうに、親の借金で上の学校へ進めんかった』って言われて・・・。なあんか、切なくなってしもたのや。ホンマに狭い土地やったから。皆に噂されるんも嫌やったけど、役場の受付で、笑顔でジッちゃんバッちゃんの世話してるのが・・・なんか窮屈で退屈で・・・一生こんなことやってるのかなあと思うたら、急に全てが嫌になってしもた。まだ、19やったから・・・。若気のいたりや。(笑う) そんで、思い余って、家を飛び出したんや」

「それで、仲居さん?」


「うん! 人から見たら、フーテンみたいやけどね。(笑う)誰も知らん土地で伸び伸びとしたかったのや・・・。そんで、今はこうして、こういう仕事始めようとしてる。・・・なあんか自分でも信じられへんわ」

「ふ~ん・・・。それも、外人と一緒にですからね。(笑う)」
「ホンマや。(笑う)人生、何が起こるかわからないな」

「そうですね・・・。僕もここにこうしているのがなんて不思議です」
「う~ん、ごめんなあ。うちの世話させて」

「いいんです。もともと何か起業をしてみたかったから、ラッキーでした。勉強になります」
「そうか? それならええけど」

「ヨンジュンさんはそういうキコはんの話、知ってるんですか?」

「うん、断片的にな・・・。『それで、こういうキコはんができたんだ』って感心してた。あん人っておもしろい人やろ? なんでも感動してしまうがな」
「いい人です。ちゃんと人を理解してくれて」
「・・・そやね。そや・・・」



キコはちょっと寅を思い出して、胸が一杯になった。


そうや、それで好きでいてくれるんやもん・・・。
寅ちゃんに感謝や。




「もう頑張って仕事するで! そうや! 今晩は、お弁当の試食をしよう! それが夕飯や!」
「うれしいですねえ」
「うん! さっさと勉強して、メニューを考えるわ!」
「楽しみにしています!」









キコはその晩、松花堂弁当の試作品の写真を撮って、早速、寅にメールで送った。


「味はまあまあ^^

キムさんもおいしいて言ってくれはったえ。

ホンマは、寅ちゃんと食べたかったのやけど、
仕方ないね・・・。

今日は、キムさんが説明をつけてくれた輸入業務用のinvoiceの書き方も勉強しました。
丁寧に日本語で説明書いてくれはるから、助かる^^

一つだけ、うちもラッキーなこと・・・あんたにメールをしているおかげで、
英語の伝票や手紙でも、『早打ち』だけはでけるよ^^


ではまた!

お仕事、ファイティ~~~ン!!

キコ」




送信!








翌朝、キコがPCを開くと、寅からのメールが来ていた。

開いてみると、こんなことが書いてある。



「もうお弁当の試食もしたの?
やることが速いね。

僕も食べてみたかったよ。


最近の君のメールは
キムさんのことばかりだね。

僕の入る隙間もないくらい・・・。


江ノ島へ行って、焼き鳥屋へ行って、二人でお弁当食べて・・・。

楽しく過ごしているようで、よかった。


トラ」




読んでいて、キコはちょっと切なくなった・・・。



なんやの、このメール・・・。

『最近の君のメールはキムさんのことばかりだね。
僕の入る隙間もないくらい・・・』


何、これ・・・。
あんたがうちの元へ送った人やろ?


『江ノ島へ行って、焼き鳥屋へ行って、二人でお弁当食べて・・・』って・・・。

うちら、仕事してるのやで・・・。


あんたのとこの人やから、うちは大切にしてるのや。

ランチの試食かて、一緒に店をやる仲間やから一緒に味見するのや。

遊んでるのやない。

江ノ島へ行ったのかて、仕事やで。


それに・・・
あんたは、ここにはおへんやないの・・・。


来られへんくせに、
なんでこんな書き方されなあかんの!





「寅のバカ、アホ!


あんたがうちの仕事を難しくしてるくせに
なんで、そんな嫌味なこと、書いてくるのや。

『最近はキムさんの話ばかり・・・』

キムはんはあんたが送ってきた人やで。
そやから、うちは大切にしているのや!


ほな、

キムはんやなくて、誰の話をしたらええの?


肝心なあんたはここにはいないやろ?



あ~あ、噂のペ・ヨンジュンの彼女?

そう?

うちはホンマに悲しい・・・


キコ」





もう、なんで嫌味ったらしいこと、書いてくるのや。


キコはちょっと悲しくなって、ティッシュで、鼻をかんだ。
ノートパソコンのカーソルを指でグルグル回して、「寅のアホ!」と毒づいた。

すると・・・。


今、腹立ち紛れに打ち込んだ返信が・・・送信されてしまった・・・。



あれ?
今書いたの・・・ホンマに送信されてもうた・・・。


うそやろ・・・。


このPC、アホや・・・。

どないしょう・・・。

もう送信されてしもたものは・・・削除でけんよね。


ああ! もう! ついてない!

うちはアホや・・・。

ホンマにアホや・・・。アホなんは、うちや。

どないしょう・・・。







その日は嫌な気分で一日を送った。

キムさんと仕事をしながらも、時々、マイパソコンを覗いてみるが、寅からの返事は来ていなかった。








夜になって、キコの携帯が鳴った。



寅ちゃんやったら、どないしょう・・・。
でも、そしたら、謝ろう・・・。





「もしもし?」
「キコはん?」


「あ、キムはん。こんな夜更けに何?」


「なんかあ。急に寅さんが鎌倉見に来るって、極秘来日されるそうですよ」
「ええ!? なんで・・・? 時間が空いたのやろか?」

「ええ、なんか2日間休みが入るそうで、ジムに行くのをやめて、こちらの様子を見にいらっしゃるそうです。ちょっとたいへんな事になりましたね・・・」

「・・・そんなあ・・・勝手に来日しても平気なのやろか?」
「う~ん・・・孫社長も大忙しです・・・。でも、寅さんのことです。こっちのことを放っておけないんでしょうね」
「ああ・・・大事にならんとええけど。皆が寅ちゃんの動きに注目しているさかいに・・・」



あ~ん、怒らせてしもうたかな・・・。
マズイなあ・・・。

ホンマの理由は、キムはんには言われへんしなあ・・・。




「とにかく、明々後日いらっしゃるので、こちらも報告書をまとめましょう」
「そやな、大事なスポンサーやもんな・・・」

「ではご報告まで。お休みなさい!」
「お休み・・・」



たいへんなこっちゃあ・・・。
ヨンジュンさんが動くて、世間が放っておかへんし・・・。

どないしょう・・・・。


心臓が痛いわ・・・。
あんたが来るまで、うち、生きてられるやろか・・・・。






当日。


「ホンマにここへ来て大丈夫なのやろか」
「まあ、夜、極秘に搭乗するようですし…それに目立たないようにお一人だそうです」
「ああ、心配や。一人ていうのも心配や」

「それに、孫社長が六本木のほうにホテルを取ってくれてますので、なんかあったら、あちらに御用でということにしてくださるそうで。羽田の様子ではいったん六本木へ入られて裏からこちらへ来ます」
「そんなん、たいへんなこっちゃ。ああ・・・それに、エライ出費やなあ・・・。こっちはどこへ泊まるの?」

「前に鎌倉でお世話になった旅館を押さえました」
「ああ。 あそこやったら、口が堅いし、安心やな…。キムさんも気をつけて、行っておくれやす。あんたらが帰ってくるまで、うちが生きてたらええけど…」

「(笑う)そんな言い方しないでくださいよ。大丈夫ですから。内装も結構進んだし、ちょうどいい時期かもしれません」
「…うん、そやね。開店したら、また人が来るさかい、来づらくなるし」
「ええ。寅さんもその辺を考えられてくるのかもしれませんね」



そういうことにしておこう・・・。
そやなかったら、誰も許してくれへん・・・。

はあ・・・。



キムさんは時間より早めに羽田につけるように、車で出かけていった・・・。

寅の到着が深夜になるので、キコは明日の昼に、ランチの試食ができるように仕込みをして、座り込んだ。



寅ちゃんはちゃんとここまで辿り着けるやろか・・・。
ここへは直線では来られへんやろから。


あ~あ・・・。







そして、夜遅く、玄関のチャイムが鳴って、キコはドアを開けた。
そこには寅が立っていた。


「こんばんは・・・」

キコは呆然と寅を見つめた。

寅はもう夜更けだというのに、濃いサングラスをかけて、キコを睨みつけているようにも見えた。
横から、キムさんが顔を出して、キコに挨拶をした。


「お連れしました」
「おおきに・・・キムはん・・・」


「じゃあ、キムさん、僕はここに泊まりますから、また、明日」
「え? お宿はお取りましたが・・・」

「そんな時間はないでしょ? 夜中でもやるべきことをやらないと。たった2日間の予定でこちらへ来たんだよ。時間がないでしょ? 僕はいつも24時間、働いていると思ってください」

「わ、わかりました。失礼しました。では、細かい報告書はこちらです」

「ありがとう。一応、今日はコーヒーもいろいろ試してみたいと思っているから、今晩は眠くならないと思うよ」
「そうですよね・・・ヨンジュンさんは研究熱心だから。わかりました。また明日の午前中にでも、顔を出します。飛行機は午後8時です」
「わかってる。じゃあ、よろしくお願いします」

「では。キコはん。何かありましたら、僕の携帯に電話入れてください」
「うん、おおきに・・・いろいろ、ありがとさん・・・」



キムさんが帰ると、小さなバッグを提げたヨンジュンが玄関の中へ入ってきた。








キコには、寅は一言も話さず、怒ったような恐い顔をして部屋の隅々まで見回している。

キコが話しかけても、答えない。そんな様子が胸に痛い。






「なあ、寅ちゃん、なんか言うてよ・・・」
「・・・」

「なああ・・・」


寝室の中の様子を見ていた寅のジャケットの肘をキコが引っ張って、顔を見上げると、寅はゆっくりとサングラスを外して、キコをじっと見つめた後、にんまりと笑った。

そして、キコを抱き寄せて、部屋のドアをバタンと閉めた。




部屋の明かりを消すと、寅はキコをギュッと抱きしめた。


「寅ちゃん…ヨンジュンはん・・・」



寅が大きく深呼吸した。


「寅ちゃん、この間のメール、ごめんな・・・」
「・・・」


寅が暗闇の中で、キコをじっと見つめている。


「・・・」
「キコ・・・」


そう言って、ちょっと切なそうな瞳をして、キスをした・・・。
キコは目を開けて、寅の顔を見上げた。


「怒ってたんやないのん?」
「うん」
「でも、少しはムッとしたやろ?」
「そうだね・・・キコがキムさんのことばかり言うから・・・」

「許して・・・」
「ふ~ん」


寅がちょっとため息をついた。


「・・・ごめんよ。心配かけたね・・・」


寅の目がやさしくなった。キコはさっきから痛かった胸が余計痛くなり、ちょっと泣きそうな顔をした。



「仲直りしてくれるだろ?」
「・・・」
「駄目?」
「駄目なんて・・・。あんたが忙しい時に、余計な心配かけて、うちこそ、ごめんね・・・」


キコは少し首をかしげて寅を見上げた。寅はニコッとしてキコをまたギュッと抱きしめた。

離れていた分、思いをぶつけるように・・・。


キコも寅の体を抱くように腕を回した・・・。



「離れてると、いろんな気持ちになるねえ・・・」


そう言って、キコの頭を撫でた。


「こうしていると、何も変わっていないのに・・・」
「寅ちゃん・・・」


「ずっとこうしていたいな」
「じゃあ、ずっとこうしていて」
「うん・・・」
「二人で抱き合っていよう」
「そやね・・・」



寅がキコの髪のニオイを嗅いだ。


「新しいの、買ったの?」
「わかる? ええニオイやろ?」
「うん・・・」

「寅ちゃん・・・」
「・・・」
「うちは、あんたが一番に好きなんや・・・それは変わらへん・・・。だから、安心して」
「・・・」

「なあ、信じて。いつも、あんたを思っているのや・・・。うちを信じてくれへんの?」
「信じてるけど・・・信じさせて」
「もう」


キコが寅の顔を見て笑った。


「本気だよ。信じさせて」
「全く・・・。ほな、来て。信じさせてあげるさかい」



キコが寅の手を引っ張って、ベッドに座った。そして、スタンドの電気を小さくつけた。


「あんた以外となんか・・・こんなとこに座らへんよ」
「座るだけ?」
「そう」
「もっと」
「もう・・・」



キコは寅を引っ張って倒れる。


「あんた以外となんか、こんな格好せえへんからね」
「格好だけ?」
「そう・・・」
「もっと」

「う~ん・・・。もっと近くへ来て」
「こう?」

「なあ、カットソーが脱げるくらい・・・」
「こう?」
「うん・・・」



キコは寝ながら、上から覆いかぶさるように見つめる寅のカットソーを脱がす。


「あんたも手伝うて・・・。うちの、脱がせて」
「うん」


カットソーを脱いだキコはブラジャーを外して、横へ置く。
二人は見つめ合った。


「信じてくれはるでしょう?」
「うん。(笑う)」




寅が覗き込むように顔を見つめて、キコの髪を撫でた。


「僕もこのキコのシャンプーを使おう」
「ええよ・・・。洗ってあげる、前みたいに」

「そうだ、前にお風呂で髪を洗ってくれたね・・・」
「うん。ゴルフ場のコテージやったね・・・」

「・・・二人が結ばれたところだね・・・」
「うん・・・」

「思い出した。人の頭を、キューピーにして遊んでたっけ」
「そやね・・・。でも、もうこんな長いとキューピーにはならへんな・・・」


キコが寅の髪をめちゃくちゃに掻き回した。



「もう駄目? できない?」
「う~ん、もう髪は立たんなあ」
「じゃあ、キューピーはなし・・・。その代わり、お風呂で背中、洗って」
「・・・ええよお・・・」

「うん・・・それから・・・出て来たら、いつもみたいに、マッサージしてね」
「ええよ。い~っぱい、やることがあるなあ」
「あるよ」

「忙しいなあ・・・」



「僕もいっぱいしてあげるから・・・」
「・・・」
「ね?」
「・・・うん・・・。いっぱい、いっぱいして・・・いっぱい・・・」
「うん・・・してあげる(笑う)」


そう言って、寅はキコにキスをした。





「毎日忙しすぎて、キコは・・・辛くない?」
「うううん・・・あんたは・・・あんたは・・・辛いのん?」
「・・・」

「この間の電話で・・・うちに『幸せ?』て聞いたけど・・・。あんたは、今、幸せやないのん?」
「・・・」


キコは「今、幸せ?」と聞かれた言葉が胸に引っかかっていた。
それは自分に向けられた言葉なのか、寅が自分自身を思った反語なのか・・・。



寅の首に回した腕をギュッと引き寄せた。
寅の頭がキコの胸に倒れかかった。



「抱かせて。うちに寅ちゃんを抱かせて・・・」


キコは寅を胸に抱いた。


「しばらく抱かせて・・・」
「キコ・・・」
「何も言わんで、抱かれてて」


キコの目から涙があふれた。


うちに何か言いたいことがあったの?
いつ、聞き逃したのやろ?

ごめんね・・・ごめんね、寅ちゃん・・・。





泣いているのか、キコの胸が波打っている。寅は黙って抱かれたままでいる・・・。



静かに、抱きあう時間・・・。
言葉はなくても、二人の心がつながっていく時間。









「さ、お風呂に入ろう」


寅が元気な顔になって、起き上がった。


「飛行機で来ると、なんとなくニオイがついて、さっぱりしないんだ。一緒に入るぞ」
「うん! 二人で入ったら、すぐにお湯が溜まるな」

「そうだね。さ、起きて。ほら、起きて!」
「そんなん、強く引っ張らんといて」



寅はキコを起こして、自分は先にバスルームへ歩き出し、ハッと閃いて後ろを振り向いた。




「そうだ! やっぱり、前も洗って!(笑う)」
「ええ!」

「早くおいで」

「待って。もう・・・前は・・・いややあ・・・。前は・・・。仕方ないか・・・」


キコは少し赤い顔をして、けれど幸せそうに、バスルームへ向かった。











二人でベッドに寝転びながら、顔を見合わせている。


「やっぱり、キコの髪はいいニオイだ」


寅がキコの髪を掴んで、ニオイを嗅いだ。


「ほら、あんたも同じやで」


キコが寅の髪を掴んで、寅の鼻に当てた。

「ホント。(笑う)」


「これ、買い置きがあるさかい、シャンプーとコンディショナー1本ずつあげる・・・。オーガニックのハーブで出来てるさかい、髪にええでえ。これで、うちを思い出して」
「うん・・・」

「うちは、自分の髪のニオイであんたを思い出すから・・・」
「・・・」

「いつも一緒や・・・」
「・・・」


寅がキコの髪を撫でた。



「キコといると、なんか詩人になれるねえ」
「ホンマ? じゃあ、うちをもっと詩人にして」
「うん」



寅がキコにキスをして、首筋から下へ移動していく。


「もっと」
「いいよ・・・」



「ああ・・・」



キコの吐息が漏れて、寅はうれしそうに顔を上げた。








続く・・・






↓こんなjoonに会いたいよね^^v




2010/11/28 01:19
テーマ:【創】キコはん カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】キコはん15「渚にて」1


 



BGMはこちらをクリック

Page「ネガ アヌン クデン」(私が知ってるあなたは・・)
これはキコはんのテーマで5年やってます^^;









こんばんは^^

BYJシアターです。


さて。


本日はキコはんの15話です。

これは私にとって、とても思い出深い回です。

寅ちゃんが鎌倉のキコはんを訪ねるこの回を
書いたちょうど一年後。
公式にアップした日付に、ペ・ヨンジュンは鎌倉を訪ねました。

その時の「びっくり!」ってなかったし、
眼鏡市場の寅さんのBGMといい、うれしいことが重なりました^^

ということで、これを書いているときは、
まさかでしたが、
一年後のサプライズに、

私も思わず「うちもすっきや!寅ちゃん!」と言いたい気分でした~^^




さて、話を戻して~~~^^

キコはんの喫茶店はどうなっているのでしょうか。
そして、寅ちゃんとは
どうなっているのでしょう?


では、その辺をご報告しましょう^^

今回はいつもより少し長めにご報告です!



ではここより本編。
お楽しみください!




~~~~~~~~~~~~~~~~~






「あ! 寅ちゃん・・・」


鎌倉の喫茶店のために借りた一軒家の二階。
玄関のチャイムが鳴って、キコはドアを開けた。
そこには寅が立っていた。


「こんばんは・・・」

キコはそう言って、呆然と寅を見つめた。
寅はもう夜更けだというのに、濃いサングラスをかけて、キコを睨みつけているようにも見える。
横から、キムさんが顔を出して、キコに挨拶をした。


「お連れしました」
「おおきに・・・キムはん・・・」


「じゃあ、キムさん、僕はここに泊まりますから、また、明日」
「え? お宿はお取りましたが・・・」

「そんな時間はないでしょ? 夜中でもやるべきことをやらないと。たった2日間の予定でこちらへ来たんだよ。時間がないでしょ? 僕はいつも24時間、働いていると思ってください」

「わ、わかりました。失礼しました。では、細かい報告書はこちらです」

「ありがとう。一応、今日はコーヒーもいろいろ試してみたいと思っているから、今晩は眠くならないと思うよ」
「そうですよね・・・ヨンジュンさんは研究熱心だから。わかりました。また明日の午前中にでも、顔を出します。飛行機は午後8時です」
「わかってる。じゃあ、よろしくお願いします」


「では。キコはん。何かありましたら、僕の携帯に電話入れてください」
「うん、おおきに・・・いろいろ、ありがとさん・・・」





キムさんが帰って、小さなバッグを提げたヨンジュンが玄関の中へ入ってきた。


寅のサングラスをした顔がちょっと恐い・・・。
寅がじっとキコを睨みつけている。

キコはもう心臓が痛いほど、ドキドキと・・・いや、チクチクとしている・・・。




「・・・う~ん・・・ごめんな・・・変なメール送って・・・。あんたを恨んでるわけやないねん・・・」
「・・・」
「・・・どう・・・どういったら、わかってくれるの?」
「・・・」



寅はちょっと首を傾げて、玄関を上がってきた。
キコは寅を見つめながら、一歩ずつ後ずさりしていく。



「怒ってはる?」
「さあ・・・」



「ねえ・・・普通に答えて」
「・・・」
「なあ・・・寅ちゃん」



寅がどんどん恐い顔で迫ってくるので、キコは壁に手をかけながら、後ろへ下がっていく。



「なあ・・・。うち、謝ってるやない・・・」
「・・・」


「ごめんて、言うてるのに」
「・・・」
「恐いから・・・サングラスだけでも外して」
「・・・」
「なあ・・・」
「・・・」

「イケズ・・・」
「・・・」
「なあ・・・そんな意地悪い顔せんで!」
「・・・」

「あんた・・・ホンマにイケズや・・・」


寅はキコをじっと見つめてから、部屋の中を見回した。
洗面所やトイレのドアを開けて見て回る。



「なあ、お口はどうしたの?」
「・・・」
「なあ、なんか言って・・・」



納戸の戸も開けて見ている。


「なあて・・・。意地悪や・・・」


そして、最後に寝室のドアを開けて、少し中に入って部屋の中を見た。


「もう、寅ちゃん!」


キコが泣きそうな顔をして、寅の後を追って部屋に入った。


「なああ・・・」


キコが、寅のジャケットの肘を引っ張って、顔を見上げると、寅はサングラスをゆっくり外して、キコをじっと見つめた後、にんまりと笑った。

そして、キコを抱き寄せて、部屋のドアをバタンと閉めた。









キコシリーズ⑮
「渚にて」1^^








♪~

ソウル発の夜行列車下りた時から~
鎌倉駅は日本晴れ~

北へ帰る人の群れは誰も無口で~
海鳴りだけを聞いている~

さ~よなら~寅ちゃん~
私は~帰り~ます~

喫ぃ茶店の準備せんとあかんさかいに!

ああああ~~~~ソウル海峡~
寅景色~~~い~~~♪~




もう~すぐ~寅ちゃん~
マンマも~できあがり~~♪~

あんたのため、きばって作~ってみたさかいに!

ああああ~~~~ソウル海峡~
ランチメニュー~~~♪~









「今日も元気ですねえ」
「あら、キムはん、いらっしゃ~い」


昼近く、キムさんが喫茶店の2階のキコの部屋へ出勤してきた。


「外回りご苦労さん!」

「キコはんの歌声で元気度がわかりますよお」
「ホンマ?!」

「ええ。あれ、また、お弁当作られたんですか?」

「そうやねん・・・。この間うちら二人で、ランチの松花堂弁当の試食したやろ? それ、寅ちゃんにメールしたらな、すねはって」

「へえ・・・寅さんがですか?」

「そう、寅さんが・・・って、あんた、「寅さん」じゃあ、渥美清やないか! 寅ちゃんは、もおっとハンサムやでえ」
「そうでした・・・寅ちゃんでしたね」

「そ、寅ちゃん。それでなあ、あん人が一番に試食せんかったさかい、ちょっとオカンムリ。自分かて撮影中で忙しかったくせに・・・うるさいねん」
「ああ、そういうことですか」




「・・・これでええやろか・・・」

キコは、ヨンジュンにメールで送る松花堂弁当の写真をデジカメで撮っている。



「でも、これ、この間よりちょっと豪華な気がしますけど」
「そやね・・・(笑う)ふん。でも、これ、寅ちゃん仕様やさかい・・・。よし! これをメールで送ろう!っと」


キコはデジカメをPCに繋いでいる。




「なあ、キムはん、二人分作ったさかい、一緒に食べよ!」
「あ、ありがとうございます。じゃあ、お茶の仕度でもしますよ」

「おおきに! ほな。その間に、うちは寅ちゃんにメール送ってしまうわ」








「DEAREST love love 寅ちゃんへ


この間、メールに書いたランチメニューの「松花堂弁当」の写真を送ります。
これな、寅ちゃん用やさかい、ほんの少し、本物より豪華なんや。

あんたを思うて作ったさかい・・・愛情たっぷりやで。
目で楽しんでや。


この器が、先日話した伊万里焼・・・。
風情があるやろ・・・。

こんなもん、手に入ってしもたから、使いたくなった・・・。
使ってあげんとかわいそうなんて思うてしまうのや・・・。

どうお?

ええやろ?


キコ



PS:今度、こっちへ来たときに、試食してや!」








「キコはん、お茶、入りましたよ」
「ほな、食べよか!」












ちょうど一ヶ月前。
キコとキムさんは、この新緑の鎌倉で、新しくオープンするキコの喫茶店に、緑豊かな住宅地の入り口にある瀟洒な二階建ての一軒家を借りた。
そこには、小さな庭があって、高く伸びた桜の木があり、それがなんとも言えない風情を醸し出している。

建物自体は築30年ではあるが、元画家の家ということで、一階部分のアトリエが贅沢に広く作られており、その天井は吹き抜けになっていた。ここを改装すると、喫茶店にはちょうどいい大きさだ。
このアトリエのしゃれた造りや、通りから玄関に至るまでのアプローチに木々がやさしくそよいでいる風情が、なんとも言えず趣きがあって、キムさんとキコはすっかりここの家のとりこになった。

しかし、問題は家賃で、二人が予定していたものより高かった。そこで、2階をキコの住まいと事務所に使うことにして、スポンサーの寅ちゃんに写真と撮ったビデオを送り、返事を待った。他にも3軒ほどの候補写真をつけて送ったが、寅からの返事も、ここの木々に囲まれた隠れ家的アプローチとアトリエが気に入ったと書いてあって、「ここにしよう」という言葉で結ばれていた。




「キコはん、やっと場所が決まりましたねえ」
「うん・・・結構、家賃高いけどな。こんな贅沢なとこやもんね!」
「でも、いいですよ・・・築30年がきいているし、それにここの入り口の道幅も狭いから、これでも、少しは家賃が安くなっていると思うんですよ」
「うん、そやね」

「まあ、キコはんの住まいも兼ねているわけですから。寅さんも「ここがいいね」っておっしゃってくれたし、いいじゃないですか」
「うん・・・あん人は、ええもんが好きやからねえ・・・。でも、お金には限度があるさかい・・・。なんとか、うちらで頑張ろ」
「そうですね」




ヨンジュンは、キコの喫茶店のスポンサーではあるが、決してお金をくれたわけではなく、後ろ盾のないキコに、非常に低金利でお金を貸してくれたのだ。

ヨンジュンはいろいろと心配りしてくれたが、中でもキコが一番感謝しているのは、「キムさん」を送ってくれたことだ。このソウル大出のキムさんは、日本語と英語に精通していて、キコが何気なく思いつきで話したこともすぐにちゃんとした形にしてくれる人だ。
こんな優秀な人をキコが自力で雇うことなどできない・・・その年棒を考えるだけで、寅ちゃんに感謝だ。

そして、このキムさんは、ちょっと天然惚けで、とてもさっぱりした性格なので、キコはとても仕事がしやすい。キムさんもキコの一風変わっているが、楽しい性格が気に入ったみたいで、二人のチームワークはまずまずだ。


キムさんが言っていたように、ここは通りからの一軒分ほど奥まっていて、その道幅が4mを切っていることから建て直すこともできず、売るにもなかなか買い手がいない。
そこで、借り手がいるなら、喫茶店のために、家の内装をリフォームすることは家主も承諾しているので、キコとキムさんは早速、その家の内装工事にとりかかった。






アトリエの高い天井を見て、キコが内装業者の中村さんに何気なく言った。

「ここの天井に剥き出しの梁があったら、もっと雰囲気がよくなると思わへん? 素敵やろね」
「ああ、梁ですね。古い木材が手に入るといいですねえ。それだと風情が出ますね。ちょっと考えてみましょう」









こんな会話がなされてから、ある日のこと。

キムさんがキコに江ノ島に近い洋館に行こうと言い出した。


「内装の中村さんの話では、江ノ島に近い古い洋館が解体されるそうで、そこの廃材をもらえるそうですよ」
「でも、高いんと違うか?」
「それがもう廃棄しちゃうそうで、運搬料だけでいいそうなんです」
「へえ・・・行ってみるか?」
「そうですね」






キコとキムさんは、5月の晴れた日に、江ノ電に乗って、江ノ島に近いその洋館まで出かけた。
江ノ電の窓から見えるアジサイの花は今を盛りと満開に咲き誇っている。


「キレイやねえ・・・。それに、ホンマにええ天気・・・」
「海で遊びたいですね」
「ホンマ。ふん。(笑う)海も波がゆったり・・・ええなあ」


二人は江ノ島までの窓の景色を楽しんだ。





「ええ風やなあ。街がキラキラ輝いて見えるわ」
「そうですね。キコはん、ここの坂を上るんですよ」
「そうかあ」



キコとキムさんはさっきの爽快感から一転、汗だくになりながら坂を上った。
坂を上りきったところで、風がすうっと入ってきたと思うと、古びた洋館が現れた。




「あれですねえ」
「そやな・・・。へえ・・・。かわいい。庭も広いなあ」


そこにはもう住人はいない。亡くなった両親の家を東京に住む息子たちが処分するそうだ。
近くで見るとその建物は小さいながらも、懐かしささえ感じられる温かな佇まいだ。


「なんか昔住んでたような気にさせる雰囲気やな・・・」
「ホンマですね」
「な」


キコはキムさんの関西弁にニコリとして、二人で玄関のチャイムを鳴らした。



中から、内装業者の中村さんが出てきた。


「あ、お待ちしてました。どうぞ、中へ入って」
「上がらせてもらおう」



二人は中へ入った。
リビングに入って、天井を見ると、キコたちがほしがっていた梁があった。


そして、その床はよく磨きこまれていて黒光りしている。そして、階段の手すりの見事な細工。


「この手すり、すごいなあ」
「これももらいましょうか? 喫茶店に騙しの階段をつけて、裏を物置にして」
「そんなん、できますのん?」
「ええ」
「それ、ええわあ」




奥の間に進むと、和室があり、その鴨居の細工も繊細ですばらしい。


「やあ、鴨居も繊細でええなあ・・・こんな鴨居、旅館かてそうそうないで。この家壊すの勿体無いなあ」「仕方ないですよ。住む人がいないんですから。家は人がいないと駄目になりますからね」
「そやな・・・」


「こっちのダイニングも見てええのん?」
「どうぞ」






キコはダイニングへ入ると、天井から下がっているシャンデリアに驚いた。
それは決して大げさなものではなく、小ぶりなものだったが、ここの家が全盛のときはどれだけ華やかだっただろう。こんな素敵な空間にさえ、終わりの時が来る・・・それを思うと、ちょっと切ない気分になった。



ダイニングの洋風の食器棚の中には小鉢や皿など和食器だけが残っていた。洋食器はもう持ち出されたのだろうか。


「なあ、キムはん。ちょっと来て。この食器見て・・・。すごいなあ。中村はん、これ、見てええのんか?」
「ええ、どうぞ」


キコは食器棚を開けた。


「キムはん。すごいと思わへん? これ、古伊万里の風情があるでえ・・・」



キコが皿を1枚手に取って、眺める。


「古伊万里?」
「そうや。古伊万里はな、江戸時代に作られた伊万里焼や。その時代の絵つけや、これ。海外ではな、有田焼を「IMARI」て言うのや」
「へえ・・・」

「昔はな、佐賀の伊万里港から出荷したもんを「伊万里焼」て言うたのや。今でいう、有田焼も、伊万里焼も、全部一緒くたに「伊万里焼」と呼んだんや。今はそれぞれ産地の呼び名で呼んで、区別してはるけどな」
「へえ・・・」

「昔、う~ん・・・秀吉の時代にな、朝鮮から連れてこられた陶工が始めたものや・・・」
「ふ~ん」
「キムはんたちには、ちょっと辛い歴史やけどな。キムはんも懐かしいテーストがあるんやない?」
「わからないですが、これ、キレイですね」


キコとキムさんはその皿を眺めた。


「なあ・・・。これ、どうするのやろ・・・。すんまへん! この食器はどないするんでっしゃっろ?」
「それですか? 廃品業者に出すんじゃないですか? 作家物ではないからね。ここにあるものは今の家主である息子さんが捨てていったものだから」


「はあ・・・ほな、ただでいただけるんでっか?」
「ほしいの?」
「ええ・・・」

「じゃあ、どうぞ。捨てるにもお金がかかるから、いいですよ」
「おおきに!」


「キコはん、どうするんですか?」
「いただくのや。なあ、うちは旅館の仲居を長い間、ただノンベンダラ~ンとやってただけやないで。器の良さはわかる。結構いいとこの料亭旅館も見てきたさかい・・・。作家物やのうても、これはええでえ・・・。だから、ここんちの人も、こうやって食器棚に入れて使ってたんやないやろか?」

「それにしても、うちはコーヒー店ですよ」

「うん。そこで閃いた!(笑う)ここにあるお皿の数だけ、ランチで松花堂弁当みたいに盛り付けて出したらどうやろ? 毎日、限定で・・・。何枚あるかな。ひ~ふ~み~よ~いつ、むう・・・・15、16枚ずつあるやろ。小鉢も柄違いでも結構あるでえ・・・。たとえばな、キムはん。この小鉢もいろいろ盛り付けが考えられるで・・・。きんぴら、煮浸し、胡麻和えもええなあ・・・あ、長イモの梅酢和えもええし。高野豆腐でもええなあ。この細長いお皿には卵焼きや魚なんかどうや? 小さい小鉢に少しずつ盛って、お盆かお重みたいのに並べたら、素敵やと思わへん?」

「ああ、いいですねえ・・・なんか聞いてるだけでおいしそうです!」

「そやろ?! うん。なんか、うち、やる気が出てきたでえ!」
「ふん。(笑う)いいですねえ」
「なあ!」


キコがうれしそうに微笑んだ。







最近、キコは少し疲れていた。

当初、考えていた小さな街の喫茶店からは逸れに逸れて、どんどん内容が変わっていく。
寅は、ただの街の喫茶店では気に入らないのだろう・・・。
本当のところ、キコにとっては、それは少し重圧でもあった。どう考えても、特別なことなんて浮かんでこない。

ここのところで、やっとキムさんが打ち立てたコーヒーやココアの輸入会社「キコ商会(Kiko & Co.)」を立ち上げ、許可が下りて、いよいよ仕事に結びつこうとしている。
しかし、それだって、一年したら、キコが受け継がなくてはならない。

様々な重圧に心が負けそうになる。
頑張ろうとしても、気持ちが重くて動けなくなってしまう時がある・・・。




でも、今日は、ここで目にしたこの器たちがキコの心を奮い立たせてくれた。

自分にできること。
それがここにはあった。




「うち、やってみるわ。この限定ランチにコーヒーつけて・・・。そんな、小さなことからお店の特色をつけていくわ」
「そうですね!」


キコはキムさんを見てにっこりと笑った。







江ノ島に近い洋館では、梁、階段の手すり、鴨居、そして器を手に入れた。

帰りは江ノ島の風に吹かれて、新しい仕事への意欲がまた内側に漲って、キコは晴れ晴れとした気分になった。




「キコはん。なんかうまくいきそうですね」
「そやな」

「今日は一杯飲みましょうよ」
「うん! そやな。これからのうちらの成功を祝して。飲むか!」


キコとキムさんは江ノ電から見える海を眺めながら、意気揚々と帰った。











夜になって、キコがほろ酔い加減で、ベッドに寝そべっていると、電話が鳴った。



「もしもし? 寅ちゃん?」
「どうしたの? 遅かったね。何度か電話したんだよ」
「うん、ちょっとねえ・・・。携帯に電話してくれればよかったのに」
「うん・・・。何してたの?」


ああ、寅ちゃんはうちが家にいるのを確かめたかったんや・・・。



「なんか声がさ・・・。ずいぶん、機嫌がいいね」
「うん? うん。ちょっと一杯飲んできた」

「ふ~ん・・・。誰と?」
「キムはんに決まってるやん。ここには、あん人しか、うちの知り合いはいないやろ?」

「ふ~ん・・・。何、飲んだの?」
「ビール」
「どこで?」
「焼き鳥屋さん・・・。ものすごう煙い店。二人とも燻されて臭くなったさかい、笑ってしもた」
「へえ・・・」
「でも、おいしかった」
「ふ~ん・・・」

「仕事はうまくいってるでえ」
「そう」

「今日もな、キムはんと一緒に、お店の内装に必要な廃材を江ノ島まで手に入れにいったのや。江ノ電ていう電車に乗っていくのやけど、お天気やったから、線路脇のアジサイもキレイやったし、海もよう見えて、二人して「こんな日は遊びに行きたいなあ」て言ってた。(笑う)江ノ島てな、ここからちょっと行ったとこ。海の景色がええでえ。今度、こっちへ来たら、一緒に行こ。ああ、車も買う予定やから。軽自動車やけど、営業に使おうと思うてるの。それに乗って、寅ちゃんも連れてってあげる・・・」

「うん・・・」

「本日の詳しいことはメールで送るわ」
「・・・わかった」


「寅ちゃんも撮影うまくいってる?」
「うん・・・。それは大丈夫」

「そうか、よかった」
「・・・キコ・・・」
「何?」
「・・・」
「何やねん?」

「うん、まあいいや」

「何やねん。言うてえ。どうしたのん? なんか元気ないで」
「そんなことはないけど。キコは楽しそうだね」
「う~ん、まあねえ・・・」

「キコだけ、元気だ」

「そうでもない・・・。結構、頭も使うし。うち・・・寅ちゃんみたいに事業向きやないからね」
「・・・」
「どうした? やっぱり、そう思うてた?」
「・・・そんなことはないよ」
「でも・・・これでも、なんとか頑張ってるで」
「うん・・・」



「キコ?」
「何?」

「今・・・幸せ?」
「・・・う~ん、そうやねえ」


キコの声はしっとりとやさしく寅の耳に届いた。
しかし、その響きは、なぜか今日のヨンジュンにはしっくりいかなかった。



「そう」
「どないした?」

「うん? 別に。まあ、いいよ。もう眠くなってるんだろ?」
「ようわかるねえ」
「酔っ払ってるから」
「ごめんなあ」
「いいよ。じゃあまた」

「寅ちゃん・・・」
「・・・」

「明日、メール送る。明日の朝一番で、メールするから」

「うん、わかった。じゃあ」


寅はそう言って電話を切った。





キコはちょっと甘えた声で話をしていたが、寅の声は少し硬かった。
最後の言葉も不自然に硬く、キコの耳に残った。


どうしたのやろ・・・。



あんたの気分を悪くすること、言うた?


ああ・・・。





キコはちょっとため息をついたが、今はほろ酔いで、それ以上のことは考えられなかった。








続く・・・。<


2010/11/27 00:45
テーマ:【創】キコはん カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】キコはん14「途中経過報告します」


 



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これはキコはんのテーマで5年やってます^^;







こんにちは^^

BYJシアターです。

お久しぶりです^^

皆さん、お元気でしたか?

前回の頃は、ヨンジュンがいなくて寂しい~って
皆書いていたけど、

今は幸せ~っていう人が多いのかな^^


イベント、フォト関係^^ ドリームハイ製作発表会のツアと盛りだくさん^^




では、BYJシアターです^^

今日もキコはんの続きです^^



前回のホワイトデイで、
「喫茶店」を始めたいと言ったキコのその後を
心配している方もいるでしょう^^

ということで、


本日は、

キコシリーズ⑭「途中経過報告します」をお送りします。

何分、途中経過ですので・・・^^


この次の回が・・・またまた私の心に残る回です^^

でも、その前に途中経過も聞いてあげてくださいね^^







ここよりキコはんの報告です・・・。
お楽しみください。




キコシリーズ⑭
「途中経過報告します」
(2007.4.7)



「キコはん! こっち!」
「あ、キムさん! おはよう」





「今日は、ご足労いただきまして」
「うううん。あんたもたいへんやなあ。あっち行ったりこっち行ったり」

「荷物を持ちましょう」
「おおきに」

キコがキムさんを見て、にこっと笑った。



ヨンジュンが撮影のため、ソウルに戻るので、キコの喫茶店についての途中経過を聞きたいと、キムさんとキコを呼び出したのだ。

今、キムさんが運転する車は、ヨンジュンの住むソウルのマンションへ向かっている。


それにしても。
エライ事になった・・・。

それが、キコの偽ざる心境だ。

キコが喫茶店を始めたかったのは、寅ちゃんに会いに行く時間を作りやすくするためだった。だから、小さくても気持ちのいい感じのお店。たまに、お姉ちゃんが手伝いに来てくれて・・・そんな店を考えていたのに、先日の電話で、ちょっと寅ちゃんに漏らしたがために、事は大事になってきている。

電話から3日めにして、寅は、さっそくキムさんを日本に送ってくれた。そして、市場調査をさせた・・・。キムさんが日本に来て、キコを助けてくれるのは、うれしい・・・。なんといっても、男手がないから、不動産を決めるにも、姉と自分だけでは下手なものを掴まされる可能性も無きにしも非ず。

ところが、キムさんが来て、よくよく話をしてみると、「やっぱり・・・」が的中した。寅の頭の中にある構想とキコがやりたいことが決定的に違う。



「なあ、キムはん。ヨンジュンはんは、なんていったか、わからんけど、うちがやりたいのはな、ホンマに、こんまあ~いお店や。うち一人で切り盛りでける喫茶店。おいしいコーヒーと、トースト。ほら、トーストの上に、ツナやらが載ってて・・・ああ、ピザトーストもええな。それにサラダがついてくる程度の店や・・・。あん人、「喫茶店」ていう日本語がわからんのかな・・・。カフェ・レストランと間違えてるのと違うかな。な~んか怪しい・・・。ゴリラとかそんなこと、考えておへん? まず、それは無理や。うちには、それだけの資金がないよって。それに、事業を始めたいというより、ヨンジュンはんに会いに行きたいという気持ちが優先にしてるのや、うちは。わかる?」

「・・・はあ・・・」

「やっぱり。あんたも日本に送られて、困ったな」
「う~ん・・・」

「どないする?」
「う~ん・・・」

「なあ・・・」
「う~ん・・・」

「ホンマに・・・」
「う~ん・・・」

「ねえ、あんた、牛?」
「う~ん・・・え?」

キコが笑った。






キコが車の外のソウルの街並みを見ている。


「今日は、ヨンジュンはんは?」
「ロッテホテルでの撮影を終えたら、いらっしゃいます」
「ふ~ん、そうか・・・太王記やないから・・・」
「ホテリアです」
「ああ、ホテリア。成功してほしいなあ・・・うち、ドンヒョクが好きなんや」

キコが笑った。


「あ、僕もです」
「ホンマ?」

「キコはん社長、僕の報告書、見てくれましたね?」
「社長はつけんでええよ。見たけど・・・あんた、ホンマに頭ええなあ・・・」
「まあ・・・」

「ソウル大学だったりして」
「その通りです」
「・・・へえ・・・尊敬・・・」
「何言ってるんですか! 二人で頑張りましょう!」

「うん、おおきに・・・。でも、あんた、はずれくじ引いたな・・・うちに関わったばっかりに・・・BOFで、仕事でけんようになった」

「大丈夫ですよ。BOF付キコはん専門ですから・・・ほら、スターのマネージャーと同じですから」
「でも、スターやないもん・・・すまんなあ」

「そんな。軌道に乗ったら、僕はソウルに戻りますから。コンピュータの画面を見れば、いつも心はキコはんと一緒です」
「そうかあ・・・うん・・・一緒やね。心強いわ」




今回の旅費は寅が出してくれたが、この急なお呼び出しで、キコは慌しく旅館を辞めなければならなかった。
もう有給は使い切っていたし、昨年は寅と会うために、結構うそをついて休んでいたから、もうこれ以上、言い訳をして、仕事を続けていくことは心苦しい。

いずれにせよ、喫茶店が開店するまでの間、東京に出て、喫茶店経営者の講座を取りたいと思っていたし、ちょうどそれが4月の半ばに開講するので、思い切って旅館を退職することにした。

急な退職に周りの皆も驚いたが、もともと風来坊のように、旅館を渡り歩いていたので、案外簡単に辞めることができた。
旅館を去る最後の日には、仲間だったゆっこや、先輩格のゆき、芸者のしな奴、おりんと、近くの居酒屋で、夜通し飲んで送別会をした・・・まあ、始まったのが、仕事が終わって、12時を過ぎてからだったが・・・。

新たに喫茶店をやるという話に皆は頷いたが、「どこで?」というゆっこの問いかけに、「・・・鎌倉」と答えたキコに、皆一応に、「なんで~?」と驚いた。
キコは姉の家から近いからと答えたが、西日本を離れ、そんな遠い所へ行ってしまうなんて、皆感慨無量だった。

ゆっこは、近くながら旅館よりそっちを手伝いたかったと言ったし、先輩のゆきは、パンの先生の資格があるから、近くなら一緒に働いて、毎日できたてのパンを店に出したかったと語った。

仲間との別れは寂しくて、お酒の力も借りて、皆で泣いたが、キコには、もう次のステップが着々と用意されていたので、戻ることはできなかった。現実には、鎌倉には知り合いがいない・・・。姉も大磯だ。でも、ヨンジュンさんがキコのために、一年間、キムさんを貸してくれる。これに報いて頑張ろうと心に誓った。


ソウルに出発するために、急いで荷物作りをして、とりあえず姉の家に送り・・・って、そんなに荷物も持ってなかったので、引越しは
簡単だった。姉も・・・キコのヨン様グッズがやってくるのを楽しみにしていたので、喜んで荷物を引き受けた。



今、キコがソウルへ来ている目的を姉も知らない。

姉には、3日ほど休暇を取って、ソウルへ行ってくるとだけ告げた・・・今まで働きづめだったからね・・・とうそをついた・・・。姉は住まいのアパートを決めてから、遊びに行きなさいと言ったが、まあ、それが本筋なのだが、忙しい寅ちゃんのスケジュールに合わせていると、それもままならなかった。

まずは、寅ちゃんありき・・・それがキコのモットーだから。







「あ、あそこがヨンジュンさんのマンションです」
「へえ・・・」
「今、裏口に止めますから」


キムさんが小さなキコの荷物を持って、一緒に寅のマンションへ入っていく。鍵を開け、中へ入った。



「セコムのメーキングで見た通りや・・・」
「そうですか?」

「うん・・・意外に・・・狭いな」
「・・・そう?」

「だって・・・43億円の男やろ?」
「でも、一人暮らしだから・・・まあ、お付きのスタッフも泊まってますけどね」
「うん・・・」


「お茶入れます」
「すんまへん。ソウル大出のキムさんにそこまでしていただいて申し訳おへん」
「キコはん。ふざけないでくださいよ」(笑う)
「だって、そうやろ?」

「あと、ロフトのお餅、キコはん、好きだから」
「あ、おおきに。うち、ちょっとお腹が空いてたのや」
「ああ・・・なんか食事とります?」
「ええよ。そのお餅で」

「でも、ヨンジュンさんはあちらで召し上がってくると思うんですよ」
「そうかあ・・・どないしょう」



二人は冷蔵庫を開けた。


「お水と、レタスとヤクルト・・・。どう思う?」
「う~ん、レタスのヤクルトがけですか?」
「う~ん・・・覗くんやなかった・・・」


冷蔵庫を閉じる。


「見なかったことにしよ」
「ですね・・・」

「あん人、何にも買い置きしてへんのかいな」
「まあ、今はチェジュですからね」
「そやね・・・。ここ開けてみる?」
「いや・・・」
「何?」
「いや・・・どうぞ」


キッチンの上の扉をバッと開ける。たった一個隅に置かれたもの・・・。


「わ! ロッテチョコ。隠れて食べてはるのかな。かわいいな」
「キコはん!」

「こっちも開けてみる?」
「まあ・・・どうぞ」

「わ! あれ・・・これ、なあに?」
「これは、ふすま入りのコーンフレークですね」
「ふ~ん・・・まだ、食べられる?」

「ええと、7月までです。でも、牛乳がありませんよ」
「そうか・・・。あ、あとで牛乳買って来なあかんな」
「あ、そうですね」


「なんか食べにいきますか?」
「そやね。うん、あん人のところにカップラーメンがあるはずがないもんね。体に悪いもの、嫌いなんやから」(笑う)
「ですね」(笑う)

「なあ、なんか体に悪いもの、食べにいこ。あん人とは絶対一緒に食べられないもん」
「(笑う)いいですよ」
「よかった。気が合うて」(笑う)




二人は部屋に鍵をかけて、近くの食堂まで出かける。お腹を満たして帰ってくると、部屋の電気がついていた。



「マズイなあ・・・帰ってはるのかな・・・」
「ですねえ・・・。キコはんにお会いするのが久しぶりなんて、すぐ帰ってきちゃったんですね」

キムがキコを見ると、キコはちょっと赤い顔をした。


「どうしました?」
「え? なんでもない」

キコは、ちょっと寅の吐息を思い出した。耳元に息がかかったような気がした。


二人は、マンションの扉の前に並ぶ。

「やっぱりピンポンするんですよね」
「そやな・・・」
「ええ」

二人はじっとドアを見つめて、立っている。


「なあ、ピンポンして」
「いや、キコはんが」
「あんたがやって」
「いや・・・」

キコが笑った。

「うちら、あほやな。なんで、緊張せなあかんのん」


キコがチャイムを押す。

中から、寅の声が聞こえる。

「はい」(ちょっと低い声)
「キコどす」


少し間があって、ドアが開いた。
寅が顔を出し、キコを見た。

「・・・遅くなりました・・・」
「久しぶり・・・キムさんも入って」


二人は、ヨンジュンの目がちょっと恐かったので、硬くなって中へ入る。
寅の後ろをキコが追うようにして歩く。


「なあ、寅ちゃん・・・」
「荷物置いてどこ、行ってたの?」

「うちが、お腹が空いてしもたから、一緒にご飯食べに連れてってもらってたのや」
「ふ~ん」

「(小さな声で)ふ~んて、何?」



「ヨンジュンさん、では、キコはんプロジェクトの途中経過を報告します」
「キムさん、もう遅いから帰っていいですよ」
「でも・・・今日はそのご報告で」

「君からはいつも報告書をもらっているし・・・だいたいわかるので、今日はキコはん個人の進行状況を聞きます」
「そうですか・・・」
「遅くまでありがとう」

「あのう・・・キコはんをホテルまでお送りするのは・・・」
「僕がします」
「でも・・・」
「大丈夫」
「あ、はい。では・・・じゃあ、キコはん、また明日・・・」
「ほな・・・さいなら」

キムが頭を下げて、玄関へ向かう。キコが見送りに出てくる。


「キムはん、すんまへん。食事に付き合うてもろて」
「(小さな声で)なんか、怒ってます?」

「(小さな声で)さあ・・・一緒にご飯、食べたかったのかもしれへんね。それで急いで帰ってきたら、もぬけの殻で・・・」
「ああ・・・かも」(笑う)

「じゃ、また明日・・・。今日はおおきに」(笑顔)
「では、失礼します」

キムさんは軽く会釈して帰っていった。






「帰られたでえ」

奥のソファに座って、寅がキコを見ている・・・。


「なあに?」

「せっかく早く帰ってきたのに・・・いないんだもん」
「ごめんな」

「何買ってきたの?」
「牛乳とパン。冷蔵庫、借りるえ」
「うん」


キコは買い物袋から、牛乳とパンを出して冷蔵庫に入れる。

そして、寅の所へ行って、膝元に座る。


「ごめんなあ・・・ホンマにお腹がすいてたのや・・・。うちかて、あんたにすご~く会いたかったえ・・・」(微笑む)

「なんか芝居がかってる」
「そうかあ?」(笑う)

「ふ~ん、おいで」

寅がキコを抱き上げる。


「なあ、ご飯食べてきた?」
「うん」
「ならええ・・・」

「久しぶりだねえ」
「うん・・・」

寅がキコにキスをした。


「う~ん・・・お仕事の話が聞きたくて、呼んだのやろ?」
「あとで・・・」
「もう・・・違うたの?」

「あとで、聞かせて」

「うん・・・ホンマは会いたかっただけ?」
「・・・違うよ」

「そやろ?」
「・・・ふん」(笑う)


「なあ、送ってくれはるの?」
「う~ん、朝方ね」
「・・・(笑う)」

「いいだろ?」
「うん、ええよお・・・」






二人は風呂上りで、後ろで髪を縛って同じ髪型をして、ベッドに寝転んでいる。


「なあ、ベッド以外にも寝転ぶとこがあるとええなあ」
「そうだね。でも、基本的には、僕はあまり寝転ばないから」
「そうか。きちんとしてはるもんね。まるで、うちがあんたの正しい生き方を壊してるようやな」
「(笑う)それが楽しい」
「ホンマ?」(笑う)

「じゃあ、真面目な話をしようか」

「では、社長、こちらをご覧ください」
「どれ?」
「これ」
「ああ、キムさんからこの間、報告受けた分ね」

「そうか。あん人、すごいなあ。ソウル大学卒やて。日本語も英語もでけて、頭がすごくええのんよ。計算なんかパッとでけてしまうのや」

「・・・」

「でも、寅ちゃんが一番!一番やで」
「そう?」(うれしそうに笑う)

「そんでな。あんたがややこしいこと、言い出すから・・・」
「そんな言い方ないだろ?」

「・・・ごめん・・・。まあ・・・結論から言うと、うちのところは、自然食はやらへん」
「なんで?」

「だって、まず、それに準備をかけてる時間がない。プラス、日本でも自然食て、看板出してるところもあるけどな、客の入りが今一つや。いつかはやってもええけど・・・今は、まず、商売を立ち上げたいのや」
「そうか・・・残念だな」

「そんでな。はい、ここ、見て。これや。コーヒー豆の輸入を始めようと思うのや」
「どこから?」
「アメリカ。こっちのパンフレット。これは、キムさんがLAに留学してた時、飲んで感激したていうとこのパンフ。あの感激は、韓国でも日本でも今のところ、ないて。あと、こっちがあ・・・どこやったかいな・・・ええと」

「サンフランシスコって書いてあるよ、ほら」
「あ、そうそう。西海岸で人気のコーヒー店の豆ね」
「ふ~ん」

「お薦めは、LAのほうかな・・・明日の朝、飲んでみて」

「家賃が高うて、大きな店舗が借りられないこともあるけど。うちもあんたのところへ遊びに来たりして、動いてるやろ? あんまり、店の規模を大きくするのはよくないと思うのや。それでな、発想を転換して、コーヒー豆の輸入をしながら、店は細々とやっていこうということになったのや。あ、こっちはココアね。これも見本持ってきたけど、おいしいでえ」

「で、どこで売るの?」

「インターネット。店をやりながら、営業して、他の店にも卸したいと思うているのや。でも、まずはインターネットかな。ここの豆はまだ、日本からは買い付けに入ってないから、キムさんが仮に抑えた・・・。小さい会社やけど、もう創業して50年。良心的なところや。ああ、ゴリラやロフトに卸してもええよ。有機栽培やし」

「(笑う)もう仕事始めちゃうんだ」
「そう。いかがですか? ヨンジュンさん。考えてね」

「へえ・・・思ってもいない展開だな」
「そやろ? うちが思いつきで言っちゃうと、あん人が形にしてしまうのや・・・。ホンマにでける人や。なあ、大事にしてあげてや」
「(笑う)・・・」

「何?」
「へんなの」

「だって。本来なら、あんたのとこで、ちゃんとしたマネージメントの仕事するはずだったのやから、一年でもこっちを手伝うてもろうて、ホンマに悪いと思うてるのや」
「うん」

「それにな。これは、インターネットででける商売やから、あん人がソウルに戻っても手伝うてもらえるし」
「うん・・・」

「まずは投資することにした。ま、ちょっと賭けやけどな。初期投資分は、うちの貯金でなんとかなると思うし、駄目なら、またもとの仕事に戻ってもええから。喫茶店より豆の輸入を先行する形で始めようと思う。」

「・・・うん。わかった。ところで、キムさんから聞いてない?」
「何を?」

「うん、無担保・低利子で、僕がお金を貸すって言った話」
「・・・知らん・・・」

「そうか。自分で話せということかな。一応、必要経費をキムさんに計算してもらってるんだ。それで、僕がお金を貸す。これはあげるんじゃないからね。ちゃんと返して。その代わり、お得なようには、考えているから」

「・・・」

「いいだろう? キコ一人じゃあ、銀行から借りるの、たいへんだろ? キムさんも外国人だし」
「そんな、そこまで手伝うてもらうなんて・・・。実際、キムさんの人件費かて、実はすごい金額や」

「まあね。だから、成功させてください」
「・・・」
「ちゃんと、毎月、報告書、書かなくちゃ駄目だよ」
「うん・・・」
「いいね」
「うん」
「なら、いいよ」

「なんていったらええのか・・・ホンマにおんぶに抱っこやな・・・」

「嫌?」

「ホンマはね。自分ででける範囲でやりたかったのや。小さな、気軽な街の喫茶店で、お姉ちゃんに手伝いに来てもろて、儲けなんてあんまり考えへんような・・・。喫茶店には、お姉ちゃんの趣味のビーズのアクセサリーとか置いて。近くのおばはんやおじちゃんが気楽に入れるとこ・・・。決まったお客はんが毎日、楽しみで来てくれて。月に何度か、お姉ちゃんの編み物教室やって。月一ぐらいでコーヒー・紅茶の入れ方教室でも開いて・・・そんな感じの店」

「・・・」

「それが、キムはんが来て。あんたが事業として大きなもんを考えているから、それに則って、形にしていく。あん人、頭がええから、どんどん形にしてしまうねん・・・話がどんどん大きくなってきて・・・それで、気がついたのや。あんたの頭の中。うちとは違うて。それで、キムはんに話して、うちの範囲ででける最大限にいい方法を探したのや」

「・・・実は困ってた?」

「うん・・・。でもな・・・。見方を変えたら・・・まだ、うちも隠居の年やないんやから、ここで、苦労してみるのもええかなと思うて。それで、コーヒー豆の輸入を始めることにしたのや」

「・・・ホントによかったのかな? 我慢してない?」

「うん。大丈夫。喫茶店を開店するまでには、ホンマは一年か半年、ほしいとこやけど・・・ぎりぎり、4ヶ月で始めようと思う。その前に輸入のほうがでけるように準備して」

「・・・」

「うん・・・。今、走らんで、いつ、走るていうのやって、感じかな・・・座り込んで、考えてても仕方ないしな」

「大丈夫?」

「・・・男の人とうちみたいな女では、少し考え方が違う・・・。でも、寅ちゃん! 心配せんで。これで転んでも、次は、また違うところから、考え直してやってみるから」

「・・・いいの?」

「うん」

「君にかえって苦労をかけちゃったね・・・」

「苦労と思わんでやってみる。あ、ココアを飲んでみる? 一缶持ってきたのや。おいしいんやで。コーヒーは夜やから、飲まないほうがええと思うから。そうだ。JPはんと飲んでみて。よかったら、キコ商事から、買うておくれやす」

「うん」

「今、作ってあげるね。ココア」

キコがベッドから起き上がって、バッグからココアの缶を取り出す。
笑顔で寅を見ながら、キッチンへ向かう。



「なあ、ところで、名前、考えてくれはった?」
「まだ」

「そうか。まだ、時間はあるさかい。でも、『サラン』とかは駄目やで。日本では、スナックみたいなとこについてるからな。明るい、おしゃれな感じにしてや。緑の木陰みたいな感じのな」

「難しいね」

「ココア、飲みながら考えて」



キコがキッチンでココアを作っている。




「はい、どうぞ。一番最初のお客さんやね」
「ふん。(笑う)では」

「う~ん、まろやかでおいしいよ」
「そやろ?」

「へえ・・・」
「400円だす」

「そんなにするの?!」

「まさか、6、70円くらいかな。使うミルクによって値段が変わるけど」
「へえ・・・」
「へえやろ?」(笑う)
「うん」(笑う)


「明日、出かける前にコーヒー入れてくれるの?」
「うん」
「そう」


「なんか、このココアで安らかに寝られそうだな」
「ね・・・」

「それに、キコもいるし」
「・・・」(笑う)





二人はベッドに入った。


「じゃあ、初期投資をしよう。キコの学費と店と住まいの敷金。それから・・・喫茶店を始めるまでのお給料分を出してあげよう」
「そんなに」

「もちろん、貸すんだよ」
「なんだあ」

「それでいいだろう?」
「うん。それでええ・・・」


寅がキコを抱き寄せた。



「なんか気分がいいなあ・・・」

「なあ、寅ちゃん、うちも頑張るさかい・・・寅ちゃん? なあ、寅ちゃん、聞いて。もしもし?」

キコが揺り起こすが、寅はもう寝息を立てて、眠っている。

  

「全く。何時に起きるのや・・・」
「・・・送っていくよ・・・」

「何時?」

「・・・」

「寝言や・・・ふん。(笑う)遅刻しても知らんよ。5時。4時にしておくか」


キコが目覚ましをセットする。


「おやすみ」



キコは、軽く寅にキスをして、スタンドのライトを消した。






THE END



いよいよ、キコはんの仕事も動き出したようです・・・。







2010/11/07 12:50
テーマ:【創】キコはん カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】キコはん13「ホワイトデイ」


 



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これはキコはんのテーマで5年やってます^^;







こんにちは^^

BYJシアターです。

久しぶりのキコはんですが^^

キコはんのシリーズを追っているので、
本日は、2007年3月14日となります。

古いですね~~~~^^


でも、ここはキコはんの生活が変わっていく転機。

つまり、皆さんが知っている最近のキコはんに変わっていく大切なところなんで^^
「ホワイトデイ」ではありますが^^
ここにアップしますね~^^



いつもより短いですが、お楽しみください。




ここより本編。



~~~~~~~~~~~~~~






キコはんシリーズ⑬ 
【ホワイトデイ・・・】
(2007.3.14作品)








♪~~

いつも、群れ飛~おおおぶ~カモメ~さえ~~~
とうに忘れない^^恋い、なあのおにい~~~~

今夜も、寅ちゃんが、寅ちゃんが~ひとりっぽっちで泣いて~~い・い・いるう~~~

忘れないでよ、キコはんがいるわ~
連絡ちょおおだい~待つう・港~~~♪~~

  



あ~あ、疲れた!

もう11時50分かいなあ・・・。

体がシンドイわ・・・。



え~とまずは、コタツのスイッチ・・・OK!

PC、チェック!



そうや。コーヒーにキャラメルシロップを入れて・・・と!
これ今、マイブームやあ・・・ああ、おいしい!

こんな夜中でも、うまいもんはうまい・・・て・・・。

コーヒー飲んだら眠れんて?
寝たらあかん・・・^^
金さん、銀さん、今日も見るで。
(注:2007年3月、この頃はテサギのメイキングDVDがありました^^)


そうだ。

この間の鎌倉の不動産屋さんのメール、チェックせんと・・・。

ええと・・・。

ああ、北鎌倉はないか・・・。

皆、高いなあ・・・。う~ん、安くてええとこ、ないかな・・・。

  



あ、電話や。

キ:(PC見ながら) 林だす~。
ヨ:こんばんは!

キ:!
ヨ:もしもし?
キ:もしもし・・・。

ヨ:どうしたの?
キ:びっくりした。
ヨ:なんでえ?(甘い声)

キ:ちょっとな・・・あんたのこと、考えてたから・・・。元気そうやない・・・金さん、銀さん見たでえ~。
ヨ:金さん?銀さん?(笑う)

キ:日本では、皆そう呼んでるよお。それでええのんよ。前にな、百歳すぎた長寿の双子のおばあちゃんたちがいたんよ。それが金さん、銀さん。だから、おめでたいネーミングやで。
ヨ:そうか。(笑う)

キ:仕事、楽しそうでよかったな。
ヨ:うん・・・。

キ:今日なあ・・・ああ、もう昨日や。HEROのコンサート、行きたかったのやけど、もう休みすぎやろ・・・仕事休めんかった・・・。
ヨ:そうか。いろいろ休ませてごめん・・・。

キ:ええんよ・・・寅ちゃんのほうが大事やから・・・。
ヨ:うん・・・。(ちょっと考える)

キ:そうや、あんたから電話くれたのやない・・・何?
ヨ:うん? 12時すぎたから、かけたんだよ。

キ:夜中やから?
ヨ:(笑う)そうじゃないよ・・・。

キ:何? ああ・・・ホワイトデイや・・・。
ヨ:そう・・・。

キ:300本のバラでも送った?
ヨ:まさか。
キ:じゃあ何?
ヨ:(困る)この電話・・・。
キ:・・・コマウォヨ。気がついてたで。
ヨ:やだなあ・・・。

キ:ちょっと意地悪した。(笑う)
ヨ:全く。僕のこと、考えてた?
キ:うん・・・寅ちゃん、きっと寂しがってるなあと思うて。
ヨ:そう?
キ:仕事は順調でも、こういう日は、きっと思い出して寂しがってるよね・・・て。
ヨ:キコは寂しかったんだ。(笑う)
キ:それ、ホンマ・・・。
ヨ:・・・。

キ:あんたも忙しいし、うちももう仕事、簡単に休めんようになったし・・・。
ヨ:そうか・・・韓国には、しばらく来られないね・・・。
キ:うん・・・。それでな・・・今、考えてんねん。もっと寅ちゃんのとこ、通えるようにする方法・・・。

ヨ:じゃあ、自家用飛行機、プレゼントするよ。ホワイトデイだし。(笑う)
キ:それ、ええな。でも、例のプロペラ機はだめやで。昨日も、日本で事故があったさかい・・・ジェット機がええ。
ヨ:じゃあ、ジェット機の模型ね。親指姫になってね。

キ:もう。(笑う)なあ・・・うちな・・・今、考えてることがあるんや。
ヨ:何?

キ:・・・引っ越し・・・。
ヨ:引っ越し?

キ:うん、もっと 出やすいところへ引っ越す。
ヨ:仕事をやめるの? でも、仕事は大事だろ?

キ:そう、食べていく手段は持ってないとね・・・。それでなあ・・・うち、調理師の資格は持ってるのや。長く仲居しているやろ? 前いた旅館で、板長さんがな、うちが3年間修行したって証明書書いてくれてな、調理師の資格試験受けられたのや。だから、資格は持ってるのや。でも、今までは使う気なんてなかったさかい、飾りもんやったけど、これ、使えるなと思うのや。

ヨ:お店でも始めるの?
キ:うん、軽食出す喫茶店。それなら、なんとか資金も用意でけるし。自分の店なら休めるやろ?
ヨ:でも、そんなに休んでたら、潰れるよ。(真面目に言う)

キ:寅ちゃんは実業家やからね・・・中途半端な仕事は許さへんね・・・。それでな、大磯のお姉ちゃん、知ってるやろ? もう娘も結婚しちゃってるさかい、手伝おうてくれるて・・・。寅ちゃんのことは、言ってないけど・・・一緒にやってくれるて。

ヨ:ふ~ん・・・じゃ、大磯でやるの?
キ:鎌倉・・・。
ヨ:なんで?
キ:寅ちゃんとの思い出の場所やもん・・・。



大磯で行われた姉の一人娘の結婚式に出席したあと、キコは鎌倉を一人ブラブラと歩いていた・・・。その時、声をかけてきたのが、ヨンジュンだった。あれはもう、2005年の11月だから、ずいぶん前のことだ。(キコはん④「流鏑馬でござる」)




キ:寅ちゃんが日本に流鏑馬を習いに来てたとき、鎌倉で会ったやろ。
ヨ:そうだったね。
キ:あれからずいぶん経っちゃったけど・・・でも、今、太王記撮ってるんだもんね。長かったな。
ヨ:そうだね・・・大河ドラマのエキストラもやったし、楽しかったな。
キ:うん・・・寅ちゃんとの日本の思い出の場所って、ここと京都と、鎌倉と渋谷。渋谷は高くてだめやし・・・京都はお姉ちゃんがいないし。鎌倉がええねん・・・あの時のこと、思い出すと今でも楽しくなるねん。(胸も痛くなって、あんたが恋しくなるけど・・・)思い出の場所や。

ヨ:そうか・・・お姉さんも来やすいんだね?
キ:うん。お姉ちゃんはね、週2、3回お願いして、あとは自分ひとりでやる。寅ちゃんのとこ、遊びに行くときは、お姉ちゃんに頼めるし、ええやろ?

ヨ:知らない土地で、一人で寂しくないの?
キ:それは大丈夫。今までも一人でやってきたから。
ヨ:でも、仲間もいないよ。

キ:そんなん・・・恋のためやあ。(笑う)
ヨ:うん・・・(考える)なんか、一人で苦労したら、かわいそうだな・・・。

キ:寅ちゃん、うちももう独立する年頃や。このまま、一人で仲居をしていってもつまらないやろ? そやから、寅ちゃんを「ダシ」にして、考えたのや。決断するきっかけが必要やからね・・・。
ヨ:そう・・・遠くて見に行ってあげられないからね・・・。それに・・・鎌倉に僕が遊びに行くことは、もうできないかもしれないよ。

キ:それでもええねん・・・。うちがどこに住んでもあんたが遊びに来ることは、もうでけんよ・・・。うちが行く。うちが遊びに行くから!

ヨ:うん・・・。すごい決意だね。協力できることはするよ。
キ:おおきに・・・。でも、花輪ももらえんな。目立ちすぎる。(笑う)
ヨ:うん・・・。寅次郎で出すよ。(笑う)
キ:それはもっとアヤしい。
ヨ:そうだね。(笑う)



キ:あんたがホンマに元気で活躍しててくれて、うちはうれしい・・・。
ヨ:キコが元気を送ってくれるからだよ。
キ:そうか・・・そういうことにしておこう・・・。疲れたやろ? もう寝たほうがええよ。

ヨ:そんな、久しぶりじゃない・・・。でも、環境のいいところがいいよ。店を出すなら・・・。
キ:大丈夫やて。
ヨ:大丈夫じゃないよ。まずはどこに店を出すか、よく考えないと。

キ:まあな・・・一人でやるのやから、狭くてええねん・・・。静かで感じのええとこ・・・。緑がいっぱいあるともっとええけど・・・そんな場所はないから・・・折り合いのつく所やね。鎌倉の帰りは、北鎌倉から帰ったやろ? 寅ちゃんと二人で歩いた・・・。だから、北鎌倉も考えてるのや・・・。


ヨ:仕事が休めないでどうやって探すの?
キ:お姉ちゃんと不動産屋さんに頼んでるのや。住まいはアパートでええし。
ヨ:・・・。

キ:寅ちゃん?

ヨ:なんか危なっかしいね。

キ:大丈夫やて。
ヨ:駄目だよ。

キ:大丈夫やて。
ヨ:駄目だ。

キ:・・・。
ヨ:それじゃあ駄目だよ。(ちょっと怒った声)

キ:・・・。
ヨ:わかったよ。キムさんを送るから。

キ:え?

ヨ:いつものキムさん。日本にも住んでたし・・・キコとお姉さんよりずっといいよ。
キ:そんな・・・。
ヨ:彼に市場調査してもらってから、決めよう。
キ:そんな、大げさや。
ヨ:大げさでも、知らない土地だろ? 何があるか、わからないじゃないか。
キ:でも、そんな・・・ええよ、そこまでしなくても・・・。
ヨ:・・・・。
キ:・・・。


ヨ:キコ・・・ホワイトデイのプレゼント・・・そのくらい、やらせて・・・。


電話の中で、キコの呼吸だけ聞こえる。


キ:・・・。(泣く)
ヨ:・・・もしもし・・・?

キ:・・・。(ちょっとしゃくり上げる)
ヨ:・・・。

キ:(声を出して泣く)
ヨ:・・・。

キ:・・・(しゃくる)おおきに・・・。

ヨ:ちょうどいいときに電話して、よかったよ・・・本当によかった・・・。
キ:・・・おおきに・・・。


ヨ:本気だよね?
キ:うん・・・。うち、頑張るつもり。

ヨ:うん・・・できるよ、キコなら・・・。でも、こっちも忘れないでね・・・。
キ:うん、うん、忘れるはずないやんか・・・。
ヨ:うん・・・。

キ:あんたの気持ち、うちが忘れるはずないやない。
ヨ:・・・。

キ:うちは今、ホンマに、ものすごう幸せや・・・。







今日はありがとう。

すばらしいプレゼントやった・・・。


お互い、言葉にはしてないけど・・・
うちにとってはこれからずっと暮らしていく街になる場所やもんね・・・。

あんたが心配するのは、すごくわかるよ・・・。

でも、決めたからには、やるで。

見てて。

ちゃんとやっていくから!



寅ちゃんのキコはんや!

何があっても負けん!

見ててや!

キムさんが、日本へ来るの待ってるで。
うちの力になって!



ヨンジュンはん・・・。今日も仕事で忙しかったやろ?

でも、あんたが、水を得た魚のように、楽しげに頑張ってる姿は、うちの力になります。

あんたは今、ええ顔してはるよ。

うちも、あんたに負けんように・・・ううん、負けんようにやない・・・
あんたに恥ずかしくない生き方するで。

しっかりやっていくから!



寅ちゃん、ドラマが無事、クランクアップすることを祈ってます。
怪我なんか、せえへんようにね・・・。

いつも近くの八幡さんに拝んでるさかい・・・。


今日はおおきに!




愛してるで・・・・。







THE END


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