で、やっぱ最後まで書くヒト(推敲なう)
写真と本文は、一切関係ございません。
某国王子の妄想です。
「やだ、pp様の予約入った…」
「わ…マジですか!?」
「なんでこんな急なの?
もう来るって…」
「先輩、VIP担当ですよね?
お願いします!」
毎年泊まってくれてるけど、
うちのレストラン…初めてだ。
緊張するなあ、、、、
うわ、、、こっち来る…
ん?
やば、ジャージじゃん、、、、
しかも、裾捲り上げてて、ふくらはぎ全部見えてる…
失礼ですが、お客様……当店にはドレスコードが、
っていうパターンだけど。
pp様でも言うのっ?!
でもでも、言わなかったら、、、、、
ネットで画像とか流れて…
pp様はよくてなんで俺はダメなんだ!とか絡んでくるヒトいたら困るし、、
あうあうあう…
でもpp様だよ?
言って、ムッとされたら終わりじゃん、あたし、、、
「本日は、ようこそおいでくださいました。
ご予約は承っております。
ご案内いたしますので、こちらへどうぞ」
ああ、もう言うタイミング逃した…
まあいっか、どうせ個室だし、、、
「お楽しみいただけましたでしょうか?」
「ええ、、、とても、美味しくて…
それに、素敵なレストランですね。
僕、こんな恰好で良かったんでしょうか?」
うわ!向こうからフッてきたーーーー!
しゃあないよね、ここは、正直に…
「……あの、実は、ドレスコードが本来ございまして…」
「やっぱり!
なんだか、自分でも、そぐわない恰好をしていると思いました。
すみません」
ちょ……
なにこのイイ人オーラ。
こんなにカッコ良くて、、、食べる姿も上品で、、、
じーっと見られてそんなこと言われたら、、、、、
「……せめて、これ、降ろしたらいいでしょうか?」
「いえ、そのままで…とても素敵でいらっしゃいますので、」
「素敵?……僕の足が?」
「いえ…あ、あの、……はい」
「君の脚のほうがよっぽど素敵だけど」
「あの…お客さま、」
「お客様ではなく、違う呼び方をしてくれませんか」
「でも、お客様はお客様ですし……
それじゃ、なんと呼べば?」
「p・ppppp」
「でも……」
「<pppppさん>と……呼んでごらん」
「ppppp…さん」
「よくできました。
君、夜もいる?」
「え……はい、今晩もサーブさせていただきます」
「じゃあ、夜も予約を入れるから、
ドレスコードを教えてくれませんか?」
「はい、あの…」
「僕の部屋で。
……僕のスタイリストは、頼りにならないんだ」
「え……」
「じゃ。
……階だから」
行っちゃったけど…
冗談。だよね?
……僕の部屋で。
僕の部屋…無理無理無理!
だって、ホラ、外であんなにずううううっと皆待ってて…
今日のお客様も、追っかけがいっぱいだもん。
見つかったら…
いやいや見つからなくてもダメでしょ。普通に。
まあ、一般のお客様とは違う動線だから、、、、
う~ん、、、、
ワンフロア貸切だし、、、
見つからないっちゃ見つからない…かな……
「遅かったね。
来てくれないかと思った」
「あの……当店の、
ネット上でのご説明なんですが、
プリントしてお持ちいたしました」
「………」
「スマートカジュアルということになっておりまして、
できれば先ほどのような、スポーツウエアはお控えいただけると」
「読めないな…」
「あ、申し訳…ありません、」
「……君が読んでくれる?」
「あ、はい、ではこちらで、
あの、、、、」
「……僕、いつまでドアを押さえていれば?」
「し、失礼いたしました、では、あの、」
カチ…
ドアが閉じる音って、、、
号砲みたい。
こんな紙を持ってくるために呼ばれたんじゃない。
こんな説明をするために呼ばれたんでもない。
…でしょ?
何か言って……
「……読んでくれないんですか?」
「あ、はい、あの、
ご遠慮いただきたいのは、ビーチサンダル、」
「サンダル、スリッパ、タンクトップ」
「……え」
「あ。カタカナも何とか読めるみたいです」
「あの、、、からかって…らっしゃるんですか?」
「そう見える?
……口説いているんだけどな」
うわ。
直球だ。
「う……スポーツウエア・カットオフジーンズ・半ズボン。
以上はご遠慮いただいております!
ご理解いただけましたでしょうか?」
「聞こえましたか?
あなたを、誘っているんです」
うう、、、、
ちょ…っと、、、、ヤバい…
ぎゅううって心臓を掴まれた気がした。
だって…思ってたより、ずううううっとカッコよくて…
オーラバリバリで…
今日、うちのレストランから出てった時、
起きた歓声っていうか悲鳴っていうか…
あの気持ち、
判りすぎて泣きたくなる。
こんな人、見ちゃったら…
一歩でも近づきたい。
そばで会いたくって触れたくなって、、、
「あの……もう少しで、ディナーの勤務時間です…ので」
ああ、この人に、日本人の本音と建て前って伝わるんだろうか?
手の届くところに彼がいて…
その彼が…あたしを、、、、
あたしと、、、、したくて、
どうしてやろうかって目をしてる。
「そう。それは大変だ。
じゃあクローゼットで、服を選んでくれますか?
……こっちです」
腕を、、、引っ張られるけど、
抵抗するフリもできない…
のこのこクローゼットまで入っちゃって…
抱いて下さい!って言ったようなもんだ。
もう、恥ずかしいから、さっさと押し倒してよ………
あたし、すでに……なことになってるし、、、
「あの……ジャケットと、普通の丈のパンツでしたら、何でも結構ですので、
私、、、そこまでは致しかねます」
「時間がないんですよね?」
「は…い、」
「……じゃあ、一回貸しにして」
伝わった…みたい。
慌ただしくボタンを外されて、、、
ん……
息、できない、、、、
<以下自粛>
「ごめん……
全然優しくできなかった。
やっぱり、一回借りですね」
強烈だった……
なんなの?食べてるもんの違いとか、、、
この為に鍛えてるとか…
「あ、ディナーはルームサービスにするよ」
「………え」
「君がサーブして」
「あ…んん、」
嘘、また……?
「だからゆっくり…借りを返していいですか?
……今度は、ベッドで」
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