<妄想2>手洗いその後
実在の人物とは一切関係ありません。
もしかして、R指定かもしれません。
お好きな方だけどうぞ❤
「ん…」
うあっこれ、どうしよう、藤川君とキスしてる…
藤川くんも私のこと好きだったんだ…
嬉しい…
うん、私も読影室ではひそかにドキドキしていたよ。
だってPCは一個しかないし…マウスも一個だ。
凄く体が近づいてた…
あなたの大きくて綺麗な手の中のマウスがうらやましかった。
シャーカステンを覗き込む時は前髪が触れた…
あなたが読影を頼んでくる度に、放射線科に頼まないのは何故かな、って思ってた。
患者についても聞きたいからだって思ったけれど…私に、頼みたいのかな?ってうぬぼれも少しあったよ。
それが本当だったなんて。
あ、昼ごはんの後、歯磨きできなかったのに~
舌が…入ってきてるし…ちょちょちょっと待って!
「ナニ?」
「…ちょっと、展開速すぎる…」
うわっ眼前どアップ!
すごい綺麗な顔…眦下がってる…可愛いし❤…ハッ!そうじゃなくて!
「え、と、まだ仕事、終わってないよね?」
「病棟寄って終わりだけど…ちょっと…いいから…」
藤川君の手が、私のうなじを逃げないように押さえて、ぎゅっと口が押し付けられる。
頬と、まぶたと、耳と、そして唇に。
もうだめだ…でも、当直室でこれ以上は…
ここは、年上が理性をみせなきゃ!
「あの、わたし、この後ムンテラだからっ」
「…誰の?」
「…」
「嘘が下手だな…ね、もうちょっとだけ」
ああ、そんなかすれた低音で、耳のナカで言われたら抵抗できないよね?
藤川くんの舌が、またそうっと入ってくる。
もうどうにでもな~れ~!
って、白衣脱がせようとしてる?
いや、それはいくら何でも。下、えっと…ユニクロのキャミだから…
やばいやばいなう。ブラの肩紐が丸見えだよ、もし脱いだら(泣)
おお、藤川くんなに?なんでうつむく?
ぎゃ~~~キャミ引っ張らないで!む・胸が見えるよ!
「ちょっと待って!」
藤川君がゆっくり顔をかがめて、わたしの胸のほくろにキスをした。
もう死ぬかも。
「ひ・避妊のできない医者は最低だよ!」
「ぶっ…ひ。ひにん…ちょっと待って、笑える…キスしただけだって」
「だってさ。医者がデキ婚とか絶対無理だから!」
「ちょっと飛躍しすぎだよ…じゃ、これ、予約ね。もう一回」
もうやーめーてー…倒れそう。
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