アニメ☆冬のソナタ☆第24話(後半)
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第24話
≪A Winter Shade of Pale~青い影~≫
後半
2人の子供に導かれて
ポラリスのネックレスのはめ込まれた ベンチに辿り着いたユジン。
雪が降りしきる中、ユジンはベンチに座って
そのポラリスのプレートを 泣きながら優しく指で撫でていた。
間違いなかった。このプレートのネックレスは
チュンサンが ユジンのために贈ったものだった。
落として壊れてしまったネックレスを ユジンがチュンサンに
直してほしいと あの海の新婚旅行で渡したネックレス。
”僕は 永遠に変わらずに君を愛する”そう語る
チュンサンの愛の証のネックレスだった。
そして そのネックレスをはめ込んだベンチの意味は
”この場所で 僕は君を想う”なのだろうか?
ユジンは チュンサンの心に触れた気がして
いつまでもその場所を動けずに 泣き続けていた。
プレートのポラリスを触りながら
「チュンサン・・・。」と声に出して ヒックヒック泣いていた。
すると頭の上から「ユジン?」と自分の名前を聞く 女性の声がした。
見上げると そこには美しい赤毛の女性が立っていた。ジェーンだ。
ユジンが驚いて泣きやむと その顔を見てジェーンは微笑んだ。
ジェーンは一目見て ユジンがミニョンの恋人だと分かったのだろう。
(この娘は ミニョンの好きなタイプだわ・・・そう思ったのか?笑)
「ユジンさんでしょ?」とジェーンが言った。
ユジンは 顔の涙を手でぬぐって もう一度青い目のジェーンを見るのだった。
(この人は?チュンサンの何??と 内心気が気ではなかったのではないかしらん。)
ユジンはジェーンに連れられて マンハッタン病院へ来ていた。
病院の廊下をジェーンの後について歩いた。
なぜか2人とも ポケットに手を突っ込んで歩いている。
(お互いがチュンサンに関わる女として 意識してるような雰囲気がする。笑)
ジェーンが振り返って「こちらです。」とユジンに言った。
ユジンがジェーンの診察室に入ろうとすると
手前の部屋で子どもたちの笑い声が聞こえた。
ユジンがその声の方を見ると 「影絵だよ。良く見て。」と言って
1人の患者の男の子が 暗くした部屋の壁に映写機の光を使って
手で形を使った影絵を 友達の患者に見せていた。
男の子は上手に 指で犬や鳥を作っている。「凄い!」とみんな嬉しそうだ。
「可愛い。他には?」と言われて 男の子は指で人の足の動きを影にした。
「ある男が 影の国に行った。」男の子は そう言いながら影を映している。
するとその子が ユジンの方を向き「ユジナ。」と言うと
その顔は 高校生のチュンサンの顔に変わるのだった。
(またまた変な幻想が現れる・・・これ私は苦手だな・・・)
ユジンの目から 涙が溢れた。
そこには 高校生のチュンサンが自分と並木道を歩いている。
「影の国に行った男の話。1人の男が影の国に行ったが
皆 影だから 誰も気がつかなかったんだって。」
大人のパジャマ姿のチュンサンが 闇の中で孤独に怯えている映像が出てくる。
(これは 実写でなくて良かった!と思える本当に変な映像!!)
「それで・・・男は寂しかった。」そう高校生のチュンサンが言うと
また 大人のパジャマのチュンサンが 影の軍団の中で怯えている姿が映る。
(正直 超格好悪い!!)
「あはは」と高校生のユジンが笑う。
するとまた 真っ暗な中で地面に両手をついて ひざまずき
うなだれている 大人のチュンサンがいる。
チュンサンの頭上から スポットライトが当たっている。
「おしまいだ。」と高校生のチュンサンの声。
そして暗転。真っ暗な中で ユジンの声だけが聞こえる。
「影の国で 寂しくならない方法知ってる?」
すると暗闇の中で絶望していたチュンサンの前に 光が射して
ユジンの手が差し伸べられる。それに気がつくチュンサンにも光が当たる。
大人のチュンサンが見上げると そこには高校生のユジンが
自分に向かって 微笑みながら手を差し出している。
大人から高校生に戻ったチュンサンは 今にも泣きそうな顔をしている。
「誰かに影を覚えてもらえばいい。」ユジンの声がする。
「こうやって。」そのユジンの声に 影のチュンサンは ユジンの手にすがって
立ち上がるのだった。2人の影が並ぶ。 (うう~~ん・・・私の趣味ではない演出。)
ジェーンがカーテンを開くと 明るくなった。
窓の向こうには マンハッタンのビルが見える。
カーテンを開ける前に ジェーンはチュンサンの病気のことを
ユジンに話して聞かせたのだろう。そして手術したことも・・・。
ユジンは離れた場所の机の前に座って 泣きそうな顔で言った。
「知らなかった。まさかチュンサンが重病だったなんて。
手術をしなければいけなかったなんて・・・。
私は 何も知らなかったわ!!」ユジンの心は張り裂けそうだった。
「ミニョンは あなたに知らせたくなかったんです。
ああ・・・チュンサンだったわね・・・。彼とは昔からの友達なんです。」
ジェーンは窓の傍でそう言ってから近づき ユジンの正面に腰かけて
「影の国の話も 彼から聞いたんでしょ?」とユジンに聞いた。
ユジンはこっくりとうなずいて 「手術の結果はどうだったんですか?」と聞いた。
一瞬、ジェーンは険しい顔になり そして悲しそうな顔をした。
ユジンは 不安になり「チュンサンは 大丈夫ですよね?」と聞いた。
しかし言葉に詰まるジェーンは 悲しそうな顔をした。
ユジンの目には 涙が溢れてくる。
(やはり チュンサンの手術は上手くいかなかったのか?
ジェーンの腕が悪かったのか?
嫌、それ以上に難しい手術だったということなのか・・・)
ここから チュンサンの術後の回想シーンになる。
真っ暗中に ぼんやりと青い光が見えている。
「青の円、見える?集中して。」とジェーンの声がする。
チュンサンは 視力の検査を受けていた。
「見えるかどうか、はっきり言ってちょうだい。」
そう言われて チュンサンは険しい顔になる。
「見える?」と言われて 眉間に皺を寄せるチュンサン。
そして検査台から離れて 検査を拒否するチュンサンは 部屋の中を見回している。
心配するジェーン。チュンサンの視界には ぼんやりと部屋の様子は見えている。
しかし頭上の電球を見た時に 眩しくて目が開いていられず 目まいがする。
「ああ・・・」と声を出して苦しそうなチュンサンに ジェーンは
「もう一度 頑張りましょう。」と言うのだった。
うなずくチュンサンは また検査台に顔を近づけて光を見る。
「何が見える?何でもいいから言って。ぼやけて見えたとしても
遠近感の問題よ。視神経は回復したはずよ。」とジェーンが言った。
「何も見えなかったら?」とチュンサンが言った。ジェーンは 一瞬言葉を失った。
そして すぐに明るく「経過を見ましょう。血腫は取れたんだし・・・。」
そう誤魔化して カルテに診断結果を書きこんでいく。
「視力と引き換えに 命を得たのか?」そうチュンサンが言った。
「何を言ってるの?」ジェーンは怒った。
チュンサンは言う。 「1つ得たら 1つ失う。公平だろ。」
その顔は 何かを憎むような顔だった。
そして急に立ちあがると また目まいがして倒れてしまう。
驚くジェーン。そして倒れたチュンサンは 机の上の天使の像にぶつかって
その小さな天使が 机の上から床に落ちて 翼が折れてしまう。
まるで チュンサンの心の翼が折れてしまったように・・・。
倒れたチュンサンは 茫然として動けなかった。
「ミニョン!!」ジェーンが叫んで 駆け寄って「大丈夫?」と言うと
チュンサンは 片手を突き出して”来るな!”と合図した。
驚くジェーンをよそに チュンサンは1人で立ち上がると
ヨロヨロしながら歩いてふらつき、窓に手をついてうめき声をあげた。
ジェーンは「手術して まだひと月よ。焦らないで。」と言う。
チュンサンは悔しそうな顔で 目を閉じながら
「医者としてではなく、友達として 正直に答えてほしい。」
そうジェーンに訴えるのだった。
そして現在のジェーンとユジンに時間は戻る。
「視神経の損傷状態が すでに手遅れだったの。
少しでも見えてること自体、奇跡に近いわ。
でも私は 彼がここまで苦しむとは思わなかった。」とジェーンが言う。
「そんなに?」とユジンが聞く。するとジェーンは言った。
「視力を失ってしまったら 2度とあなたの元へ戻れないから・・・。」
そう言って また席を立って窓に行き ガラス窓に手をついて言う。
「だから・・・苦しんでたの。ミヒさんも辛そうだった。
チュンサンが視力とユジンさんを失ったのは
自分の嘘のせいだと 自分を責めていたわ。」
それを聞いて ユジンは驚いて尋ねた。「嘘ってなんですか?」
ジェーンは えっ?というように振り返って
「2人の父親が同じっていう嘘よ。」と ユジンに言った。
「嘘ですって?」ユジンは大声をあげた。
「何かの間違いよ。私とチュンサンは・・・兄妹なの・・・。」
最後のほうは 声がかすれるユジンだった。
ジェーンは 心から驚いて「まだ知らなかったの?」と聞いた。
「ユジンさんは チュンサンと兄妹じゃないの。
チュンサンのお父さんは・・・」
ジェーンがユジンに チュンサンの父親の説明を始めたところで 場面は変わる。
(これで サンヒョクがユジンに真実を知らせなかったことが判明した。
父親に ユジンに知らせるように言われておきながら
サンヒョクはそれを無視して やはりユジンには黙っていたのだ。)
そのチュンサンの父親、勿論サンヒョクの父でもあるジヌの家。
食卓でジヌと妻は 暗い雰囲気で2人きりで夕食を食べている。
会話もなく、ジヌはうつむきながら箸を動かしてる。
(ミヒとの過ちを妻が知り、それからというもの針のむしろの様子。)
「来週は 大学の同窓会だ。言い忘れたが 今年は夫婦同伴だから
準備しておいてくれ。」ジヌは遠慮がちに そう妻に言った。
「準備も何も・・・」と妻が言おうとすると
ジヌのズボンのポケットの 携帯電話が鳴りだした。
ジヌは携帯の番号を確認すると いきなり「もしもし、見つかったのか?」
と電話に向かってそう言った。そして「ちょっと待って。」と席を外して
妻の傍から離れて 電話の主と会話をし始める。
妻は表情も変えずに 黙々と食事を続けていた。
ジヌは手短に話を切り上げて食卓に戻ってくるのだが 困ったような顔をしている。
「スープ 温め直さないと。」と妻が言った。
「ああ そうかい? いいやそのままでいいよ。」とジヌは遠慮して言うのだが
妻は無視して スープを鍋に戻しながら言うのだった。
「チュンサンが見つかったんでしょ?それともカン・ミヒさん?」
「なぜそれを?」とジヌが聞いた。
「ミヒさんはともかく、チュンサンはあなたと血が繋がってるじゃない。
会いに行ってちょうだい。」妻は温め直したスープを 夫に差出しながらそう言った。
そう言われてジヌは 「お前・・・。」と 妻の寛容さに感謝するのだった。
しかし 妻の表情は硬い。まだ完全に 夫の裏切りを許したわけではない雰囲気。
それでも 息子のチュンサンに会える喜びは隠せないジヌは
「お前・・・。」と言いながら 心の中で”申し訳ない”と 詫びていたに違いない。
ジヌのもう一人の息子、サンヒョクは チェリンと雪山を車で下っていた。
サンヒョクが訪ねて来たチェリンを 麓まで送る途中なのだろう。
それにしても 視界を遮る物凄い風雪が 2人の車を襲っていた。
サンヒョクは慎重に運転しながら チェリンに「君は一人っ子だっけ?」と尋ねた。
チェリンは「見るからに 箱入り娘でしょ?」と言う。
(うん・・・見るからに 我儘な一人娘だ!笑)
サンヒョクは「ああ。」と返事をして「兄妹が欲しくなかった?」と聞いた。
チェリンは 「どうかな・・・。」と考えてから
「サンヒョクみたいな弟だったら いいかも・・・。」と言う。
するとサンヒョクは「お兄さんじゃなくて?」と聞き返した。
勘の鋭いチェリンは「なぜ急にそんな話をするの?」と聞く。
すると サンヒョクは黙ってしまい、急に運転が乱暴になるのだった。
スピードを増して 降りしきる雪道を走り出すサンヒョクを
チェリンは不思議に思う。「まさか怒ったの?」とチェリン。
チェリンは サンヒョクが自分を弟だと言ったことに 腹を立ててると思い
「仕方がないわ。お兄さんにしてあげる。」と 半分呆れてそう言った。
すると サンヒョクは言う。「チュンサンは 僕の兄だ。」
驚くチェリン。サンヒョクは 続けて言う。
「ユジンと彼は他人だよ。彼は僕の父さんの子なんだ。」
そう言うと サンヒョクは苦しそうな顔をした。
チェリンは 言葉を失った。”なんてこと!!ユジンとチュンサンには
何も障害なんて なかったってことじゃないの・・・。”
チェリンは 2人が別れなければならなかった根本が崩れたことに
ショックだったのだと思う。そしてこの時のチェリンは
そんな2人を 気の毒に思っていたような気がする。
チェリンはもう ミニョンやチュンサンの想いを 自分の中で整理できているからだ。
しばらく車の中で 沈黙が続き・・・
「ユジンは?ユジンは知ってるの?」とチェリンが聞いた。
するとサンヒョクは 首を横に振った。
チェリンは驚いて「それじゃあ!!」とサンヒョクを責めようとした途端に
車が雪道でスピードを上げ過ぎて スリップしてしまうのだった。
(画面はここで暗転になるので いかにも大事故が起きてしまったような演出。)
一方、チュンサンにとは兄妹でないと 初めて知らされたユジンは・・・
ジェーンの診療室の机に いっぱい涙をこぼしていた。
「なぜ・・・なぜ私に黙ってたの? 知っていたら彼の傍を
絶対に離れたりしなかったのに・・・一緒にいたのに・・・。」
ユジンの涙は止まらない。真実を知らなかった自分が・・・悲しかった。
机の上の翼の折れた天使が ユジンの悲しい叫びに見を傾けていた。
同じ天使は マンハッタンの公園にもいた。
セントラルパークの噴水の中に 中央に翼を広げて立っていた。
その噴水に向かって ジェーンは必死に走っていた。
人だかりがして何かを 不思議そうに見つめている。
(その人混みの中に はなわ君がいる。ジェーンの左に映っている。笑)
ジェーンが人混みを掻き分けて前に進むと
その大勢の視線の先にいたのは チュンサンだった。
チュンサンは 噴水の中に入って 両手を広げて噴水の水を浴びていた。
もう頭からずぶぬれで 噴水の中に立ち尽くしている。
ジェーンは驚いて 覚悟を決めて自分も噴水の中に入って近づいた。
「ここで何してるの?」ジェーンは チュンサンの腕を掴んでそう言った。
すると「ジェーンか?」と チュンサンは振り向いて言う。
「これで治るよね。ほら、君には見えてるだろう?
病気を治すために 神様がここに来てるんだ。」
ジェーンは 子どものようなことを言うチュンサンに
「ミニョン!!」と大声で叱るのだった。
しかし チュンサンは動じない。(この時のチュンサンは 私のイメージではないなぁ。)
「僕の目も見えるようにしてくれるさ。」噴水から出ようとしないチュンサンを
「やめてよ!」とジェーンは引っ張り出そうとして 腕を掴んでそう言った。
しかし、その手をチュンサンは強く振り払った。驚くジェーンにチュンサンは言う。
「今 この僕に必要なのは 奇跡なんだ。君も分かるだろう。」
チュンサンはそう言って その場を動こうとはしなかった。
困っているジェーンの後ろから 警官が2人、チュンサンに向かって走って来た。
頭のオカシイ男が噴水の中にいる・・・そう通報があったのかもしれない。
警官はピピ、ピー!と警笛を鳴らしながら走って来るのだった。
チュンサンが奇跡を起こしたいほど 目が見えるようになりたいと
そう切望していることが分かったジェーンは ただ途方に暮れるのだった。
ジェーンが知っていたミニョンと 目の前のチュンサンは違う男だった。
チュンサンという男は それほど純粋に 一途にユジンを愛していたのだった。
「チュンサンは 今どこにいるんですか?
彼の目が見えなくたって構わない!今すぐに会わせて!!」
ユジンは泣きながら そうジェーンに強く迫るのだった。
ユジンを見るジェーンの目は どこか悲しそうな目をしていた。
果たして ユジンの願いは叶うのだろうか?
スリップを起こして 結局、道端で止まってしまったサンヒョクの車。
雪の中を サンヒョクとチェリンは その車の前で並んで立っていた。
誰かが通りがかったら 助けてもらうつもりらしい。
「ユジンへの未練があるから 言えなかったんでしょう?」
チェリンは サンヒョクにそう言った。
「君なら言えるかい?」逆に サンヒョクが聞き返した。
するとチェリンは 落ちついた声で言う。「私なら 言えたかもしれない。」
サンヒョクは「何が2人のためになるのか 分からないんだ。まだ迷ってる。」と言った。
「サンヒョクは大丈夫なの?」チェリンが優しく聞く。
サンヒョクは チェリンの顔を見ずに まっすく前を向いて言った。
「チュンサンが死んだ時から 僕はチュンサンになりたかった。
ユジンを苦しめずに ずっと一緒にいられるから・・・。
チュンサンが再び現れた時 どれほど憎く思ったか・・・。
なんで10年も経って現れたのかって。」
すると「ごめんなさい。私のせいね。」とチェリンが言った。
”私がチュンサンを フランスから連れて来なければ”・・・そう思ったに違いない。
するとサンヒョクは 首を横に振る。そして空を見上げて言った。
「そんなに憎かったチュンサンが 兄弟だったなんて・・・。しかも重病なんだ。
僕に謝る機会をくれなかったら 僕はチュンサンを今度こそ許せなくなる・・・。」
そう言ったサンヒョクの正面から 車の灯りが見えてきた。
これで2人は この雪道から脱出できるかもしれない。
希望の光・・・それは チュンサンにも 訪れるのだろうか・・・。
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今回も きょこままさんから 画像をいただきました。ありがとう~❤
BGMはYuちゃんの提供です❤ 毎回お世話になってま~す! 感謝~❤
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