ドリームハイ☆第5話☆No.1
ヘミは 講堂にみんなを集めて、堂々と宣戦布告した。
”月末評価で ベクヒを上回って見せる!!
私が勝てば、ペンダント泥棒なんて 言わせない!!
だから みんなも 私に嫌がらせはするな!!”
そんなヘミを グクは笑って見ていた。
本当にヘミは グクにとって不思議な女の子だった。
昔、自分のために 泣いてくれた少女。
今 目の前に現れたヘミは 色んな顔を持っていた。
グクは 心の中で呟く。
”お前は 一体 誰なんだ?
ある時は 意地悪な悪役。
ある時は 悲劇のヒロイン。
ある時は ジャンヌ・ダルクのように勇敢だ。
・・・やたら気になる 俺の 阿修羅男爵。”
そう。多分、グクは ヘミに恋している。
(それにしても阿修羅男爵って!ヘミが怒りっぽいからか?笑)
そして もう1人の特待生・・・
ヘミの色仕掛け作戦に 見事に引っかかってしまった
田舎者のサムドンも ヘミに恋しているのだった。
ヘミ、グク、サムドンの3人の特待生。
しかし、3人はお互いに その気持ちを把握していない。
今は とにかく、入試クラスに落とされたヘミが
ベクヒに勝利する方法を 必死に考える必要があった。
姉の家をヘミのために担保にしてしまった 担任のオヒョクも
ヘミを 芸能クラスに浮上させることは必要なはずなのだが
あまりにも ヘミの無謀さに呆れてしまう。
ヘミは そんなオヒョクに 自分に力を貸して!と頼みたいが
しかし、母を奪った大嫌いなオヒョクには 素直になれない。
それを察してか グクは笑いながら「手伝って!!」と叫ぶ。
しかし、グクのせいで みんなに泥棒だと勘違いされてしまった
ヘミは どうしてもグクが許せないでいた。
だから グクが自分のために オヒョクに叫んでくれても
ヘミは素直になれないで、そっぽを向いてしまう。
当然、恋するサムドンも ヘミのためにオヒョクに頼む。
どうか ヘミが良い点を取れるように
実技の授業を ここで教えてほしいと懇願するのだ。
「俺の母さんが言ってた。
”壁に前を阻まれたら 倒せばいい。
その壁が 橋に変わるから”
これしきの壁は 僕ら3人で倒して 橋にしましょう!!」
サムドンは そう明るくオヒョクを説得する。
その横で「意外とキザなこと言うんだな!」
と サムドンの言葉に鳥肌を立てるグクがいた。(爆)
(もう男2人のバトルは 開始されたのか??笑)
しかし、そんなサムドンのキザな言葉に オヒョクの心は動いたのか
「ヘミ。絶対に 月末評価でベクヒに勝て!
そして 3人揃って 芸術クラスに復帰するぞ!」
そう教壇で ヘミたち特待生に オヒョクは叫ぶにのだった。
すると ビルスクが突然、教室に入って来て
「もう1人!私も 仲間に入れてください。」と頼むのだった。
先生から3kg痩せろと言われたのに 痩せられなかったビルスク。
彼女は遂に 入試クラスに落とされてしまったのだ。
こうして オヒョクが担任する入試クラスは
ヘミ、グク、サムドン、ビルスクの4人になった。
ビルスクを追い出した 芸能クラスでは
ギョンジュン先生が「気を抜くと みんなも入試クラス行きよ!」
と 生徒に葉っぱをかけていた。
「上位10パーセントの生徒は ショーケースの舞台に立てる。
つまり デビューのチャンスが近づくのよ。」とも言った。
(ショーケース?この学校である発表会みたいなもんかな?笑)
授業が終わった後、ベクヒを好きなインソンが
ペンダントが見つかったお祝いをしようと 彼女を誘うが
ベクヒはインソンに それなら グクも誘ってと頼むのだった。
ベクヒは グクが自分のためにペンダントを見つけてくれたと
勘違いしているようだ。そして多分、ベクヒはグクに恋している。
そして ヘミに恋してるサムドンはといえば
休み時間に 机でうたた寝をしているヘミを見つめていた。
ヘミのおでこには 虐められて 卵をぶつけられ、傷が出来ていた。
その傷に 絆創膏を貼ってあげたい 優しいサムドンだが
ヘミが起きないように そっと貼るのは難しい。
やっぱり途中で 目が覚めてしまったヘミ。驚くサムドンが可愛い!
ヘミに絆創膏を手渡す。 自分でそれを額に貼り「ありがとう。」と
教室を出て行くヘミに向かって サムドンは言う。
「ヘミ。ごめんな!今度は守ってやるから。」
ヘミは サムドンのくれた絆創膏を貼った顔で 微笑みながら
「ありがとう!」と言う。サムドンには素直なヘミだった。(笑)
グクはインソンに呼ばれて 食堂で、お菓子を頬張っていた。
ベクヒが嬉しそうに その2人の前に座っている。
インソンが 自分がグクにダンスを教えたと ベクヒに豪語している。
そして本当は 入試クラスにいるには惜しいくらい、
グクのダンスは一級だ!そうベクヒに グクのことを紹介する。
しかしベクヒは グクのダンスが上手なのは知ってると 口を滑らせる。
なんで知っているのかとインソンに聞かれて
顔を赤らめて 誤魔化すベクヒがそこにいた。
しかし、そんな2人の会話に関心がないグクは 用事があると言って
帰ってしまうのだが、そのグクを 必死に追いかけるベクヒだった。
グクに直接、ペンダントのお礼が言いたかったベクヒなのだが、
結局、追いつけずに その言葉をグクには聞いてもらえなかった。
ベクヒを追いかけたインソンが 彼女の独り言を聞いてしまう。
「ペンダントをありがとう。本当に!!」
グクのことが好きなのか?と疑いながらも
そんなベクヒが 可愛らしいと思うインソンなのだった。
オヒョクはヘミたちに 芸能クラスに負けないためにと
放課後に芸能クラスの練習室で 実技指導をすることにした。
月末試験の評価の課題は 歌の伝達力。担当はコン先生。
聞く人の心を 掴んでいるかどうかを評価すると言う。
”歌唱力や発声を評価するのではなく
表現力によって 感情を大衆に伝えること”
感情を伝えられる歌手かどうか それが審査されるのだ。
オヒョクは 芸能クラスのコン先生の感情表現方の授業を
こっそりカメラで盗撮して それをヘミたちに見せるのだった。
コン先生は 生徒に顔の筋肉を動かして 表情を作らせていた。
そして ドラマチックな物語を聞かせ 生徒たちに
その主人公になりきらせて その感情を表現させていたのだ。
「ビルスクは演技もいける!感情移入が早い。」
オヒョクは この授業を受けていた ビルスクの表情を褒めた。
だが、ヘミはさっぱりだ。ヘミは感情を表に出せない女の子だった。
まったく演技に関しては、才能が無かったのだ!!(笑)
心の中で演技したと言い張るヘミに オヒョクは困り果ててしまう。
すると、こっそり課外授業をしているこの現場を
腹黒い校長に 見つかってしまうのだった。
(この時の校長の姿が ハミョンとそっくりの格好で笑える!!)
意地悪な校長は 入試クラスが放課後も教室を使用することを
勿論、許さなかった。弱気なオヒョクは すごすご退散する。 (;一_一)
しかし、こんなことで諦めない入試クラスの学生メンバーは(偉いぞ!笑)
グクのアジトへと場所を移して 課外授業を続けようと思うのだった。
このアジトなら 冬場は寒む過ぎて 誰もやって来ないからだ。
「片付ければ 教室の100倍はいい!!」
前向きなサムドンの言葉に まずは汚いアジトの掃除を
入試クラスの4人と担任は 頑張るのだった。
そして流石に、廃車の車は動かせなかったが(笑)
グクのアジトは 見違えるほど広く綺麗になるのだった。
グクは 隠し撮りの授業では限界があるから
実技の授業をしてくれる講師が欲しいと オヒョクに言う。
「先生をここに呼んできては?」前向きなサムドンも言う。
(すみません!!サムドンびいきで解説してます!爆)
しかし、入試クラスの生徒を教えたことが知れたら
校長に首を切られると ビルスクが言った。
しかし、オヒョクは 講師に1人だけ心当たりがあると言う。
「早速、呼びましょう!!」と嬉しそうに叫ぶサムドンに
オヒョクは言う。「一筋縄ではいなかい。ヘミ以上に俺を嫌ってる。」
そう言う相手は そう!変顔男のジンマンだった。(笑)
翌日。
ジンマンの携帯に オヒョクが電話してみれば
”宿敵”とジンマンの携帯に表示されてしまう。(爆)
そしてその電話を 当然無視するジンマンに オヒョクは必死ですがる。
ハミョンから渡された ノートを見せてジンマンを説得するのだ。
なぜ自分のノートを 理事長が持っていたかは謎だが、
キリン芸高という名前から 設立趣旨まで
全部このノートに書いてあったと オヒョクは言う。
(ええっ?それってオヒョクが書いたの?それともハミョンが書いたの?)
「中でも衝撃的なのは 実技講師として お前の名前もある!」
そう言われて、驚くジンマン。(この顔は 本当に面白い顔!!笑)
「理事長は そのつもりで お前を連れて来たんだ。」
オヒョクは ハミョンの意図を理解して ジンマンを誘った。
「お前は 特待生を教えるための実技講なんだ!力を貸してくれ!!」
そう懇願するオヒョクだが、以前、オヒョクに裏切られて
一文無しになったジンマンは オヒョクの願いをなかなか聞けない。
オヒョクはジンマンに殴られてしまうのだが、
「せめて キーボードを売ってくれ!!」と頼まれると
「いくら出す?」と 乗って来るのだった。 (笑)
(それにしても ハミョンが持っていた このオヒョクのノートは
謎だらけだ!!キリン芸高を考えたのは 一体誰なんだ??)
(ここで・・・ブレイクタイム。笑)
オヒョクの家を担保にした闇金男が 土地の相場を調べに
オヒョクの家の周辺へやって来るのだが
そこで 何も知らないオヒョクの姉の魔女と出会う。
魔女は 闇金男が弟と関わりがあるとは知らず
この周辺の土地は 来年地下鉄の駅が出来るから
値が相当上がるはずだと 笑って闇金男と会話する場面がある。
自分の家が担保に入っているとは 夢にも思わない魔女。
また、オヒョクの姉とも知らずに話しかける闇金男。
(このシーンの演出も 凄くコメディで笑える!!)
そして 昼間のキリン芸高。
校舎の階段の塀一面に ヘミの顔が悪魔に描かれて、
”出て行け バケモノ!!” ”失せろ!!””非常識!”と
悪口が書いてあるのを サムドンは発見する。
ヘミはこれを見て傷ついているだろうと思い、心を痛めるのだった。
その本人のヘミは ロッカーに入れた レッスンシューズが
黄色くペンキで塗られているのを見て 傍にいたベクヒに怒る。
ヘミは ベクヒが嫌がらせをしたと思っている。
2人は言い争いになるのだが グクが来るのを見つけたベクヒは
グクの前では ヘミが一方的に攻撃しているようなフリをする。
「もうよせ!」グクは ヘミを叱る。
「ベクヒじゃない。変な勘ぐりはよせ!」グクは ヘミにそう言った。
グクには 嫌がらせの犯人が分かっていたのだ。
壁に書かれた文字の特徴から 犯人はインソンだと、グクは察していた。
そんなことは分からないヘミは また一層、グクに腹を立て
ベクヒは反対に 自分を庇ってくれたグクを 益々好きになる。
そしてグクは インソンがヘミの頭上から
生卵を投げつけようとするところを見つけて、取り押さえる。
「やめないと承知しないぞ!これ以上 ヘミに手を出すと
ただではおかない!!」そう本気で 友人に釘を差すのだった。
そしてグクを追いかけて来たベクヒは その現場を目撃してしまう。
ヘミのために 友人のインソンに 本気で怒っているグクを見て
ベクヒは ヘミを妬むのだった。
女の嫉妬は それは怖い!!これから何かありそうだ。(;一_一)
そしてグクのアジトに ジンマンのキーボードがやって来た!!
キーボードを始めて見たサムドンは ジンマンから楽器の説明を聞いて
適当に音を出して 本当に楽しそうにはしゃぐのだった。
「こう押すと 良い響きですね!」と言うサムドンに、
コードを知ってるのか?と ジンマンが尋ねれば
知らないと言うサムドンに ジンマンは驚くのだった。
サムドンが適当に出した音は ちゃんとコードになっていたからだ。
ジンマンが「今、お前はCとAマイナーのコードを弾いただろう?
これがDマイナーで 次はGに行く。ヒット曲は ほとんどが
このコード進行だ。」そう説明し ジンマンはヒット曲を
サムドンに 弾き語りで歌って見せる。
それを 微笑んで見つめるオヒョクの姿があった。
しかし、ジンマンは そのオヒョクと目が合うと
キーボードの金を100万とふっかけて、慌てて出て行こうとする。
中古のキーボードにしては高いが、給料が出たら払うと言うオヒョク。
サムドンは ジンマンに教えてもらった歌を コードをつけて、
もう弾いている。「”置いていかないで!”・・・次は何だった?」
隣のグクに聞くサムドン。ジンマンは そのやりとりを背中で聞きながら
続きを教えてやりたいのを ぐっと我慢して帰って行くのだった。
翌日の芸能クラスでは ギョンジュン先生が
感情移入できる曲を選ぶことが大切だと 授業していた。
伝達力には要領が必要だと言って、通りがかったオヒョクを呼んで
歌謡曲の歌詞を 演技をしながらオヒョクに言うのだった。
「私が電話した後 眠れなかったのね。
照れ隠しするところも 愛しいわ。」そう言って頬に触れる。
「昔の話で盛り上がって まだ独りだと言われて 切なくなった。」
感情たっぷりに愛の歌詞で演技して 迫ってくるギョンジュン先生に
勘違いしたオヒョクは言う。「私は シ先生に興味を抱いたことは・・・
私には 意中の人がいます。」すると ギョンジュン先生は演技をやめて
「メロディーを無視して歌詞を読んでみて!その歌の感情を理解できるわ。」
と言い、生徒にはとても分かりやすく、納得する授業をするのだった。
しかし彼女は 自分に気が無いと言ったオヒョクに 内心プライドが傷つく。
オヒョクはギョンジュン先生の授業に納得して(笑)
ヘミたちにも 同じ内容の授業を試みることにした。
グクのアジトで 授業を開始しようとすると、その場所に
特待生のサムドンたちのことが気になっていた ジンマンがやって来る。
「月末評価までだぞ!」そう言いながら 特別講師を引き受けるのだ。
これにはオヒョクも喜ぶ。これで2人の先生が担任の 闇のクラスが出来上がる。
「どんなに発声が良くても それだけでは良い歌手とは言えない。」
ジンマンの講義が始まる。「語るように歌うんだ!」と実演してみせるジンマン。
こうして 芸能クラスに対抗できる授業内容で ヘミたちは勉強するのだった。
サムドンもビルスクも 素直に感情を表現できる資質があった。
しかし!!ヘミだけは ダントツに感情表現が下手だった!!(爆)
これには ジンマンも呆れかえった。
「感情を込めろ!!」と何回言っても
まるで無表情に”私には夢があります。夢を信じます”と
名曲”がちょうの夢”の歌詞を棒読みするばかり。
ジンマンは頭を抱える。
「まるで感情がない!放っといても感動する曲なのに!!」
と言われても ヘミは「どこがダメなの?」と 全く分かっていない。
「全部!何もかも完全に!!すべてダメだ!!よく受かったな!!」
興奮して叫ぶジンマンを オヒョクは困って、押さえるのに必死だ。(笑)
しかし、ジンマンは叫ぶ。「お前には 歌手は無理だ!!」
そう言って 教室のアジトから出て行ってしまうのだった。
残されたヘミも 怒っている。するとオヒョクは言うのだった。
「ヘミ。オーディションでも この曲を歌ったな。
なぜ落ちたか分からないだろう。」すると「はい。」とヘミが答えた。
オヒョクは言う。「この曲で”かなわない夢”とは何だ?」
突然言われて、ヘミは 全く答えらなかった。「ビルスク どう思う?」
オヒョクに聞かれて ビルスクは即答する。「叶わぬ夢は 毒だそうです。」
オヒョクは ヘミに向かって諭すのだった。
「どうだ?お前は 歌詞を理解していない。お前は声量はあるが
感情はさっぱりだ。これでは勝算はないぞ。」
それを聞いたヘミは不安になる。
そしてグクもサムドンも心配になったに違いない。
昼間のキリン芸高。
休み時間の教室で ビルスクがギターの弾き語りをしている。
”君を離さない!死んでも離さない!
・・・居なくなるなら この気持ちを元どおりにして!
・・・僕が苦しまずに 生きていけるように・・・”
ビルスクの歌声を耳にして 教室へ入って来るヘミ。
ヘミは思わず ビルスクの歌に聞き入った。そしてヘミは言う。
「あんたの歌は 私ほど上手くない。(そうか?笑)
でも、フィーリングはある気がする。」
ビルスクが「どういう意味?」と困惑すると
「歌いながら何を考えてるの?
どうすれば 気持ちをこめられるの?」とヘミは 質問するのだった。
ヘミは焦っていたのだ。ジンマンにも見放され、オヒョクからも
このままでは 勝算はないと言われ、必死に自分で光を見出そうとしていた。
すると「簡単よ。」とビルスクは 笑って言った。「恋をするの。」
そう。ビルスクは 恋するジェイソンのことを想いながら歌っていたのだ。
ヘミは驚いた。この容姿で誰と恋してるの??と思ったらしい。(笑)
ヘミはビルスクの恋人が気になって(失礼な奴だ!笑)
ビルスクに案内させて 彼女の恋人を見に芸能クラスにやって来る。
そこでは ジェイソンがピアノの弾き語りをしていた。
「ジェイソン?彼と付き合ってるの?」と驚くヘミ。
「付き合ってないけど お互いを知り合う段階よ。」
ビルスクは 頬を赤らめてそう言うのだった。
彼がピアノに置いている飴は 私があげたものだし
私が部屋に入る時に ドアを開けてくれたと、嬉しそうに語る彼女。
そして言うのだ。ジェイソンが今歌っている
”君を離さない!死んでも離さない!
・・・居なくなるなら この気持ちを元どおりにして!
・・・僕が苦しまずに 生きていけるように・・・”
あれは クラスを変わってしまった私のために歌ってるのだと・・・。
それを聞いたヘミの口から出た言葉は
「勘がつかめたわ。・・・フィーリングは 勘違いよ!」
そうビルスクに言って その場を去るヘミなのだった。(笑)
(ヘミを見送るビルスクのええっ??という顔が 凄く可愛い。)
そして その日、ヘミが閉まったドアの前にいると
「はぁい!レディー・ファースト! 」と言って
優しくドアを開けてくれる ジェイソンに出くわす。
ヘミは ドアを出て行くが 振り返って言う。
「誰にでもそうやって 親切にするの?」「うん。これはマナーだ。」
そう言うジェイソンに ヘミはビルスクを想って、忠告するのだった。
「この国では それは女たらしと言うの。」
アメリカ育ちで 女たらしの意味が分からないジェイソンに ヘミは
「悪い奴ってことよ。純粋な子を惑わせないでよね!!」と怒って言った。
いきなり「悪い奴」と言われたジェイソンは 呆然として立つ尽くす。
そしてここで 第1話に登場したグクの先輩が久々に登場する。
先輩は 雪の残るアパートの屋上から 三日月の空を見上げて
「十五夜を見てから死にたかった・・・。」そう言って泣いている。
(あれっ?この先輩って田舎に帰ったんじゃなかったの??)
そして目をつぶり、アパートの屋上から身投げしてしまうのだった!!!
ええっ???自殺してしまったの???
訳の分からない展開となったところで、ドラマは半分終わりです。(笑)
****************************
ああ・・・あっさりと あらすじだけ書こうと思ってましたが
ここはちゃんと説明しよう・・・とか、書いてるうちに
どんどん細かくなっちゃって~♫(笑)
まぁ このドラマがそれほど面白いってことなんですけどね!!
(*´∀`*)
あとの半分、また頑張って紹介いたします!!待っててね~!!
ヨンジュンのことだから・・・
今日が KBS放送でのドリームハイが 最終回らしい。
そうなんだ・・・16話で 完結するドラマだったのね。
でも もしかして完結しないで終わるとしたら?
謎を残したまま 終わるのであれば・・・
Part2を すでに考えているということだ!!
その可能性も あるような気がする。
そして・・・ ヨンジュンのことなので
もしかして もしかする!!(笑)
サプライズが 必ずある!!(*´艸`)ププ
どんなサプライズか 分からないけど・・・
今日の最終回は 見逃せないと思う!!
でも 実は私・・・
第4話を終えてから KBS放送は再放送も含めて
第5話と6話を チラ見しただけで
後は 全く観てないのだ。(;一_一)
DATVで 字幕付きで観よう!って思ってたので・・・
中間を全く知らないで 最終回だけ見ちゃったら
これからのDATVが 面白くなくなってしまいそうで怖い。
予測した展開だったら嬉しいんだけど・・・。
ああ・・・観たい!! でも 観るのが怖い!!
そして今日、rzちゃんが教えてくれた
週刊朝日の中吊り広告・・・(;一_一)
まぁ、新居を購入した時点で そういう噂は出るのは
当然といえば、当然なんだけど・・・(;一_一)
ヨンジュンのことだから 家族に嘘は言わないよ!!
結婚願望は 勿論、めちゃくちゃあって(爆)
いつ結婚相手が 降って来てもいいように(笑)
結婚を願うお婆様の手前、用意したんだと思います。
だから 本当に12月のイベントの段階では
「誰か良い人 紹介してください!!」状態だったハズ!!
で・・・
あのヘルニアで 闘病生活になってしまって
それから突然、寄って来た美女がいるのか?いないのか??
・・・そこまでは 知りませんが(笑)
ヨンジュンに 嘘は 無い!!!
と、歌姫は断言いたします!!!(ゝヮ∂)-☆
信じられないことを 信じるのが「信頼」です!!
こんなハズでは・・・!!
あのね・・・
ドリハイのことなんだけど・・・
ハミョンは第4話の中間で 中国へサッサカ帰ってしまい
ヨンジュンが登場しないドラマ解説なんて
もう適当でいいや~♫ って本心思ってたのよ。(笑)
でもね・・・
第5話を視聴してみたら めちゃくちゃ面白くて(笑)
ハミョン無しでも 毎週木曜が楽しみになって来てるの♫
これって ヨンジュンにとっても嬉しいこと??
ヨンジュンが制作に携わってるんだから
家族が ドリハイに嵌ってくれれば・・・
ヨンジュンもしてやったり!!って思ってるかな??
思ってるよね!! (*´艸`*)
で・・・ドリハイ解説なんだけど
凄く面白いから アバウトにできなくなってて・・・
結構、必死に書いてる自分がいます・・・(;一_一)
う~~~ん・・・
これって 何話で完結するんだっけ??
まぁ、体力と相談しながら 自分で納得できるところまで
突っ走るかもしれません・・・♫
それでも やらねばならないことが山積みで・・・
「こんなハズでは・・・!」って心で叫んでる歌姫です。(笑)
みんなの壺!!
今回 発売された「ハワイの休日」の
写真集の中での みんなの壺!!
この眼鏡を外したヨンジュン~❤
先日 UPした時には
ハートマークを落書きしてしまったので
今日は 落書き無しでお届けします!!(笑)
今回の写真集は
カレンダーのために 撮影した写真の
美味しいオコボレだったわけだけど・・・(笑)
また、こんな写真集が どんどん出れば嬉しいね!!
特に ヨンジュンのプライベート映像を
仲の良いカメラマンが激写した
作っていない 自然な表情の
春夏秋冬の 普段着のヨンジュンの姿が見たい~❤
そしてやっぱり みんなの壺!!
これは当然、歌姫の壺でもある(笑)
眼鏡無しの ヨンジュンの美しい顔を見たい!!
楽屋で 眼鏡を外してるってことは
ヨンジュンは リラックスしてる時には
眼鏡をかけてない・・・そういうことだよね??
お仕事モードになる時に 上着を羽織るように
彼は 顔に眼鏡を装着する気がする。(笑)
そして サングラスは
そのリラックスした姿を 隠すための道具。
そんな風に 歌姫は考える。
だから 結構
サングラスの時のヨンジュンは 明るい。
サングラス越しには いつも良い表情が垣間見える。
今回の「ハワイの休日」のカメラマンも
ヨンジュンと 極親しいような気がする。
だから 本当にマジで寝入ってる
ヨンジュンの裸の顔が 激写出来るハズ!!(笑)
(あくまでも顔・・・体じゃないからね!!爆)
そんなお宝写真が満載の 写真集を
毎年、定期的にお手頃価格で 販売してもらいたいな♫
ただね・・・
ヨンジュンが どこに住んで
どんな部屋で過ごしてるのか・・・
ヨンジュンの冷蔵庫の中身まで
すべて知り尽くしたい!!
そんな風に知りたがるのは 絶対に間違ってると思う。
彼が 何を食べようが・・・
何処に出かけようが・・・
誰と過ごそうが・・・
彼の自由にしてあげて!!
彼を知りたい!!彼の傍にいたい!!
それは ファンの当然の欲望かもしれないけれど
当の本人の ヨンジュンのことを考えてみて!!
すべてを曝け出せ!!って言われて
曝け出せる人間が どこにいる??
スターには人権が無いなんて そんなことあり得ない!!
私は ヨンジュンの素の顔を
写真集で 何枚か見せてくれたらそれでいい♪
家族が ヨンジュンに出来ること・・・
優しい気持ちで 待ち続けてあげること・・・
ただ それだけだと 歌姫は思う。
【ハワイの休日】 秘蔵映像の中身♫ No.2
今日は 昨日の秘蔵映像のDVDの続き!!
テニスコートで みんなの前で 空振りして
「撮影だから終わり!」って 誤魔化して(笑)
すぐに戻ったのは プールサイドでの撮影。
しかし、この場所はプールもテニスコートもある
リッチなリゾートハウスなのね!!裏山!!(笑)
プールサイドで 赤い椅子に腰かけながら
「ビール瓶があれば 絵になる。」というヨンジュン。
ふふふ・・・飲みたいだけ??(笑)
「すぐ持って来ます!」というスタッフ。
やっぱり この撮影現場でのトップは
被写体本人の ペ・ヨンジュン!!
スタッフもカメラマンも すべて彼の配下。(笑)
だから ヨンジュンは 撮影現場で
自分のアイディアも どんどん出してる様子。
「犬、1匹も必要だよ!」
犬好きのヨンジュンらしい 希望を言えば
「お腹すいた?卵焼きも作ってるよ!」
と言うスタッフ。???(@_@;) トンチンカン!!
実は 犬というのは 韓国語でクハンマリ♪
卵焼きというのは クランマリというらしい♪
「作ってある。冷蔵庫にあるよ!」
犬を連れて来て欲しかったヨンジュンは
呆れて そのスタッフを横目で見る。
ハとラを聞き間違えて 可笑しな会話になったのだ。
みんなが爆笑して ヨンジュンも明るい笑顔になる。
そして小型飛行機で 移動中の映像。
ヨンジュンは 本当にカメラ小僧!!(笑)
カメラを 片時も離さない。(*^_^*)
コーヒー農園でのヨンジュンは
コーヒーの実を珍しそうに 観察していた。
農場の方に ヨンジュンは
「これはロブスタ種ですか?」と質問している。
ロブスタ種??なんだそれ??と 歌姫は思う。(笑)
「涼しい時の気温は?」と また質問するヨンジュン。
10度の温度差(30℃~20℃)があると分かると
ヨンジュンは「お茶も栽培できそう。」と言う。
降水量も尋ねて 「茶畑にしてもいいかも!」だって。
凄いなぁ!!彼は 本当に好きな物に対して
良く勉強していて 知識も豊富!!
改めて ヨンジュンを尊敬する歌姫なのでした。
ヨンジュンが訪れた このコーヒー農場の経営者は
実際に 自分のお父様が茶畑を持っていると話した。
何の種類のお茶を栽培してる?とか また質問してる。
「茶畑はどこにあるの?」とか 本当に農業が好きみたい。
コーヒー農場経営者のお婆様が 日本人だったようだ。
だから日本茶も含めて 8種類ものお茶を栽培していた。
そんなこんなで コーヒー農場では
農業の話を 熱心にするヨンジュンの姿。
また 農場で飼われていた犬を見つけて
犬の傍に寄って 頭を撫でる姿もあった。
そして 最後の映像は
配下のスタッフに 手料理をご馳走する姿。
電磁調理器を 始めて使うらしく
ガスじゃないから 「温度調節が難しい。」
そう言いながら 四苦八苦して
油の温度を加減して 唐揚げを揚げる姿があった。
韓国の人は お肉を鋏で切るのが面白いなと
前から思っていた歌姫だけど・・・
やっぱり ヨンジュンも
揚げた鶏肉を 鋏で切ってた!!(笑)
この日、ヨンジュンがスタッフに
ご馳走したお料理 チキンカツレツのレシピが
この写真集&DVDにおまけで付いてる。
さぁ!!ここまで宣伝したら
あなたも 買いたくなったでしょ??
ただ今、品切れのようですが・・・
多分、増版されて また発売されるはずですので(笑)
その時には・・・
是非、是非お買い求めください~♫(笑)
ヨンジュンを応援する 歌姫でした!!(ゝヮ∂)-☆
【ハワイの休日】 秘蔵映像の中身♫ No.1
「ペ・ヨンジュン ハワイの休日」
この写真集とDVDは もうご存じですよね?(笑)
この素敵な品が届いた家族の 嬉しい悲鳴・・・
あちこちで聞かれてると思います。(*^_^*)
あのね・・・
歌姫にも 昨日 届いたの!!
で、ドリハイをUPしたばかりだけど・・・
歌姫の感想も ここに書いておくね!!
買って良かった!!!!
これが 正真正銘の本音です♫ (笑)
何がいいかって・・・
写真集がいい!!秘蔵映像がいい!!
写真は もう出回ってるみたいだから
今日は 出回ってる分と(笑)
歌姫が 特別に好きなヨンジュンの
可愛い❤と思うフォトを カメラに撮ったので
それを UPします♫
秘蔵映像のDVDの中身は
撮影風景を 撮ったもので・・・
番組に放送されてない分が 映ってる。
たとえば・・・
街角の撮影で ベンチに腰掛けてる時
何か雑誌を渡されて 見てるフリをするんだけど
ベンチで雑誌を見る姿に ヨンジュンは自分で
「求人を探してる人みたい。」と言って吹き出すの。
街のベンチで 求人誌を見てる男・・・
そんな風に ヨンジュンは思ったらしい。(*´艸`)ププ
それから
パンの袋を持って 商店街を歩く撮影では
マジで パンを頬張って食べてる(笑)
長いフランスパンの半分まで
歩きながら ちぎって口に入れては
ずっと モグモグしながら撮影してる。
また、プールで傘を持ってるシーン。
あの時、意地悪く シツコク水をかけているのは
あのスタイリストの 彼女だった!!(;一_一)
本当に シツコク水をかけるので
最後は ヨンジュンはマジで怒ってた!(笑)
「もう水は かけないで!!」叫ぶヨンジュン。
その顔が 本気で不愉快!!って顔で
とっても 可笑しい(笑)
クラシックカーでの撮影では
「本当に 良い車だね!」 と凄く気入った様子で
心から嬉しそうに 車に乗って撮影してる。
撮影が終わっても 車のメーターとか
興味深く 見入ってるヨンジュンだった。
あの車を 本気で買いたかったのかも!!(笑)
また ゾウさんのTシャツでの撮影では
ソファーで横になっていて
「足のラインを綺麗に!」と スタイリストに言われて
シンクロの選手のように 足をあげてみたり(笑)
「ポーズが真面目過ぎ?」と カメラマンに聞いたり
マジで 可愛い!!(*´∀`*)
そして プールの撮影場所に
同じ敷地にあったテニスコートで
スタッフの女の子のスリッパを履いたまま
テニスを始めるヨンジュンの姿もあった!!
だがしかし、相手が下手過ぎて
ヨンジュンが打ったボールが 全然返ってこない!!
撮影スタッフが 「もう撮影よ!」と
撮影前に 汗をかいてほしくないというのに
「ちゃんと打ってよ!」と言って
ヨンジュンは構わず コートにいるのだが
「ネットを越さないと!」と 相手に注意した後で
届いたボールを ヨンジュンは打ち損ねてしまう。(笑)
すると周囲から笑いが起こり 自分も笑いながら
「撮影だから 終わり!」と テニスをやめてしまう。
負けず嫌いのヨンジュンの姿が そこにありました♫
秘蔵映像の続きは また明日解説いたしますね!!
今日は 午後に約束してた用事をキャンセルして
接骨院へ行ってきます!!
首と肩が凝りすぎてて・・・(;一_一)
明日は ベルで出かけるので
スッキリして来ますね~♫ (^O^)/
ドリームハイ☆第4話☆No.3
学校では ジンマンが大きな荷物を抱えて廊下を歩いていた。
すると子分を連れて歩いていた闇金男が ジンマンとぶつかる。
ジンマンの顔を見て 怯える闇金男と子分。(めちゃ漫画だ!)
そして ジンマンに「カン先生は?」と尋ねて
闇金男は オヒョクと面談するのだが・・・
その理由は 入学式のヘミの様子を見て心配になったからだった。
自分がヘミに投資しても 本当に大丈夫なのかと確認したいのだ。
ヘミがスターになれなければ 投資金が無駄になる闇金男。
「任せてください!」と太鼓判を押すオヒョクに
オヒョクの家を担保にして ヘミの借金を返すという契約書類に
闇金男は オヒョクのサインを求めたのだった。
オヒョクは 名義は自分だが、実質は姉の家なのだと
必死に断ろうとするのだが、それが出来ないのなら
ヘミは自分が預かると 闇金男に脅されてしまい
結局、仕方なく 契約書にサインしてしまうのだった。
それを 影で見ていたジンマンは 呆れかえる。
「あいつ 何を考えてるんだ?まずいだろ!!」
一方、サムドンの脱!田舎者改造計画を実行中のヘミ(笑)
自分の手で サムドンの髪型を作り上げようと
ハサミやパーマに必要な道具を準備して 取り掛かっている。
まずは 髪をぬらしてヘアカットする。
そしてサムドンは パーマのロットを巻いてもらい・・・
最後に ヘミにドライヤーで髪を乾かし 整えてもらう。
サムドンは 大好きなヘミに髪を触ってもらえて
もう幸せいっぱいの笑顔で ヘミに身を任せている。
(この様子は とっても可愛い!!)
ここで場面は変わり
トップ合格のジェイソンを好きになった ビルスクが登場。
自宅の部屋で 大きなパンをおやつに食べようと 口に運ぶが、
机の上に飾ったジェイソンの写真を見て ぐっと我慢するのだった。
そして また画面はヘミとサムドンへ・・・。
髪を切って サッパリしたサムドンは (本当に可愛い!)
ヘミが選んだ服装に身を包んで 靴を選んでいる。
サムドンが 自分で選んだ靴を履いて ヘミに見せると
ヘミはダメ!と 指で合図している。チェッと言う顔のサムドン。
(この青年の表情は どんな顔も素敵!笑)
そして2人は デパートのディスプレイの前。
そこにはRainがモデルの洋服が飾られていた。
サムドンは Rainを知らない。(爆) でも 人気があると聞いて
「俺がもし スターになったら・・・」
と ヘミに何か問いかけた。「なったら?」とヘミが聞き返すと
サムドンは誤魔化すように そのディスプレイの前に立って
Rainの格好を真似するのだった。「どうだ?」とヘミに聞く。
ヘミは笑って「行こう!」と言うのだった。
サムドンはヘミと一緒にいられるのが 嬉しくて仕方ない様子。
2人はまるで ソウルの街でデートしているようだった。
そしてジェイソンに恋したビルスクの部屋。
大きなカップラーメンを食べている ビルスクが映っている。
良く見れば 部屋中に ラーメンの空き容器が転がっている。
母親が入って来て「この子ったらやっぱり食べてる!」と叱る。
「食べる前に叱ってよ!」と言いながら まだ食べるビルスク。
カップラーメンを 一箱食べ尽くしてしまったようだ。(爆)
そして画面は 再びヘミとサンドンに戻る。
「これがソウルのバスか!」サムドンは興奮して乗っている。
しかし、その田舎訛りに 周囲の視線が集まる。
田舎者が嫌なら、方言も直してというヘミに
「分かった!」と 訛って答えるサムドンは可愛い。(笑)
サムドンが必死に 標準語で話そうとブツブツ言っていると
ヘミの携帯が鳴る。 出ればそれは父親からの電話だった。
「パパ!」と喜ぶヘミ。「私は元気よ。」そう言って
嬉しそうに父親と会話する隣のヘミを見て サムドンは微笑む。
嬉しそうに笑っているヘミの姿が とても可愛く思えたから。
「もうすぐ会えるの?解決しそう?」喜ぶヘミは
Kのマークのペンダントを 指で撫でながら話していた。
幸せそうなヘミの横で 自分も幸せな気持ちのサムドン。
2人を乗せたバスは ソウルの夜道を走って行った。
夜のソウル。
ある音楽教室で ベクヒは必死にレッスンを受けていた。
高音域の歌を 必死に声を張り上げて歌っている。
音域は すぐには広がらないから時間をかけましょう
そういう先生に ベクヒは食ってかかる。
「それじゃ お金をかけて習う意味がないわ!」
まだ頑張ろうとするベクヒに 携帯が鳴る。
それは母親からだった。ベクヒは 今、図書館だと嘘を言うが
教室の前に来て電話をして ベクヒの様子を見ていた母親は
怒って部屋に入って「身の程をわきまえなさい!」と叱る。
強い口調で母は言う。「あんたなんか あがいても無駄よ!
夢を見てないで 目を覚まして勉強しなさい!
歌手になんかなれないんだから!!ヘミならまだしも!」
その言葉に深く傷つくベクヒは 大声で叫ぶ。
「ヘミは落ちたの!入試でヘミは落ちて 私は受かった!
ママに不良品扱いされていた 私が受かったのよ!!」
そう言って 泣きながら音楽教室を出て行くのだった。
後に残された母親は 慌てて娘の後を追った。
そしてグクも 夜のソウルを歩いていた。
グクが向かったのは 父親がいる自宅の大豪邸。
彼はここで 父と暮らしたことはないのかもしれない。
門の前で 入りずらそうにインターホンに指をかけた。
すると 父親の車が家に到着するのだった。
ほっとして グクは門の前で父親を出迎えた。
父は義母を連れて車から降りて来た。
「おば様。こんばんは。」グクが挨拶するが
義母は無視して 家の中へ入って行った。
どうやらグクは 義母から相当嫌われているらしい。
「おやすみなさい。」とグクが頭を下げても 無視だった。
父親も怒ったような顔で「何の用だ?」としか聞かない。
グクは それでも明るく、手にした大金が入った封筒を
「間違えて 僕にお金を振り込んだんだね。」と言って
父親に返すのだった。しかし父親は
「間違いではない。留学の準備金だ。
今から予備校に通え。」そう言って、家に入ろうとする。
呼びとめたグクに 振り返って言った父の言葉は
「選挙に出た時に お前の存在が世に知られては困る。
対立候補や記者が 嗅ぎつけて来るに違いない。」だった。
(ここで分かった!グクは妾の子供なのだろう。
母にも捨てられて、養護施設で育った可哀そうな青年なのだ。)
「選挙が終わるまで・・・」と言いかける父親に
「留学は・・・しません。俺、英語ができないから。
留学先で 食事もできずに、死ぬかもしれない。」
グクは笑いながらそう言うと、ポケットに入った父親の手を
そっと掴んで外に出し お金の入った封筒を握らせるのだった。
そして父に向かって 深くお辞儀をして(何て良い息子だ!)
グクは父親の豪邸を 後にするのだった。
しかし、その様子をカメラに密かに収める者がいた。
もうすでに グクのことを嗅ぎつけた者がいたのだ。
音楽教室の帰り、ベクヒは家に帰らず学校に来ていた。
ハミョンから貰った 幸運のペンダントを必死に探している。
暗闇の中、懐中電灯で照らしながら 探してゆくと
レッスン室の方から 音楽が聞こえてくる。
驚いてベクヒが覗いてみると そこには
たった一つのスポットライトに照らし出されて
鏡に向かって ダンスの練習をするグクの姿だった。
その動きはしなやかで 男らしいとても格好良いダンスだった。
流石、特待生だけのことはある!ベクヒは内心思っただろう。
グクのダンスを惚れ惚れと眺めていると 突然、グクが練習をやめた。
鞄を持って帰ろうとするグクは ベクヒに気がつく。
俺はもう練習が終わったから ここを使えというグクに
ベクヒは練習ではなく、探し物をしているのだと言う。
「幸運のペンダントを失くしちゃったの。」そう言うベクヒに
グクは もう失くす必要がないから良かったじゃないかと言って
早く帰れ!と言いながら ベクヒのために電気をつけて明るくして
グクは去ってゆく。ベクヒはお礼を言いながら グクを見送った。
そしてヘミは 大好きなヤクルトを飲みながら 夜道を歩いている。
(サムドンはどうしたのかな?)1人でオヒョクの家に帰るところらしい。
と、そこへ待ち伏せていた 闇金男。驚くヘミに 彼は言った。
「いい牛肉が手に入った。おすそわけだ。」そして 大きな包みを渡す。
「カン先生にもよろしくな。それから あれは誰だ?
入学式で一緒だった奴。彼氏か?」と グクのことを聞く闇金男。
「違いますけど。」とヘミが言うと 闇金男は笑いながら
「嘘つくな。お前を救いにうちの事務所に来たんだぞ!」と言った。
何も知らない様子のヘミに 闇金男は ヘミを救出しようと
やって来たグクが まるで映画のヒーローのようだったと言う。
だが、痛い目に遭わせてやったと言う 闇金男の話に
ヘミは オヒョクの家で初めて会った日に お風呂上がりのグクが
「無事だったのか?」と自分に言った意味が 初めて分かったのだった。
そして 顔じゅうの傷を見て 自分はオヒョクに
グクのことを ただのチンピラだと言った記憶が蘇った。
あの傷は 自分のために負った傷だったのか・・・
ヘミは グクの優しさを改めて知り、グクに感謝するのだった。
グクをヘミの恋人と 勘違いしている闇金男は
ヘミにお土産を手渡して 去って行った。
(それにしても 牛肉がお土産って韓国らしい。)
父親に大金を返したグクが 地下鉄を降りて
駅の階段を登って外に出れば 雪が降り出していた。
家の外に出しっぱなしにしていた 大事なバイクが気になった。
慌てて帰ると バイクの雪を必死に払っているヘミを見つける。
不思議に思って見ていると ヘミは何本も傘を手にして
雪から守ろうと その傘をバイクに差しかけていた。
しかし、なかなか傘は バイクの上でじっとしてくれない。
何度失敗しても頑張るヘミの姿を観て グクは微笑んだ。
(自分のために 何かをしてくれる存在・・・
グクは そういったものに飢えている。だからこそ
オヒョクの言動が嬉しくて この家に来たのだろう。
そして、自分のために泣いてくれた子供のヘミのことを
いつまでも覚えているのだろう。)
ヘミの行為が 嬉しかったグク。
諦めて帰りかけて 傘を取ろうと引き返したヘミの頭に
グクは 優しく傘を差してあげる。
グクに初めて気がついたヘミは 驚いてグクを見つめる。
優しくヘミを見つめて グクは言った
「阿修羅男爵!」そう言って 傘を手渡して
「行こう!」と言って 家の中に入って行くグク。
ヘミは”阿修羅男爵”なんだそれ?と思ったが(笑)
グクの後を追いかけて 唐突に「ごめん。」と言った。
「何?」と訳が分からないグクに 「謝るわ。」とヘミ。
独り言か?と言うグクに ヘミは素直に言う。「誤解してた。
あなたはチンピラじゃなかった。私、人を見る目はあるのに
今回は間違えちゃった。あなたは 悪い人じゃないわ。」
すると グクは「言うことを良く聞くな。これからも素直に、
怒らないで 謝れ。」と笑いながら ヘミに言うのだった。
2人がとっても良い雰囲気の中、邪魔をするように (笑)
妹のヘソンが家から飛び出して来る。
「遅いじゃないの!魔女が帰って来た!!」
ヘソンは泣きそうな顔で 姉に自分たちの危機を告げるのだった。
「魔女?」と驚くグク。ヘミは Kのペンダントを出して
「ツキもこれまでね。」とガッカリして呟くのだった。
グクは そのペンダントを見て不思議そうな顔をした。
しかし、ペンダントはやっぱり幸運をもたらした!!
ヘソンに魔女と呼ばれたオヒョクの姉は
可愛い顔の 田舎者サムドンと
逞しくてハンサムなグクを 大層気に入ったからだ。
上機嫌な姉は 自分の手料理で2人の下宿人をもてなした。
グクは ヘミの手で垢ぬけした サムドンの姿に驚くが
やっと挨拶できたなと言って みんなで食事をするのだった。
ヘミ姉妹のことも 家事を手伝うからということで
居候としての許可が正式に降りる。(この時の演出も物凄く面白い!笑)
かくして 若者好きの未婚のキャリアウーマンの魔女の許しが出て
3人の特待生は 魔女の弟、オヒョクと共に暮らすことになった。
妹のヘソンも 魔女から家を追い出されないで済んで喜んだ。
「こんな幸せな日が ずっと続けばいいな!」そう言うヘソンに
ペンダントを握りしめて ヘミは言う。
「大丈夫。きっとそうなるわ!」ヘソンの幸福そうな顔を見て
ヘミはペンダントに 心から感謝するのだった。
オヒョクは夜中にPCに向かって 何か原稿を書いていた。
”ドリームハイ”・・・出来あがった原稿には そう文字がある。
その原稿を持って オヒョクは翌日、校長室へ向かった。
その原稿をペラペラめくり 横柄な態度で読み上げる校長。
「”音楽は商品ではなく 作品だ。”
”媚びを教え込むのは 学校にあらず”実に感動的だ!」
そう言って 校長はオヒョクのファイルを机に叩きつけた。
しかし 鈍感なオヒョクは その仕草の意味が分からない(笑)
「やる時は 徹底的にやるスタイルでして。」と笑うオヒョク。
「君の言う理想的な人材発掘。私もその過程を 是非一緒に見たい。」
そう言って 校長はオヒョクの肩を叩いた。
しかし「お任せを。」と言うオヒョクに 校長は
特待生と一緒に 入試クラスに行け!と命令する。
特待生の出発点として そこが一番ふさわしいと言うのだ。
そこからオヒョクの掲げる授業を始めて 頑張れと言う校長だった。
自分の思う指導をして 特待生を育て、レベルアップさせてみろと
校長はオヒョクに ヘラヘラ笑いながら言うのだった。
絶対に無理だろう・・・そういう意味の笑いを含む校長。(嫌な奴!)
オヒョクは ハミョンの言葉を思い出す。
「これは始まりです。長く険しい戦いになるでしょう。」
オヒョクは 受けて立てるのだろうか??(不安な私。笑)
そしてベクヒの幸運のペンダントで 幸せを手にできたヘミは
ベクヒのロッカーの前で迷っていた。
ベクヒがハミョンから貰ったというペンダント・・・
返さなければ・・・そう思うのだが
やはり、その効果を知っては なかなか手放せない。
1度はロッカーの中に入れようとするのだが
「もう少しだけ、傍にいて。」そう囁いて
返せずにペンダントを 握りしめるヘミの姿を
通りがかったサムドンは 目撃してしまうのだった。
そして一晩中 学校を探し回っても見つからなかったベクヒは
ペンダントは ヘミが喧嘩の時に奪ったと思ったのだろう。
「あんたが持ってるのね!」そう言って仲間を引き連れて
ダンスの授業の前に 教室にいたヘミの前に現れるのだった。
ヘミは「知らない。」と嘘を言い張るが
無理矢理に ヘミの服を探ろうとするベクヒの仲間の手を
グクが押さえて、「返してやれ。」とヘミに言うのだった。
知らないと誤魔化す ヘミのポケットから
グクはペンダントを 取り出して言う。
「こんな物。お前には必要ない。自分を信じろ!」
グクはみんなの前で ベクヒにペンダントを返すのだった。
ヘミのポケットから出て来た ベクヒの幸運のペンダント。
ベクヒは 心から嬉しそうに グクに感謝するのだが
グクのせいで ヘミはたちまち 泥棒にされてしまう。
それに怒ったサムドンは グクを殴りつける。
そして2人は取っ組み合いになるのだが、
そこへ ダンスのギョンジュン先生がやって来て怒って言う。
「なんであなたたちが ここにいるの!!」
驚く3人に ギョンジュン先生は言う。
「特待生は入試クラスに編入が決まったの。聞いてない?」
ヘミの手から 幸運のペンダントが無くなって すぐにこの知らせ。
入試クラスの意味を知らないサムドンは そのクラスが
実技の授業を受けれない墓場と聞いて 心から驚く。
ベクヒが良い気味!!と笑う中、ヘミはみんなに
「ペンダント泥棒よ!!」と非難されるのだった。
「面の皮の厚い奴だ!」そう言って ヘミは猛烈な虐めに遭った。
それを必死に庇うのは サムドンだった。
3人の移った入試クラス。英語のジンマンの授業はつまらない。(笑)
finish、 give up 、deny ・・・マイナーな言葉が黒板に並ぶ。(笑)
「もっと前向きな単語を聞きたい。」そう訴えるサムドン。
「これしきでへこたれるのか?元気を出せ!」と言うジンマン。
その教室を 溜息をついて覗くのは オヒョクだった。
授業が終わり教室を出て行くヘミに グクは話があると声をかけるが
グクに怒っているヘミは 振り返らないで出て行った。
するとサムドンが グクに「その前に 俺と話そう。」と言った。
サムドンは グクを講堂の2階へ連れて来て「ヘミに謝れ。」と言った。
そしたら(殴ったことを)俺もお前に謝ると言うサムドン。
「なぜ俺が 謝るんだ?」と聞くグクに サムドンは
「みんなの前で ヘミを泥棒にしたんだぞ!」と グクを責める。
しかし、グクは サムドンに言うのだ。
「泥棒にしたんじゃない。ヘミの目を覚まさせてやったんだ。
あんな物にすがるのは 実力のない連中だ。
ペンダント?そんな物、あいつには似合わないさ。」
それを聞いて サムドンは言う。
「あれは お父さんのためなんだ。
あのペンダントを持ってた日に お父さんから電話があった。
あの時のヘミの喜んでる顔を見たら お前にも分かるはずだ。」
借金を自分に押し付けて 逃げ出した父親の幸運を
健気なヘミは ペンダントに祈っていたのかもしれない。
妹のヘソンのために、そして自分の夢のために・・・。
サムドンは ヘミのことになると ムキになって話すのだ。
「あいつも傷ついてる。お前は知らないようだが、
ヘミは一見、闘鶏のようでも 心はヒヨコだ。」
(おお・・・感動する名言!!サムドンって素敵~!笑)
グクが黙って サムドンの言葉を聞いていると
ウ~~~~!!とサイレンが鳴った。
2人が驚いて 音の出る下の講堂を見れば そこにはヘミが
サイレン付きの拡声器を振り上げて 立っていた。
大きなサイレンの音を止めると ヘミはその拡声器で叫ぶ。
「私は入試クラスのコ・ヘミよ!」その声に 学生がみんな
何事かと 講堂へ集合するのだった。
大勢集まったのを見届けて ヘミはまた続ける。
「ここで宣言する。これ以上、あんたたちの仕打ちに
黙っていない!!私は泥棒でも 嘘つきでもない!!」
そこまで言うと アジョンが「ペンダントを盗んだじゃない!」
とヘミに言い返す。ヘミも負けていない。
「盗んだんじゃない。あのペンダントは 実力どおりなら
私の物だった。それを 今度の期末評価で証明してみせる!!」
そうみんなの前で 堂々と宣言するヘミ。
「入試クラスのくせに?」みんなは笑って聞いている。
「月末評価で ユン・ベクヒを上回れば その時は
全員、私に謝れ!!!嫌がらせもやめて!!」と叫ぶヘミ。
呆れて「実技の授業も受けれないくせに。できるわけないだろ。
聞き流せ。」と、ベクヒに言うのは インソンだった。
グクは 驚いて聞いていたサムドンに笑って言った。
「あれが お前の言うヒヨコか?・・・あいつらしい。」
ベクヒは 胸のペンダントを握りしめて ヘミに聞く。
「私が勝ったら どうするつもり?」
ヘミは言う。「私が泥棒で 嘘つきだってこと認めるわ。
それと あんたたちが何をしても 我慢するわ。
・・・心配ないわ。私が勝つから!」
こうして堂々と ヘミはみんなの前で 宣戦布告をし、
キリン芸高での戦いが 始まるのだった。
*************************
これで第4話は終了です!!
はぁ・・・充実した内容でした!!(*^_^*)
歌姫は 次回からはKBS放送をほとんど見てないので
新鮮な映像ばかりになります。楽しみです!!
ドリームハイ☆第4話☆No.2
腹黒い学部長の提議で始まった キリン芸高の理事会議。
ハミョンは 目の前に並ぶ理事たちに向かい
「分かりました。それでは 満場一致で可決とします。」
そう宣言した。理事たちはざわめいている。
ハミョンが分校設立のために 再び中国へ戻るので
このキリン芸高からは去ると 理事たちに告げたのだ。
「本当に 学校運営から手を引くのですか?」
学部長が 半信半疑でハミョンに尋ねる。
学部長の顔をしっかり見据えて「ええ。」とハミョンは言った。
「その代わり、カン先生と特待生は在籍させます。」とハミョン。
すると「承知しました。」と学部長が即答する。
彼の目の上のたんこぶの ハミョンがいなくなるのなら
学部長はとりあえず、バンザイ!だったのだ。(笑)
学部長が 4人の処遇に納得したところで
ハミョンは 正面の理事たちに向かって言う。
「次は 私が提議する最後の案件です。
シ・ボムス学部長を 校長に昇進させます。」
この突然の人事にも 理事たちは驚いてざわめき立った。
(しかし、今までこの学校に校長はいなかったのか??
ハミョン理事長が校長だったのか??不思議だ!笑)
この急展開に 当の学部長も驚くのだ。
「私を??・・・どうして??」
するとハミョンは 愉快そうに言う。
「どうですか?良い方法だと思いませんか?」
学部長は まんざらでもないという顔だ。
そして ハミョンは正面切って「これで以上です!」と
理事会を締めくくるのだった。
一同が起立し、ハミョンは学部長と向き合い
「この学校を頼みましたよ。」 と言って 頭を下げた。
学部長改め、校長も(笑)ハミョンに一礼するのだった。
ハミョンは理事たちの拍手に送られて 会議室を後にした。
嬉しそうに見送る 新校長の姿があった。
(こんなにすんなり校長にして このキリン芸高を
このヘラヘラ男に任せて大丈夫なの??と 思う私。)
ベクヒとトイレで掴み合いの喧嘩をしたヘミは
外の渡り廊下を コートを着ながら歩いていた。
怒った顔で コートを乱暴に羽織ると 何かが落ちた。
ヘミが拾い上げると それはKのイニシャルのペンダント。
そう。ベクヒの胸にあった 幸運のお守りだ。
掴み合った時に ヘミのコートにくっついていたらしい。
「幸運のペンダント?馬鹿馬鹿しい。」ヘミは呟いた。
すると グクが「ヘミ!」と叫びながら 走って来る。
思わず、ヘミはそのペンダントを背中に隠した。
グクは嬉しそうな顔で 自分たちはこの学校に残れると言う。
「入学許可が下りたんだ。」と言うグクに ヘミは驚いて
「本当?」と大声で聞き返した。嬉しくて仕方ないヘミ。
本当だから 今から学生証をもらいに行こうと言うグク。
手にしたペンダントが 私に幸福をもたらしてくれた!
ヘミはグクの言葉で きっとそう確信したに違いなかった。
ヘミは嬉しそうにペンダントを持って、グクの後について行く。
幸運のペンダントを失くしたベクヒは 血相を変えて
友人たちに手伝ってもらい、必死にペンダントを探している。
争ったトイレをくまなく探すのだが 出てこない。
(当たり前だ。ペンダントはヘミの手にある。
だいたい、ベクヒがヘミに手を上げなければ・・・
嫌、余計な嫌味を言わなければ良かったのだ。
自分から幸運を 逃したと言ってもいい。)
場所を変えて、ロッカーの中を 探していると
クラスメートが 慌てて走って来て言った。
「みんな聞いたか?特待生の入学許可が下りたんだって!」
するとベクヒは「なんで急に?」と 強い口調で聞き返した。
「理事長と部長が 話し合って決めたらしい。」
ベクヒの剣幕に そのクラスメートは おどおどして答えた。
「話はコロコロ変わるよな。」と 傍にいたインソンが言う。
ベクヒは 胸にあったはずのペンダントの場所を握りしめる。
これが無くなったばかりに 自分にとって不利なことが起きた。
そう思ったのかもしれない。ベクヒは やはりヘミの存在が
恐怖だったに違いない。ヘミの実力は 彼女が1番知っている。
ここで またまたハミョンが登場。
(ここのシーンは 太陽に吠えろのボスの世界!笑)
理事長室のブラインドーを開けながら
コヒーの入った紙コップを片手に
ハミョンは 窓の外から見下ろせる 講堂を眺めた。
入学式の行われた講堂は 学生たちの自由練習の場所だった。
学生たちが各自、様々な練習をしている姿がそこにあった。
ハミョンは 学生たちの熱心な練習風景を
コーヒーをすすりながら 優しく微笑んで見つめている。
そこへ オヒョクが申し訳なさそうに 入って来る。
「理事長。」と声をかけても しばらくハミョンは
振り返らない。(この後ろ姿が とても素敵!!!)
その後ろ姿に向かって オヒョクは言った。
「あの・・・理事長のおかげです。
本当に 申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいです。」
それを聞いても ハミョンはまだ背を向けたまま言う。
「これは始まりです。長く険しい戦いになるでしょう。」
「戦いですか?」オヒョクは 意味が分からない。
すると やっとハミョンはフッと笑いながら振り返り
「私の戦いなのですが、
それをカン先生に背負わせてしまいました。」と言った。
オヒョクは まだ何のことだか分からない。
「私に・・・何を期待されているか 分かりませんが
私は春雨のように、細く長く教師を続けるのが望みです。
そんな私が、理事長の代わりに戦えるとは思えませんが。」
オヒョクが心配そうにそう言うと、話を聞きながら
オヒョクに近づいたハミョンは 微笑みながら彼の傍で言う。
「カン先生は この戦いで勝者になれます。
それだけの能力が 充分にあります。」
その言葉に「私が?」と オヒョクは聞き返し
「私をよくご存じないようですが、
私は 3年連続教師最下位ですよ。」と苦笑いで言った。
それを聞いて、ハミョンは 明るく笑って言う。
「知っていますよ。カン・オヒョク先生。」
ハミョンに 優しい笑顔でそう言われたオヒョクは
こんな自分を評価してくれているのかと思うと、
なぜだか分からず、深呼吸するのだ。
ハミョンに 優しく後押しされて
職員室へ戻ったオヒョクは 自分の机に来て座った。
すると 何か紙袋が置いてあるのを見つける。
オヒョクがその中を見てみると 一冊のノートに
1枚の手紙のようなものが挟んであるのだった。
そのノートの表紙を見ると
”ウンハ中学1年 カン・オヒョク”と書かれていた。
そう。これはオヒョクの中学1年の時のノートだったのだ。
「俺のノートだ。」驚いてページをめくるオヒョク。
「なぜ理事長が?」と不思議に思っていると
添えてあった手紙には こう書いてあった。
”このノートを なぜ私が持っているか尋ねる前に
23年前の自分が書いたことを 読み返してみてください。
すべて答えは その中にあります。
あなたの友 チョン・ハミョン。”
(ええっ??あなたの友だって??ハミョンとオヒョクは
中学時代に友達だったのか?それならなぜオヒョクは
ハミョンを覚えていない??ハミョンは整形でもして
顔も名前も変えたのか???疑問は深まる。笑)
この手紙は ハミョンの声で読み上げられ
そして 空港からハミョンの旅立つ姿が映し出されるのだった。
(そう。この映像は 最初の登場シーンと一緒に
撮影したのであろう感じで・・・冒頭と全く同じ衣装!!
着たきり雀の ハミョンであった・・・(*´艸`)ププ)
オヒョクはその手紙を読み終えると また自分のノートを見た。
表紙に書かれた文字を口にする。「”夢を盗む”か・・・」
そのノートの中身は まるで悪戯書きのようなものばかり。
しかし、その中には キリンと書かれた
ワッペンのようなデザインがあった。(ええっ??と驚く私!笑)
オヒョクは ページをめくりながら
「我ながら 大したもんだ。」と 過去の自分に感心するのだった。
”僕の夢・・・今の自分に恥じない大人になる”
過去のノートに書かれた 少年オヒョクの言葉。
それを見たオヒョクは 今の自分の姿を反省し
俄然、やる気に燃えるのだった。(多分!!笑)
そして校長となった 元学部長。(名前は覚えられない私。笑)
今までは理事長室だったはずの 校長室へ入り、(笑)
「1人で使うには 広すぎる部屋だ。」
そう言って 手にしたサックスを吹き出す。
お世辞にも 上手いとは言えない最低な音色だ!!!(爆)
特待生も交えた授業が始まる。
ヘミは教師に呼ばれて 音楽室のピアノの前に立つ。
声の音域を調べるようだ。ピアノに合わせて発声する。
まずドの音階から。ドレミファソファミレド・・・
勿論、ヘミの声はしっかり通る。教師は続ける。
レのフラットからも しっかり綺麗に声が伸びる。
アジョンがベクヒに囁いた。
「憎たらしいけど 声楽を習ってただけはある。
音域 高いわね。」
ヘミは堂々とした態度で 固いレの音域も完璧に歌う。
(歌姫はラの♭までは この発声練習で出ます!自慢!笑)
ベクヒは 自分がそれほど高音が出ない。
頼りたいペンダントが胸元に無く、不安が募るベクヒだった。
そんな中、サムドンがやっと 学校に到着する。
まだ制服も手にしていないサムドンは 背中に
”ネズミイチコロ殺鼠剤”と書かれたジャンバーを着ている。
そのダサイ姿に笑う学生たち。それを無視して歩くサムドン。
ふと、ダンスの授業が目に飛び込んで来た。
インソンが得意のダンスを 女学生と並んで踊っている。
サムドンはそれを見て、少し不安になったかもしれない。
自分のダンスのレベルとは かなり差があったからだ。
しかし、サムドンの得意分野は歌だった。
講堂では トップ合格のダンス青年(ジェイソン)が
ピルスクのキーボードに合わせて 歌を歌っていた。
この青年は ダンスも上手いが、歌も上手かった!!
”悲しくたたずむ僕を 1人の少女が 舞台裏で
涙を堪えながら 眺めているよ・・・”
その歌を聞いて サムドンは母の言葉を思い出していた。
「お前が天才じゃなかったら どうするの?」
母はソウルへ出てゆく息子に もし挫折したらと心配して
そう言葉を投げかけたのだろう。講堂にいたサムドンは呟いた。
「簡単だ。それなら なればいいんだ。」
サムドンは ヘミから貰ったストラップを握りしめた。
そして トップ合格の青年を睨みつけるのだった。
青年が歌っている途中で マイクがキ~ンと鳴った。
サムドンが もう一つのマイクをONにしたからだ。
驚く青年の横に立って サムドンは言う。
「お前が ここで一番なのか?」
突然のサムドンの登場に トップ合格の青年は
怪訝そうな顔をして サムドンを見た。
「ソン・サムドンはどこに行ったんだ?」
オヒョクはヘミとグクを連れて 校内を歩いていた。
ショックで田舎に帰ったのかもと グクはヘミに言う。
ヘミも 朝、サムドンに八つ当たりしたことを思い出して
不安になるのだが、そこへ学生が携帯片手に走って来て言う。
「田舎者とジェイソンが勝負してるんだって?
見に行くよ!」「あのダサイ文字入りジャンバー見たか?」
と講堂に向けて走ってゆく学生たちを見て 3人は確信する。
「サムドンだ!!」 (ここは本当に面白い演出!笑)
3人が慌てて講堂へ行くと 学生たちが集まった中で
サムドンがマイクを持って大声で宣言している。
「目ん玉開いて しかと聞けよ!
俺がこいつに勝てば 田舎者ともクズとも呼ばせないぞ!
分かったか!!」ヘミの姿を見たサムドンは
尚更 興奮したようだった。
グクがヘミに「あいつがサムドンか?」と聞いた。
そうえば グクは入学式の日にアジトへ帰ってしまったので
サムドンとはぶつかっただけで、挨拶もしていなかった。
ヘミは サムドンが音痴だと思っているので 心底心配だった。
ヘミの顔を見つめたサムドンは 深呼吸する。
実は サムドンが 1番認めてもいらいたかったのは
何を隠そう、ヘミにだったからだ。(たぶん!笑)
のど自慢大会では わざと下手に歌ったサムドン。
今度こそ ヘミの前で 良いところを見せたかったのだろう。
「さっきのところから 伴奏を頼む。」とサムドンは
ビルスクに頼むのだが、ビルスクは「ごめん。」と断った。
しかし、ジェイソンは優しくビルスクに頼むのだ。
「いいから、弾いてくれ。」 (この青年は 良い奴だ!!
そして自分の実力に かなり自信も持っているのだろう。笑)
ビルスクは 大好きなジェイソンに言われると
喜んで伴奏を引き受けて キーボードを奏でる。
慌てるヘミだが、オヒョクは隣で「聞こう!」と制した。
”少女は この気持ちを知っている。
そう思うと ますます悲しくなるよ・・・”
サムドンの歌声が 講堂に響いた。
それは良く通る とても美しい歌声だった。ヘミは驚く。
集まってた学生たちも 声の良さに驚いて 聞き惚れる。
サムドンが 次のフレーズを歌おうとすると
ジェイソンが肩に触れて 歌を引き継いだ。
彼の声は 細いが優しい響きだ。
”歌は とめどなく流れ
少女は 涙を抑えきれず・・・”
そしてすぐに サムドンが続いて歌う。
”外に出て行った。
歌は終わったけれど もう歌うことはないだろう。
この 悲しい歌を・・・”
とても心に響く 美しく切ないメロディだった。
サムドンの歌を聞いたジェイソンは
ビルスクに そのフレーズを繰り返すように合図して
自分も加わって 2人で歌う。
”外に出て行った・・・”ジェイソンは わざと
そのフレーズを 声の続く限り伸ばして歌った。
美しい声が 講堂に長く伸びて響いてゆく・・・。
息が長く続くジェイソンに サムドンは驚いた。
聞いていたクラスメイトが いいぞ!といった感じで拍手する。
サムドンは 負けたと思ったのか 歌うのをやめてしまった。
”歌は終わったけれど
もう歌うことはないだろう・・・
この悲しい歌を”ジェイソンが1人で 最後まで歌った。
それを聞き終えると サムドンはマイクを落として
逃げるように舞台から降りた。
そしてヘミに 悔しそうな顔をして 講堂から走って出て行く。
ヘミは サムドンを心配して後を追った。
サムドンは 校庭のベンチに寝そべっていた。
「外で寝てると風邪ひくよ!」ヘミが声をかけると 起き上がった。
そしてサムドンは「同情はよせ。」とヘミに言うのだった。
「知ってる歌なら 負けなかった。」悔しそうに言うサムドン。
「知らない歌なの? なら、なぜ歌えたの?」とヘミが聞くと
「前の部分を聞けば 察しがつく。練習すれば すぐに勝てる!」
サムドンは 本当に悔しそうにそうヘミに言うのだった。
それを聞いて驚くヘミ。知らない歌なのに あれほど歌える
この青年は 凄い!と内心思ったに違いない。
そして ハミョンが特待生に選んだ理由が これで理解できた。
(でもね!メロディーが想像できて歌えるのは分かるけど
歌詞まで想像して歌えるって 本当に凄いよ! \(*´∀`*)/
サムドンは 作詞作曲の才能があるようだ!!)
「それに ダサイのはひと月で直る。」サムドンは言う。
ヘミや学生たちから 田舎者として見られているのが
やはり 相当に辛いサムドンなのであった!!(笑)
それを聞いたヘミは笑った。そしてサムドンの顔を両手で掴んで
「このダサさを ひと月も我慢しろって?嫌よ!」と言うのだった。
(ヘミに触れられて 戸惑うサムドンの顔が可愛い!!笑)
「何するんだ?」と言うサムドンを無視して
ヘミは サムドンのボサボサの髪の毛をよけて 顔を凝視して
「目の見える髪型がいいわ。目はまぁまぁだから。」と言う。
そして お金がいると言って サムドンが母から貰った
有り金を出させて「おいで!」と言って
ヘミは彼を引っ張て 学校の外へ出てゆくのだった。
****************************
今回はここまで!!
さて、田舎者サムドンのお金を巻き上げて(笑)
ヘミは どこへ彼を連れて行くのでしょう?
次回から ハミョンは登場したしませんが
この回はとても好きな回なので 最後まで詳しく頑張りました!!
お楽しみに~♪ (^O^)/
・・・実は昨日 一日籠って 夕方までに第4話を書き終えました。
おかげで クッタクタ~で(笑)
おまけに晩に1時間歩いたら もうUPする元気もなく・・・・(;一_一)
それでも ハミョンの登場はこのpart2で終わりなので
収集したハミョンの映像を 今朝はたっぷり入れてみたのですが
もしかしたら 重すぎて許容量を超えるかも・・・
ドキドキしながらUPする歌姫です♫ ( ..)
この多数のフォトに耐えられたら ブロコリブログって
やっぱり凄いよ!!孫さん ありがとう~❤
春は 来る!!
庭の梅の蕾もほころんで
白く可愛い花を咲かせている。
春は 来たのかな??
義父が松の根元に植えた
福寿草の黄色い花も
元気に咲き誇ってるから
やっぱり 春は来たのかな??
それでも 晩に歩いていると
まだまだ 風は冷たくて
これが ソウルとなると
もっと 気温は低いのかな?と思う。
でも 調べたら
今日は最高気温が11℃らしい♫
やっぱり 春は 来たのかな??
★背景はmariuさんのサボテンの花です♫
パンダがやって来た!!
嬉しいニュースで 華やいだ気分だったのが
昨日は 大地震の心配なニュースで
未だに 連絡が取れない人々も多いと聞いて
浮かれてた心が 凍るようだった。
それでも 春は来る。
きっと 明るい春は来る!!
みんなに 微笑が届きますように・・・
願わずにはいられない。
友人の大学生の息子さんが ヘルニアになってしまい
体調不良で なかなか授業を受けられなくて
単位が足りずに 留年が決定し
精神的にも 凄く落ち込んでしまって・・・
4月から 友人は息子さんがいる東京へ行くと言う。
ご主人は 仕事があるから こちらで単身で残る。
息子さんの心の病気が これ以上深刻になる前に
友人は息子さんに寄りそって 励まし、支えると言う。
人間 生きていると色々なことがある。
ヘルニアから 鬱病に・・・
そんなことを耳にすると ドキッ!!としてしまう。
嫌々、必ず 春は来る!!!
明るい陽射しで 世界が満たされれば・・・
心にも 体にも
必ず 明るい 春は来る!!!
みんなに 微笑が届きますように・・・
願わずにはいられない。
ヨンジュンにも 明るい春は
必ず 来るから!!!
ドリームハイ☆第4話☆No.1
キリン芸高の入学式の毎年恒例の新入生公演。
ヘミを見返してやりたかったベクヒは
アジョンを蹴落として 舞台に堂々とソロで立っていた。
ハミョンから手渡された Kのイニシャルのペンダントを胸に
ベクヒは 私こそが理事長に選ばれた 未来のスターよ!!
そう言わんばかりに 派手なパフォーマンスを見せるのだった。
そんなベクヒの舞台を見て、何も知らないアジョンやインソンは
ベクヒの大胆な変身ぶりに 感心していた。
「地味な子だと思ってたけど 照明のおかげね。」とアジョン。
「照明じゃなくて 理事長からもらったペンダントのおかげかも。」
「ステージで 豹変したのを見ると そうかもしれないな。」
と囁く新入生たちがいた。それを耳にするヘミ。
”ベクヒがハミョンから直々に ペンダントを貰った。
それはきっと幸運のペンダントに違いない・・・”
そんな風に、新入生たちの間で話題になっていた。
それを聞いて ベクヒを見るヘミの目に止まったのは
ベクヒの胸元に 大きくぶら下がった Kのペンダントだった。
あれが幸運のペンダントなの?とヘミは思う。
舞台の最後のポーズを決めて 胸のペンダントに口づけをした
ベクヒは 心の中で笑いながら ヘミに叫ぶ。
「見た?ここは 私の世界よ!!」
入学式が始まったというのに、田舎者のサムドンは
泣き疲れた迷子を抱えて、途方に暮れていた。
自分で駅の構内アナウンスをしたものの
なかなか保護者が現れなかったのだ。
するとやっと 迷子の母親が飛び込んで来た。
サムドンに深く感謝して 母親は迷子を連れ帰った。
笑顔で迷子を見送って 時計を見ると10時31分だった。
「遅刻だ!」と、ようやくサムドンは入学式を思い出して
荷物を持って駈け出すのだった。
入学式では ハミョンを差しおいて(笑)
学部長が式典で挨拶を述べている。その途中で
「今年は3人の 特別な新入生がいます。
理事長が選んだ特待生です。」そう言いだした。
内心慌てるヘミとグク、そしてオヒョクだった。
「彼らもキリン芸高の生徒なのに
公演の候補から外れてしまいました。
これでは不公平です。カン先生、どうでしょう?
特待生を舞台に上げてはいかかでしょう?」
学部長は ヘラヘラ笑いながら オヒョクにそう言った。
何も公演の準備などしていないヘミたちに恥をかかせて
彼らを特待生にした ハミョンの評価を下げる算段だったのだ。
オヒョクは「いきなり言われましても 準備が・・・」と困る。
しかし 意地の悪い学部長は言うのだ。
「準備不足は承知の上です。即興で結構ですので。」
学部長の腹黒さを知っている教師たちは その意図を察した。
「それでカメラを入れたのか。理事長をこき下ろす気だな。」
「特待生とカン先生を追い出すために 世論を味方につける気ね。」
この学部長の言葉に どうする?とグクはヘミの顔を見た。
新入生たちは 学部長の言葉に賛同して
「見せろ!見せろ!」とヘミ達を舞台に上がるようにと
大声で野次って 催促する。
気の強いヘミは その声に受けて立つ!といったように立ちあがった。
それにはグクも驚いた。「行くのか?」とヘミに聞けば
「このまま黙ってる気?」とグクを見降ろして 1人で舞台に向かう。
するとグクも 仕方が無いと言った顔で 嫌々舞台へ歩いて行った。
オヒョクは そんな2人が心配でたまらない。
(しかし、不思議なのはここでハミョンの姿が全く出てこないこと。
ヨンジュンはこの時、撮影現場にいなかったようだ。なぜ?)
3人目の特待生のサムドンといえば
「すみません!すみません!!」
と大声をあげながら キリン芸高の校内を走っていた。
会場の新入生たちに 大きな声で囃し立てられる中、
ヘミとグクは 渋々、舞台に上がった。
グクの姿を見て 入学式に来ていた闇金男は 子分に
「4885の奴じゃないか?」と グクのバイクのナンバーを言った。
「本当だ!4885だ!」と 子分も驚く。
壇上の2人は 取材記者たちのフラッシュの嵐に戸惑った。
そのカメラの眩しいフラッシュに グクは目を開けられなかった。
こんな経験は初めてだった。そして その光のあまりの不快感に
グクは手にしたマイクを落として、その場を逃げ出してしまうのだった。
落ちたマイクが つんざくような音を出した。
ヘミはグクの去る背中を見て 咄嗟に彼が落としたマイクを拾った。
「出て行け!出て行け!」と また、凄まじい新入生の野次が飛ぶ。
新入生はみんな ヘミ達、特待生の敵だった。
なんでお前たちが 特別扱いなんだ?と 彼らは妬んでいるからだ。
その様子に驚くのは 闇金男と子分。そしてオヒョク。
嫌、その大声の野次に 一番驚いて、内心怯えたのは
舞台に上がった 当の本人のヘミだった。
そんな大声の野次を背後に聞きながら 去ってゆくグクに
入学式会場に向かって 慌てて走って来たサムドンがぶつかった。
「すみません!」と サムドンは謝って、グクが気になりながらも
入学式へと急いだ。そしてやっと辿り着いた入学式で目にしたものは
照明の当たった舞台で 2本のマイクを持ったまま
何もできずに 呆然と立ち尽くしているヘミの姿だった。
会場全体からは大声で「出て行け!!」という野次が ヘミに飛ぶ。
舞台裏から ざまあみろ!と覗くベクヒの姿があった。
そして 入学式は終わったのだろう。
腹黒い学部長が 理事長室でハミョンに言うのだった。
「果たして 特待生の資格はあるのか?
準備不足ではなく 実力不足では?
特待生ではなく、特恵ではないのか?
と記者たちは 口を揃えています。」
PCの画面でグクたち3人の特待生の
入学式での模様が流れた ネット画像を見ながら
ハミョンは苦笑いを堪えて 学部長の言葉に聞き言っている。
この映像が流れるように仕組んだのは 学部長のくせに
「記事にならないように この私が手を打ちましたが!」
そうハミョンに 恩を着せる学部長だった。
ハミョンは微笑んで「御苦労さま!」と言う。(大人だ!)
すると 学部長は困った顔で言うのだ。
「問題は 先生方と生徒たちです。
誰も納得していないんです。私も含めて・・・。
カン先生と特待生を除籍しましょう。他に道はありません。」
ハミョンは学部長の心の中を 見透かしている顔で聞いていた。
「そうでしょうか?それは賢明ではないと思います。」
ハミョンは 静かに口を開いてそう言った。
すると 学部長は「この問題を 理事会に提議します。」
と言うと、ハミョンはにこやかに 「分かりました。
私は他の道を探してみます。」そう学部長に告げた。
途端に 学部長の顔が曇るのだった。
(ハミョンの頭が良く切れることを知っている学部長は
どんな手でこの件を切り抜けるのか、心配なのだろう。笑)
一方、オヒョクの家に連れてこられたサムドン。
田舎から持ってきた荷物を 床に全て落としてまき散らかした。
オヒョクから言われた言葉に ショックを受けたからだ。
「入学取り消しって どういうことですか?」
サムドンは オヒョクに質問している。
オヒョクは 申し訳なさそうに サムドンに謝った。
キリン芸高は 特待生を取り消すことになりそうだと言う。
せっかく田舎から出て来たサムドンは
また 田舎に戻ることになる。
オヒョクは 床に散らばったサムドンの荷物を拾いながら
それでも 正式に取り消されるまでは 学校に行こうと
優しくサムドンに言うのだった。
サムドンは とてもガッカリした。そしてヘミのことを想った。
「コ・ヘミは どこにいますか?」とサムドンは聞いた。
オヒョクは 困った顔をして答えない。
ヘミは 自分の部屋に籠っていた。
ベッドの中で 妹のヘソンを抱きしめて
必死に泣きたい気持ちを堪えていた。ヘソンの前では泣けない。
でも、温かいぬくもりが欲しかった。
誰かに慰めてもらいたかったヘミは ヘソンのぬくもりに包まれて
入学式での傷ついた心を 自分で手当てしていたのだった。
姉の様子が心配なヘソンに 何かあった?と聞かれても
何もないと言う 健気なヘミだった。
グクは 入学式を飛び出して アジトに籠っていた。
部屋に置かれた廃車の中で 入学式での出来事を思い出していた。
報道記者たちのフラッシュ攻撃と 会場の野次。
「静かに暮らす約束だぞ!約束が守れないなら留学でもしろ!」
父の冷たい声が聞こえてくるのだった。
そして ヘミをその場に残して去ってしまった
意気地無しの自分が 情けないと思うグクなのだった。
サムドンは オヒョクの家のバルコニーから空を眺めている。
もう夜も更けて 真っ暗な空だった。
初めて見上げる ソウルの夜空。しかし、星は見えなかった。
希望に燃えて 田舎からソウルに来たサムドンは
星の見えない空に 絶望する。
まるで 自分の希望が 目の前から消えてしまったかのようだ。
「ソウルの空は 星ひとつない。真っ暗だな・・・。」
サムドンは 寂しく呟いた。
(この3人の特待生を ハミョンは救うことができるのだろうか?)
翌朝、グクはアジトから帰って来た。
玄関では 登校しようと靴を履いたヘミが騒いでいる。
履こうとした靴の かかとが壊れたからだ。
グクがドアノブに触れて 扉を開けようとすると
「何ひとつ うまくいかない!!」と ヘミの大声が響いた。
「いい加減にしてよ!!」ヘミは 靴に八つ当たりして
靴を床に 何度も叩きつけて怒鳴りまくっている。
サムドンは怯えて「誰に怒ってるんだ?」とヘソンに聞いた。
「靴・・・かな???」とヘソン。サムドンは近づいて
「見せてみろ。直してやるよ。」と靴を拾う。
するとヘミは 「放っといて!!!」とサムドンを突き飛ばす。
「家に帰りな、この田舎者!あんたは天才でも何でもない。
私に騙されたの。だから目を覚まして 家に帰りな!!」
サムドンに向かって ヘミはそう吠えまくった。
驚くサムドン。(その顔が可愛い~!笑)
傍にいたオヒョクも これには慌てる。
賢いヘソンは「靴に怒ってどうするの?」と言って
姉の態度を呆れて眺めている。するとサムドンが呟いた。
「靴じゃなくて 俺に腹を立ててたんだ。」
サムドンは 自分が入学式に遅れて来たのが悪かった・・・
きっとそう思ったに違いない。
ヘミは壊れた靴を履いて 怒りながら玄関を出て門まで来ると
靴を投げようと振り上げた。するとその手を グクが押さえた。
「騙したなら 謝れよ。怒らずに。」そう言って
グクは靴を取りあげる。それに対しても怒るヘミに
「靴が壊れたなら 直して履け。なぜ怒る?」
グクは ヘミの靴のかかとを直しながらそう言った。
「これもみんな あんたのせいよ!」そう言い捨てるヘミ。
グクは 直った靴をヘミの足元に差し出して 優しく言う。
(これはまるで チュンサンの仕草のようです!笑)
「悲しいなら泣けよ。 怒るんじゃなくて。」
そんなグクに ヘミは言う。
「私、あの学校に行かないといけないの。
お金を返して もう一度・・・自分の夢を・・・」
そこまで言うと 涙が溢れてきて
ヘミはその涙を隠そうと グクに背を向けた。
グクには ヘミの悲しみがよく分かった。
そしてヘミの涙を 何とか止めてあげたかった。
「お前は 泣いたらダメだな。
女の涙は美しいはずなのに、お前は泣くとブスになる。
だから 泣くな。」グクはそっけなく そう言った。
「何よ!」と怒るヘミに グクはバイクのヘルメットを被せ
「悪かった。ごめん。」優しい声で ヘミに謝るのだった。
グクの温かい言葉の響きに ヘミはやっと心を静めるのだった。
そして泣きやんだヘミに グクは「行こう!」と明るく言った。
「お前の夢のために・・・。俺も限界まで耐えてみせる。」
グクはバイクにエンジンをかけた。ヘミはグクに寄りそった。
場面はキリン芸高。大きなアメ車が門の前で停車する。
そして降り立つサングラスの女学生を見て 興奮して集まる学生たち。
(学生服にサングラスは 似合わない!!でも韓国のスターは
サングラスが切っても切れない必需品のようだ。笑)
”初恋。初キス。初登校。初めては いつも胸がときめく。
キリン芸高への 最初の一歩。”そうマイHPを更新して
登校した女生徒は すでに芸能人のイ・リアだった。
リアはデビューしていながら キリン芸高の新入生のようだ。
この日は 新入生の身体測定。リアは抜群のプロポーション。
それに比べて 丸々太ったビルスクは 女教師から
「79kg!」と言われ、3kg減ったと喜ぶが
1週間で その体重を目標にしなさいと言われてしまう。
「1週間で3kg?」と驚くベクヒだが、女教師は容赦ない。
もし痩せられなかったら、点数は減点され入試クラス行きだと言う。
「不幸にも 芸能界は声だけ良くてもダメ。容姿も実力のうちよ!」
そう女教師が話していると ヘミが教室に入って来る。
驚く女教師は言った。「入学の許可が まだ下りてないはずよ。」
すると気の強いヘミは言い返す。「まだ除籍にもなってません。」
その態度に 女教師も他の生徒も呆れるのだった。
そして ハミョンが登場する。
理事会が行われる会議室に ハミョンはやって来たのだ。
学部長が手をまわした 息のかかった理事を含め
学校の理事が20名ほど集合した中、ハミョンは 落ち着いた様子で
理事たちに会釈をして 椅子に腰かけた。
学部長が 正面に座った例の音楽事務所の理事に
目で”お願いしますよ!”という合図を送ると 彼は笑って頷いた。
「お忙しい中、お集まりくださり感謝します。」とハミョンは言って
議事の書類をめくりながら
「最初の議題を 芸術部長からお願いします。」と言った。
すると「はい。」と学部長は立ちあがり 声を張り上げた。
「先日の入学式で、特待生たちの資質の問題が明らかになりました。
私が手を打たなければ キリン芸高の名声が
地に落ちるとろこでした。」それを聞くハミョンは
下を向いて ”やっぱりそうきたか”といった感じで
口元がほころんだ。ハミョンは 学部長の思惑を知っている。
「それは 部長のお手柄ですな。」と芸能事務所の理事が言って
拍手までする。それにどうもとお礼を言って 学部長は続ける。
「特待生が在校している限り、危機は繰り返されるでしょう。
そのうえ、教務評価最下位のカン先生が担任だなんて・・・」
そこまで言うと、仲間の理事が
「ガスボンベを火に投げ込むも同然!」
そう加勢する。他の理事もそれに頷く。味方を得て、学部長は続ける。
「これ以上の無秩序は 認められません。カン先生の解任と
特待生の入学取り消しを 理事会の議題として提議します。」
すぐに「同意します。」と まず芸能事務所の理事が手を上げた。
すると 次々に会議室の理事たちが それに同意を示すのだった。
してやったりという顔で 学部長は席に座った。
ハミョンはその様子にも 下を向いて微笑んでいた。
そして理事たちに「他の意見はありませんか?」と 尋ねた。
「ありません。」と理事たちは口々に ハミョンに答えた。
すると顔をあげて ハミョンはキッパリと言う。「私にはあります!」
驚く学部長。そして理事たち。ハミョンはみんなに向かって
強い口調で言うのだった。(まるで タムドクのようだ!笑)
「私は カン先生の在任と特待生の入学を認めます!」
それを聞いた学部長は 「理事長!」と咎めた。
しかし、ハミョンは鋭い目つきで 全員を眺めて言う。
「そして 私は当面、中国分校設立に専念します。
無秩序を持ちこんだのは この私です。
もっとこの場では 根本的な提議をしてください。」
一方、初登校したヘミは なんとトイレにいた。(笑)
手を洗って出ようとすると ベクヒがやって来て
「さっさと消えてよ!」と 偉そうな態度でヘミに言った。
ヘミは そのベクヒの態度に怒るのだ。
今まで 自分のしっぽのようだったベクヒが 噛みついて来たから。
ベクヒは どうせヘミはこの学校が嫌なのだから 出て行けと言う。
「どうせじきに 追い出されるんだから。そうでしょ?」
そう言って ベクヒは胸のペンダントを握りしめる。
それを見たヘミは言う。「私が怖い?それとも 何か不安なの?」
ヘミは 人が物にすがるのは 自分がフリな時と 相手が怖い時だと
父親から聞いたことがあると ベクヒに言った。ベクヒは動揺する。
ヘミは あなたは私が怖いのね、またヘミッパになりそうでと
ベクヒに笑って言うのだが、ヘミッパに激怒したベクヒは
(ヘミッパとは 第1話に出て来たが ヘミのスリッパの意味だ。)
ヘミの頬を平手打ちする。そしてヘミの髪の毛を掴むのだった。
勿論、気の強いヘミも 負けてはいない。
かくして女同士の 取っ組み合いが始まった。
女子トイレから聞こえる騒動に 生徒が集まって来る。
ベクヒはそれに気がついて わざと気を失う振りをする。
ヘミの方が自分に暴力を振るったように 見せかけたのだった。
「ベクヒ 大丈夫か!」クラスのみんなが駆け寄って来る。
「なんてことするの!」と責められてしまうヘミは
「芝居してないで 立ちな!」とベクヒに言うのだが
ヘミの言葉を みんなは全く信じない。益々責められてしまうヘミ。
ベクヒが好きなインソンが 背中に彼女を背負って
医務室へ向かって 必死に走った。しかし、途中で・・・
失神しているはずのべクヒが「待って!」と叫ぶのだった。
それは 胸のペンダントを失くしたことに気がついたからだった。
大きな声で叫んだベクヒに インソンも驚いた。
それでも「ペンダントが無くなった!」と泣きそうなベクヒ。
ハミョンからもらった ベクヒの大切なお守りであるペンダント。
いったいどこへ行ってしまったのだろうか?
************************
今回はここまで!!
夫が日曜の午後、お昼寝してた間と
今朝、夫を送り出した後で 頑張りました!(笑)
ハミョンの最後の姿を 沢山紹介したくて・・・
頑張って ハミョンのフォトだけ いっぱい入れました~♫
次回も まだまだハミョンは登場します!!
お楽しみに~!!(^O^)/
あ・・・そうそう!!
昨日の『若葉のような青年』へのコメントを沢山いただき
本当に ありがとうございました❤
お返事は 申し訳ありませんが、出かける用事があるので
帰宅後にお返事書きますね!!しばらくお待ちくださいm(_ _)m
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