2010-02-11 01:07:29.0
テーマ:レクイエム
カテゴリ:日記(ひとりごと)
切ない和顔愛語
その日はとてもとても寒い日だった。
暖を求めてある空間に身を置いた。
そこはとても温かな空間だった。
そこに
社会的弱者といわれる少女がやって来た。
暫くして
少女は突然歌い始めた。
歌声は
優しく 温かく 純粋で 可憐だった。
けれど、
少女の置かれている社会的な立場が
歌詞を切な色に染めていた。
そこに
高校生がやって来た。
高校生がしゃべり始めた。
温かな空間に響く言葉。
言葉は
大きく 激しく 乱暴で 自己顕示的だった。
そこに
空間の管理者がやって来た。
管理者は
高校生の前を素通りし
歌う少女に言葉をかけた。
それから
少女の歌声はぷつんと途切れ
少女は悲しい瞳で窓の向こうを見つめていた。
窓をつたう結露が少女の涙のようだった。
消えた少女の笑顔と歌声。
響き続ける高校生の言葉。
優しく 温かかった空間は
切なく 冷たい空間に変わった。
その切なさと冷たさに
胸が押しつぶされそうだった。
その切なさと冷たさに
心と言葉が悴んで
少女の明日の笑顔と歌声を願うことしか出来なかった。
[コメント]

