2013/12/21 22:36
テーマ:キム・ジェジュン カテゴリ:韓国アーティスト(JYJ)

本物のアーチストに日本は熱狂した

Photo
  
   [スポーツソウルジャパン|編集局] 待ちに待った

プレゼントをもらったかのような時間がきた。18日、大阪

城ホールで開かれた「2013 KIM JAE JOONG 1ST

ALBUM ASIA TOURCONCERT IN OSAKA」は、ジェジ

ュンのファンに、そのようなものだった。一日中、冬の雨

が降った大阪の寒さは、彼の「ありがとう!」というあい

さつの言葉で、一瞬に溶けた。


ジェジュンがコンサートで大阪を正式に訪問したのは5

年ぶりのこと。彼に会うために、新幹線で4時間走って

きて、夜行バスで帰るファンがいれば、お母さんの車に

乗って友人と4時間を走ってきた10代の少女もいた。そ

れだけにジェジュンのファンは、長い時間を待ってき

た。


午後7時定刻、公演のスタートを知らせる映像ととも

に、ファンたちは一斉に立ち上がった。赤いペンライトで

1万1000席の会場は輝いた。ジェジュンを待っているこ

の時間は、厳粛にも感じられるくらいだった。

そして遂に、上にジャケットだけをかけたジェジュンが

登場した。ファンは熱い歓声で変わらない愛を表現し

た。


まずは、強烈なビート『9 +1#』と『Butterfly』がその熱

気を繋げた。今年からソロ活動を開始し、ビジュアルロ

ックで、“ロッカー•ジェジュン”となった彼のステージは、

ファンを魅了させるのに十分なものだった。ファンのリク

エストに応じて、なんと3回も繰り返した『Ultra Soul』の

ハイトライト部で、ジェジュンのロックスピリットは爆発し

た。


ファンと疎通する彼の話しぶりも流麗だ。流ちょうな日

本語でファンを楽しませ、『Glamorous Sky』と『粉雪』な

ど日本の人気歌謡で、呼応を引き出した。

またジェジュンにぴったりなステージ衣装は目を楽しま

せる一方、ファンとの即席トークは、まるでトーク番組を

彷彿させた。そこには、サンタ服を着た20代の女性と

猫のように扮したファン、結婚の約束した恋人、奇怪な

ゾンビマスクをした18歳の少女、娘と手をつないで訪れ

た母親のファンなどの事情が愉快に明かされた。

破格的なステージ演出も女性ファンにときめきを与え

た。ジェジュンは上着を脱衣したり、ジャケットの間から

ちょっぴりと見える腹筋、タトゥーなどは、セクシーその

ものだった。

また、楽屋を生中継したり、華やかなレーザーショーが

見どころであれば、優れた歌唱力は、聴覚を楽しませ

た。

彼はこの日、全20曲をライブで安定的に消化した。当

初2時間で予定された公演時間が3時間に伸びたが、

彼のライブは揺れがなかった。前日開かれた記者会見

で「周りの知人にアルバムをプレゼントしたところ、アル

バムのジャケットを見ると、歌が旨くないように見えるけ

ど、聴いたら旨かったよ!と、ビジュアルが強ければ強

いほど、そういう先入観が存在することだろうと思いま

した」と述べたジェジュン。公演を見ているうちには、彼

がどれほど奮闘してきたのかが分かる瞬間だった。


過酷な男性美を発散したロック『Mine』から、ゲストの

Gummyと一緒にした甘いバラード『日差しのよい日』ま

で、熱唱とともに繰り広げられるジェジュンのあふれる

カリスマと、時々みせてくれるお茶目なところは、ファン

のために準備してきたレパートリーのなかで、ジェジュ

ンの魅力を存分に味わえる楽しい時間となった。

ジェジュンのファンへの想いは他にもあった。追加販売

された視野制限席にいるファンを配慮したジェジュン

は、彼らのために、そこまで行ってスキンシップをしよう

とした。ファンたちは、そんなジェジュンに猛烈に反応

し、彼の小さな行動一つ一つに笑って泣いて、熱狂し

た。

そのすべては、自分のことを忘れないでいてくれた日

本ファンに対する感謝の気持ちであった。東方神起時

代から韓流の軸としてやってきた彼にとって、この日の

公演はもっとも格別だった。彼は記者会見で「日本で正

式に活動しなくなってから、4年も経ちました。なのに、

ファンの皆さんは、まだ僕の公演を見に来てくださっ

て、僕に会いに韓国まで来てくださいました。僕は思う

んです。これまで頑張った甲斐があったなって」と語っ

た彼は、「これからは日本ファンの皆さんに、スターとし

ての存在よりは、家族のような存在として接していきた

いです」と、ファンへの深い愛情をみせた。


5年ぶりの大阪だ。しかし今後も、日本での活動制約は

どのようになるか分からない。来年には、軍入隊のた

めにしばらくの間、ファンに別れを告げる時が来るかも

しれない。「ファンの皆さんがいるので、入隊は怖くあり

ません」という彼に、ファンたちは「いつもそばにいるよ」

と答えてくれた。すでに長い時間を待ってくれたファン

に、再び待たせる時間が来るが、ジェジュンは明るく笑

顔をみせながらも、そのなかには、ファンへの愛を大切

にしまっている。そんな彼の気持ちが分かるファンも、

涙をこらえながらジェジュンを応援した。ジェジュンは、

申し訳ない気持ちとありがたい気持ちが交差したため

だろうか、最後の曲『Paradise』のステージを終えては、

こらえていた涙を流した。


ジェジュンの心と気持ちはファンらと通じたし、ファンは

これまで耐えてきた渇きを、少しでも解消した。

公演場をあとにするファンたちの表情には、嬉しい笑顔

が見える一方で、寂しい気持ちを隠せない顔もあった。

横浜公演以来、2回目にジェジュンのソロコンサートを

訪れた麻子さん(31)は、「公演を見る終始、とても幸せ

でした。ジェジュンは私の人生のなかで、もう一度の素

敵な思い出を作ってくれました」と「日本の曲も歌ってく

れたありがとう。有名な曲だけど、ジェジュンの声で聴く

と、新しい曲のように楽しめました」と絶賛した。

ジェジュンは今年で歌手デビュー10周年を迎えた。その

間多くのことを経験し、この日のコンサートはジェジュン

の10年間の成績でもあった。しかし彼は、祝することよ

りも、「10年間、実際の活動は半分しかなかったです

ね」と言いつつ、「うれしいこと、大変なこと、悲しいこと

があるたびに、一緒にいてくれたファンがいて、本当に

幸せです」と、これまでの時間をファンと一緒に回想し

た。


ビジュアルロックを追求した今回のソロアルバムはま

た、「視覚、聴覚の両方を満足させたい」という彼のファ

ンへの愛から生まれた結果物でもある。「グループでは

なく一人でするコンサートは初めてなので、ファンの方

がどのくらい応援してくださるのか。自分一人で多くの

方々を満足させることができるだろうかと、これは自分

だけのテストでした」と会見で本音を打ち明けた彼は、

誰よりもファンを想う本物のアーティストだ。


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