少しだけ補足その2
あれから少し気になって調べたのですが、韓国では少し前から緑茶が見直されているそうで、緑茶を使った韓国コスメがいろいろあり、日本でも買えるみたいですね。
また、飲むほうのも安価なものもあって、韓国の郵政省?(epost.go.kr goですから政府系ドメインですね)のショッピングサイトで、40g800円くらいの緑茶を見つけました。
ある程度の質の商品がこの程度で購入できるなら、日本とさほど変わりませんね。
またこれは本当に偶然なのですが、彼の本に登場されるお茶名人のうちの一人の方のお茶を紹介・販売しているところを見つけました。
名人さんの営まれている野生のお茶畑は韓国最大なのだそうで(本の中では3万坪と記載されていましたね)、野生でない在来種の茶畑もあわせ、あくまでも肥料や農薬を使わずに自然農法で栽培されているそうです。
本の中で「政府の支援は受けられないでいる」とあったけれど、10年ほど前にお国から日本の人間国宝に値する表彰を受けておられるようです。全く孤立無援という訳ではないのかもしれないですね。
でももしかしたら本当に表彰「だけ」、だったりするのかも(笑)
お茶の種類は、彼が本の中の脚注で述べているように、お茶摘みをした時期によって三種類ありました。
一番高価なものが細雀、40gで1万6千円ちょっと。
次が中雀(トゥムルチャ)が40gで4700円ほど、そして大雀(セムルチャ)が80gで6500円ほど。
彼が「高いもので50グラム当たり120万ウォン」と述べているのが細雀茶だとすると、輸入業者さんがどの程度マージンを取っておられるのか、わかりますね(笑)
この輸入業者さんが、名人さんのお茶を高く評価している「ヨーロッパ人や日本人」のうちの一人なのかもしれません。
これらのお茶は、日本の緑茶と同様に70~80度ほどのお湯で淹れるようにすると、6~7回煎が利くそうです。熱湯で淹れてはいけないということではないそうで、でも味がいっぺんに出てしまい煎が利かなくなるそうです。
…ということは、熱湯で淹れると味が濃いのかな?
ただ本当にこの方のお茶は韓国の最高級品で、大統領府で要人へのお土産に使われたりするお品だそうです。
日本の「皇室御用達」のようなお品なんですね。
[追記]
韓国緑茶の収穫時期による分類について、もう少し詳しいものを見つけたので記載しておきます。
分類に使われる収穫時期とは本の記載のとおり
陰暦の二十四節気の「穀雨」(4月20日頃)「立夏」(5月5日頃)
※穀雨の終わりごろが、日本の新茶摘みの時期として有名な「八十八夜」
ということは、韓国も日本も、甘くて美味しいお茶の収穫される時期は同じなんですね。
穀雨前…………雨前茶
1芯1葉・1芯2葉といわれる芽の先端部分が多い
茶摘みはすべて手作業
甘みが強い
穀雨後…………細雀茶(チョンムルチャ)
開いたばかりの小さな茶葉が多い
芽の先端部分の割合は雨前より少ない
甘みと渋みのバランスが取れている
立夏頃…………中雀茶(トゥムルチャ)
立夏以降………大雀茶(セムルチャ)又は立夏茶
収穫の時期が後になるにしたがって茶葉は当然育つので大きくなる
芽の先端部分も含まれるがだいぶ大きくなっている
渋み成分・タンニンが多く含まれしっかりした味
この本は「チョンムル」という読みを2箇所で使っていて、
本文では「雨前」に「チョンムル」と、脚注では「細雀」を「チョンムル」と呼んでいます。
後者が正解っぽいですが、はっきりしませんね。どなたか詳細をご存知の方教えてください。
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