韓国料理のグローバル化=控えめのお味付け?
知人のお宅で出されたというP38からのお料理の数々。とても美しい。
そしてクジョルパンを取り分けるそのお宅の奥様(かな?たぶん)のお召し物の素敵なこと。たぶん上質な麻のブラウスですね。
こちらはキャプションがなくてもわかる。
左上から
一人用のシンソルロ(神仙炉)
クジョルパン(九節板)
ヨンジュン氏が何かお料理の匂いを嗅いでいるところ(笑)
・・・盛岡での写真もそうですが、彼には、未知のお料理を見るとまず匂いを嗅ぐ癖があるのかもしれませんね。
右上から
ポッサムキムチ
マンドゥクッ(スープ餃子):白身と黄身に分けて焼いた薄焼き卵をハート型に切ったのが浮かべてあるのがとてもキュート。しかしそのキュートさはこのお料理たちの中では浮いてるかも。もしかしてハート型じゃなくて花びら型?
韓国風ハンバーグ(正確な韓国名は知りません、どなたか教えてください):何か四角い物が載っているけど一体何でしょう?
右ページはピビンパ。…にしてはご飯がぜんぜん見えない。
同様に、日本の某江戸前超高級寿司店のお寿司も、すし飯がネタに隠れて見えません。すし飯でお腹をいっぱいにさせてしまうとお寿司の種類を数多く食べられないからという話を聞きましたが(真偽のほどは定かではない)、それがまた高級感を醸し出していたりするので、上品に仕立てたピビンパというところでしょうか。
ソンピョンの美しい五色の色にびっくり。合成着色料じゃないんですね。材料からとった色素を相当濃く濃縮しないとああはならなさそう…
そして骨付きカルビのステーキ。あれはサービングナイフ&フォークではないですよね、一人前ですよね。…大きい。つけこみダレのレシピにみりんが入っているけれど、韓国にもみりんってあるんですね?そして「ごま塩」!?
味付けが控えめだとあるけれど、梨の甘みもみりんの甘みもある上にあの砂糖の量、その割には醤油の量が比較的少なめ?
自分には甘すぎるかもしれないですが…作ってみようかと思います。
漬け込んだ後網焼き、でいいんですよね?
ゴシレのお料理はこんな感じなのかな?結婚記念日に連れて行ってもらう予定なので、よーく味わって来ようかと思っています。
ここの項の文章を読んでいて感じたこと。
彼は、本当に食に関する関心が高い。良い意味で、食い意地が張っているのかな。
母国でも日本でもレストランのオーナーをしているのも、本当に好きでやっているのかもしれないですね。
梅干し
結婚後、実家の母が作った梅干を、毎年分けてもらって食べています。
夫も息子(6歳)も私も、この昔ながらのしょっぱく酸っぱい梅干が大好き。
この二人は、売られている梅干は○の素の味がする、と言ってかたくなに食べません。けっこういいお値段のものもあるので、もったいないので私が何とかしていますが…
スーパーマーケットで売られている梅干のパッケージに貼ってあるラベルに記載された原材料を見ると、蜂蜜、化学調味料、何とか糖など…
特に、梅の実の質が大きくて柔らかく上質と言われている紀州の梅は、まず間違いなく「蜂蜜でマイルドに仕上げました」とか「酸味を抑えて食べやすく」などの謳い文句がついていて、そのような梅干は、叩いて料理に使っても本来期待しているような効果が出ないのです…
実家でももうあまり量は作らないので、貰った分が底をついて仕方なくお店で探すとそのような状況で、原料はただ塩のみ、あるいは塩と紫蘇だけという商品を探し出すのは至難の業です。
事ここに至っては、もういよいよ自分で作るしかない。来年からは母に電話で聞きつつ、自分で作ろうと思っています。
この本でヨンジュンさんが紹介している韓国の梅を使った料理。
まず韓国に梅干があるということを知りませんでした。中国にはありますよね、紹興酒と一緒に出てくるあれ。もしかして戦前に日本の味噌が出回っていたように梅干もということなのか、またはまったく作り方からして別物なのでしょうか?
「私なりのやり方で蜂蜜につけておき、ほんのり甘みをつけて」
もともとしょっぱく酸っぱく作られているものなら、浸透圧の働きで塩抜きをしながら甘みを加える感じで、そうやって食べてもいいかもしれません。タイミングが難しそうですが…
36ページの4種類の梅料理の写真。ここでもキャプションがないのが悔やまれます。
最初が梅の塩漬け、2、3番目はわからない、最後が梅ジョンかな?
もし最初のが塩漬けなら青梅のようだから、日本の梅干と違って梅を完熟させてから漬けるというふうではなさそう。
梅アイスは塩漬けの梅を塩抜きして使うのかな。
彼が2つも食べちゃうほど美味しいなら、これのレシピも欲しかったです。
朝ごはん、ハレのごはん
『太王四神記』の確か22話(だったと思う)、胸を刺されて鼾をグーグーかいて眠り込んでいたチュムチがびくっと目覚め、お腹の虫がぐーっと鳴って、それを聞いた大好きなタルビとのやりとり、
タルビ:「パップ?(ごはん)?」
チュムチ:「パップ(めし)。」
韓国語でも「ご飯」=「食事」の意なんだな、と、
二人のかわいらしさとともに、ちょっと嬉しくなったシーンでした。
ところで、韓国の伝統的な典型的朝ごはんって何なんでしょう?
ご飯と、汁物に野菜のおかず?海苔も食べるのかな?
彼の家に、朝、暖かい湯気の立ち上るそんな御膳を整えて、そのいい匂いで無理やりにでも彼を起こしてくれるお嫁さんが、早く来てくれるといいですね。
26ページの、
「葛の澱粉を釜で湯煎にかけ、薄い膜状のまま冷水にとり、薄切りにした後、それに蜂蜜や五味子の汁を混ぜて飲むと二日酔いにならない」
って、蜂蜜や五味子を黒蜜にしたらそのまま鍵善などで有名な「葛切り」ですよね。
作り方が独特だし、やはり半島から日本に渡ってきたものなのかな。
ただし、葛自体はwikiによれば日本全土と中国からフィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布となっている。ん?半島の環境は葛が生育しづらい?
事前に葛切りを食べてからお酒飲むと二日酔いにならないとは始めて聞きました。ふと、実は効果の元は蜂蜜か五味子なのかもしれないと思ったけど…とりあえず今度やってみます。
26ページの「モッパプ」。「白米に小豆を入れたご飯」とある。写真を見ると、煮た小豆を普段と同じように炊いたご飯に載せている感じ。
小豆の赤いおめでたい色をもち米に移してつややかに蒸し上げた日本のお赤飯が、昔ながらのお祝いの席で欠かせないように、この「モッパプ」も同じような位置づけのものなのでしょう。
彼はその小豆載せご飯にさらにおかずを載せて食べたという。さしずめお赤飯の上に何か別のおかずを載せて食べる感じ?どんな味だったのかな。
27ページの「シジョンジトク」
種籾に、ヨモギ、カボチャなど入れられるものを全部入れて作った餅だそう。日本にもヨモギ餅、そしてそれに黒豆が入ったものぐらいは見た覚えがあるけれど、それにプラス入れられるだけの材料を入れる…うーん。味が想像できない。
日本で餅といえばすぐ蒸したもち米を捏ねて作った餅を思うけれど、それと同様のものには写真で見る限り見えない。うるち米のお餅なのかな。たしかトッポッキのあの細長くかわいい形のお餅もうるち米。
日本でうるち米で作る餅状のものと言われてすぐ思い浮かべるのは中部地方の五平餅と秋田のきりたんぽ。五平餅は、お米が貴重だった時代にはやはりお祝いの食べ物だったらしいですね。
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