2007-01-08 09:01:56.0
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

夢見る頃を過ぎても

Photo

☆久しぶりに公式掲示板にスレをたてました。
で、こちらにも同じものを書かせていただきます。
なお、タイトルは変えさせていただきました。


これを読んでくださっている方、あなたも酩酊状態、それとも虚無の中にありますか?


~~~~~~~~~~

 昨日の朝刊の読書コーナーで、田○聖子さんが、『更級日記』について書いている。

『更科日記』・・・、作者は平安時代に生きた中級貴族の娘である。
 何不自由ない家庭に生まれはしたが、特に今をときめく高位の貴族というわけでもない。
そんな彼女は、当時評判だった『源氏物語』を読み、空想にふけるような夢見る少女であった・・。

 この夢見る少女について、田○さんは語る。
「・・・あたしはまだ今は美しくはないわ。
でももう少しして、もっと髪も美しく長くなったら・・・すてきな貴公子の殿方があらわれて・・・・」
 そして、この夢見る少女は私そのものだったと、田○さんはおっしゃる。

 ああ、と私も大きくうなずく。
そう、彼女は私そのものでもある、と。
『更科日記』には高校時代に古典の教科書で出会っていた。
確かそのときも、古典の先生がそのような解説をしていたような気がする。
私もはるか昔、思っていた、いつか、すてきな貴公子ならぬ、すてきな青年が・・・、と。

 だが、やっぱりというか、当然というか、人生は少女の描く夢とは違う。

田○さんは続ける。
「『源氏物語』は、あれはかりそめの絵空ごと。
・・・酩酊はさめ、彼女は平凡な役人の妻となって子供たちを育てる。
・・・千年ののち、(この少女の残した日記は)残り、
少女たちに、酩酊のあとのにがい虚無を思い知らせてくれるかもしれぬ。」
 
 なるほど、私も思っていた。
少女のころに見た夢からさめ、それなりの平凡なしあわせを得て、諦めにも似た気持ちのままに、
家庭を守り、子供を育て、おだやかに年を重ねていく、そんなものかもしれない・・・、と。
そう、少し前までは・・・。

 少女の夢の酩酊はひとつ去り、そのあとに来る虚無もすでに少しは味わったのかもしれなかった。
が、むなしさは、長くは続かなかった。
ドラマを見たことをきっかけに、少女のころにみた夢そのままに、
ふたたび酩酊のときに入ったから。
それは、少女のころの夢とは少し色合いが違うもので、
われを忘れてしまうほどのものではないけれど、長く熱く、いつまでも私を酔わせるのである。

 この色合いの違う夢が去ったあとに、にがい虚無を私は味わうのだろうか。
少女のころとは異なり、それなりの時を刻んだ今、
ときめく夢のあとに来るものは、虚無などというものではなく、
なにか違うものだと思う。
それが何か、どんな姿かたちをしているのか、
夢から覚めていない私は、まだ知らないが・・・・。



[コメント]

1.Re:夢見る頃を過ぎても

2007-01-08 10:14:20.0 sowon

おはようございます。なつかしい自分自身に会ったような気持ちになりました。わたしも古典が好きで「徒然草」〔方丈記」など書き出しが口をついてでてきます。〔酩酊のあと」今の酩酊は醒めるでしょうか?醒めないことを祈りたい。たとえ錯覚であったとしても「この幸せ」は人として生まれ女としての感性が枯れない限り穏やかに私を包んでくれるでしょう。この地球上に〔彼」が生きていてくれること。たとえ彼が公の世界から姿を消しても出会えたことの喜びに酔っていたい。恋と言うにはあまりにも切ない「想い」ではありませんか。


2.Re:夢見る頃を過ぎても

2007-01-08 20:32:17.0 やしち

青様、素敵な文章ありがとうございます。 今、彼に見ている夢は、少女の頃と違って、夢だとわかって 見ている夢。 日常に追われる生活の中で、ときめきや恋する気持ちを思い出させてくれました。 だから、もし夢から覚めてしまったとしても、きっと何か暖かい気持ちが残ると信じたい。夢を見る力を持ち続ける自信のようなもの・・・ そして、夢だとわかっているから、この夢から覚めないでいられると思いたいです。


3.Re:夢見る頃を過ぎても

2007-01-08 23:23:20.0 天の青

ごめんなさい。すてきなレスをくださっているのに・・。お返事、明日にさせてください。


4.Re:夢見る頃を過ぎても

2007-01-09 14:15:26.0 runri

http://blog.brokore.com/images/users/runrirunri/images/d4b29d97569067567cd28484b9bfad1d.jpg ←印刷用メモ帳(^0^)v 天の青さま、よろしければどうぞ♪


5.Re:夢見る頃を過ぎても

2007-01-10 10:53:30.0 天の青

おはようございます。昨夜カゼで寝込んで、今日は仕事やすんじゃいました。で、こここをのぞいているんだから、私ってなんなんでしょう?お返事遅くなってごめんなさい。sowonさん、はじめまして。あなたも、そんな気持ちになられたんですね。私は古典は苦手のほうだったんですが、それでも、「更科日記」は強く印象に残っています。少女のころの夢、それとは少し違うけど、いつまでもずっと酔っていたいですね。最後の一節、「恋というにはあまりにせつない・・・」に、涙が出そうでした。ありがとうございました。


6.Re:夢見る頃を過ぎても

2007-01-10 10:56:48.0 天の青

やしちさん、夢だとわかってみている夢・・・、本当にそうですね。だから、いつまでもみていたい、そして覚めたあとでも、なにか温かいものが残る・・、そう私も信じています。だって、「彼」ですものね。きっと、私たちの夢を裏切らないと思います。どんな形であれ、すてきなものを残してくれると信じています。


7.Re:夢見る頃を過ぎても

2007-01-10 10:58:24.0 天の青

runriさん、見てきましたわ。うれしいです。会社で使わせていただきます。でも、これを他の方への連絡に使ったら、さぞびっくりするでしょうね。いいのよ~、私、ぜ~んぶオープンにしてるから。うふふ・・・。


8.Re:夢見る頃を過ぎても

2007-01-22 14:53:58.0 キヨリン

少女の頃は自分の土台から全てを築いてくれる王子さまを待っているから酩酊から醒めた後の虚無を感じるのかもしれない。いろいろな経験をし、彼の何が魅力なのかを十分に認識し自分の土台を持っている今、彼が精進し続ける限りこの夢が醒めることはないような気がする。たとえ醒めてもいい思い出となるのではないだろうか。。。


9.Re:夢見る頃を過ぎても

2007-01-22 22:05:45.0 天の青

キヨリンさん、ここまで来てくれるなんて、うれしいです。自分の土台を築いて、彼のどこがどうすてきなのか、ちゃんとわかってるから、そうそう崩れないですね。だから、いつまでも、さめることなく、ず~っと応援していける。そうですね。


 
▼この記事にコメントする

コメント作成するにはログインが必要になります。

[ログインする]


カレンダー

2024年10月

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ブロコリblog