『ホテリアー』を抱きしめて
☆六本木の「ホテリアー」最終回に行ってきました。遅まきながら、私なりの感想です。
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いきなり冒頭から現れるのは、大写しになったサングラス姿のドンヒョク、端整な横顔。
迷いも吹っ切れ、確かな目標に照準を定めた男の、力強い足取り。
朝のきらめく光の中、新しい始まりに走る男の、すずやかなまなざし。
シャンデリアきらめく下で口にしたプロポーズの言葉よりも、
幸い薄い幼い日々の思い出、そして、迷子の子供のような言葉とせつないまなざしが、
私は好きだった。
ドンヒョクssi、ちゃんとジニョンにしあわせにしてもらいなさいね。
カサブランカの夜、静かにグラスを傾ける二人の男。
語るのはポーカーのこと?
いいえ、実は、ひとりの女に対する決着の言葉。
先に立っていった方が勝ったのか、負けたのか、
経験不足な私には、わからなかったけれど・・・。
桜の木の下でたたずむふたり。
浮かび上がるシルエットが大スクリーンの画面いっぱいに広がる。
手に持った飛行機のチケットをドンヒョクに返そうとするジニョン、
それを受け取らないまま、ただ彼女を抱きしめるドンヒョク。
表情、言葉は?、いいえ、そんなものは何もいらないわ。
ふたりがどんな会話をし、どんな思いでいるのか、手にとるようにわかるから。
ただただ、息をのむように美しいシーン、そして、
かなしくも、美しい恋人たち。
ホテルを守るため、必死で生きてきた女の静かな最期。
今まで見過ごしていた死の演技の見事さ。
ぞっとするほど素敵でした・・・、そんな言葉で、ヨンジュンを評価した感性ゆたかな女優さん、
さすがです・・・。
ソウルを発つ日、彼女をぎりぎりまで待ち続けた彼。
そこに秘められた思いは、過去の、そして現在のメールの言葉になって、彼の指先からあふれ出る。
『・・海に来ています。父に会いました。・・今日顔を見た瞬間、それは恋しさだったのだとわかりました。・・・・』
『今日、教会ですべてを告白するつもりでいました。僕がなぜソウルホテルにやってきたのか、何をしようとしているのか・・・』
『ごめんなさい、傷つけてしまったね・・・』
『ジニョンさんが望むなら、今あるものすべてを捨ててもいい、だから、僕から離れていかないで・・。』
『疲れ果てた僕をはじめから温かく包んでくれたあなたを、僕は失いことはできません。・・・』
『僕はどこにいようと、心の一番奥にソ・ジニョンという名前を抱いて生きてゆきます。・・・』
『僕たちの愛が試されるときがきました。・・・あなたが僕のもとへ来る日があると約束してください。・・・』
いつもながらの、いいえ、いつも以上に胸にせまるせつない言葉たち。
それらは、確実に彼女のもとへ届いたはず。
なのに、ジニョン、あなたは間に合わなかった・・。
男気と友情とやさしさ・・、それから、自らの強い意思によって、彼は彼女のもとへ帰ってくる。
チェックインする彼、迎える涙の彼女。
これほどの男を、これほどまでに不幸にも幸せにもするジニョンという不思議なキーワード。
ラストシーンは、もちろん、ホテルロビーでの力強い抱擁。
それにしても、ドンヒョク、
あなたは、なんとしあわせそうな顔をしていることか!
見逃せないのがホテリアー終了後の映像。
『ぺ・ヨンジュンと家族のための・・・』で始まる『BYJ FAMILY BOOK』のCM。
髪を伸ばし始めたころの彼の顔がスクリーンいっぱいに登場して語りかける。
『僕はしあわせです・・・』。
いつもの低い声よりもほんの少し高いトーン。
ドンヒョクからチュンサン、インス、そしてタムドク、
確実に歩いてきたあなた・・・。
ああ、ヨンジュンssi、本当に今、あなたはしあわせなんでしょうか?
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