『太王四神記』その伝説のはじまり
☆みなさん、いかがでしたか。
私は、頭の中も、胸の内もぐるぐるとまわっています。
【最初の夜に~馬上のタムトク】
運よく、パソコンで最初の夜の番組を見ることができました。
待ち続けて二年、
やっと、姿を現してくださった、まず、そんなことを思いました。
冒頭部分、『太王四神記』のタイトルが出て、
突然、草原の向こうから馬で駆けてくる若者。
かげろうのようにゆっくりと、
突然の風のようにきまぐれに。
いかにも古代の伝説の中から突然生まれ出たようで、
なのに、くっきりと鮮やかで・・・。
長い髪が上に下にと揺れ、
じっとこちらを見つめているまなざしが
痛いほど感じられて、
ああ、本当にこんな方だったのだと、
私は、その姿をはっきりと見たように思いました。
戦陣に出向く兵士たちに、何か大声で檄を飛ばしている鎧姿の若い王。
りりしい、というだけではとても言葉が足りない、
百戦錬磨のおそろしげな兵士たちを、
いともたやすく持って生まれた力で指揮したのだと・・。
市場でスジニをからかうタムドク。
気さくなそのあたりにいそうな若者の姿。
悲しい目でじっとキハを見つめるタムドク。
愛するものに向けられるやさしい心の持ち主・・。
そのどれもが、まさしくタムドクそのものなのだと思いました。
なのに、かえって、彼:高句麗王タムドクを遠くに感じてしまったのは、私だけでしょうか。
言葉がわからないせいかもしれませんが、取り巻く人々を紹介しながら、
タムドクの周辺部分をさらりと語ってみせただけというふうに思えたのです。
そういう意味では、あの「金」と「銀」の構成に似ているのかもしれません。
高句麗王タムドクとはいったい何者なのか、
そんな疑問がいよいよ深くなったような気さえしました。
もしかしたら、それこそが、監督さんのねらいだったのかもしれませんが・・。
【幕開けに~ファヌンについて】
あるサイトで、鮮明に映った写真を一目見て、このお方はタダモノではないと思いました。
まるで、古代ギリシアかローマの神々を思わせるような美しさではありませんか!
それは、ぺ・ヨンジュンという俳優が本来もっている純粋さ、気高さを限界までに凝縮した姿でした。
このような気高さは、ユーラシア的というか、ヘレニズム的というか、ともかく、洋の東西を問わず普遍的なものだと思います。
神聖な冒しがたいもの、そんな印象さえ受けます。
その上、この神聖なる銀髪の神は、自ら愛する者を葬り去らねばならなかった時、涙を流して見せたりするわけです。
それも、静かに、そして、ふかく!
すべての感情をどこかに消し去ってしまったかのように。
静謐な中での、深いかなしみ、
神々しい姿を見つめながら、不遜にもそんなことを思ってしまいました。
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