18話、19話のないしょ話
☆すごく心配なニュースが入ってきて、「ないしょ話」どころじゃないわと思ったのですけど、やっぱりこんなものを書いてしまいました。
われながら、いまひとつまとまっていません。
でも、よろしかったらお付き合いくださいませ。
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タムドク様、お休み前によろしいでしょうか。
ちょっと気になることがございますの。
そう、18話と19話のことですわよ。
まず、18話からですわ。
いえ、べつにお説教ってわけじゃないんですよ。
ただね、タムドク様、女心ってとても繊細で複雑にできているから。
あのお若い方も一応女人ですし、もう少し、わかってさしあげなければなんて思ったので・・・。
だって、タムドク様、
本当は、このお若い方のこと、女人としてもそれなりに気に入っていらしたんでしょう?
だから、フッケ様の妙案について、けっこう真剣に考えていらしたのでしょう。
でも、いざあのお若い方と二人きりになったとたんに、仲間内の宴会みたいになっちゃって・・・。
「そういえば、フッケの話だけど、おまえはどう思ったんだ?」
「え?あたし、おかたいのって、あんまり好きじゃないから。
今みたいに自由でいるほうがいいかなと思って。
タムドク様のおそばにいるのも、そういうほうが、あたしには合ってるし・・。」
「・・そうか、そうだよな。
こっちも、おまえみたいな友達がひとりいなくなるっていうのも、さびしいよ。」
「そうでしょう?そうよね・・・」
まったく!
ほんと、しょうがない方たち!
そのあと、タムドク様ったら、あのお若い方とお酒なんか飲みながら、肩に手をまわしちゃって・・。
どきっとしたけど、ぜんぜんそんな色っぽいものじゃなくて、
仲間だよな~みたいに肩組んじゃって・・・。
ほんと、しかたのない方。
タムドク様は肩を組んだつもりかもしれないけど、あの方はそういう感じじゃなかったみたいですよ。
確かに、あの方も仲間に対するようにふるまっていましたけどね、
でも、タムドク様のことがすごく好きなんですよ。
だから、さりげなくこう、頭をタムドク様のほうに傾けて・・・。
なのに、タムドク様ったら!
あの方がどんな気持ちでいるのか、裏に難しい事情があるのをご存知なかったから、仕方がないのかもしれないけど、
タムドク様の方に、こう、かわいく頭を傾けているのに少しも気がつかないなんて!
ほんと、仕方のない方。
それから、19話ですわ!
お別れをしようと、あのお若い方がせいいっぱいきれいな衣装を身につけていらしたのをご覧になって、
「なんだ、そのかっこうは?どこで拾ってきたんだ?」
なんて憎まれ口みたいなことをおっしゃって・・。
まあ、でも、ここは照れくさかったのですわね。
いつもと違うあの方をご覧になったから。
で、鎧を着せて差し上げようとしているとき、あのお若い方の手が前に回されたのを、すかさずぎゅ~っと握られましたわね。
あら、これは!なんて思ったのに・・。
そのあと、後ろから抱きついたまますすり泣くあのお若い方に、いつもと違う何かを感じながら、その先に踏み込んでいらっしゃらない・・・。
でも、さすがに、タムドク様、立ち去ろうとしたあの方を引き止めて、なかなか開放してさしあげなかったでしょう。
そして・・、
「こういう姿を、タムドク様におぼえてほしいから、着てみたの。」
「・・・おまえは、もともときれいだよ。」
ああ~~!
こういう何気ない素敵なことをさらりとおっしゃるところが、タムドク様の最大の魅力なんですわ。
これが、今回のメインですわね。
私、ちゃんとわかっていましてよ。
あの方もうれしそうなお顔で、ぺこりと頭を下げて、
そうして行ってしまわれましたね・・・。
すがすがしいお別れでしたわね。
でも、あの方、やっぱりさびしそうでしたわ。
タムドク様もおなじように思われたんですね。
だから、数日後、あの青龍の使い手の方が、あの方を探しに行くことをお許しになりましたのね。
遅まきながら、タムドク様も、繊細な女心に少しは気がついたってことでしょうか?
・・・あ、これは、失礼いたしました。
どうか、お許しを。
・・・でもねえ、タムドク様、私、気になるんですけど。
あの青龍の使い手の方、あの方に対してなかなか積極的ですし、それに、男性としても魅力的だと思いませんか?
まあ、タムドク様のその素敵なお姿なら、なんの心配もいらないでしょうけど・・。
あら、こわい顔されて・・。
はい、わかりました。
私はそろそろ退散いたしますわ。
では、おやすみなさいませ。
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