2007-11-25 23:44:21.0
テーマ:創作+ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

21話のないしょ話


☆このドラマの中で描かれる「太王」は、ソフトでやさしい雰囲気でありながら、君主にふさわしい雰囲気がある。その命令は厳然として拒否できない強い力がある。これが、演出者のキム・ジョンハクPDの「やわらかいカリスマ」である。

これは、あるサイトでみつけた韓国マスコミの記事ですが、これってぺ・ヨンジュンその人のことだと、私などはすぐに思ってしまったのですけど・・・。


      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ヨン・ガリョ様がお亡くなりになったという知らせが届いて、タムドク様はさびしそうにしていらっしゃいました。
それは、やはり、タムドク様がその政治的手腕を期待して、ヨン・ガリョ様に内政を任せようと考えていらっしゃったからでしょう。その信頼を悪用して、あの方は、三つの神物を息子のホゲ様に渡してしまったんですから。
タムドク様がいかに大きな衝撃を受けたかわかります。

しかも、その裏切りの意味がどんなに大きいか、そのことをはっきりと言葉に表して、ヨン・ガリョ様は自ら命を断ちました。
それって、二重の意味での裏切りだと思いませんか?


 ヨン・ガリョ様のお手紙にはこうありました。

『陛下がチュシンの王であると、天はその証拠を明らかにしましたが、私は納得できない気持ちです。
天が陛下を生まれながらのチュシンの王だと定めるのなら、人間が努力を積み重ねるのは何の意味もないことになります。・・・・
この三つの神物を息子ホゲに渡しても、息子はその力を使うことができないでしょう。
が、陛下も自らの力だけで戦い、チュシンの王たることを示さねばならなくなります。・・・
陛下に背いた私は、もう生きてチュシンの王の治める世を見る資格がありません。・・・
私はチュシンの王を待ち望んでいたでなく、チュシンの王を自分の手で創りたかったのではないかと・・・。』

 
 私はこのお手紙を読んで、ヨン・ガリョ様は、タムドク様の真の姿を何もごらんになってこなかったのだと思いました。
それも、小さいころからタムドク様をよくご存知だったはずなのに、ですよ!

ひとりぼっちの弱々しい王子で、とるに足らない存在とでも?
いえいえ、ホゲ様のお母様、ガリョ様の奥方様にあたる方が亡くなられたときのことを思い起こすだけで、タムドク様がけっしてただの王子ではないことに、気がつかれたはずです。
なのに、このようなことになってしまったのは、チュシンの王がどちらであるかなどとは別の意味で、大いなるあやまちをされていたのだとしか思えないのです。


 皆様ご存知のとおり、タムドク様は高句麗王家の生まれではございましたが、
その出自に、貴族たちは疑惑の目を向けていました。
父君であるヤン王が生まれたのが、その母君が敵国にとらわれたときだったからです。
つまり、父王もタムドク様も高句麗王家の血を受け継いでいないのではないかと思われていたからでした。

 だから、ホゲ様の母上である、タムドク様の叔母にあたる方が、ご自分の息子を王位に、と考えたのもうなずけないことではなかったのです。
まして、ホゲ様も、あのチュシンの星の元に生まれたとされていましたから。
だから、ホゲ様は父母の期待にこたえるために、幼いころから血のにじむような努力をしてきたのですね。


 でも、タムドク様もチュシンの星の元に生まれた方。
それも、そんな複雑な事情のある王家の・・。
だから、周囲の目をはばかるように武芸や学問を身につけなければならなかったのです。
父であるヤン王が、息子であるタムドク様の命を守り無事に王位につけるため、目立つことをひどく恐れていたからです。

人並みはずれた力を周囲に解き放つことが許されないタムドク様は、どんな思いで、いとこであるホゲ様の活躍をご覧になっていたことでしょう。
 
 その間、タムドク様は息苦しい城を抜け出して市井の人々と交わることによってさびしさをまぎらわせていらっしゃいました。
思えば、そのことがタムドク様の大きな財産となったのですけど。


 父であるガリョ様の用意したエリート教育の上に順調にその力を伸ばしていったホゲ様と、
ひっそりと力を蓄えるだけでなく、民とはなにか、人々を導くとはどういうことかなどについて、知らず知らずに身につけていったタムドク様とは、
あまりにも対照的でした。
 
そこに、天が与えたなどというものとはまた別の大きな差異ができてしまったのだと、
私は思うのですけど・・・。

神物を手に入れるため何の罪もない民を情け容赦もなく手にかけるホゲ様、
人の命を救うため、手に入れた神物を投げ出すタムドク様・・・。
「チュシンの」などと形容されなくても、王たる者としてどちらがふさわしいか、
誰もがはっきりとわかることでしょうに!

 

 父王が亡くなったあと、どんなに、タムドク様が王位を手に入れるために苦労されたことか、皆様もご存知でしょう。
ガリョ様が仕掛けた罠にはまって、高句麗貴族の息子たちだけでなく、父王その人を殺害したとまで言われ、タムドク様は自らの命を賭けてその潔白を証明してみせなければなりませんでした。

 そのことを、一番ご存知なのは、ヨン・ガリョ様でいらっしゃいますのに!

 そんなガリョ様の罪を許し、その手腕を頼みに思っていたのに、裏切るなんて、その上、王を裏切った罪を背負ってさっさと自決してしまうなんて、あんまりじゃないですか。


お許しくださいませ、
亡くなられた方のことを、それも、タムドク様の叔父上にあたる方のことを、
あしざまに申し上げたりして・・。

でも、私は悔しいのです。
生きていらっしゃれば、タムドク様の片腕ともなろう方でしたでしょうに。
できれば、今までのいきがかりはさらりと捨てて、
お身内の、しかも政治的手腕のある方として、
タムドク様のお側にいてほしかったと、
私なぞは思うのですけどねえ・・・・。


 



[コメント]

1.Re:21話のないしょ話

2007-11-26 06:44:49.0 yong10n

おはようございます。私もヨン・ガリョの死は以外でした。まさか自決するとは思ってませんでした。その通り、タムドクのことを何もわかってなかったようですね。それで1つ聞きたいのですが、三つの神物と言いますが、箱に入ってた青龍と朱雀の神物は、わかったんですけど、玄武の神物って何ですか?白虎の神物をホゲが持ってるのは知っています。パソンのお兄さんが持ってたのがそうですよね。ごめんなさい。ちょっと悩んでしまったので教えてください。


2.Re:21話のないしょ話

2007-11-26 19:46:17.0 天の青

yong10nさん、こんばんは。玄武の神物は、ヒョンゴの持っている杖じゃないでしょうか。第7話だったかで、一番最初に目覚めてタムドクを救ったもの。玄武の場合は武器と神物が一体になっていると考えていいんじゃないかな。それにしても、せっかく集めた神物をホゲに簡単に渡してしまうなんて、キハも甘いと思います。お腹の子を護るために、もっと有効に使わなきゃ。


3.Re:21話のないしょ話

2007-11-26 21:17:01.0 yonyon50

最早タムドク=ヨンジュンなのです。 彼の生きてきた人生そのものがタムドクの生まれ変わりとしか思えない!常に家族(ファン)と共に、努力を惜しまず、最善を尽くす。目に見えないところで努力する。それが特別な事でなく、極々当たり前の事として・・・そんな姿に人は惹かれ、尊敬をするのです。 あんなに待って、待って漸く始まったドラマもあと残すところ3回、早いものですね。終わってしまうのが勿体ない位。 そして来週からはいよいよ日本で放送が始まります。 ”柔らかなカリスマ”の王をこの目に焼き付けましょう! いつも素適なお話ありがとう!


4.Re:21話のないしょ話

2007-11-26 21:42:40.0 やしち

青様、そうですよね! ヨン・ガリョにとってホゲは息子でかわいいかもしれないけど、タムドクだって甥のはず・・ 彼の素晴らしさ、偉大さ、孤独な心だって、ちょっとわかってよさそうなのに、これも息子かわいさで見えなくなっていたのかしら? ホゲは、神物を手に入れたけれど、人間として人の上に立つものとして大切なものを失くしてしまっている。 それもヨン・ガリョ様が、本当に大切なものを教えずに、ただ王になる為にホゲを育てた結果なんですよね・・・ 相変わらずに深い読みに感服しました。 タムドクが、あと3話で、どうなっていくのか? 四神はどこで力を発揮するのか・・ それにしても、あと3話なんて・・・・・・さみしい・・・・


5.Re:21話のないしょ話

2007-11-26 23:38:37.0 天の青

yonyonさん、来てくださってありがとう。そうなんです。タムドクってヨンジュンさんそのものですね。ソフトでありながらその言動には人を惹き付け従わせる力があり、つねに謙虚で自分を見失うことなく、努力おこたりなく・・・。私ね、はっきり言って、こんなにタムドク役がぴったりはまってしまうとは思っていませんでした。広開土王っていうと、もっといかめしい感じがするじゃないですか。だから、ヨンジュンさんは、そのイメージに、自分をどう近づけていくのかなと思っていました。でも、このドラマは新しい指導者像を提案することによって、ぺ・ヨンジュンという俳優を、新しいカリスマとして描いて見せたわけですね。いよいよ字幕版の登場ですね、いっしょにたのしみましょう!


6.Re:21話のないしょ話

2007-11-26 23:51:58.0 天の青

やしちさん、このドラマってすごい深いものを秘めていると思いませんか。私も子を持つ親として、いろんなことを考えました。ヨン・ガリョはホゲのためによかれと思って、いろんな道筋を(タムドクへの罠も含めて)用意してるわけですね。それがわかるから、ホゲもそれなりに努力してきた。でも、やしちさんがおっしゃるように、大切なものをいつしか見失っていったのだと思います。父王が亡くなったあとのタムドクは、コムル村の庇護の下にありましたけど、やっぱりひとりで悩み考え行動しなきゃなりませんでした。周りが敵だらけのときもありましたよね。その中で、自分になにができるか、何をすべきなのか、学び取っていったのでしょうね。結局、それがチュシンの王になるということなのだと思います。ということは、ガリョの手紙にあった『チュシンの王を自分の手で創りたかった』も、また別の意味合いを持ってくるという気もしませんか。


7.Re:21話のないしょ話

2007-11-27 17:16:17.0 pocha♪

青さん、こんばんは!ヨン・ガリョの手紙の内容を知らなかったので、読めて嬉しいです。これを読んだタムトクの心を思うと、どんなにか辛かったことでしょうね。親というものは、時に子供を想うあまり、こんな行動にまで出てしまうんですね。なんだか切ないです・・・。青さんの言うとおり、ヨン・ガリョは、タムトクを分かってはいなかったんですね。タムトクの父であった、王の気持ちも。。今となっては、タムトクが少年だった頃、ホゲが兄のように剣術を教えていた姿が、哀しく甦ってきます。キムPDのインタビューに、ドラマ最大の魅力は「主人公タムトクの人間性」とありますよね。『強さを内に秘め、カリスマ性があり、明るくユーモアでもあり、愛情深い王』このすべてが、タムトクでありヨンジュンだと言うことは、誰にでも分かることですね。


8.Re:21話のないしょ話

2007-11-27 18:19:38.0 ハリーママ

初めまして *^^*すごい「ないしょ話」を聞いてしまった感じです。深いですね・・。毎回PCで タムドクを目で追ってる私です。なんとなく流れは、わかりましたが なかなかここまで理解不可能でした。特に初めの頃を見逃しておりましたので もうすぐ始まる 字幕つき放送をしっかり見ます。待ちました~!楽しみです^^


9.Re:21話のないしょ話

2007-11-27 22:43:39.0 天の青

pocha♪ さん、こんばんは。時々ドラマの中で回想シーンが出てきたりすると、胸が痛くなりますね。特に、ホゲとキハについては、タムドクと深いかかわりがあったというだけでなく、ちょっとした歯車が狂ってしまったために、敵対関係になってしまったんですものね。その意味から言っても、ヨン・ガリョは大きなあやまちをおかしたと思います。結局そのことが、タムドクをチュシンの王と大成させることになるのですね。


10.Re:21話のないしょ話

2007-11-27 22:47:37.0 天の青

ハリーママ さん、はじめまして。私もせりふがわからないまま見ていたので、細かいところまで理解しているとはとてもいえません。だから、来月の3日がとてもたのしみです。せりふがすばらしいという噂ですが、NHKさんがタムドクの言葉をどう訳してくれるか、そのことを考えるだけでもわくわくしますね。


 
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