2008-01-02 02:26:38.0
テーマ:感情と心 カテゴリ:趣味・特技(その他)

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ユング心理学に興味を持ち、自分探しをして内向的なブログに陥っていった2007年の最後。12月後半はまとまりがつかず久しぶりの更新になりました。

実は年賀状にコメントを書くことで、新しい年への誓いを自ら確認した私でした。このブログを書くこともそうなのですが、本当は言葉に表現すること、他の方に伝えることが混沌とした自分を整理させるんですよね。しかし、その言葉がわからないためユングの本を読み、心理学の世界を覗いたのかもしれません。言葉も“象徴”ですから、イメージを他人と共通認識するための方法ですものね。

以下の文章は“かじり虫”で“いいとこどり”の知識で整理しています。かなり偏った考えだと思いますが、「信じたいものだけを信じる」人間だし、自分のことなのでそれでいいかなと・・・

 

なぜ自分がわからなかったのかということを考えました。すると、社会心理学という分野にあった“自己概念self-consept ”自己評価self-esteem”“重要他者”というものに出会いました。それらを理解しようと資料を読んでいたら、わからない自分が少し整理されました。

 

精神分析学は心の内側を徹底的に分析するという印象で、ユングによると自己は「心の意識と無意識の両方を含む全体性であり、核でもある」ということでした。

社会心理学という分野は、どうも他人との相互関係で自分を考えていくようです。ウィリアム・ジェームスという人は自己を“知る側:主体Ⅰ”と“知られる側:客体me”という考えで整理したようです。つまり、自己が自己を知るという第三者的立場で自分をとらえる方法です。そして、「私とは〇〇だ」と自分で知覚した自己を言葉にすることが“自己概念”ということです。

ジェームズの考えを受けてミードという人がこのようなことを言っています。自己を自覚するのに大切なのは、他者からの反応だと。つまり、コミュニケーションの際などの他者の態度や言葉を参考に自己I は自己meを認識するというのです。他者からの反応には他者の視点(評価)が含まれることになり、場面によって知覚する自己は多種多様になります。中には他者の反応を予測して前もって自己の内で行なわれる内的コミュニケーション(これをすると相手はどうなるかと他者の立場に立って自分を評価すること)もあるそうです。そしてこのように他者との相互関係で流動的に知覚した自己が蓄積され、統合したものが自己概念ということです。

 

ロジャーズという人の自己理論では、認識した自己と実際に経験している自己が一致していないと健康な心理状態を保てないということでした。日常に私たちが体験していることは、自分の主観的な認識をするもので、同じ体験をしても個人によってその認識は異なるということです。また、数々のことを体験していても自己が認識するのはその一部であり、その積み重ねで自己概念がつくられるということです。

すると体験したものをどう評価するかで自己概念は違ってきます。例えば、与えられた仕事をとりあえず予定通りに仕上げることができた自分がいたとします。それを能力のあるできる自分として評価する人と、内容が雑だったからできない自分として評価する人では同じ体験でも自己象が違います。後者は駄目な自分として自己を評価しており、自己概念と認識した自己は不一致状態にあると言えます。

 

自分をどのように評価するかに重要なのが他者からの反応ということが言えます。自分の言動に対して肯定される反応が他者から返ってくる場合と、否定される場合では自分の体験の認識が異なるでしょう。ここで大切になるのが、“重要他者”という人なのだそうです。

重要他者というのは感情や動機、自己概念、判断に大きな影響を及ぼす他人ということです。わかりやすいのは子供にとっての親でしょうか。『太王四神記』で子供時代のタムドクやホゲは父に認めてもらいたいと思って行動をしますが、肯定してもらえず悩んでいました。誰よりも父からよい評価をもらいたいと願いました。父からの否定的な反応はこれまでの自己価値が下がったように感じたでしょうね。

成長過程では重要他者がどんなことに価値を置いているかが大切なんだと思いました。その影響を受けて個人の価値観が決まっていくのではないでしょうか。

好きな人とか尊敬している人とかも重要他者と言えるでしょう。ブティックのお姉さんに「似合ってますね。」と言われるより、大好きな人からそういわれた方が嬉しいに決まっています。「この人に認めてもらいたい」と思っている人からの反応には敏感になります。

また、尊敬する人に褒めてもらえなくても、関心をもってもらえるだけで自己価値があがることもあります。気にかけてもらっているというか、振り向いてもらったというか、それだけで認めてもらえたと思えます。一番辛いのは無関心でしょう。認めてもらいたい人が自分に無関心であったら、自信なんて喪失しますものね。

 

結局、自分が不安定でいたのは自己価値が下がり、自己概念を変化させなければならない体験をしたのではないかと思います。ただ、その原因を突き止めることが大事なのではなく、自分の言動を変化させることが自己一致に繋がるのかな?( ̄ヘ ̄)ウーン、ま、いいや。それで考えを終結させることにしました。

 

 

随分長い時間をかけてここまでたどりつきました。

今日の写真は神戸国際会議場のロビーで撮影した顔です。いろんな色が並んでしました。人にどう見えるかっていうことでこの写真にしてみましたが・・・。

左は高矢禮の扉に反射した私です。扉のつなぎ目で自分が歪んでいます。

上記の左は上の方に見上げた私とその影が、右のは一目瞭然ですかね。

反射するものによって映り方が違うものです。自分の思っている自分と他人から見た自分は違うということで・・・ 

ロジャーズの考えの根本には人間には有機体として自己実現する力が自然に備わっている。有機体としての成長と可能性の実現を行うのは、人間そのものの性質であり、本能である。(Wikipedia)」という考えがあるそうです。人はどんどん変わっていくものであるから、自己概念も変えていかなければなりません。変えないと苦しくなります。

 

12月30日のMBC演技大賞の授賞式でヨンジュンさんが「申し訳ない」や「残念」とかいう言葉を使っていたのがとても気になりました。他人に向けた言葉ですが、自己に対する言葉にも感じました。怪我をしたことがきっかけで不満足感が残ったのでしょうか。きっと葛藤がかなりあったのだなあと想像します。完璧にこなしたい(できる)自分とそれができなかった自分があって悔しかったのかもしれません。

撮影終了からの何週間は治療をしながら、本を読み、いろんな人と会って心の健康をも取り戻そうとしていたのだろうなあと思いました。長い髪のままのヨンジュンさんはまだタムドクなのかな。

 

 



[コメント]

1.Re:顔

2008-01-09 22:03:28.0 冬の月

ソクラテスさん、こんばんは~☆ 新年早々、むっ難しい…^^; でも確かに、何かに悩み不安定な時、きっと自己価値は下がると私も考えます。自分の自己概念を変えるとことも時に必要ですが、今は時代がどんどん変化してゆく時代。たまにはその流れに自分も乗ってみちゃうとか、それとも、まったくそれに流されることなく、自分自身を見失わないように(BYJ氏のように)、まっすぐに生きてゆく事もどちらも大事なような気が、最近妙に致します。でも人生は諸行無常。 ソクラテスさん、あまり頑張りすぎないで、時には楽~に肩の力を抜いて行きましょう~。なんちゃって~!(^_-)-☆


2.Re:顔

2008-01-09 22:39:13.0 ブログ主(ソクラテス)

冬の月さん、新年早々難解な私にコメントありがとうございます。悩んでも悩まなくてもいつか心の平衡は保っていくんでしょう。でもがんばらない自分が嫌いになってしまうんですよね。じたばたしない、崩れない、逆らわない・・・。自分を見失わずに流れに身をまかせられればいいなと思います。ヨンジュンさんもきっといろいろ苦労しているのでしょうけど、私たちには凛としたところしか見せません。それがすごい!


 
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