2012/06/17 00:47
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ポンと咲くかな・・・

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桔梗は秋の花ということですが、もう咲き始めました。
夏の花ですねえ。

桔梗の花 咲くときぽんと 言ひそうな  
                   【加賀千代女】

見た目通りの俳句です。
タイトル下の写真が開く前日、下の写真がさらにその前日の写真です。

  

膨らんだからもうすぐ咲くだろうと思っていたら、翌日真っ青(紫)になり、その翌朝開いていました。
開いたのがこれ↓です。

  

はちきれんばかりに膨らんだつぼみが咲く様子を、私は“パンッ”と表現して職場で伝えました。そしたら「ほんとにパンッて鳴るの?」と言うスタッフがありました。
いや~どうなんだろ。まだ開く現場を抑えていないので・・・。

夜勤から帰って朝の3時頃覗いたときはまだ膨らんでいました。
朝みたら開いていたんです。
ということは、明け方開くんだと思います。
毎朝花が増えていきましたが、ポンとかパンとかいう音は一度も聞こえてきません。
そっとひっそりと咲くんじゃないかなあ。
咲くところを連写したいですねえ。


万葉集で「朝顔」とは「朝に咲くきれいな花」という意味で、桔梗のことではないかと言われているようです。
夜になると閉じる花が多い中、桔梗は一度開いたら夜も閉じずに咲いています。
だからこんな歌にもなるんでしょう。

 朝顔は  朝露(あさつゆ)負(お)ひて  咲くといへど
         夕陰にこそ  咲きまさりけり
               【作者不明 万葉集 巻十 1204】

(朝顔は朝露を浴びて咲くというが、夕暮れの光の中でこそ美しく咲くものだ。)

現代の朝顔だと、昼にはしぼんでしまい、夕方の光を浴びて咲くなんてできません。
朝急に開いて夜までずっと咲いている桔梗ならではですねえ。

最近は雨ばかりで夕陽を浴びた桔梗にまだ出会えません。
ぜひこの歌に詠まれた桔梗を撮影してみたいですね。
梅雨明け後、いつまでも沈まない太陽の光なのか、秋のちょっと長くて赤い光なのか・・・。
とにかく病虫害にやられず、長い期間きれいに咲いていて欲しいものです。
手入れしだいか(^┰^;)ゞ


2011/12/11 15:40
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皆既月食

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皆既月食だということを昨夕知り、夕食と入浴を早くに済ませ、準備!
バッテリーを充電し、三脚とレリーズをセットし、フリースにダウン、帽子と手袋を身に着け、ベランダに出て撮影しました。
なんとも寒かった~~(+o+)
しかも天頂での月食だから見上げなくちゃならなくて、姿勢が辛い(>_<)
途中から座布団とクッションをベランダに持ち出して半分寝転んでしまいました。
せっかく家のベランダなんだから、電気ストーブを横におけばよかったかも・・・。

月が東の空に見えたころはほとんど雲がなかったのに、天頂近くになったころザザザーっと雲の集団がやってきて月を隠してしまいました。
ギャー!(@o@;)/
ただ、風がビュービュー吹いていたからものすごく雲の動きが速く、我慢して待っていたらきれいに見えました。途中、再度雲の襲撃に会いましたが、なんとか皆既月食まで追うことができました。
回復してくる様子はさすがに寒くて、首が痛くてあきらめてしまいました~。

  

地球の影で月が見えない時間、月の光が弱くなり、他の星たちとの風景も面白く写せました。風邪ひきそうに寒かったけれど、楽しんでしまいました。
次回は2014年10月8日だとか。
それまでに多重露光の技術を学びたいなあ。私のデジ一眼にその機能はついていないようだから、専用のソフトを手に入れないとならないかな。
カメラ女子・・・いや、カメラおばさんの趣味はさらに深みに嵌っていく・・・。



ウェブアルバムのスライドショーで他の写真もどうぞ↓

皆既月食


2009/06/08 22:07
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キャンドルナイト

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NHKの「地球エコ2009」の宣伝番組で「100万人のキャンドルナイト」のことを知りました。夏至の日の日没後2時間、照明を落としてキャンドルの灯りで過ごしてみましょうという取り組みです。

でんきを消して、スローな夜を。
http://www.candle-night.org/jp/index.html

上記ホームページにある呼びかけ文を読んだら、なんかやさしい気持ちになってきました。“エコ”というと“節約”という目の前の現実に注目してしまいますが、アンプラグな灯りでゆっくりした時の流れを感じようという取り組みのようです。そして地球について、生きることについて、世界のいろんな国の人について、好きな人について、家族について、自分についてなどなどをちょっと考えてみるのかな。追われるような日々のほんの2時間でいいから、薄明かりの中でスローな時間を過ごしてみる・・・。いいなあ。

        

夏至じゃないけどやってみました!

ろうそくの灯りは窓から入り込んできた風にゆらゆらと揺れて、静かな生を感じます。静寂な動というか・・・。
ついでにアロマポットにティートゥリーのオイルを垂らしてみました。でも、アロマの香りよりもろうそくの炎の匂いの方が気に入ってしまいました。なんとなく懐かしい気持ちををおこさせる匂いです。
やさしくなれるなあ。気持ちが落ち着くなあ。(゚-゚*)(。。*)ウンウンいいよ。
でも、ひとりではちょっと寂しげ・・・。

薄暗い部屋の中で私のしたことは、好きな音楽をかけて、コーヒーを飲んで目を閉じて静かな時間を・・・過ごすつもりだったんだけど、結局カメラを持ち出して撮影(*^^*ゞ

こんな空間で好きな人とワインでも飲みながら会話をしたら、どんなことを話すでしょうかね。昔を振り返ったり、未来を思い浮かべたりするでしょうか。理屈っぽいことではなく、ギスギスした現実ではなく、やや抽象的な世界を語るかもしれないなと思いました。

上記ホームページの“よびかけ文”の中に「子どもに絵本をよんであげるのもいいでしょう」とありました。いいかもしれません。物語と絵で一緒に空想の世界に入り込んでみるのは楽しそうです。同じ非現実でもゲーム機がつくりだす世界とは違う、人のぬくもりのあるやわらかい世界が作れそうです。ただ、残念なことに私には子がない・・・。今度姪や甥にあったら、これやってみようっと。彼らだったらろうそくの炎を絶対「きれい!」と言って、私の提案にのってきてくれるはずです。

 




キャンドルを入れた器はアロマポット、ステンドグラスのキャンドルスタンド、百均で買ったお皿、不二家のペコプリンのグラス、何かの景品のコップです。何を使用しても炎はきれに瞬いています。
ステンドグラスは以前、月夜野のビードロパークで作ったものです。

キャンドルとは関係ないのですが・・・。
先日、久しぶりに美容院へ行きました。行きつけの美容院は中学時代の同級生がやっています。その彼がこんなことを言っていました。「夜、部屋を暗くして音楽を聴くことが好きなんだけど、最近CDのジャケットが読めなくて困るよ。」
暗いところで小さな字が見えない・・・それは老眼です。
その彼の計らいで今度同級生が数人集うことになりました。中学を卒業してから一度も会ったことのない人たちとの集まりです。どんな会話をするのか楽しみです。


2008/11/08 00:37
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老犬の最期

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私が栃木の旅から戻った翌日の夜、我が家の老犬は息をひきとりました。食事も水も口にしなくなって一週間、立てなくなって5日目のことでした。亡くなる前の夜は一晩中フィン、フィン、フィン・・・キャン!キャン!・・・と啼き続けていました。どこか苦しいのか、命の終わりを悟って恐いのか何かわからず、私はただただ彼の顔を覗いて体をさすることしかできませんでした。

    

 
彼が我が家にやってきたのは1993年。他の兄弟たちよりも少しだけ母犬の元に長くいたためか、気が小さいと思えるところがありました。
玄関前が彼の定位置。訪問者に向ってよく吠えました。
散歩が何より好きで朝晩せがむように甘え声を出しました。

彼の中の優劣で私はたぶん一番ビリだったと思います。一番は2月に亡くなった父です。夕方、父の車が近所に近づくだけでシッポを振ってキャンキャン喜んでいた時期があります。また、玄関前にいても、家の中の父がいる方向をいつも向いて座っていましたもの。

父が亡くなってから彼は時々遠くを見つめるようになりました。また、犬小屋と物置小屋の間の狭い空間に入り込んで動かないというよくわからない行動も見られました。
食餌量も減って、夏には全く食べない日も何日かありました。
私と母はエサの種類を変えたり、好きな肉や魚などおかずを入れたりして何とか食べてもらおうとしましたが、それまでの半分以下でした。そのためか痩せて骨が目立つ身体になり、散歩距離も短くなっていきました。


秋になって少し食べる量が増えたな、元気になってきたかなと安心していたところでした。
10月29日の朝、少し朝焼けのする空が気持ちよく、私は久しぶりに遠出の散歩を決意。彼もがんばって歩いてくれました。しかし、この日が私と彼の最後の散歩でした。
翌日の朝は母と少しだけ歩いたようですが、足取りが悪かったとか。

その翌日の朝は立っていることがやっとという感じになりました。むしろ、立っていなければいけないと踏ん張っているように見えました。後ろ足がガクガクしているのです。また、今まで小屋の前で排泄をしたことがなかった彼が周りを汚していました。

そんな彼を母に託し私は那須へ。旅の途中、母から立てなくなったとか、吠えているとか、失禁をしてしまったとか弱っていく彼の情報を電話でききました。私は出かけた罪悪感がありましたが、実は最期を見たくないという気持ちもありました。ごめんなさい。
   

那須から戻って目にした彼は目やにで右目が開かず、排泄物が毛に付いて汚れていました。虫がたかると嫌だなと思った私は翌日お風呂の残り湯でシャンプーを実行!弱った身体によかったのかどうかは不明。動けない彼は私にされるがままでしたが、そのときは声を出すこともなくうつろに目を開けていました。
タイトル下の写真はそのシャンプー後に撮影したものです。ドライヤーで乾かし寒いといけないと毛布にくるんでみました。


最期の晩は彼を玄関に置きました。夜勤を終えて帰宅した私は玄関のドアを恐る恐る開けました。左目を半分開いた状態で彼は呼吸を止めていました。しかし、身体はまだ温かでした。

   
この写真↑は最後の散歩の日に撮影した空です。


先日の朝、母が「夜ないている声がきこえたような気がしちゃって・・・」と言っていました。父が亡くなり、母の感情の受け皿になってくれた彼も亡くなり、独りで家にいることになった母が一番寂しいのかもしれません。






2008/10/04 21:52
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   君待つと 
   我が恋ひ居れば 
   我がやどの 
   簾動かし 
   秋の風吹く          
                額田王

                  万葉集 巻四・四八八

恋する女性の秋の歌ですね。
千年以上も前の出来事なのに、想像するとちょっとドキドキします。
先日、NHKの「日めくり万葉集」でこの歌が紹介されました。
紹介者である俵万智氏はこんな素敵なお話をしてくれました。

この情景は女性のいるところで秋の風が吹いたというそれだけのこと。ただ、その女性が恋をしていて、しかも歌詠みであったがために、千年後の私たちにも届く景色になった・・・

秋風が簾を揺らすことはあたりまえのことなのに、三十一文字の言葉に切り取られると、なんと素敵な物語になるのでしょう。

この歌は額田王が天智天皇を想って詠んだとされています。
「あなたを恋しく想いながら待っていたら、私の家の簾が動いた。訪れたのは秋の風。」

額田王ははじめ大海人皇子(のちの天武天皇)の妻として十市皇女をもうけました。でも、後に天智の恋人になります。
あの有名な「茜さす・・・・」とその返歌「紫の・・・・」だけを考えると、大海人と額田は別れたあともずっと惹かれあっていたのかなと思ってしまいます。
でも、この「君待つと・・・」は額田が天智を恋しく待つ女性であることを伝えています。額田の心はどんな変化をしたのかしら?なぜこのような恋をすることになったのかしら?静かな大人の恋愛かなあ・・・なんて想像しています。

    

日に日に涼しくなる秋は寂しさをおぼえて人恋しくなる季節なんでしょうか。知人のメールに「秋だから落込んでいます」とあったんです。
秋だから・・・誰かと一緒にいたくなる、誰かとおしゃべりしたくなる、誰かとお酒を飲みたくなる、誰かとどこかに行きたくなる、誰かのぬくもりを感じたくなるのでしょうか。
四季のある国で生きているのですから、その自然の変化に影響されて心身も反応するんですね。


これもNHKの番組なのですが、「Cool Japan~発掘!かっこいい日本」で日本人の写真好きを取り上げました。番組の終わりの方で、風景写真に情熱をかけるアマチュアカメラマンを紹介していました。
歴史的な言い伝えも何もない単なる木の美しい一瞬を撮影したくて通いつめている人たち。coolかどうかは別として、外国の方は「風景写真は彼らの自己表現で、日本人と自然の結びつきを感じる」ということでした。
またコメンテーターは、日本には大きなものをスパッと切り取って小さく表現する文化(俳句、茶道など)があるのではないかと言ってました。二度と来ない瞬間を大事に表現することで時間とか自然とかの大きさを知るということかなと思いました。
う~ん、coolだ!






今日の写真は簾です。
私の部屋は西日の当たる部屋なので、室内が日焼けして色が変わることが嫌な母によって、窓に掛簾がつけられました。外掛けです。
実は内側にちゃんとカーテンはあるんですよ。しかも、レースと二重で・・・。簾がつくことによって窓はなんと三重に光がさえぎられることになったわけです。

そんな簾とレースカーテンがつくる影がなんだか気になっていました。きれいだと思っていたんです。簾はレースカーテンより厚いけど、隙間が大きいので濃淡によるはっきりした影、レースカーテンは細い糸なので全体がぼんやりした影ですね。

下の二つは簾による影です。

    

真ん中の写真はレースのカーテンが風で揺れた瞬間です。白くぼやっと写っているのがカーテンということになります。簾で風を感じるのは無理でした(^o^)ゞ



恋しい人は遠くて・・・


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