2008-07-19 12:52:44.0
テーマ:自然 カテゴリ:趣味・特技(その他)

女鳥羽川

Photo

「あの辺りには分水嶺があるなあ」
亡くなった父がよく私に言った言葉です。
“ぶんすいれい”という言葉の響きがきれいだったこともありますが、その意味を知ってから信州を旅することがさらに楽しくなりました。

父が言った“あの辺り”というのは、諏訪、蓼科、松本辺りのことです。私はスキーや温泉、トレッキングで“この辺り”に出かけることは多いのだと思います。その出かける私に父は“分水嶺”を教えてくれました。山が好きで、河川や橋の土木工事を担当していた父らしい言葉です。


“分水嶺”とは水系が分かれる境界となる山脈のことなのだそうです。
上高地を出発している梓川⇒犀川⇒千曲川⇒信濃川は日本海へ注いでいます。だいたい、この河川が全部繋がった河川であったなんて、父の話を聴くまで考えたこともありませんでした。
諏訪湖を源とする天竜川は太平洋に注いでいます。太平洋側の海辺に住む私にとって、河川の水の注ぐ海といえば太平洋でした。

中央道を東京方面から走らせて、諏訪湖SAを過ぎると岡谷JCです。ここから長野道に入るとすぐに長いトンネルがあります。塩尻峠をくぐるのですね。ここを過ぎると松本はもうすぐです。まだ、長野まで高速道路が通っていない頃は、国道20号でこの峠を越えて行ったものです。冬は凍るし、霧で数m先も見えなくなるし、難所でした。この塩尻峠を超えると水は日本海側に注ぐ水系になります。

甲府方面から八ヶ岳周辺、蓼科と華やかなリゾート地を過ぎ、大門街道を行くと白樺湖に出ます。白樺湖の横、車山~霧ケ峰~美ヶ原を結ぶビーナスラインの出発点が大門峠となります。この峠を過ぎると水系は日本海側に注ぐそうです。霧ケ峰~八島湿原の水は諏訪湖の方へ下りるので太平洋側、美ヶ原の水は梓川に合流するので日本海側です。


“この辺り”は湧き水や小さな流れの多い地域です。分水嶺を知ってから“この辺り”に出かけた時は水がどちらに向うのかを考えるようになりました。これをたどっていくと日本海なのか、太平洋なのか・・・。


 
本日の写真は松本市内を流れる女鳥羽川です。女鳥羽川は犀川(梓川)と合流する河川なので、信濃川になって日本海へ注ぐ川です。全長は20Kmほどなのに標高差が1500mもあるとか。

前回の美ヶ原高原の記事と同じ旅での撮影です。高原では4時30分に出かけて朝日を見たのですが、ここはその麓。2000mの大地の影になってなかなか太陽が姿を現しませんでした。土手をうろうろしながら待つこと約1時間。ようやく川に陽光が差してきました。5時50分ころでした。


ここには朝陽の当たった草と太陽の方向を向くひまわりたちを掲載しました。


ウェブアルバム

夏旅:松本・美ヶ原
スライドショーでどうぞ。




[コメント]

1.Re:女鳥羽川

2008-07-19 23:20:34.0 ten

こんばんは~^^ノ 【信州の夏旅】拝見しました。朝もやの高原
の写真、いいですね。お煎餅屋さんの写真も好きです。2枚目、3
枚目は、松本城の中ですか? 数年前に松本に着いたときに、もう
夕方で、松本城は外からしか見られなかったことがありまし
た・・。

そして・・そういえば3年前に美ヶ原に行ったことがあることを思
い出しました・・私が歩いたのは、まっ昼間だったので、ソクラテスさ
んの朝の美ヶ原の写真を見ても思い出せなかったのか・・(最近、
記憶力が落ちていまして・・^^;) 前日に霧ヶ峰の湿原を歩い
て霧ヶ峰のヒュッテに泊まって、美ヶ原は、下の駐車場に車を置い
て、王ケ頭くらいまでだったか、歩いたのでした。ソクラテスさんが泊
まったあたりは、美ヶ原でも、あまりひとけのないところなのでし
ょうか・・。昼間の高原の風景も広大でよかったけれども、多分ま
だあまり人が多くない、静かな朝の風景を見るのも、また格別です
よね。
そうそう、「ヨンジュンさんが似合う風景」の写真に応募するとき
に、美ヶ原の写真も候補の一つにあげていたのでした(応募する前
に自分で却下しちゃったけど^^;)


2.Re:女鳥羽川

2008-07-20 13:54:30.0 ブログ主(ソクラテス)

tenさん、アルバムを見ていただいてありがとうございます。お煎餅屋
で購入しているのは後輩です。やる気があるのかないのかわから
ないおっちゃんが1枚ずつ手焼きしていたお煎餅。辛味噌がおいし
かったです。

アルバムに松本城内部の写真他追加しました。私もこれまで外しか
見ていなく、初めて入りました。汗カキカキ上った天守閣は風が吹い
てとても気持ちよく、しばらく友たちとボ~っとしておりました。ビール
飲みたい!って気分でした。

美ヶ原ですが、私の泊まった宿(山本小屋)の手前に駐車場があ
ります。美ヶ原高原美術館に近い辺りです。霧ケ峰から美ヶ原に入
ったのなら、たぶんそこから王ヶ頭⇒王ヶ鼻と歩いたのでは?犬の
前の写真に“美しの塔”が写っていますが、見覚えありませんか?
ヨンジュンさんにもこういうところを歩いてもらいたいですね~。

この旅の実は続きは霧ケ峰です。tenさんも歩いたであろう湿原の
写真を次回は掲載しますね(^-^)ノ~


3.Re:女鳥羽川

2008-07-20 14:05:41.0 kyomaiko

前の記事ですけど、「ホテルからのは柱風の影と丸いものが・・・」気づきま
せんでしたね。もしかしてヨンジュンさんの影が映ってたりして。もう一度
よく見てみます。ヨンジュンさんの写真ってそんなに凝った写し方じゃな
いけど、なんか嫌味がなくていいな~と思います。妙に作ってないところ
が・・・。ソクラテスさんの写真も同じ様に感じますね。これでもかって言う凝
りかたじゃなくて、だけど私みたいに「ただ写しただけっ」ていうのでもな
いし・・・。なんか癒されるわ~。(素敵な旅の写真見ました~。どこかへ
行ってみたくなったわ)


4.Re:女鳥羽川

2008-07-21 15:14:54.0 ブログ主(ソクラテス)

kyomaikoさん、そうなんです。ヨンジュンさんの写真に彼の影が写っ
ているかな~って思ったんですね。それは確認できませんでした。

あの2つの風景写真から、ヨンジュンさんは自分に見えたものをカメラに
記しているという印象を受けました。世界を自分を通して見せてい
るという ことでしょうか。写すものに自分の意図を反映させる(加工
するとかポーズをとってもらうとか)と、撮影するもの自身がもうその
人の世界になっているのではないかと思います。私も自分の出会
ったものを撮っています。kyomaikoさんがヨンジュンさんと私の写真
を同じように感じてくれるのはそういうところにあるんじゃないかなあ
と思いました。ただ写しただけに近いですよ。写した枚数が多いだ
け~~。



 
▼この記事にコメントする

コメント作成するにはログインが必要になります。

[ログインする]


TODAY 152
TOTAL 506638
カレンダー

2024年10月

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ブロコリblog