点滴
風邪をひいたと寝込んでいた母が、とうとう先週末に入院しました。肺炎になってしまったようです。熱が出て、ゼーゼーした息をし、食事もほとんど取れませんでした。近所のいつも診ていただいている医師から総合病院へ紹介。連休初日に救急で受診しました。そのまま入院でした。
母はもともと腎臓の機能が悪く、定期的に総合病院に受診をしていました。たまたま腎臓内科の医師が当直しており、助かりました。肺炎に間違いはないのですが、発熱と飲食ができなかったことで脱水をおこし、尿量が減り、腎臓に負担がかかっていることがわかったのです。
今日で4日目ですが、まだ熱は出ているようでした。普段お菓子とか間食が多い母なのに、食欲がまだありません。しかし、体重が少し増えています。むくみと肺炎を起こした側の胸に水が溜まっているようです。酸素をつけての療養で、トイレはベッドの横です。しゃべったり動いたりするとまだ息が切れます。
そんな自分が情けないことと、父のことが心配ではじめは早く帰りたいといっておりました。しかし、毎日点滴に通うことも難しいし、何より家ではきっと十分な療養ができないでしょう。今は覚悟をきめて入院治療を受けています。
熱があるとはいうものの、点滴の効果か入院当初よりはいくらか楽になったようです。昨日、藤沢周平の映画のパンフレットをもってくるよう注文を受けました。上映終了間際に観にいった「武士の一分」のパンフレットだけでなく、何故か「蝉しぐれ」もと・・・。
母は若い頃から映画好きでした。実姉の子の子守をしながら、映画を観に行っていたようです。「昔は他に娯楽がなかったからね」とはいうものの、邦画・洋画は問わず今でもかなり観にいく方だと思います。(SFものは見ません。)しかし、たくさん見すぎなのか、最近は話がごちゃごちゃになってしまい、どんなストーリーかきいても、「えーっと」というばかりの時もあります。
母が好きなものはもうひとつあります。それは演歌。なかでも「都はるみ」が大好きです。新曲のCDが出ると予約で購入。コンサートは地元のものも東京のものも出かけます。一人でも出かけます。その会場で隣に座った方たちと友達になり、手紙のやり取りや次のコンサートの待ち合わせなどもしていました。「はるみ会」とかいう名前をつけて・・・。母の部屋、孫の写真の横には都はるみさんの写真が飾られています。昨年、我が家の庭に「はるみみかん」の木が植えられました。
私がヨンジュンさんに夢中になったのを一番理解してくれているのは母かもしれません。いや、あの母の子だなあと私は思っています。父の介護が増えてコンサートや映画に行く機会が減ってきた母。今後、母が出かけるための“父対策作戦”を私も一緒に考えなくては・・・
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