2009-11-15 15:09:49.0
テーマ: カテゴリ:趣味・特技(その他)

満天の星

Photo

木枯しがピューピュー吹き、すっかり冬になりました。風って体温を奪って寒いですね。同じ空気でも風が吹かないとポカポカして小春日和になるのに。

先週、北八ヶ岳に登りました。11月3日の寒波で雪が降ったようで、寒いんじゃないか、道は凍っていないか、雪はどうか・・・などと心配していましたが、私たちの歩いた日は風もない良いお天気でした。雪の残り、霜柱、水溜りの氷などありましたが、歩くのに危ないほどではなく、とにかく気持ちよかった~~~。

土曜日、稲子温泉口から入山した時間がなんとお昼過ぎ!その日は“しらびそ小屋”に宿泊するからってことで、なんとものんびりの出発でした。
水の流れる沢に沿って歩くこと約1時間半で小屋に到着しました。小屋の玄関ではちょっとメタボ気味な犬の“キチ(吉)”が愛想よくシッポを振って出迎えてくれました。なんでも登山者がいろんなものをくれるので太ってしまったそうです。

その日の宿泊は私たちグループだけだそうで、夕食はご主人、奥さん、自称居候の山岳会のおじさんと一緒にいただきました。ご主人と居候さんは焼酎をお湯割りで飲んで、とてもご機嫌。和やかな雰囲気で、初めて会ったのに私たちもおしゃべりに加えていただきました。

  

小屋には不釣合いなコンサバ系ファッション誌の『oggi』が置いてありました。だいたい、この手の雑誌はほとんどがカラーページでツルツルした紙なので重い!誰が持ってきたんだ?
なんと「女子的山歩き」という特集があり、その中に“しらびそ小屋”が掲載されていました。なるほど、雑誌社の方が持ってきてくれたんですね。それにしてもまあ、ファッショナブルな山歩きスタイルが載っていますこと。スパッツはいてスカートを巻いたスタイルがおしゃれなんだそうです。へぇ~。
奥さんによると、最近この手の雑誌の取材が多いとか。私たちが宿泊した日も、どこかの雑誌の取材一行が見えていたそうです。

仏像ブームだけでなく、若い女性に登山(トレッキング?アウトドア?)ブームもきているのでしょうか。バブル時代のスキーブーム、華やかなウエアが次々と出現したのと同じかもって思いました。
一緒に行った後輩2名は30代前半なんだからまさしくoggi世代でしたが、
私も見ていて結構はまりました。楽しいですね。女はいつになってもファッションに興味ありです。私のスタイルは10年以上も前の地味な服装。男性、女性の区別なんかないやつです。(゚-゚;)ウーン・・・。

登山の途中で、私よりもやや年齢が高めのパーティに、手ぬぐいを姉さんかぶりにしている女性がいらっしゃいました。しかも、私が欲しい!と思っていた月の満ち欠けが描かれた手ぬぐいの方も。こんなおしゃれもありですね~。その方に「手ぬぐいいいわよ~。私の後輩としてあなたもやってみてー!」とゼイゼイした息使いの中、声をかけてもらいました。

山で出会う方たちは皆優しくて、知らない人でも繋がっているって思えます。気軽に誰とも話せちゃいます。
日曜日、帰路に着く時に小屋の前でお汁粉を食べていたおじさんたちがいて、彼らとも会話をしました。お餅の焼けるいい匂いがしたので、つい「いい匂い」って言ってしまった私。「たくさん写真とれましたか?」と返され、会話が弾みました。
出発も遅かった私たちですが、帰路も遅く、下山して温泉口に到着する前に太陽が落ちてしまいました。後から出発したお汁粉のおじさんたちが私たちに追いついて前を歩いてくれてよかったと思いました。駐車場で「来年の11月の第2日曜日にまた会いましょう!」と言われました。尾張小牧ナンバーの車でした。

また、しらびそ小屋のご主人は私たちを気遣って何度も電話をくれました。「今はどこを歩いているのだ」と。女3人で心配だったんでしょうか。ちっとも降りてこないし・・・。
私たちが登ったのは天狗岳です。晴れていたため、里や遠くの山まで大パノラマでした。もちろん、登っている時は心臓がバクバクして苦しかった時もありましたが、雄大な景色と風の少ないポカポカ陽気に、頂上で1時間30分も滞在してしまったのです。おでんを温め、お湯を沸かしてカップ麺をつくり、餅まで焼いて食べました。
もちろんビールで乾杯!(≧∇≦)/□☆□\(≧∇≦ )

下の右の写真が頂上付近からの撮影です。写真内右の下、木に囲まれるようにに写っている小屋が宿泊した“しらびそ小屋”です。


山中はネオンがありませんから、星空がとってもきれいでした。山小屋宿泊という日程を聴き、私は三脚を持っていきました。星を撮影してみたかったからです。お天気が良くて良かった~。
しかし、星空撮影は初体験な私。星は光が弱くてオートフォーカスに引っかかりません。マニュアル・・・ヽ(゚ロ゚; )・・・。ファインダーを除いても星は小さいですから、ピントがあっているかどうかわからないです。やばいな~。どうする・・・。
いろいろ考えた結果、遠いんだから∞でいいんじゃないかと。それから絞りはきっと開放にして、シャッタースピードは適当。たくさん撮影すればなんとかなるといつもの調子で1時間ほどいろいろやってみました。

その1枚がタイトル下の写真です。夕食後、19時頃の撮影です。ぜひ大きくして見てください。目では見えない星も写っているようです。
北東の空ですから、たぶん真ん中あたりのがカシオペアではないかと。ポラリスは木に隠れて写っていないようです。
今回は、星や星座を考えて撮影していません。次回、星空を撮影する時は星座早見盤を持参していこうと決めました。

下の写真は夜明け前の西の空です。オリオン座が沈もうとしています。実は、この時は月が天頂付近にありました。なので空がとても明るいです。また、月は私の歩く足元も照らしてくれます。19時の時は闇夜で、ライトがないと一歩も歩けませんでした。

 

下の写真左は、野辺山高原の通称『サラダ街道』から撮影した八ヶ岳です。ここは高原野菜を作る畑が一面に広がっているところです。採れたての野菜はおいしいでしょうね。下山して寄った小海町営の温泉“八峰の湯”で地元産野菜が売っていたので、つい購入してしまいました。お土産に買ったジャガイモのお菓子も職場で好評でした。

この温泉、しらびそ小屋のご主人に勧められて行きました。・・・というか、ちょうどおじさんも下山してこの温泉に入りにきたようで、私たちが暗くなりつつある山を歩いている時に、「今温泉にいるよ。帰りに寄りな~」という電話があったんです。結局、おじさんが食事もして帰ろうとした駐車場で会うことができました。居候の山岳会のおじさんも一緒でした。

なんだかこんなところに住んでみたいですね。ここに暮らす人たちも、山を訪れる人たちもみんな温かいです。せかせか追い立てられる毎日から逃げたいのかもしれません。都会は刺激的なものがたくさんあるし、便利な商品やきれいなネオンや飾りがありますが、生きていくのに本当に必要なものなのかって思います。人間、だんだん余分なものまで求めてしまい、本当に大切なものが見えなくなっているかもしれません。

 




[コメント]

1.Re:満天の星

2009-11-15 23:26:14.0 kyomaiko

綺麗な星空ですね・・・。空気が澄んでいる感じね。
なんだかヨンジュン的境地に入ってますよ~。
本当に必要なものはあんまりない・・・。必要以上の物で満たそう
とする欲が、過剰な生や消費をもたらしている・・・。
やはり行き着く先は、自然との共存に最も近い「農業」ですか。


2.Re:満天の星

2009-11-16 22:32:46.0 ブログ主(ソクラテス)  

kyomaikoさん、こんばんは。

ヨンジュンさん的境地・・・そうなのかもしれないけど、彼ほど深くいろ
んなことを考えたわけではありませ~ん^^

ほんの一泊二日の山生活でしたが、人間の生きる力について考え
てしまいました。自分に力がないと生きていけないというか・・・。食
べることも、移動することも、寒さをしのぐことも何でも自分でなんと
かしなくてはなりません。電気は貴重だから20時に消灯、テレビもラ
ジオもなく、聴こえるのは空気の音で、見えるのは木々と星。お風
呂は無く、水はあるけど石鹸分は使ってはダメ。そんな不便な状況
がストレスって思えるけど、大したことじゃないです。大きな自然の中
で出あった人々は寄り添うように皆優しいし、便利なものは無くても
いいものとも言いかえることができます。街は便利がたくさんあるけ
ど、一番のストレスは人間関係で、ホッとするものが探しにくい場所な
んじゃないかなと思いました。

小屋の周りの狭い場所だけが人の場所で、お邪魔しているという
気分。でも、自然に包まれた素敵な空間だって思います。

虫が嫌いで殺せない私は「農業」はうまくできないでしょう。きっと。
たぶん私はどこで暮らしても病気の人の世話を仕事にするでしょう
ね。他のことはできないから~~(f^^)


3.Re:満天の星

2009-11-21 00:24:49.0 くろべぇ

写真、きれいに撮れてますね~。
自然の中で何を感じるのか。人それぞれだと思います。
その感じ方についてあれこれ聞くことも楽しいですね。
ということは、やっぱり私も人に興味があるのかな。
これもやっぱり表現力。
自分の考えを言葉で表現できないと相手に伝えられませんものね。。。


4.Re:満天の星

2009-11-21 20:30:17.0 ブログ主(ソクラテス)

くろべぇさん、こんばんは。
今日の月は細い三日月でしたね~。
街は星がたくさん見えませんわ。

大地や風や星は「そこにある」だけで操作性がないから、感じる側
次第ですものね。同じ体験しても人それぞれ違うものを感じるだろう
し、自分の状態しだいでもしかしたら違ったことを感じたかもしれな
いって思います。
自分を表現するって難しいよね。言葉は概念だから、ピッタリくるもの
がない場合もあるし・・・。でも、とにかく伝え合いたいと思います。


5.Re:満天の星

2009-11-22 00:17:45.0 ankh

こんばんは~☆
なんだか冬ソナの山小屋を思い出しちゃいましたよ^^
メタボのキチ~微笑ましい^^

今年の秋は山に行かずじまいだった私・・
ソクラテスさんのお話ですっかり疑似体験した気分です!
あ~山の空気が吸いたいデス
連休にちょっと山方面に泊まる予定だったので、
私も☆にチャレンジしよう!って思ってましたが
残念ながら流れてしまいました。

時間をかけて星の動きが撮れたいすると楽しいですよね♪♪
また是非見せてくださいね

山スカ(スカート)流行っているみたいですね、カラフルで
お散歩や運動をしに行く時いいかもって思っていました。









6.Re:満天の星

2009-11-22 00:55:03.0 ブログ主(ソクラテス)

ankhさん、こんばんは。
“山スカ”って言うんですね~。知りませんでした。
意外とかわいいですよね。私に似合うかどうかは別として・・・

北極星中心にした構図で10分くらい露光して星の軌跡を写すこと
をやってみたいですね。流れ星とか入ったらもっとラッキーですね。ぜ
ひ、ankhさんの星の写真をいつか見せてください。

冬ソナの山小屋のシーン、私も思い出します。ユジンとチュンサンがポラリス
の話をしながら歩いているシーンは尾根みたいな雰囲気のところです
ね。そういう広い場所だと大地に降るように星が写せるかしら~

私の宿泊した山小屋は森の中なので、空の視野が木々で狭くなっ
ていました。天頂近くを撮影したので、カメラのレンズはかなり上向き
で、三脚を高くしているとはいえ、ファインダーをのぞくのに苦労しまし
た^^
タイトル下の写真はピントが少しずれていますね。撮影したものを液晶
で細かく確認して、ぴったりくるように調節しないとダメだっていうの
がわかりました。
それから、結構ノイズが入ってしまいました。長時間露光または
ISO1600まで上げるからなんでしょうね。
今、EOS50Dが欲しいって思っています。


 
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