2009-10-04 00:41:33.0
テーマ:『韓国の美をたどる旅』 カテゴリ:趣味・特技(その他)

月夜

Photo

『韓国の美をたどる旅』のイベントでヨンジュンさんが朗読してくれた“月夜に照らされた弥勒寺跡の石塔”をじっくりと読みました。会場ではヨンジュンさんの朗読に耳を傾けつつ、スクリーンの字幕とヨンジュンさんの動作を交互に見ていて、情景の想像が乏しかったからです。
あ~、ハングルでヨンジュンさんの語りが理解できたらいいのに・・・


弥勒寺跡について書かれているののは“捐”でくくられた章でした。皇龍寺跡と2つ、千年の昔に思いをはせながら現在の世界との対比で語られています。それは千年前の人と自分との対比のようでもあります。
“捐(捨てる)”ってどういうことなんでしょう。

広大な空間に千年前の人々が夢を積み上げたように、自分も何か夢をどこかに積もうとしている?積み上げる力は目に見える物質的なものやテクノロジーではなく、心とか希望とかそういう人の内側から出てくるもの?

古い都市は「刃のような現代都市」と違って人に優しいと感じるようです。欲望のために飾りたてる空間は人を疲労させてしまうから、もっとシンプルで自然な空間に身を置きたいと思っているのでしょうか。“捐(捨てる)”とはそういうごちゃごちゃしたものを取り除きたいという意味なのかなあと考えました。
どこの章だかわからなくなっちゃったけど、聖徳太子が夢殿にこもって夢想した姿に似た話がありました。ヨンジュンさんは自分なら本を持って部屋に入るといっていました。自分はまだ満たされていないというか、吸収したいことがあるからというか、だから身一つにはなれないというようなことでした。これと”捐”はつながるのかな。まだ自分は捨てる時期にきていないということでしょうか。難しいことを考えています。




文章を読むと、ヨンジュンさんはまだ陽のある明るい時間に弥勒寺跡にやってきて、ここで夕暮れを迎えたようですね。広野や博物館などを観て歩き、説明を聞き、土や石に手を置き、景色を眺めて、この寺を作ろうとした王と王妃、実際の建造に当たった工人、巨大な建造物を見上げた民などの様々な人の思いを自分の内に引き込んだようです。
そうして、あの詩のような一節ができたのですね。


日が落ちて暗くなった弥勒寺跡地に立った彼はそこをぐるりと見渡し、ゆっくりと歩いて東塔の下に座り、復元されたきれいな塔を見上げたのでしょう。イベントの時、舞台上で朗読しながらされたゆったりとした動作をもう一度思いおこしてみました。舞台の段に腰掛けた彼は振り向くように上を見上げました(私の記憶)。きっと弥勒寺でもそのように塔を見上げたのでしょう。なので、本にある塔のシルエットは月明かりを塔で隠すように写した写真なんだと思います。その時のヨンジュンさん目線がこれなんだって思っています。(実は、この輪郭のぼけた墨絵のような写真、月光で地面にできた影と逆光の塔とどっちなんだろうと考えていました。)

弥勒寺跡に座り込み、東塔を見上げた後、一度目を閉じて再び開眼したヨンジュンさんは、創建当時にタイムスリップしたようです。古の人も同じ風景を見ていた・・・。千年前にここに住んでいた人、できたばかりの巨大な塔を敬意な気持ちで見て夢を抱いた人のことを考えたのでしょう。

ヨンジュンさんは千年を行きつ戻りつすることによって、何かを悟ったのでしょうか。木蓮の華やかな花弁がパラパラと落ちるように、何かを捨てて夢を積む方向性が明確になったというか、悩みが吹っ切れたというか、よくわからなけど・・・(゚-゚;)
また、ヨンジュンさんは自分が叶えようとしている夢が千年後の人々にも伝わるといいなと思ったようです。西塔のように・・・

ヨンジュンさんの夢ってなんだろ。共に見ることができるのかしらん。



 


今夜の中秋の月です。
ススキと撮影したいと思ったのですが、場所を見つけることができず。
雲が出ていたので、それを一緒に撮影と思いましたが、満月が明る過ぎて難しかったあ



[コメント]

1.Re:月夜

2009-10-04 23:04:29.0 kyomaiko

こんばんは。その節はどうも~でした!
雲に隠れてるけど、趣のある十五夜ですね。
ヨンジュンさんはお家でこの月を眺めたのでしょうか?
一日も早い回復を願っております。
「弥勒寺跡」の一節・・・ロマンチックですね。
千年の昔に思いを馳せながら、今の自分を見つめなおして
いたのでしょうか。そしてこれからの自分をどう生きるのか
を自問自答していたのでしょうか・・・。
ヨンジュンって、本当に難しいことばかり考える人よね。
そして、なかなかの詩人です。やっぱり只の俳優にしとくには
もったいない人なのかもね・・・。
千年後、彼の名は歴史の中に、語り告がれているかも知れません。
ヨンジュンは「家族の皆と同じ夢を見て行きたい」と
手紙に書きましたね。我々と共に見る同じ夢・・・何でしょうか。


2.Re:月夜

2009-10-05 06:24:09.0 ブログ主(ソクラテス)

kyomaikoさん、おはようございます。
きっとヨンジュンさんもお月見したと思います。
本の中に家から眺めるソウルの夜景がありました。あんな高い位置
から昇ってくる月を撮影したら面白いだろうなって思います。
しかも、都会のネオンの上にぽっかりと浮かぶ月になるし・・・。

彼の本でしばらく楽しめそうです。読み込まないとわからない部分
も多く、何度も開いたり閉じたりしています。そのうちボロボロになっ
ちゃうかも~。
後の世にヨンジュンさんは名を残しているでしょうね。語り継がれるよ
うな何かを夢としてもっているのかな。夢を言葉にすることによって
実現させるということなので、まずは農夫になることが近い夢ってこ
とでしょうか。

私の夢はなんだろ。ヨンジュンさんに触れること(*/∇\*)キャ


3.Re:月夜

2009-10-06 20:25:46.0 kyomaiko

キーイース島のミニョンさんが、ソクラテスと別れたいと言ってま
すが、考え直したほうがいいでしょうか?それとも別れさせた方が
いいでしょうか?
私の夢は・・・ヨンジュンと直に韓国語で話すことかな。
でも、話す前にぶっ倒れるかも知れませんが。


4.Re:月夜

2009-10-07 05:14:25.0 ブログ主(ソクラテス)

そっかー、キーイース島のミニョンさんが別れたいか~。一度考えてもらっ
てください。それでもというならあきらめて・・・``r(^^;)

体調の優れないヨンジュンさん、職業柄か今は手を触りたいです。温
かいか冷えているか・・・。
なんで血糖が下がるだろう。わからない。ブドウ糖を血液中に維持
することは生きていくのに最も原始的な機能なんだけど・・・。血圧
はちょっとしたことで変動するものだけど、こちらはめったなことでは
下がらないから。


5.Re:月夜

2009-10-07 18:18:22.0 yu-53

雲から見え隠れする満月、神秘的ですね。

ソクラテスさんとお会いすることができなくて残念でした。
次回は是非!
30日はペ・ヨンジュンの素晴らしさを再確認したイベントでした。
僧侶の手紙の詩朗読の時、C席のソクラテスさんはラッキーでしたね。
私は前日よりも近くで見ることができたんです。
未だ夢心地で、一週間も経つのに現実に戻れないでいます。

「本にある塔のシルエットは月明かりを塔で隠すように写した写真なん
だと思います。」なるほど。
写真が趣味のソクラテスさんの観点の解説、これからもお願いします。

彼の成し遂げたい夢って何だろう?
千年後にも残したい夢って何だろう?
夢という言葉がたくさん出てきますが、この本を読めばわかるのか
しら。
韓国語が読めたらいいな、
人を介さないでペ・ヨンジュンの生?の言葉で読めたら最高だなと
思いました。

ところで
基礎疾患があるかの検査ももちろんやったのですよね。
完治してないのに入院しなくても大丈夫なのですか?
もう心配で〃。しようがないです。

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6.Re:月夜

2009-10-07 22:18:24.0 ブログ主(ソクラテス)

yu-53さん、ホントに感動できでしたね。ヨンジュンさんの気持ちが今に
なって痛いくらい胸にささります。
ぜひ今度はお会いいたしましょう。

本日、また東京に来ています。今回は研修です。明日だったら新幹
線が止まってしまったでしょうね。昔、神田川が決壊して地下鉄が
止まったり、品川駅が水に浸かった時も東京に来ました。あの時は
小田原で新幹線止まり、小田急で新宿入りしたけど、見る予定だっ
たお芝居は見れなかったし、予約していたホテルにもいけませんで
した。明日、東京の電車は大丈夫かな。研修場所まで行けるかな。

今日の研修で“自分の夢、みんなの夢”についてのお話がありまし
た。研修なのに涙の止まらない講義で、私はずっとヨンジュンさんのこ
とを考えてしまいました。

今日はヨンジュンさんの元気な情報が耳に入りうれしいです。十分な休
息をとることができたのでしょう。


 
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