大事なもの
蓮池 薫さんの「半島へ、ふたたび」
一年前に発行され話題になったベストセラーなので
すでにお読みになった方も多いでしょうね
遅ればせながら、私も。
初めて訪れたソウル
否応なく浮かぶ北での生活、それとの比較
あの国の言葉を武器に生きると選択した心の動き
多岐に亘る内容が興味深く、一息に読み終えました
「完全解決まで この拉致問題が風化することのないように
関心を持ち続けてほしい。」
最後に書かれているこの言葉を胸に刻み
進展を望みながら見守りたい... そう思っています。
☆*.。.:+☆*.。.:+☆*.。.:+☆*.。.:+☆*.。.:+☆*.。.:+☆*.。.:+☆*.。.:+
『ハル 哲学する犬』
翻訳家 蓮池さんを知るきっかけになった詩集です
著書の中にその一部がありましたので
ここに紹介させていただきますね。
目のないまま太陽を見たら、まぶしさより、
まずその暖かさに気づくことでしょう。
花を見たら、美しさよりさきに、香りを感じるはずです。
「この世でほんとうに大事なもの」より
まだまだ...
更新が間遠くなって 季節は春から夏
한국말로 혼잣말(韓国語でひとり言)
「好きな本や素敵な人との出逢いを
韓国語で綴りたいと思っています... 」
ブログタイトルに込めた想いはどこへやらA^^;
というのも....
読書は仕事に必要な実用書中心になり
ここで出逢ったお友達とは心の繋がりを感じられ
かの人は追わなくても分かると錯覚できるようになった
だからなのかも知れません
そんな中 少し面白い本を見つけました
『おはなし名画シリーズ 葛飾北斎』
版が大きく、絵が美しく、字も大きくてふりがな付き
老眼の目にも とてもやさしい(*´艸`*)ププ
こども向けの美術全集ですが、大人も十分楽しめます
「私の名前は葛飾北斎」で始まる北斎じぃさんの独白
その中に こんな部分があります
70をすぎたあるとき わしは思ったものだ。
「73歳にして、ようやく鳥、獣、虫、魚の骨格や草木の
なんたるかがわかってきた。このまま精進をつづけ
80を過ぎれば かなりの進歩をのぞめるだろう。
90歳になれば それらのほんとうの意味もわかり
100歳になれば描く技も神にちかづくのではないか。
そして110歳では一筆ごとが生きているようにもなる
だろう。
どうか長生きして、私の言葉がいつわりでないことを
見ていてください」と。
残念ながら90歳で亡くなったわけだけど....
110歳の自分をイメージできるなんて... すごい!
沈香(じんこう)
以下の詩は、韓国の詩集「ハル」からです。
こんなふうに静かに強く、そして永遠に愛せたら....
実は、ブログを始めたばかりころ一度紹介したのですが
今日はもう一度、全文を掲載させていただきますね^^
愛
ふかい海の底に、
数百年のあいだ海水にひたったままの
沈香という木があるそうです。
その木はながい年月をかけて、
かたくかたく凝固します。
そしてつよい香気をはなちますが、
それはそれは最高の香りなのだそうです。
そんな愛もあるのです。
ながい間ずっと、こころの奥ふかくに秘めていて、
だれにも話せない沈香のような愛が。
タブーのような愛が。
だからでしょうか?
奥にかくせばかくすほど、
口を閉ざせば閉ざすほど、
こころの奥ふかくから
ほのかな香りがただよってくるのです。
おもてに出さず、
こころのなかで、ほんのりと最高の香りをただよわせる
あなたは、ほんとうにすてきです。
[1] |