2012/02/20 13:58
テーマ:野良猫報告書
カテゴリ:生活・日常(家族)
弥生の猫
夏が犬の季節だとすると
うららかな春は、まぎれもなく猫の季節。
花見がてら樂安邑城の民族村を訪れた僕は、
藁葺き屋根の上でゆったりと寛ぐ4匹の猫たちに出会った。
彼らはふかふかの藁の屋根を布団代わりにして
春の日の昼寝を楽しんでいたのだが、
どこからかカシャリという音とともに人の気配がすると
一匹が目を覚まし、きょろきょろとあたりを見回した。
どうやら一匹は母猫、残りは子猫たちのようだ。
目を覚ました子猫は横で寝ている母猫にじゃれついているが、
母猫はすべてが面倒くさいといったふうに
一度開いた目を再び閉じてしまった。
目を覚ました子猫もそのうち疲れて
藁葺き屋根の藁の中に顔をうずめ、再び眠り始めた。
春の日が暖かく藁葺きの屋根はフカフカしていて
なんとも眠たい春の日だった。
-イ・ヨンハン氏ブログ 「雲と鮭、あるいは雨期の旅人宿」、2008/03/12の記事より-
[1] |