ポンと咲くかな・・・
桔梗は秋の花ということですが、もう咲き始めました。
夏の花ですねえ。
桔梗の花 咲くときぽんと 言ひそうな
【加賀千代女】
見た目通りの俳句です。
タイトル下の写真が開く前日、下の写真がさらにその前日の写真です。
膨らんだからもうすぐ咲くだろうと思っていたら、翌日真っ青(紫)になり、その翌朝開いていました。
開いたのがこれ↓です。
はちきれんばかりに膨らんだつぼみが咲く様子を、私は“パンッ”と表現して職場で伝えました。そしたら「ほんとにパンッて鳴るの?」と言うスタッフがありました。
いや~どうなんだろ。まだ開く現場を抑えていないので・・・。
夜勤から帰って朝の3時頃覗いたときはまだ膨らんでいました。
朝みたら開いていたんです。
ということは、明け方開くんだと思います。
毎朝花が増えていきましたが、ポンとかパンとかいう音は一度も聞こえてきません。
そっとひっそりと咲くんじゃないかなあ。
咲くところを連写したいですねえ。
万葉集で「朝顔」とは「朝に咲くきれいな花」という意味で、桔梗のことではないかと言われているようです。
夜になると閉じる花が多い中、桔梗は一度開いたら夜も閉じずに咲いています。
だからこんな歌にもなるんでしょう。
朝顔は 朝露(あさつゆ)負(お)ひて 咲くといへど
夕陰にこそ 咲きまさりけり
【作者不明 万葉集 巻十 1204】
(朝顔は朝露を浴びて咲くというが、夕暮れの光の中でこそ美しく咲くものだ。)
現代の朝顔だと、昼にはしぼんでしまい、夕方の光を浴びて咲くなんてできません。
朝急に開いて夜までずっと咲いている桔梗ならではですねえ。
最近は雨ばかりで夕陽を浴びた桔梗にまだ出会えません。
ぜひこの歌に詠まれた桔梗を撮影してみたいですね。
梅雨明け後、いつまでも沈まない太陽の光なのか、秋のちょっと長くて赤い光なのか・・・。
とにかく病虫害にやられず、長い期間きれいに咲いていて欲しいものです。
手入れしだいか(^┰^;)ゞ
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