2009/10/08 00:59
テーマ:仕事 カテゴリ:趣味・特技(その他)

ホテルの部屋から

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研修のため東京に来ています。数人の職場の人が一緒なのだけど、台風が近づいているからということで、今夜は早くからホテルにこもってます。じゃ、翌日のために早く寝ろよ!ってところですが、研修でちょっと興奮していて眠れず・・・です。
なぜかというと、ある講義に涙が出て止まらなかったからなんです。お堅い研修のはずなんですが、こんなに私の感情に入り込んでくるとは恐れ入りました。
なんとか自分のものにしてブログに記そうと思っていたのですが、なかなか言葉になりません。なので、講義ノートとして残します。


リーダーシップの本質は「非連続性を飛び越える」こと、変革。それは現実の矛盾に挑むことで、見えないものを見て新しい世界を作ること。あり得ないこと、つまり他人には見えない姿に挑戦すること・・・創造。見えないことを価値観や感情などに訴えると人の共感を得ることができる。それは自分の夢を皆の夢へと昇華する中で、自発的な協働を誘発することになる。
 I have a dream(キング牧師の演説)
自分の哲学や夢や理念を自分の力で語っていくと、followr(追従者?)が生まれ増えていき、語ったことがいつか現実になる。

リーダーとはなろうとしてなるものではない。何かに動かされて挑戦すること、つまり人は旅立ち、困難を克服し、そして帰還することがある。その旅を終えたときにリーダーに「なる」。
旅立つために必要なのは知識やスキルではなく、「見えないものを見る」力や勇気、「歩きたい、歩かなければ」という心からの思いと信念である。


すべてはひとりから始まる。リーダーシップは、まず自分をリードすることである。自分を駆り立てるのは誇りや夢や大望や情熱などで、自分を支えるものは、自分の行動についての納得感や自分自身のぶれない基軸である。自分が心から信じていないものには挑戦できない。

しかし、現実は他人や組織、社会のものさしで行動することがほとんどである。そのため、鏡の中の自分と向き合い対話をしなくてはならない。自分の現実を受け入れ、自分の「生」を考え、自分の内なる声に耳を傾けていく。つまり、「それでいいのか?」「誰にもこびない私」「何でがんばるのか」・・・と自分を探すことである。

リーダーシップとは「生き方」の後に残る轍である。そのため、自分が後悔しない生き方、自分として生きる力、生き様が大事である。他人や社会のものさしで行動するのではなく、自分を納得させるぶれないものさしを持つことである。



私たちは日々組織や社会の中で“やらなければならない”という業務に一生懸命取り組んでいる。“やるべき”ことに追われて多忙を極め、活動をすることで他人に認められて充足感やとりあえずの満足感を得ている。それは本当に自分のしたいことと一致しているのか・・・。「頭」と「心」は一致しているのだろうか。
「頭」で理解したことではなく、「心」から支持することにアクションを起こすのが旅をすることである。旅に出るというのは現実との矛盾と対峙して生きていくことで、覚悟を決めて「捨てる」勇気をもつことが重要である。嫌われる勇気も必要である。

矛盾と対峙するタフな心は、giftの自覚(感謝できる力)から生まれる。リーダーは皆に支えられているものである。ひとりではできないものを社会に創り出せるのは他人に支えられているからである。人の毎日のささやかな営み、「当たり前」の中に感謝すべきものがたくさんあり、それが現実と心の矛盾を引き受けられるエネルギーとなっている。「ありがとう」という気持ちががんばれる力を生み出している。


人々は見えないものには追従しない。でも一人で旅はできない。人を率いるのではなく、周囲を巻き込むよう共感を得ることである。その結果、振り返るといつの間にか人がついてくるというのがリーダーに「なる」ということである。


講義ではいろんな方の語りや生き様をビデオで見ました。自分の物語ですね。私はいつになったら自分を語ることができるようになるかなあ~。私の夢って、超えなければならないものって、挑戦するものってなんだろ。どうなりたいって思っているのかなあ。自分を見つめて心の声を聴いてみよう・・・聴こえるかしら。

講師の方(ISL:野田智義 氏)のインタビュー記事がここ↓にありましたので、よかったら読んでみてください。http://www.goodfind.jp/2011/obog/noda1.html

講義の聞き始めからヨンジュンさんのことが頭をよぎりました。ぶれない自分、語ることで現実にしていく夢、生き方に共感している私たちは追従者?『韓国の美をたどる夢』は自分探しですね。

NHKの番組で江戸時代に東大寺大仏殿の修復に貢献した公慶という人のことをやっていました。100年も裸でいた大仏、それが当たり前になっていたから誰も仏殿を再建することに積極的になりませんでした。出家した彼は「修行の身の自分は雨をしのぐ傘があるのに、仕える仏に傘がないなんて・・・」と思いました。そしてその夢を実現すべく語る行脚をしたそうです。
 天下の仏心を集めて一仏となす
大仏殿を創る作業が夢なのではなく、そこに集まる人たちが支えあって生きていくことを彼は夢としたそうです。大仏殿が完成した時に彼はもうこの世の方ではなかったとか。でも、落成供養祭が盛大に行なわれた日、集まってくる人々を救う救護所のようなものや迷子の子供を面倒見る迷子所のようなものが作られ、公慶の夢は次の人たちに受け継がれていったということでした。
彼もまた偉大なリーダーですね。



今日の写真はホテルの部屋で撮影しました。
ライトはパソコンを照らしてくれています。
文中の写真は今回私が持ってきた風呂敷たちです。旅の荷物の中身を風呂敷で包むのが我が家風・・・というか、母がそうしていたのでそうするものだと昔から思っていました。最近はエコバッグとしていろんな持ち方があるので、増えています。
なまずのがおもしろいです。東京タワーの淡水魚水族館にありました。右下のは阿修羅展で購入したものです。ペットボトルを包んでいるのはただのハンカチです。


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