2008/02/06 22:26
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

横たわるカクダンにかけられた上着~9話から


☆お久しぶりです。

9話を見ました。

タムドクとホゲの戦いも玄武のめざめも、ヤン王の壮絶な最期も、見ごたえたっぷりでしたが、私はなぜかカクダンのこのシーンが忘れられませんでした。

 

~~~~~~~~~~~~~

 

そのとき、ご主人様は僕をその人の身体にそっとかけた。
置いて行かないで!
僕は小さな叫び声をあげた。
でも、こっちに向けたご主人様のふたつの目が
ひどくかなしそうだったから、
僕は我慢することにしたんだ。

そうだ、僕は知っていたよ、
その人の固い鎧の下で、
ひそかな熱い思いが息づいていたのを。
冷たい刀をきらめかせて、
力尽きるまで戦ったのを。
王命に従い、愛に従い、
使命を果たそうとここまでやってきたのを。
僕は、ちゃんと見ていたんだ。

そして、今、
冷たくなっていくその人の身体・・・。
僕は必死にあたためようとしたのだけど、
遠いところに逝こうとしている魂は、
とてもじゃないけど止めることはできなかった。
だから、僕はせめてやさしい気持ちで見送ってあげようと・・。

じっとみつめるご主人様の二つの目。

みんなどこへ逝くんだ?
私を置いて!

ご主人様の心がゆらゆらと揺れているのがわかったけれど、
だいじょうぶ、だいじょうぶ、
泣かないで、泣かないで・・。
小さくなってゆくご主人様の背中に
僕はずっと声をかけ続けていたんだ。


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