花火
姪たちと花火を観にいきました。シートや食料を持って出かけるのですから、がんばって花火の写真も撮ろう!と決心。イチデジ、三脚、レリーズも持ってでかけました。
しかし・・・実は私、花火の撮影は初めてだったんです。
長時間露光が必要だからブレないようにするということは理解していたのですが、その他のテクニックは???さらに、カメラのマニュアルモードの使い方がわからくて、撮影しながらパニック( ̄□ ̄||)))
ピントはどうやって合わせるんじゃ!
シャッタースピードをバルブにするにはどこを動かすんじゃ!
絞りはどのくらいがいいんじゃ!どこで換えるんじゃ!
ISOはいくつ・・・?
花火は待ってくれませんからね。とりあえずなんだかガチャガチャとカメラをいたずらしながら撮影。たくさんの中からいくつかを掲載します。数打てばですかねヾ(´ε`*)ゝ
とにかく今回は反省です。なんとかなるなんて思った私が浅はかでした。機械についてはちゃんと説明書を読まなくてはいけませんね。暗い中でボタンを捜すなんてもってのほか。
それから、テクニックについても学ばなくては・・・。「花火写真の撮り方」はネットで多くの方がわかりやすく解説しています。事前に学んで、カメラを動かしてイメージトレーニングすればよかったと思います。
これって花火撮影だけではなく、初めてのことはワークフローをイメージして確認しておくべきですね。やってみてなんとかなることもありますが、なんとかなるようにするためには綿密な準備が必要です。本番に失敗しないためには確認したことからイメージを膨らませて、躓きそうなところを修正しなくては・・・。写真のように自分の失敗で片付けられることならよいですが、他人を巻き込むような作業は特にそうです。
次回(来年)の花火大会はもっときれいな写真を撮るぞ~~!と意気込んでいる私。カメラの扱い方だけでなく、撮影場所の選び方、明るいうちにすることなども考慮してがんばります。
ところで、最低限の準備だけであとは行き当たりばったりが楽しいものがあります。それは、行程を楽しむ旅です。
水遊び
最近、「懐かしい」「懐かしさ」とは何なのか気になっています。そのときの体験を言葉にすると、何がきっかけなのかわからないけど急に沸いてきて、なんとなく心は温かくなり、ホッとするようだけど高まっているような感じでしょうか。また、せつなさや胸が詰まるような場合があったり、一瞬自分の思考が止まったようにもなります。まれに目を閉じてもっと深くに入り込みたくなったりします。
国語辞書で調べました。
《懐かしい》(動詞ナツクの形容詞形)
①昔のことが思い出されて、心がひかれる。
②久しぶりに見たり会ったりして、昔のことが思い出される状態だ。
③過去のことが思い出されて、いつまでも離れたくない。したわしい。
④心がひかれて手放したくない。かわいらしい。
過去のことを思い出して“心がひかれる”とか、“離れたくない”とかの気持ちがおきるということのようです。ひかれたり離れたくなかったりするのは過去ではなく目の前の何かで、そうさせる何かが心におきるのでしょう。
「懐かしさ」を他の言葉にすると「郷愁」「懐古」ではないでしょうか。たぶん英語の「nostalgia(ノスタルジア)」ではないかと思います。“ノスタルジア”ならWikipediaにありました。その概要には下記のように説明がありました。
人が現在いるところから、時間的に遡って過去の特定の時期、あるいは空間的に離れた場所を想像し、その特定の時間や空間を対象として、「懐かしい」という感情で価値づけることを言う。
「懐かしい」というのは感情の一つのようです。あるサイトには
「過ぎ去った時間と言う価値」に対して発生する「心の動き」であり、
その価値は時間が経過しなければ発生しない
【離れたもの人が懐かしくなる心理】
と説明していました。また、ある論文には
「懐かしさ」とは身体の体験や感覚刺激と密接に結びつきながら
下意識の中に息づいている過去の心的リアリティである。
【懐かしさの感情体験に及ぼす動作法による快適な心身の体験の効果】
とありました。
考えると面白い感情ですね。現在起きていることに刺激されておきることなんでしょうけど、過去を想像しておこる感情だってことです。詳しくいろいろと調べると、面白いことに実体験の記憶がなくてもおきるそうです。つまり、現在起きていることから過去の現実を思い起こさなくてもいいのです。心的リアリティということですから、漠然とした心の動きの想起でいいようです。そういえば、人それぞれ実体験は全く違うのに誰もが懐かしく思う歌とか風景とかがあります。誰もが持っている共通した何かがそこに動いているということでしょうか。
「喪失感」が共通するものではないかという方がいました。「遠い過去」が起こす欲求の阻止であるから、「怒り」ではなくて「喪失感」になるのではということでした【人はなぜ懐かしいものに涙するのか】。過去の時間に対する欲求は満たされることができません。「喪失=戻れない」ということなんでしょう。
人の記憶なんて時間が経つほどに曖昧になります。最終的には具体的な事実はわからなくなり、漠然とした心だけが残っていくようです。それがユングのいう普遍的無意識ということかなあ。英雄伝説がどこの国でも同じようになっていくのもそんなからくりかもしれません。
感情の未分化なものを情動とすると、最初は快か不快です。「懐かしい」とはどの辺りの感情かはよくわかりませんが、「懐かしさは喜びの誤操作である」とのみ書いてあったサイトがあります。喜び・・・…c(゚^ ゚ ;)ウーン
上記論文【懐かしさの感情体験・・・】に「懐かしさ」の体験の特徴を次のようにあげています。
身体の内側から広がる暖かさの感覚やリラックスの感覚、
ゆったりとしたくつろぎの感覚
自然にこみ上げてくる
そのままその感覚に浸っていたくなる
また、負の部分が除外されて、都合よくポジティブなイメージを想起させる感情のようです。私の感じた感覚と照らしてあわせてみても、そうだと言えそうです。いらいらした時にはこの懐かしさの感情が出てくるといいかもしれませんねえ。強く起きれば起きるほど後が気持ちよく、私はその感情がおきるのが好きだと言えそうです。だとすると、快感情に含まれるのかな?
サザンオールスターズの活動停止宣言があってから、彼らの古い曲をよく耳にするようになりました。彼らのバラード曲は私にとても懐かしさを起こさせます。時に涙を誘います。♪TSUNAMI♪が人気曲であるのは多くの人がそのようになるからでしょうね。
小さな子供のころの体験よりもいろんなことにぶつかったり、好きな人ができたりという時代のころに繋がる刺激の方がせつない懐かしさがあるようです。大きく心を揺らした体験に結びつくのだからそうなんでしょう。
もちろん、そんなはっきりとした理由がなく懐かしいと思うことはいっぱいありますが・・・。
今日の写真は姪たちと海に遊びに行って撮影したものです。写真は記憶を呼び起こすきっかけになるものですから、何年かしたらこれが彼女たちに懐かしさをおこさせるかもしれません。たぶん遠い未来に。私なんかだと1年後には懐かしめますね。自分の遠い過去から積み重った無意識がたくさんありますもの。
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