朝ごはん、ハレのごはん
『太王四神記』の確か22話(だったと思う)、胸を刺されて鼾をグーグーかいて眠り込んでいたチュムチがびくっと目覚め、お腹の虫がぐーっと鳴って、それを聞いた大好きなタルビとのやりとり、
タルビ:「パップ?(ごはん)?」
チュムチ:「パップ(めし)。」
韓国語でも「ご飯」=「食事」の意なんだな、と、
二人のかわいらしさとともに、ちょっと嬉しくなったシーンでした。
ところで、韓国の伝統的な典型的朝ごはんって何なんでしょう?
ご飯と、汁物に野菜のおかず?海苔も食べるのかな?
彼の家に、朝、暖かい湯気の立ち上るそんな御膳を整えて、そのいい匂いで無理やりにでも彼を起こしてくれるお嫁さんが、早く来てくれるといいですね。
26ページの、
「葛の澱粉を釜で湯煎にかけ、薄い膜状のまま冷水にとり、薄切りにした後、それに蜂蜜や五味子の汁を混ぜて飲むと二日酔いにならない」
って、蜂蜜や五味子を黒蜜にしたらそのまま鍵善などで有名な「葛切り」ですよね。
作り方が独特だし、やはり半島から日本に渡ってきたものなのかな。
ただし、葛自体はwikiによれば日本全土と中国からフィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布となっている。ん?半島の環境は葛が生育しづらい?
事前に葛切りを食べてからお酒飲むと二日酔いにならないとは始めて聞きました。ふと、実は効果の元は蜂蜜か五味子なのかもしれないと思ったけど…とりあえず今度やってみます。
26ページの「モッパプ」。「白米に小豆を入れたご飯」とある。写真を見ると、煮た小豆を普段と同じように炊いたご飯に載せている感じ。
小豆の赤いおめでたい色をもち米に移してつややかに蒸し上げた日本のお赤飯が、昔ながらのお祝いの席で欠かせないように、この「モッパプ」も同じような位置づけのものなのでしょう。
彼はその小豆載せご飯にさらにおかずを載せて食べたという。さしずめお赤飯の上に何か別のおかずを載せて食べる感じ?どんな味だったのかな。
27ページの「シジョンジトク」
種籾に、ヨモギ、カボチャなど入れられるものを全部入れて作った餅だそう。日本にもヨモギ餅、そしてそれに黒豆が入ったものぐらいは見た覚えがあるけれど、それにプラス入れられるだけの材料を入れる…うーん。味が想像できない。
日本で餅といえばすぐ蒸したもち米を捏ねて作った餅を思うけれど、それと同様のものには写真で見る限り見えない。うるち米のお餅なのかな。たしかトッポッキのあの細長くかわいい形のお餅もうるち米。
日本でうるち米で作る餅状のものと言われてすぐ思い浮かべるのは中部地方の五平餅と秋田のきりたんぽ。五平餅は、お米が貴重だった時代にはやはりお祝いの食べ物だったらしいですね。
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