2011/08/19 12:56
テーマ:山登り カテゴリ:趣味・特技(旅行)

日本一高い場所で【前編】

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こんにちは。
今週の前半に夏休みをとり、日本一高いところにでかけました。

東京タワー?
スカイツリー?
いえいえ、富士山です。
さあ、富士山日帰り登山記の始まり始まり~


まず朝の5時に起床して、新宿に向かいました。
家を出て駅へと続く商店街を歩いていると、向こう側からとんでもないヤツが歩いてきました。

早朝の街にそぐわぬ、極めて異質な存在が。
商店街とはいえ早朝。辺りには誰もいませんでした。

そいつはゆっくり、ゆっくりと駅の方から歩みを進めて来ました。
いかにも硬そうな外殻…そう、そいつはヤドカリだったのです。

こんな時間にこんな場所でヤドカリに出くわしてしまうと、なす術がないものです。
一瞬、ヤツと記念撮影をしようか…などというバカげた考えが頭に浮かんだのですが、なぜか恐ろしくなってその場を足早に立ち去りました。


そんなアクシデントを乗り越えて、待ち合わせ場所の新宿へ。
待ち合わせの時間は6時。

ところが友人がクルマでやって来たのは、6時40分…
予定時刻を大幅に過ぎ、一路富士山へ。

中央道を抜けて富士山麓の駐車場に到着したのは、9時すぎでした。
そして駐車場にクルマを止め、シャトルバスに乗り換えて五合目へ。
(シーズン中の富士山はマイカー規制をかけていて、五合目に行けるのはシャトルバスやタクシーだけなのです)

五合目まではバスで40分。
到着すると記念撮影もそこそこに、さっそく頂上を目指して登り始めました。


天候は晴れ。
五合目から六合目までは軽装の人々も多く、馬なんかも歩かせちゃって、完全に観光地然としています。

余裕の笑みを浮かべ、冗談を言いながら歩く我々一行(友人2人とコッキーの3人です)。

六合目からはちょっと登山道っぽくなってきて、岩場のようなものもチラホラ。

富士山には途中ところどころ山小屋があり、そこで飲み物や酸素ボンベを売っていて、金剛杖に「六合目」とか到達点の焼印を捺してくれるのですが、上に行くほど値段が上がっていくようでした。
(焼印は一律200円でしたが、有料という時点でちょっと…)

友人のうち一人は五合目で金剛杖を900円か1,000円で買っていたのですが、六合目の時点ですでに1,200円に値上がりしているではないですか。

この先、道は険しくなる一方だと聞いていましたし、これ以上値上がりするのであれば買ってしまおうか、というワケで、若干もったいない気はしたものの、ここで金剛杖を購入しました。

六合目からは軍手と金剛杖を装備して、七合目、八合目と登っていきました。

途中七合目で昼食を取り、長めの休憩。
この時点ではまだ天気も良く、流れる雲が途切れると、下から登ってくる人々の姿、山麓に広がる街、富士五湖なんかが一望できました。

富士山は火山なので登れば登るほど緑がなくなり、山自体は岩と砂ばかりのつまらない景色になるのですが、周りの景色はやはり圧巻でした。

天気が良かったとはいえ、標高が高くなった分だけ肌寒くなり、八合目あたりからTシャツの上に長袖を一枚着用。

ところがこの辺りから、頭に痛みを感じ始めました。
これが高山病というヤツなんだ…と妙に納得したものです。

きっとごく軽い高山病だったんでしょうが、ここからガクッと歩みが鈍くなりました。

天候も崩れ始めて、強風と雨。
頭痛に苛まれ、空気は薄く、酸素ボンベと金剛杖の助けを借りながら歩きました。

九合目についたときには雨で濡れそぼり、カラダは芯から冷え切っているようでした。

風雨が吹き荒れる中で休憩を取り、再び頂上に向けて歩き始めました。
このときはかなり疲労していて呼吸も苦しく、三歩進んではその場に立ち止まり十呼吸ほど休み、また三歩進むといった状態でした。

正直なところ、富士山がこんなに辛いとは思ってもいませんでした。
それでも頂上まであと少しだと思うからこそ、カラダに鞭打って登り続けることができたのです。


いつの間にか雨は去り、風だけが強く吹き荒れていました。
そんななか、ついに頂上に到着!

17時20分頃のことでした。


結局登頂までは7時間弱の時間を要したことになります。

さて、ここからは休憩もそこそこに下山を開始したワケですが…
長くなりましたので、続きはまた今度!


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