2009/02/18 16:41
テーマ:ハンガーヘッド カテゴリ:レビュー・感想(本・雑誌)

小説「転々」と三木聡監督


先日ご紹介した映画の『転々』に続いて、小説の「転々」も読んでみました。
こちらは映画とはかなり違う話になっていて、映画と同じなのは物語の骨子だけ。
小説は、笑いと感動を与えてくれた映画版とはまったく別の味を持っていて、どちらかといえば映画より重い話なのですが、なかなか良い物語に仕上がっていました。
著者は藤田宣永というひとで、すでに文庫も出ていますので、機会があればご一読ください。

一方、映画版の監督を務めた三木聡の他の監督作にも手を出してみました。
今回観たのは、上野樹里主演の『亀は意外と速く泳ぐ』。
これは、平凡な主婦がヘンなスパイになるというゆる~いストーリーで、上野樹里のほかに、蒼井優や嶋田久作など、個性的な俳優たちが出演しています。

特に刺激が強い作品というワケではないのですが、映画『転々』やドラマ「時効警察」同様、三木聡監督流の「笑い」がふんだんに盛り込まれた佳作です。

また、劇中に出てくる小道具が洒落ていて、妙に郷愁を誘うロケ地も良かったです(後から調べたところによると、この作品のロケ地は主に神奈川県三浦市と横須賀市のようでした)。

何故だかわかりませんが、三木聡監督の作品に出てくるロケ地には、行ってみたくなる場所が多い気がします。
『転々』は東京を散歩してばかりいる話なので当然と言えば当然かもしれませんが。

そういうワケで、しばらく休日は東京散歩と三浦半島散策に費やしてみたい今日この頃です。


2009/02/09 15:28
テーマ:ハンガーヘッド カテゴリ:レビュー・感想(映画)

転々


オダギリジョーと三浦友和の映画、『転々』という作品を観ました。

借金に追われる大学生が、借金取りと東京の散歩をするという物語なのですが、温かな余韻が残る映画でした。

二人の散歩のゴールは霞ヶ関なのですが、なぜ霞ヶ関なのかはネタバレになってしまうため書けません。
ではスタート地点はといえば、これはネタバレにならないので書いてしまうと、コッキーがこよなく愛する井の頭公園なのです。

彼らの散歩の待ち合わせ場所は、井の頭公園の池の橋の上。
コッキーの学生時代の通学路です。

この橋の上は「自転車通行禁止」と書かれているのですが、そんなことお構いなしに自転車でウロついていたような…すみませんでした。もうしません。

とにかく、この橋から東京都内(都下含む)をタイトル通り転々と歩くオダギリジョーと三浦友和。
ふたりの掛け合い、街の風情が非常に良い作品でした。

この『転々』には(良い意味で)非常にどうでもよい、くだらない小ネタが散りばめられているのですが、なかでも気になったのがコレでした。

針金ハンガーを頭にはめると、首が勝手に回る。

…本当かねぇ。
本当だとしても、くだらないなぁホントに。

と思いつつ、クローゼットの扉に手が伸びました。
そして気がついたら、鉄の棒にぶら下がっている針金ハンガーを手にしていました。

バ、バカバカしい。
と思いながらも、針金ハンガーを頭に…

ハンガーの針金が、ゆるく側頭部を締め付けました。
視界に入るハンガーの端っこ。
そして首は…


皆さん、ここから先は是非ご自分で体感してください!
それから映画『転々』、お薦めですよ!


[1]

TODAY 68
TOTAL 737657
カレンダー

2024年9月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
ブロコリblog