2011/11/25 16:21
テーマ:山登り カテゴリ:趣味・特技(旅行)

日本一高い場所で【今さら後編】

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昨日はIMX創立10周年記念感謝祭にお越しくださり、誠にありがとうございました。
相変わらず拙い司会で見苦しいところをお見せしてしまいましたので、次回は実行委員長か別のスタッフに司会をバトンタッチしてみたいと思います!

感謝の気持ちを上手く伝えられたか、感謝祭そのものにご満足いただけたかについては確りと検証する必要があると思いますが、まずは何よりもご来場くださったことと、皆様のおかげで無事に終えられたことについてお礼を申し上げます。

本当にありがとうございました。

さて、昨日感謝祭の会場で「富士山からいつ下山するんだ!」「登りっぱなしじゃないか!」というセリフによって自らの継続性のなさ、唾棄すべき怠惰さを指摘されお叱りを受けたこともあり、前回のエントリーの完結編を綴りたいと思います。
読んでくださる方がいらっしゃれば幸いです…

雨や風や寒さ、はたまた遅刻や早朝のヤドカリとの邂逅にもめげず、7時間を費やして富士山山頂に到達したコッキーと友人。
もう一人の友人は歩みが遅く、未だに姿を見せません。

その時点で時刻は17時20分。
夏の日はすでに傾きつつあり、そんな太陽が雲海を染め上げる様子を文字通り最高峰から眺めるのはとても素晴らしい体験でしたが、何しろ猛烈に風が強く、疲労もあり、カラダは芯まで冷え切っていたため、山小屋の中でちょっとだけ暖を取らせてもらいながら友人を待とうと画策。

しかし中に足を踏み入れるなり、山小屋のスタッフの方が

「もうこの時間は宿泊者以外立ち入り禁止です。宿泊客の方でなければ、外に出てください」

と仰るではありませんか。
こちらにしても宿泊する気はさらさらないし、どちらにしても部屋は予約で一杯だったので、外の風に耐えつつ友人を待つことしかできません。

さらにスタッフの方は

「もう日が暮れてしまいますので、今のうちに下山しないと危ないですよ。本当に早く下山した方がいいです」

と助言をしてくれました。

しかし友人が来ません。
仕方がないので、寒風吹きすさぶ山頂のベンチに骸のように横たわり、友人の到着を待つことに。

そこで横たわるコッキーの視界に入ったのが、設置された自動販売機でした。
並んだ商品を見ると、ホットのコーンポタージュスープが。
芯まで冷えたカラダを温めるには、格好の飲み物です。

しかしお値段は400円。
200mlちょっとで400円とは…いい商売してますね。

しかし山小屋にある自動販売機などそんなもんです。
背に腹は代えられぬ、ということで購入しましたが、予想以上にカラダに染み渡り、死の淵から一気に抜け出したような幸福感を得ました。

そこで漸く友人が山頂に到着。
友人曰く、登頂が遅れたのは肉体的なモンダイではなく、写真を撮りながらゆっくり登ってきたせいなのだとか。

本来であればもう少しゆっくりと景色を楽しませてあげたかったのですが、前述の山小屋スタッフさんの忠告に従い、その足ですぐに下山することになりました。
つまり彼は、山頂に10分もいられずに下山を開始したワケです。

実は下山路については、あまり言及すべきことがありません。
というのも、下山コースはブルドーザーで均したジグザグ道を小走りで駆け下りるような感じであるため、登りにも増して楽しむべき景観が存在しないのです。

やはり富士山という山は、山自体の景観には見るべきものが少なく、山から見える下界や空の景色にこそ価値を見出せる場所のようです。

そんなワケで、半ば転げ落ちるようにして下山し始めた一行。
登りに比べれば肉体的な負担がずいぶんと軽いのですが、つま先に負担がかかり続けたため、親指の爪が非常に痛みました。

しかし辺りは刻一刻と闇に染まり始めているため、歩みを止めることもなく、ほとんど休憩も取らぬまま歩き続けました。
それでも半分以上を過ぎた辺りで完全に闇に覆われ、懐中電灯の明かりを頼りに町を目指して歩きました。

段々と大きめの石に足を取られることも多くなり、友人達も立て続けに転倒していました。

何とか登山口まで帰還し、強行軍が終わりを告げたのは20時30分。
そこからバスで更に山を下り、駐車場でクルマを乗り換え、コッキーの両親が待つ別荘に着いたのは22時のことでした。

靴を脱いでつま先を見てみたら、右足の親指が血豆になって真っ黒に変色していました。
通りで痛むわけです。

ともあれ無謀な富士山登山計画は無事(?)終了。
この後は、すでにほろ酔いだった母のお酒に付き合いつつ、心地よい疲労感に浸りながら就寝しました。

翌日、帰りの車中で友人二人に感想を聞いたところ、コッキーと同時に山頂に着いた友人は「もう富士山は登らなくていいや!」と答え、遅れてきた友人は「山頂にほとんど居させてもらえなかったから、また来年挑戦する!」と息巻いていました。
コッキーはというと…やはり富士山といえばご来光ですので、今度は山頂から日の出を見てみたいですね。
また、せっかく登山靴を買ったので、別の山にもチャレンジしてみたいです。

ということで、またいつか登山記を綴る日が来るかもしれません。
お楽しみに!


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