2007/03/22 22:44
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ビビディバビディブー

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 巷では、いえ、ヨンジュンのカゾクの間では、『タムトク』のほかに、時ならぬ『ドンヒョク』ブームが巻き起こっている。
 ご存知、『ホテリアー』日本リメイク版ドラマの放映と本編映画館上映のためである。

 あちこちでコトあるたびに吹聴していることだが、私は「ドンヒョク」でヨンジュンssiに嵌ったヒトである。
 かつて、『ホテリアー』の第一話のラスト部分、シン・ドンヒョクが、いやフランク・シンが刑務所に入っていくあのサングラス姿を見て、もうこれは堕ちるしかないと思ったのだった。

 そんな私だから、今回の一連の騒動(?)の中で、毎日、天にも上る心地でいるのは言うまでもない。
(あ、こちらでも何回か、書かせていただきましたね、はい。)


 
 そんな私に、ある日ある友人が、こんなことをささやいたのである。

「ねえ、知ってる?日本版ホテリアーのドラマのサイトで、エキストラ募集しているよ・・・。」

エキストラ?
ぬぁんですって?!

 まさに悪魔のささやきである。
どきどき、わくわくしながら・・・、というよりは、何かあったらおもしろいかも・・・、と思いながら、私はこれに応募したのである。
 まさか、悪魔のささやきが現実のものになるかもしれないなどとは、まったく思わなかったのだ。

 しかし、しか~し、である、やっぱり・・、というか、私の運はまだまだ捨てたものじゃなかった。

 ある昼下がり、ぼ~っとしていた私のところに、テレビ局から電話がかかってきたのである。

「あの~、このたびはご応募ありがとうございました。」

「ええっ?!」

「それで、さっそくですが、あさって午後1時から9時までなんですが、撮影にご協力いただくことはできますか?」

「そ、それは素敵なお話ですけど、でも、なんて急な・・、それに、時間もずいぶん長いんですね。」

「はい、もう少し詳しいことをお話しますと、そのときに、パーティーに出られるようなカクテルドレスを着てですね、来てほしいわけなんですけど・・。」

「・・・パーティーですか?ドレスですか?」

ドレス、パーティー・・・、そして王子様・・・。
私の頭の中では、自然に、そんな夢のような場面が描き出されていた。
そう、何となく、そのパーティーに行けばさるお方が待っていてくださるような・・・。

 しかし、しか~し、なのだ、そんなふうに頭の中は妄想いっぱいになったのに、私はこう答えたのだった。

「あの、時間も長いですし、今回はご遠慮します・・・。」

 これでぜんぶ終わりである。

 電話を切ってから、私は自分に言い聞かせた。

ひとつ、あさっては仕事よ、仕事!
ふたつ、家族(本物の)の夕ご飯はどうするのよ?・・・私は一応主婦だし・・・。
みっつ、ドレスはどうするの?
あんた、この二年でどれだけ太ったと思っているの?
ふつうのスーツだって入らないって言っていたじゃないの!

このみっつめが決定的よね、そうよ、だめよ、とそのとき必死で私は思っていた。

 でも、本当はそんなことではないのだということを、自分ではよくわかっていた。
単に、一番ほしいものに向かって踏み出す勇気がなかったのだ。
そう、それが一番の原因なのだと・・。


 昔から、私にはそういうところがあった。
一番ほしいものに手が届きそうになると、さっさと逃げ出すような・・・・、
で、手にするのは二番手か三番手でいいというようなものだったりで・・・、
そして、しあわせは中くらいが一番などと、負け惜しみ(?)を言っちゃうようないやなヤツだったのだ。

 でも、でも・・・、である。
そんなことでいいのか?
この年になって、
いいのか、私??

 今回のエキストラは、まだ本物の王子様がご登場あそばされるわけではないのだから、まだ、いいとしても、これがそうでなかったら・・、そう、彼ご本人の出番があるような撮影だったら、私はどうするのだろう?
仕事が・・、家族の夕飯が・・、ドレスが・・・、なんて、また考えるのだろうか・・・?

 まさか、そんなことあるはずもないんだから、心配しなくて平気ヨン♪なんて言わないでほしい。

 

 その日、さるお方にこのことをこっそり話したとき、そのお方はいみじくも、こうのたまわった。

「その場に彼がいるのなら、私、ウエディングドレス着て行っちゃう!」

 ウエディングドレス着て、どうするんだ!と爆笑しながら、そのとき私は思ったのである。
 そうよ、万が一、そんな夢のようなチャンスがめぐってきたら、魔法使いのおばあさんにお願いして、きれいなドレスとかぼちゃの馬車を用意してもらって、ガラスの靴をはかせてもらって、ついでに、ここが肝心なんだけど、20年ばかり年齢を逆戻りさせてもらって、一心にかけてゆくわよ!
そうよ、それが正しい「私」のあり方よ・・、と!

 ヨンサマファンは、まったくしょうがないわね~、などと笑わないでいただきたい。
 誰がなんといおうと、今まで地味に、平凡にやってきた私に、いろんな夢を見せてくださる方なのである。

 

★魔法の言葉を、私はまちがえたようです。

「ビビディバディビブー」ではなく、「ビビディバビディブー」が正しいようです。今、訂正しました。

これじゃあ、魔法の言葉も効かないかな?

 


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