13話のないしょ話(ねたばれあり)
☆言葉がわからないながら、がんばって毎週ドラマを見ています。
まさに予想もつかない怒涛の展開に、毎回、どきどき、はらはら、わくわくしています。
終了後はしばらくぼ~っとして、自分の気持ちをもてあますような不思議な気持ちになります。いろいろな言葉が浮かんでは消えて・・・。
切れ切れになってしまいそうな感想を、せめて、何かの形で残したくて、タムドク王とある女人のないしょ話にしてみました。
この女人とは、私としては「あの彼女」なんですけど、でも、彼を愛するほかの誰かでもあります。もちろん私だって、候補のひとりです(笑)。
ところで、昨日、ケガをされたと聞きました。撮影も追い込みに入り、疲れがピークに達するときですね。どうぞ、無理をなさいませんように。
☆フォトは、内容とはまったく関係ありません。ただただ、昨日から私がぼ~っとして見とれている、例のブロコリのポスタープレゼントからいただいてきたものです。
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「あのとき、夢をごらんになっていましたの、タムドク様?」
「・・・よく覚えていないんだ。」
「がばっと起き上がって、
どこぞの若い方に抱きついておられたじゃありませんか。」
「そ、そうだったかな?」
「まあ・・・。
幼子のように、泣いていらしたようにも見えましたわ。
・・ご家来方の前では、王様の風格十分ですのに!
さすが、チュモンの王だと、皆様、そうおっしゃいますのに!」
「そなた、意外と意地が悪いな。」
「だって・・。
そんなにつらい夢でしたの?」
「よく覚えていない。
本当なんだ。」
「また、小さくため息なんてついちゃって・・。
そんなふうに、頼りなさそうな目をなさって・・・。
・・・タムドク様なら、忘れようとしても忘れられない方のひとりやふたりはいらっしゃるんでしょうけど。」
「そなた、きょうはしつこいな。
・・・そんなことより、百済攻めの、あの作戦、
初めての戦にしては、なかなかよかったと思わないか?」
「話を逸らさないでくださいませ。」
「今回はそちらがメインなんだぞ。」
「確かにそうではございましょうけど・・。
・・・帆船で海を渡って一気に城になだれ込むなんて、
さすがチュモンの王、タムドク様ですけど。
戦を前に、生きて私の側にあれ、なんて、皆様方を鼓舞なさるなんて、
まさに、チュモンの王、タムドク様ですけど。
それに、馬上の鎧姿も、いつものことながら惚れ惚れするほど素敵で、
紛れもない、チュモンの王、タムドク様ですけど・・・。」
「それなら、そんな不満そうな顔をするな。」
「だって・・・。
気になるじゃありませんの。
あの方、悲しそうにしていらしたわ。
どうなってしまうのでしょう。
すごく、気になりますわ。
ねえ、タムドク様は気になりません?」
「・・・・・・・・」
★ちょっと手直ししました。ごめん。
11話のないしょ話
【タムドク王、ある女人とないしょ話をする】
「あら、タムドク様、髪形、変えられましたのね。」
「おかしいかな?」
「いいえ、素敵ですわ。
・・・タムドク様は王様におなりになったんですもの、
やっぱり他の皆様のように、きちんとされることも必要でしょう?」
「わかっている。
が、そなたは、今までの方がよいと思っているのだろう?」
「いいえ・・」
「・・・そなた、笑っているではないか。」
「いいえ、笑ってなど・・。
ただ、タムドク様が恥ずかしそうにされているから・・・。」
「仕方がないではないか。
王らしくしろなどと、こうるさいことを言う者たちが、宮中には大勢いるのだ。」
「あの方たちは、それがお仕事ですもの。
でも、その髪型もいいと思いますわ。
先日までのも、若々しくて、自然な感じで素敵だと思っておりましたけど、
今回の王様らしいお姿も、私、好きですわ。」
「そうか。
そなたがそう言うのなら、よいのだ。
ただ、時には、以前のように、さらりと髪をおろして、
そなたと町をぶらぶらしたいな。」
☆11話で、髪型が話題になっていますが、次回の予告編を見ると、タムドクに扮しているヨンジュンさんも、それを見ている私たちも、いろいろな意味で慣れていないだけだと思うんですけど・・・。『公式写真集』の広告に出ているフォトはどきりとするくらい素敵に見えますし・・・。みなさんは、どう思われますか?
タムドク、王の星を持つ者
タムドク様、
9話、拝見させていただきました。
わたくし、
何と申し上げていいかわかりません。
ひとことでは言い表せそうにない、
不可思議な気持ちでございました。
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小さな画面にあらわれた、
馬を駆けさせる精悍な鎧姿。
なびく赤い旗。
馬のいななき。
兵士たちの雄たけびの声。
切れ長の澄んだ目。
はらりと額にかかる前髪。
秀でた眉。
口元にかすかに浮かぶ笑み。
広い肩。
厚い胸。
宮中にあるときは、
すぐれた資質も激しい思いも奥深くとじこめ、
ひとり耐えて、何も語らず・・。
うつむいた孤独な横顔、
蝋燭の明かりほのかにかすかに揺れ、
黒々と陰を作る。
私は知っている。
あなたは、
確かに、王の星を持って生まれた方。
ひとたび城壁を飛び越えれば、
行き交う人々に親しくまじわり、
着飾った女たちをからかう。
酔いにまかせて吹く、澄んだ笛の音。
まなざしははるか遠くに、何を見つめている?
そう、まさに、
あなたは、
王の星を持って生まれた方。
けれども、いまだ、
王の道のけわしさを、
知らなかった方。
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9話、転換のとき。
危機に瀕したあなたは、若者たち数人を引き連れて、
援軍を求めて城にやってこられた。
城壁の上には、火矢で武装した兵士たち、
背後のうっそうとした林には、
ヨン・ホゲ率いる覆面軍団がうごめいている。
まさに挟み撃ちになりそうな、そんな危険な状況。
そして、タムドク様、
案の定、あなたは格好の標的となってしまわれた。
覆面軍団からがんがんと矢を射かけられ、
付き従う者たちはいとも簡単に倒されてしまった、
彼らの太子を守るために。
傷ついた仲間たちを助け起こしながら、
あなたは、
ああ・・、と、
そんな表情をされましたね。
それから、やおら、立ち上がり、
自分ひとりを殺せとばかりに
敵に向かって行かれた・・。
まさに正義感あふれる、勇気ある姿。
画面いっぱいに広がるすがすがしさ。
タムドク様、
そんなところ、大好きです。
でも、
わたくしは、大きな声で叫んでしまったのです。
何と、安易な!
おやめなさい!と。
結局、数人の若者が命を落としてしまいましたね、
彼らの太子を守ろうと・・。
そして、父王までも!
そう、
ただの父親の愛からというだけでなく、
星を持って生まれた息子を守るために!
息子の愛する人さえ、過酷な運命に巻き込んで・・・。
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正義と勇気だけでは、人を守ることはできない、
王たる者は、何より自分自身の命の価値を知れ、
ひとつ間違えば、つき従う者たちが命を落とすこともある・・。
自らの命の重さ、
生きることの、
生きてあり続けることの価値、
それが、ひいては付き従う者たちを守ることになる・・、
そんなことを、あなたは思い知らされたことでしょう。
そう、文字通り、
身を切るような痛みとともに!
四神のひとつ玄武の目覚めも、
最後に見せた涙も、
そんな痛みの、当然の結末だったのだと。
9話。
まさに、分岐点。
タムドク様、
ここから、
あなたの高句麗王への道が始まるのですね。
ただのひとりのやさしい若者から、
王の星の元に生まれた者としての・・・。
愛と憎しみ。
別れと葛藤。
様々なものがないまぜになって、
あなたを『王』の座へと導いていくのでしょう。
その道程の険しさ、
流れる血の色のあざやかさ、
涙の深さ、
苦悩の重さ。
わたくしは、そのひとつひとつに
しっかり目をあてていこうと思います。
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『スペシャル』で放送された中に、出陣前の兵士たちを前に、タムドクが檄をとばしているシーンがあったのを覚えていますか?
あのとき、彼は、居並ぶ兵士たちを前にこんな言葉を口にしていました。
「王として命じる、
誰も死んではならない!」
ひとりひとりを見据えたまなざしの強さ。
かけられた言葉の力。
まさに、王たる者でした。
それは、これまで目にしてきた愛すべき太子タムドクとは、
ちょっと違うように思えたのです。
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