2012/02/26 12:17
テーマ: カテゴリ:趣味・特技(その他)

寒桜

Photo
NHKの番組【極上 美の響宴】「シリーズ東山魁夷の旅」『挑戦の京都』の再放送があったので見ました。
魁夷画伯の描いた京都の風景を探す番組です。
http://www.nhk.or.jp/artbs/kyoen/content/ (NHK‐BSプレミアム)

私は絵を描くことも鑑賞することも苦手としていて、巨匠と呼ばれる彼の絵を知りませんでした。どこかでなんとなく目にしていたかもしれませんけど。

放送を見て私が興味を惹かれたのは、彼の構図です。
番組では「日本の文化を凝縮して切り取った風景」と言ってたように思います。
絵の中に人は出てきませんが、そこに生活しているであろう人が感じられる風景です。
人の手が加わった場所であるということがわかるというか・・・。

  

北山杉の植えられた山の絵は、杉の幹が真っ直ぐであることを強調して人が枝を剪定していることを表現しているそうです。
二条城では積み上がった石垣に職人の技を探し出し、その部分だけを描いています。しかも正確に描写されています。
東福寺の庭の石も選び取った配置の一部を転写するように描いています。

全体でなく一部を切り取って描写することで、風景の広がりを持たせているとか。見えない周囲を想像させるのだということです。なるほど。
魁夷画伯自身が作った京都ではなく、その風景に関わった日本人の心を表現しようとしているのかなと思いました。番組のホームページには「人々の営みによって育くまれた古都の姿」に挑戦をしたのだと書かれています。

魁夷画伯の描いた絵を探し求めて多くの人が旅するのがわかるような気がします。
画伯がどの部分を切り取ったのかを目にしてみたいと思っちゃいますもの。そして、そこで何を感じ、何を伝えたかったのかを考えてみたくなります。



 写真をこんな風に撮ってみたい!

これが私の感想でした。広がりのある写真、何かを想像させる写真が撮れたらいいなと思ったのです。

とりあえず『京洛四季』、魁夷自身の詩文も掲載されているというその画集が欲しくなってきました。それから、東山魁夷美術館に行きたいと思いました。長野県信濃美術館に東山魁夷館があるのですね。3月は「麗しの大和」展だそうです。京都を描いたものもいいけど、私は大和好きだし・・・。行っちゃうか・・・。でもお金無い・・・。



  

今日の写真は京都とは関係ありません((^^))。

タイトル下は先日の梅と同じ久能山東照宮で撮影したもので、寒桜です。春ですよ。

あとの2つは東大寺盧遮那仏の台座(蓮弁)に描かれている線絵です。
上の観音様はちょっと色を加工しました。絵画風にならないかな~って思って^^
下の絵は奈良絵の元になったものと聞いていますが、そうなのかな。
巨大なものの一部を切り取ってみたということで・・・。


 




2012/02/19 09:33
テーマ: カテゴリ:趣味・特技(その他)

白梅

Photo
  
 東風吹かば にほひおこせよ 梅の花
             主人なしとて 春な忘れそ
                   【菅原道真】


梅の花を見ると必ずこの有名な歌をつぶやいてしまいます。
太宰府の飛梅は見にいったことはありませんけど・・・。
春だなあ~


  

  

昨日、お天気に誘われて久能山から日本平へ行ってきました。
東照宮一の鳥居脇に梅園があります。
今年は寒いからか、まだあまり咲いていませんでした。
風がなく穏やかで、背景の青空がなんとも綺麗で花の色が映えること・・・。
しかし、香りは梅ではありませんでした。
苺です!

ここ久能海岸はいちご海岸通りと呼ばれる場所で、石垣いちごが有名です。
今はいちご狩りシーズンの真っ只中。
梅園の隣にもビニールハウスがあり、そこから苺の甘い香りがただよってきていました。
下↓の写真のビニールハウスはすべて苺です。海は駿河湾。

  

久能山東照宮はこの海岸沿いから石段を1100段以上上るとあります。
いい運動になります。登るとこの景色がみられますもの。
こちらは南東側なので御前崎方面です。南西側を見ると伊豆半島が見えます。
久能山からは富士山は見えません。
ロープウェイで日本平に渡ると富士山を望めます。

久能東照宮と富士山を結んだ延長上に日光東照宮があると聴きました。

  

連日大雪のニュースが流れていますが、富士山の静岡側に雪は多くありません。
でも、宝永山から続く稜線をよく見ると、雪が裾の方までかかっています。
反対側はもっと真っ白な富士山になっているんだろうなと思いました。

風が南寄りになってきたら春ですね。


2012/02/13 19:48
テーマ:奈良 カテゴリ:趣味・特技(その他)

隠国(こもりく)の初瀬


若草山焼きの翌日、奈良初瀬の長谷寺に冬牡丹を見にいきました。
初夏のような華やかに咲き誇った風景ではありません。
傘をかぶった花はひっそりと可憐でした。 

長谷寺は花の寺といわれるくらい四季折々の花がみられるところのようです。様々な写真を見て、ぜひ桜の時期にきたいなと思いました。

  


 

ここのご本尊は十一面観世音菩薩立像で、全国の長谷観音の根本だそうです。
身丈が10mという大きな木造で、菩薩さまには珍しく錫杖を右手にもっていらっしゃいます。
古来から「初瀬詣」として多くの人たちがお参りされているとのことです。

「源氏物語」にも登場していて、『玉鬘』で夕顔の元侍女であった右近が何度も足を運ぶ姿が描かれています。亡くなった主人の娘・玉鬘に、何年か続けた初瀬詣でで再会することができるという設定でした。



こもりくの 泊瀬の山の 山の際に

    いさよふ雲は 妹にかもあらむ 
              
柿本人麻呂【万葉集・巻3‐428】

  (泊瀬の山際に漂う雲は妻かもしれないな) 


隠国(こもりく)は、初瀬(泊瀬・はつせ)にかかる枕詞で、奥深い山間に隠れた地のことだそうです。確かに今でも山に囲まれた静かな隠れ里といった場所です。参道の店はどこも昭和を感じさせてくれます。

初めて私がここを訪問した時(20年くらい前かな)、ものすごい大雨で、近鉄長谷寺駅から歩いていたら全身びしょびしょになってしまいました。あまりに寒かったので、参拝前に参道の店でにゅうめんを食べました。初めてのにゅうめんは冷えた身体を温めてくれ、ホッとした思い出があります。
以来、この参道にきたらにゅうめんを食べます。


ここは難波や京から伊勢へ旅する街道の途中にあたり、道しるべに「伊勢」の文字があちこちでみられました。
初瀬から伊勢に向かう道の最初の峠を『化粧坂(けはいざか)』というそうです。参道の酒屋のおかみさんからはその由来を次のように聴きました。

昔、難波あたりから伊勢に向かう女人の最初の夜がこの泊瀬になったそうです。翌朝暗いうちに宿を出発すると、一汗かいてちょうど峠で日の出となりお化粧をするのだとか。なるほど~。

そういえば、鎌倉の長谷寺の近くにも化粧坂はあるそうですね。





『こもりくの里』というお酒を中山酒店で購入しました。このお酒はここでしか購入できないものです。原酒ということでアルコール分が濃いです。
亡くなった父が好きで、毎年新酒が出ると電話をしてお取り寄せしていました。
以前は多山酒造という蔵元がラベルにありましたが、現在は倉本酒造さんで造っているようです。

大和は日本酒発祥の地で地酒がたくさんあるようです。なぜか初瀬の里には小さな酒店がたくさんあり、蔵元直営みたいで置いてあるお酒が皆ちがいます。醸造蔵は少し離れたもっともっと山の方にあるそうです。

私自身は日本酒をあまり飲まないのですが、父を偲びつつちびちびと飲んでみます。


どうしてもオリジナル写真の画像がアップできません。
なので、文中にいくつも入れてしまいました。


2012/02/08 03:55
テーマ:奈良 カテゴリ:趣味・特技(その他)

若草山山焼き

Photo

1月28日、大阪でのセミナー終了後、大急ぎで奈良に移動しました。
大和西大寺駅に到着したのが17:30近かったので、とりあえず平城宮旧跡方面に向かって歩き、山焼きの見れるところ、写真の撮れそうなところを探しました。
すると、何やら人がいっぱい、三脚がいっぱいの場所があったので、私も混ぜてもらいました。
どうやら、皆さん大極殿越しの山焼きが池に映るという構図を狙っておられるようです。

私も頑張ってみました。
山焼きと花火は同時間に見れるものではありません。山焼きの前に花火が上がります。
それを1枚の写真にするためには、通常、多重露光という方法(1枚のフィルムに何度も光を入れる)で撮ります。
シャッターを切りっぱなしにして、手動でレンズに入る光をon・offにする方法です。
花火だけの撮影にも使います。
ただ、デジカメになってから後から写したものを何枚も重ねる処理ができるようになりました。

私もやってみました。
・・・が、山焼きの部分があまり写せていなかったので、山焼きっぽくありません。
それから、信号とか車のライトとかが入ってしまい、花火や火が目立たないです。

隣で撮影していたおじさんによると、当日朝、山に雪が降ったので草が湿っていて燃え方が遅いのではないかと。
1時間くらい頑張ればもっと広い面が写せたかもしれません。

デジタル処理は無料アプリケーションのpicasaを使いました。
ま、初めてですから・・・。
次回は街灯や道路のない平城京旧跡地の真ん中くらいで撮ろうかな。




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