2011/02/07 17:28
テーマ:正義 カテゴリ:その他(その他)

道徳的な正しさに関する概念


こんにちは。

突然ですが、NHK教育テレビで放送された「ハーバード白熱教室」という番組をご存知ですか?

ハーバード大学のマイケル・サンデル教授の政治哲学の講義をテレビで収録した、全12回のシリーズなのですが、これが非常に面白いんです。

この教授の講義は大人気で、毎回1,000人以上の学生が講義室に押し寄せて来ます。
講義のタイトルは「正義」。

そう、ここまで来れば「あっ!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
このマイケル・サンデル教授の著書が、昨年日本でも大ヒットしたからです。

「これからの『正義』の話をしよう―いまを生き延びるための哲学」というタイトルのこの本は、昨年日本国内で、発行部数が30万部を超えるヒット作となりました。


この本は残念ながらまだ読んでいませんが、「ハーバード白熱教室」も根底にあるテーマは同じはずです。

それは“社会に生きるうえで私たちが直面する、正解のない、にもかかわらず決断をせまられる問題”を通じ、“正義”について考えるという命題なのです。

アマゾンの商品説明の言葉を借りると、


-前略-
金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。
この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。
-後略-


これがこの番組の内容(=講義の内容)をも、シンプルに表しています。

実際の番組内では、こうした議題について、身近な例を提示しながら考え、討論していきます。

たとえば、「1人を犠牲にすれば他の5人が助かる場合、あなたならその1人を殺すか?」といった問いかけについて、学生達が両方の立場で議論を交わすワケです。


まるで自分が講義に参加しているかのような錯覚をしながらも、ある意味では世代や国家を超越した人類全体の「正義」について、否が応にも考えさせられます。


一見難しそうですが、教授や学生達にユーモアのセンスもあるので、臨場感も味わいながら楽しめるコンテンツだと思います。


もっともこれ、見るなら頭の冴えている時間帯をオススメします。
じゃないと、何も頭に入って来ずに寝てしまいますからね!(昨晩のコッキーみたいに^^;)


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