『鐵三角 TRIANGLE』(2007)
前回初めてレビューブログを書いたのですが、間の抜けた評論家のような格好悪い文体になってしまいました。『レター 僕を忘れないで』を素敵に紹介したかっただけなのですが。本当はそんなキャラでもないので今回からはフツーにT子の口調で書かせていただきます(笑)。
先日、東京国際映画祭提携企画として開催中の香港映画祭http://www.int-acc.or.jp/hkff/に行ってきました。オープニング作品はツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トーの3人がバトンタッチ形式で撮ったという異色の作品『鐵三角 TRIANGLE』3人とも香港映画界を代表する監督たちです(その個性は、これまたバラバラ)。どんな映画なのかあまりリサーチせずに観に行きました。どこからどこまでがどの監督の演出なのか、気になって気になってドキドキしながら作品を鑑賞いたしました(笑)。案の定、なんとなくですが雰囲気でわかったようなわからないような。この映画のスゴイところは3人の監督の意図するものが結局は同じだというところ。3人とも同じ思いを抱いて香港という街で生きているのだということがひしひし伝わってくるような、そんな映画でした。拝金主義と言われる香港社会の中で抱く疑問や葛藤を映画に込めたような気がします(単なる想像ですが)。サイモン・ヤム、ルイス・クーなどの俳優もよかったですがやっぱり私としてはラム・シュー(ジョニー・トー映画の常連!)が出てきたことによってパンチの効いた映画に仕上がったんだと勝手に盛り上がっていました。
実は私の原点は香港映画にあるのだと思っています。小学生の頃からでしょうか。家に帰ると母が香港映画を見せてくれました。当時も今も香港映画ばかりを見る人の人口というのはそれほど多くないのが現状です。バンバン人が倒れるようなノワール映画からアクション映画、ラブコメディ、武侠映画、ウォン・カーワイの撮る不思議な世界、フルーツ・チャンのリアルな香港を描いた映画など、香港映画にも色々あるんですけどね。これがどうも日本には定着してこなかった現実があります。そんな中で私は香港映画が大好きでした。いや、今も好きです。香港映画祭をきっかけに新しい香港映画ファンが増えるといいな・・・と切に思っています。韓国映画やドラマでいえば、ブロコリを見てくださる方もこうしてたくさんいらっしゃいますし、サークルなどでみなさんが楽しくお話されていてとても素敵なことだなあと日々感じております。そんなみなさんをサポートする意味でもブロコリも頑張っていこう!と日々思います。一緒に何か語れる仲間って絶対にいたほうが楽しいですよね。私が小学生だった頃はそれができなかったので。ではではまた近々映画レビューをアップしたいと思います!今週はコリアンシネマウィークのスペシャルゲストにインタビューです♪
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