昔は番犬
テレビ番組で、動物写真を撮るには下から見上げるように撮ると良いと勧めていました。動物に尊厳をもたせるためだそうです。
ではでは・・・ということで、我が家の老犬を撮影してみました。彼はカメラを向けると迷惑そうにそっぽを向いてしまい、うまく撮影できません。ちぇっ!(`ヘ´) だいたい彼は私のことが嫌いなのだと思います。
普段、散歩や食事の世話は父がしています。父が朝起きて顔を洗うと、ヒュイ~ンと甘えた声を出し、シッポを大きく振って玄関を睨んでます。父が出かけると、見えなくなってもずっと出かけた方角を見ています。
私が仕事から帰って来て声をかけても、こちらを向きません。頭をなでようと思って手を出すと、横か下を向いてしまいます。私が顔を近づけると身体を避けます。それでも私は懲りずに毎日そうしていますが・・・ヽ(゚▽、゚)ノ
しょうがないですよね。彼にとって面倒みてくれない私という人間を好きになるはずはありません。10年以上も一緒に生活しているから怒らないだけでしょう。ただ、父の調子が悪い時、たまに散歩に行きますが、その時だけは一生懸命シッポを振って、ニコニコした顔で私をじっと見て近づいてきます。わかりやすい・・・
彼はたぶん13歳くらいだと思います。鼻の周りの髭に白いものが増えました。身体は黒い毛で覆われていますが、その黒も最近は赤茶けてきました。また、昔は家人以外の人が門の前に立つだけで吠えたものです。呼び鈴より早く、便利でした。でも、今は人が入ってきても気がつかない時があります。お客さんが帰る時ようやく「Wo・・」と小さく声をだしたりして・・・
嫌がる彼にめげずカメラを向けて撮ったらこの表情です。尊厳を持たせることができたかどうかはわかりませんが、彼の迷惑だという気持ちが満ち溢れた表情であることは確かでしょう。彼の眼をズームして見ると、地面に這いつくばってカメラを構えた私が写っているから、彼は私を見てはいるようです。
私は彼のこと好きですよ。
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