2008/04/08 14:54
テーマ:徒然日記 カテゴリ:日記(ひとりごと)

不思議なダニエルさん


最近になってシーズン3を見終わった米国ドラマ「LOST」。
飛行機の墜落事故に遭い、奇妙なことが次々と起こる島で救助を待つ人々を描いた作品です。
そこには当然のように色恋沙汰や対立などの人間関係が醸成されるワケですが、主要キャストのなかに韓国人の夫婦がいるんです。

妻役は『シュリ』で有名なキム・ユンジンさん。一方、夫役は「24 TWENTY FOUR」にも出ていたダニエル・ディ・キムさんが演じています。

妻のキム・ユンジンさんは夫に隠れて学んだ英語を駆使して仲間たちとコミュニケーションをとりますが、ダニエル・ディ・キムさんは役柄上英語がまったく出来ないため、英語を話すほかのメンバーとの意思疎通に苦しみます。
ひょんなことから、いつの間にか妻が英語ぺらぺ~らになっていることに驚くダニエル・ディ・キムさんですが…

ドラマを観ていていつも引っかかるのが、ダニエル・ディ・キムさんの韓国語の発音。
役柄の上では英語が得意なキム・ユンジンさんですが、ご本人はもちろん韓国語が母国語です。
一方のダニエル・ディ・キムさんはというと、役柄上は韓国語しか話せないキャラクター。

しかし、どうもイントネーションが不自然なんです。
彼の話す韓国語には釜山訛りがあるようでしたが、外国人が話す韓国語は、ときに方言のように聞こえることがあるものです。
彼の韓国語の不自然さについては、IMXの某韓国人スタッフも言及していました。
つまり彼は、韓国人が聞いてもヘンな韓国語を操っていると。

そこでコッキーは思いました。
彼は韓国語ネイティブではなく米国系韓国人ではないか、と。
前述の通り「24 TWENTY FOUR」にも出ていたし、そこで流暢な英語を操っていたので、彼は米国生まれの韓国人ではないのかと考えたワケです。

仮にそうであるならば、この「夫婦」は、本来最も得意としている言語を苦手とし、反対に母国語を外国語として話していることになるのです。

「こりゃちょっと面白いぞ」と、米国のドラマに韓国語学習者ならではの楽しみを見出したコッキー。
と同時に、韓国留学時代のヘンな出来事を思い出しました。

当時コッキーは台湾人の親友と、韓国人の友人、ベトナム人のルームメートとよく遊んでいました。
全員の共通言語はもちろん韓国語。
ある日どういうワケか、台湾人と韓国人を連れて明洞の免税店に足を踏み入れることになりました。
観光客でもないのになぜ免税店に行ったのかは思い出せませんが、お店の方から見れば奇妙な3人組だったことでしょう。
それでも、一人の女性店員が日本語でコッキーに話しかけてきました。
商品の説明を、なかなか上手な日本語でしてくれる女性店員さんですが、その説明を聞いているコッキーを突付く輩が2名。
そう、台湾と韓国の友人です。
ふたりは日本語といえば「コンニチハ!」「アリガトー!」ぐらいしか知りません。
当然のように、「何言ってるんだ、通訳してくれよ」と要求してきました。
言われるままに通訳するコッキー。
しかしこれは、どう考えてもヘンです。
だって、「日本語を話す韓国人」が、「韓国語を話す日本人」に「日本語」で話しかけ、それを「韓国語を話す日本人」が「韓国語を話す台湾人」と「韓国語を話す韓国人」に通訳しているんですから。
店員さんが全員に韓国語で話せばすむことじゃあないですか。
途中のコッキーはどう考えてもいらないワケで。
台湾と韓国の友人もその方がラクな気が。

しばらくしたら、その場の皆がそれに気がつきました。
でもそうしたムダがなんとも楽しくて、しばらく会話を続けていました。
しかしコッキーたちはそれでも良かったでしょうが、店員さんは一体なぜ意固地になって日本語で話していたんでしょうか。一緒に楽しんでいたんでしょうか。
それとも、留学生たちの実践訓練の手助けでも?
いや、自分の日本語力アップの絶好の機会と捉えたのか。

今となっては彼女の真意は知る由もありませんが、奇妙で楽しいひとときでした。

…きょうは何とも取り留めのない日記になりましたね。落としどころもないし…
ところが最後に、ダニエル・ディ・キムさんについて調べて驚きました。
韓国の某ポータルサイトによると、彼は韓国出身なのだとか。
しかも釜山!
ということは、あの妙なイントネーションは本物の釜山訛りだったというワケか…それにしてもずいぶん拙い韓国語だが…彼の出演作に韓国の物はない。出演作はすべて米国作品…大学も米国で出ている…一体何歳のときに渡米したのだろうか…

ナゾは深まるばかりです。


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