2008/10/07 19:28
テーマ:読書日記 カテゴリ:日記(ひとりごと)

シャーロッキアン入門

Photo

小学生のころから本が好きで、「本だったらいくらでも買ってあげる」という母のことばを鵜呑みにし、むさぼるように本ばかり読んでいました。
母の予想を上回るハイペースで本を読み、次々に本をねだった挙句、「自分のお小遣いで買いなさい!」と呆れられたのも遠い昔、今でも本を肌身離さず持っているコッキーです。
(周りのひとがなかなか信じてくれないので、このエピソードは何度でも書きます!)

読む本は決まって小説ですが、ジャンルはまちまちで、純文学にライトノベル、外国文学、ときにはホラー小説、そしてミステリーと、現代文学を中心に色々な本に手を出します。

近ごろよく読むのはミステリーで、特に島田荘司先生の御手洗潔シリーズが好きです。
正直なところ文章力はそれほどでもないのですが、重厚なテーマと独自の日本人論が非常に面白いし、歴史の勉強になったりもします。そういう意味では、ミステリーそのものよりも根底にあるテーマや主人公の生き方が面白いのかもしれません。

そうした嗜好に因って、偶然手にした1冊の本があります。
タイトルは「御手洗潔対シャーロック・ホームズ」(著:柄刀一)。
タイトル通り、現代の名探偵であるところの御手洗潔が、かの有名な英国の名探偵シャーロック・ホームズと推理力を競い合うという中篇なのですが、これは非常に良質の作品でした。
前述の通り、これまでは、どちらかというとミステリーにおけるトリックや推理、犯人探しを楽しむというより、根底にあるものや人物に関心を持って推理小説を読んでいたし、明かされるトリックに驚かされた経験もほとんどなかったのですが、この作品はそうした部分が大変よく出来ていて、実に良い本に巡り会えたと感じました。

ただし、ひとつだけ問題がありました。
コッキーはシャーロック・ホームズシリーズを読んだことがないのです。
これはつまり、二人の名探偵に捧げるオマージュともいうべき作品のなかで出てくる、シャーロック・ホームズに関連した「ファンなら誰もが知っていたり、読んでにやりとしたりする」ような描写を簡単に読み飛ばしてしまうということであり、その分作品の面白さがわかっていなかった、ということに他なりません。

そういうワケで、書店で必然的に手に取ったのが、アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ作品でした。
まずは「シャーロック・ホームズ傑作集Ⅰ」を読了し、今は写真の「恐怖の谷」を読んでいるところです。
この「恐怖の谷」は三鷹の古本屋で100円で売っていたもので、背表紙には定価「220円」とあり、奥付には「昭和三十五年十月十日 初版発行」、「昭和五十三年一月二十日 二十三版発行」と記されています。
ページは黄ばんでいて字も小さいですが、おおよそ100年前の英国と米国を舞台にした物語は読み応えがありそうです。
感想はまたの機会に。



※ブログスキンを変えました。ブロコリマガジンのブログスキン、皆様も是非ご利用下さい!


[1]

TODAY 673
TOTAL 739455
カレンダー

2008年10月

1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブロコリblog