2007/01/06 05:53
テーマ:山
カテゴリ:趣味・特技(カメラ)
稚児車の紅葉
先日、6歳の姪が駄菓子屋で風車が欲しいというので購入しました。自分で息を吹きかけたり、風を当てたりしてクルクルまわして楽しそうでした。
写真は稚児車(チングルマ)という小低木の紅葉です。立山の室堂付近で撮ったのだと思いますが、古いので忘れてしまいました。紅葉した葉や残ったフワフワした花柱が光に照らされてキラキラしていました。この木は夏に白い花をつけ、その後花柱が伸びて花びらが散り、葉が赤く紅葉してきます。今頃は深い雪の下で次の季節を待っているのでしょう。
“稚児車”の由来は花柱にあるようです。そういえば伸びた花柱が子供の持つ風車のように見えます。マクロレンズを持っていないので、うまく撮れていないのですが・・・
高山に咲く植物たちはみんな可憐な姿ですが、厳しい環境に適応して生きる強さを持っているのだと思います。それは、その環境でしか生きていけないということでもあります。
私たち人間の適応能力は、自分が環境に合わせて変化するだけでなく、環境を変化させるということもあるようです。
先日、校庭に現れた猪が射殺されたというニュースを耳にしました。そのような報道を聴くと少し胸がチクと痛みます。人間にとって出現した動物は悪物なのかも知れませんが、相手は何か悪さをしようと企んでいたのではないでしょう。普段生きている場所に食料がなくて迷い込んでしまったかもしれません。人間よりも生きることに必死のはずですから・・・
今年も同じ場所で同じ花が見られますように。
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