2008/04/14 18:03
テーマ:徒然日記 カテゴリ:日記(ひとりごと)

いかじゃなくてとりだぜ


週末は久しぶりに実家へ。

行ってみると、家には弟しかいません。
両親と妹はコース料理を食べにどこかへ出かけてしまったのだとか。といっても彼は置いていかれたワケではなく、少しずつしか出てこないコース料理では、食べ盛りの彼の胃袋を満たせないという理由から、彼は潔く家で留守番することを選んだそうで…

そんなワケで質素な夕食-ご飯と味噌汁、アジの開き、梅干、김치-を食べ、語らう兄弟。
といっても18歳と29歳の男ふたりでは、会話が続くこともなく…ボーっとテレビを観ていたら、両親と妹が帰ってきました。

両親と妹は、今はやりの「エキナカ」で色々とおつまみを買ってきました。
サラダとか焼き鳥とか…そんなものを肴にビールを飲んでいたら、もう深夜の1時を過ぎているじゃありませんか。
もうきょうは遅いから泊まっていこう、ということで就寝(なーんて自転車で15分のところに住んでるんですが)。

翌朝、キッチンのカウンターには余った焼き鳥が。
中でも鳥手羽先の「いかだ串」はプラスチックのケースに入ったままで、手付かずの状態でした。
それに目をつけたのが妹。朝ごはんのおかずに「いかだ串」がうってつけだと思った彼女は、我々にこう言ったのでした。

「このイカ食べていい?」

……何ヲ言ッテイルンダコノ妹ハ。
その場にいた全員がそう思ったに違いありません。

「…おい、それはイカじゃないぞ」
「えっ! だってここに『いか串』って書いてあるよ!」
「だから、字をよく読みな。それにこの鳥肌、どう見てもイカじゃないだろ?」
「あっ、『いか串』じゃなくて『いかだ串』って書いてある!なんだ~、イカかと思ってた…」
「イ、イカだと思って買ったのか?」
一晩中、トリをイカだと思っていた妹。

「お母さんがかごに入れたんだよ。だから『きょうはお母さん、イカを食べたい気分なんだなあ』って思ったの」
娘に、「イカを食べたがっている」と勝手に思われていた母。

「ホントにずっとイカだと思ってたよ~」
そして、イカだと誤解されていたのにも関わらず反論も出来ずにキッチンのカウンターで一晩中悔しい思いをしたに違いないトリ、「いかだ串」。

わかりますよ、それぞれにそれぞれの思いがあったということは。
しかし食卓に上がった以上は、イカにせよトリにせよ妹の胃袋に入るという現実は変わらないのです。

大空を舞うトリと、大海原を泳ぐイカ(もっとも「いかだ串」は手羽先なので、飛べないでしょうが)。
この、まったく異なる生物を胃袋に入れる直前まで取り違えていたことの責任は誰が負うのか。
「いかだ串」という紛らわしい名をつけて妹を混乱の淵に突き落とした焼き鳥屋さんか。
それとも、「いかだ串」というネーミングの商品を、「筏串」とせず平仮名で印字することによって市民の混乱を招いた「エキナカ」のテナントか。
いや、どう見ても手羽先なのに、自分の目を信じずラベルの「いか」だけに心を奪われ、トリをイカと取り違えた妹か。

ちなみにコッキーは

イカも

トリも

好きです。

 

妹へ。イカの骨があんなにゴツかったら、「軟体動物」じゃなくなっちゃうぞ。


[1]

TODAY 98
TOTAL 739726
カレンダー

2008年4月

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
ブロコリblog