2008/04/28 20:52
テーマ:徒然日記 カテゴリ:レビュー・感想(本・雑誌)

소설 반도에서 나가라


村上龍の小説「半島を出よ」を読みました。
いや~長かった。
これまでに読んだ小説の中でもっとも長かったのはおそらく、トールキンの「指輪物語」だと思いますが、この本もなかなかの長さでした。「指輪物語」に比べるとずっと短いですが、難しい熟語が多くて(笑)、意外に難儀しました。
また、登場人物がやたら多い上に描写がかなり精緻なので、そういう部分に飽きつつも斜め読みができない性分のため、読了するのに時間がかかったのだと思います。

で、肝心の内容ですが、日本人としては結構ショッキングな話です。
舞台は2011年の福岡。
日本は経済破綻し、国際的に孤立しています。そんななか、高麗遠征軍と名乗る、金正日政策に反発する「反乱軍」が海路で福岡に侵攻、福岡は500人弱の高麗遠征軍にあっという間に占拠されてしまいます。
彼らの犯行声明により、すぐに12万人の大軍が北朝鮮を出発し福岡に到着する手筈であることを知った日本政府は、九州を封鎖。こうして九州は市民を残したまま高麗遠征軍の統治下におかれるのですが…

ざっとお話しするとこのようなあらすじなのですが、村上龍は執筆前に徹底的な下調べを行い、渡韓していわゆる脱北者にもインタビューをしたとのことで、とてもリアルさを感じさせるシュミレーション小説に仕上がっています。

文中にはかなりグロテスクな描写もあるため万人にお勧めはできませんが、読後感は意外と(あくまで「意外と」ですが)すっきりしていて、それでいて読み応えのある作品ですので、ゴールデンウィークに時間を持て余している方はどうぞ!
お貸ししますよ♪

以上、両足首捻挫中のコッキーでした。


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