2009/06/15 16:14
テーマ:街歩き カテゴリ:レビュー・感想(映画)

韓流シネマ 抵抗の系譜


先週の金曜日。
五反田で食事をしてお酒を飲んで、酔っ払ったひとを初台まで送って行ったら、終電がなくなってしまいました。

あまり酔っていなかったので、意を決して久我山まで歩いて帰ることにしました。
家に着いたのは101分22秒後。
歩行距離10.2キロメートルの旅でした。

ところで昨夜、NHKの教育テレビで放送していた番組をご覧になった方はいらっしゃるでしょうか。

番組の名は、「韓流シネマ 抵抗の系譜」。
映画プロデューサーの이봉우さんが、日帝時代にまでさかのぼって韓国映画の歴史を紐解くと言うドキュメンタリーです。

日本の統治下にあったころの韓国映画は、日本の厳しい検閲を通過したものしか上映ができませんでした。
これはもちろん、映画に反体制的な感情を煽る内容が盛り込まれていないかをチェックするためで、そのため映画監督を始めとする映画人たちは、風刺的な表現を駆使して検閲を通過してきたのだとか。

こうした時代を皮切りに、韓国の映画人は国内外の様々な障壁と闘いながら、劇中でも現実世界でも「自由」を獲得してきたそうです。

このように書いてしまうと簡単ですが(ドキュメンタリーを見て理解した気になるのも簡単ですが…)、体制に反発しながら自分だけの表現手段を通じて世に作品を発表する、そしてそれが世間に認められるということは、並大抵の労力では為しえないことだと思いました。
この番組を通じて、韓国の方たちのエネルギーやパワー、反骨精神を改めて感じ取ることができました。

非常に見ごたえのある番組でしたので、ご興味がおありの方は是非一度ご覧になってみてください。


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