2010/03/24 00:07
テーマ:私の“韓国の美をたどる旅” カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ハナヨ感想文①「 留まる 01 家庭料理 」

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「韓国の美をたどる旅」の感想を自分なりの視点で書いてみたいと想います^^


 

普段よりずっと遅く目が覚めた。でも、どうしても起きたくない。(略)
くたくたに疲れ果て、こんなふうにぐずぐずしたい日は、誰かに
無理やりにでも起こして欲しい。(略)
そして生気のみなぎるお膳を用意して欲しいと切実に思う。

この出出しの文章がとても好きだ。

率直で、みずみずしくて、彼の純粋さを切に感じる。
できるものなら、こんな朝を一日も早く彼にプレゼントしてあげたいものだと切に思う^^


20代で親元を離れて生活するようになったのは、
両親を楽にしてやりたいという気持ちからだった
が、親だから味わえるちょっとした楽しみを提供できなかったのは
親不孝ではないかと・・・

この文章にも共感するものがあった。

私は18で親元から離れて暮らし、自分で働いたお金で勉強してきた。親に頼ることを大人なのだから、恥と思ってもいたし、親に迷惑を掛けたくない、という想いもあったからだ。しかし、二十代後半で私が子供を持った時、それは今まで親不孝をして来たことだったと実感した。

私は子供を出産する時も実家には帰らず、東京の病院で、主人の母に面倒を見てもらえたら、と考えていた。
ひとつは東北に住む主人の両親にとって初孫でもあり、長崎に出産で里帰りしてしまうと、数ヶ月初孫を見せて上げられないだろうと危惧したことと、もうひとつは実家の母も40代の働き盛りであり、仕事を休ませることを申し訳なく思ったから。
しかしその時、妹からの手紙で、母が頼ってくれなくて泣いている、と言う話を聞かされた。面倒を掛けるのは申し訳ないと考えたことが、逆に母に寂しさを与えていたようだった。

最近私の一人娘も独り立ちし、親としてしてあげられることは少なくなったが、娘が帰って来ると、何やかやと世話を焼き、風邪気味と見ると、「靴下を履きなさい」と24にもなる娘に言ってしまう。

親ってそれが嬉しいのかな、と今頃思う。

主人は娘が気になってしょうがない人だが、私は日頃、独立した娘のことは放っておく方だ。それでも先日ふらりと帰って来た娘に、「何が食べたい?」と聞いたら「ママが作った春巻き」と言われ、「え~~」と言いながらもせっせと作った。

小さい頃から、娘は私が作る春巻きが大好きだった。
高級中華店で春巻きを出されても、大きな声で「ママのが美味しい」と言って、恥ずかしくなったものだ。

ところで私は自他共に認めるが、料理が得意ではない。
今頃になって、主人から「料理教室行ってみたら?」と言われる位なもの。
それでも娘は私が作った春巻きをたらふく食べた上、残ったものを全部持って帰ってしまった^^

この時私はこう思った。 ≪ごめんね、母の味が春巻きしかなくて・・^^;≫



「家庭料理」というお題で書かれているこの章には
韓国の食生活が書かれているが、それは日本の昔ながらの食生活とも通じているものがある

釜で焚かれたつややかで粘り気のあるご飯
光り輝く山菜、みずみずしく元気な野菜には
満ち足りた気持ちと期待感があり
日差しや霧、空気、岩や木までもが薬味となり添えられる
そんな五感を満足させてくれるお膳をに、お腹より心が先に一杯になる


そういえば昔は白いご飯が有り難くて・・と言っても私は戦時中にいたわけではないけれど、白いご飯はやはり貴重だった。母が自分はさておき、私達子供に沢山食べさせてくれていたことを、私は思い出す。


彼はこの旅で出会った方方の何方に対しても、とても敬意を払った対応をしていることが文面からしのばれる。或るおばあ様の嫁入り道具に書かれていた父親からの書について書かれている文面などを読むと、この人は(ヨンジュン)は本当に心根の優しい人だなと思う。
  
嫁いで来る時、お父様が、肝に銘じなければならない心構えや
身持ちをいちいち書いてくださったものだそうだ。
おばあさんの純粋で清らかなお人柄の背景には、
娘に対する父の愛が大きな役割を果たしていただろう。

こういう何でもない(失礼かも)エピソードをこんなふうな文章で取り立てて書けるあなたこそ、ご両親の大きな愛で育った人なんでしょうね^^本当にそう思う。文体も「・・・をしてくださる」「くださった」などがまた、彼の謙虚さが現れていて、読んでいても心地良い。


韓国のお膳は彩が美しい。
確かに彩りのある食事は目でも楽しめる。それって大切なことだと思うが、料理が上手でない私には結構大変だ。

ナムルは均等な大きさで秩序がある

彼の文章の中に「均等と秩序」という言葉を見つけて、「そうか、そうするだけでも綺麗で見栄えがいいかもしれない」と思った。

この本が発行されて、早いもので半年、今更だが、こうして彼の本の中から、色んなことを発見している。

仕事の合間に時間とゆとりがあった日には、こういう風に彼の本を紐解き、感想を書いてみようと思う。

しかし、私はこの本を一冊しか持っていない。(普通?それが意外とヨンジュニ家族の間では普通ではないらしい。)つまり、読む本と飾っておく本、或いは日本語バージョンと韓国語バージョン、というように二冊以上を持っているのが普通なのだそうだ^^先日オフ会で会った人達に聞いた時、それって当たり前、というような顔をされて驚いた(笑)

でもそれもわかる気がする。
私はじっくり読む時も、つい一枚一枚丁寧に捲ってしまう。これって、結構時間のロスだ^^;

今更だが、近い内にもう一冊買ってみよう^^


最後に感想をもうひとつ

彼の奥さんになる人はちょっと大変かもしれない、と日頃思っていたが、この書を読んでその想いが更に強くなった。

現代の味に慣れてしまった私達は昔の「おいしくないご飯」を好まなくなりつつある。
そんな環境で育った人であろう、彼のまだ見ぬ未来の伴侶はきっと・・・

「・・・・・健康食。でも・・・・君、嫌いなの?」

そう言って睨まれそう^^;

いや、それともそんなこと、まったく構わないよ~というほど、デレデレになるかのどちらかだろう。(個人の感想に因るものなので悪しからず^^;)


            kurumi 2010.3




 


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