2007/03/11 23:19
テーマ:東京 カテゴリ:趣味・特技(カメラ)

レストラン

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日本の食文化って世界に誇れるなあと、外食するたびに思います。その理由は、世界各国から入ってきた料理を自分たち風にアレンジしてバリエーションにとんだ種類の料理を食していると感じるからです。

パスタ料理のメニューとかに“和風”と書かれているのを見ると笑ってしまいます。このメニューはパスタの本場イタリアにはない料理なんだろうなあ・・・と。他にも和風ってつく和食の分類に入らない料理はたくさんあります。また、回転すしに行くと、牛肉やらマヨネーズを使ったサラダがあり、これって昔の日本人は知らないんだろうなと思います。お蕎麦屋のカレーうどんは和食?

和風というのは昔から日本人が使ってきた調理法で外国の料理を作ったものって言う意味になるようですね。逆は洋風とか中華風とかetc.になるのでしょう。日本人は、時代や社会の変化と共に入ってきた料理を自分たち風にアレンジし、いつの間にか新たなものを作り出しているようにも思えます。

 

おいしいと感じる味に「うま味」っていうのがありますね。グルタミン酸とかイノシン酸とかに代表されるアミノ酸がそれを感じさせる成分だとか。昆布、カツオ節、干しシイタケ等の出汁に入っているそうです。もちろん、他のたんぱく質にもあるんでしょう。

人間の味覚は基本的に「酸」「塩」「甘」「苦」「うま味」の5つに分けられるようです。これは多くの味を便宜上分けているのではなく、生理学的にそうなっているということでした。つまり、それぞれが別々の細胞で感じているそうです。これに温度と痛みの感覚が加わり、それぞれの感覚の強弱により様々な味が生み出されるということのようです。

「うま味」は海外でも「umami」というとか。日本の出汁文化から発見された味ですが、味覚としての表現が海外になかっただけで、おいしいと感じる世界の料理には大抵入っているようです。もちろん、たくさん入っていれば言い訳ではないし、他の味覚もミックスされて味は生まれるのですが・・・。

日本人が世界の食べ物を和風にアレンジする意味は、もしかしたら日本風「うま味」を出すアレンジかな~って思いました。

 

上記写真は東京・丸ビルのレストランです。ワイワイと多くの方がおしゃべりと食事を楽しんでいました。動いている人が亡霊のように写っていますが、にぎやかな雰囲気が感じられて良しです。

そこを振り返ると右のような景色です。

夜景を撮るとき露出をプラスに補正すると明るくてきれいです。

ちょうど瞳孔が開いてたくさんの光を眼が感じているのと同じということです。

  

 

 

 


2007/03/07 23:03
テーマ:東京 カテゴリ:趣味・特技(カメラ)

桜並木

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気象庁から桜開花予想が出たそうです。ちょうど職場で「今年の花見はいつにするか」と相談していたところでした。暖冬の影響で私の街では例年より半月も早いとか。3月中に満開になってしまうかもしれません。

右の写真は、今日職場近くでみつけた桜です。

春の日を浴びて伸びをするように開いていました。

              

この季節になると、桜と別れや旅立ちをテーマにした歌を耳にするようになります。暖かな私の街でも卒業式前後ではまだ桜は咲いていません。どちらかといえば入学式ころに咲きます。桜の歌は別れではなく、新しい世界へ飛び込む人の応援歌になるのかしらん。

日本の古くからの歌(短歌とかも含めて)で「花」というと「桜」を指すことが多いようです。しかも、視覚的に目に入った植物の花を表すだけでなく、「移ろい」「儚さ」「(桜)色」「散る」「美しい」・・・などなど多くのイメージが含まれていると言えます。これはきっと私だけがイメージしているのではなく、日本の多くの方がそう思っているのではないでしょうか。

 色は匂へど 散りぬるを   

 我が世誰そ 常ならむ

 有為の奥山 今日越えて

 浅き夢見じ 酔ひもせず           「いろは歌」

 

このことについて大学の講義で学びました。日本の文化は「うつし」であるのだと。過去に詠まれた多くの歌にある言葉が歴史的に繰り返され、1つの言葉から皆が似たようなイメージを連想させることになったと考えられるのだそうです。つまり、日本人であったら生まれながらにそのように思える心をもっているのではなく、言葉にまつわるイメージをどこかで学んで(?)いるということでした。

例えば“桜”は上記のようでしたが、“月”だったらどうでしょうか。私のイメージは「静か」「見守り」「女性」「秘密」「時」「凛」「待つ」「思い出」・・・(*^^*ゞ意外と感性がない私でした。

 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも

                     「小倉百人一首」より 安部仲麿 

そういえば、姪がまだ2~3歳だったころ、月を見て「きれいだねー」と母親(私の妹)に向かって得意げに話しかけていて、私はびっくりしました。「月がきれいだ」という感覚をもっているのか、それは姪にとってどのようなことであるのか。そしてなんと感性の強い子だなと思い、それを妹に聞くと、「いつも私がそういってるからだよ」とやや冷たい反応(_ _。)・・・シュン。つまり、姪自身がはじめから「月=きれい」と結び付けたのではなく、母親から伝達された言葉であったのだということです。

 

いろいろな感性を持って成長することは、論理的にものを考えることと同時に人間に備わった素敵な資質であると思います。そして、日本が歴史的に繰り返し作ってきた言葉のイメージって「いけてる」と私は思います。

 桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ

 涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった

                         「桜」 by コブクロ より

桜に「旅立ち」のイメージがあるのは、日本の春が活動の終わりであり始まりの季節だからでしょうか。

 

上記の写真は、2年ほど前の4月に東京・大塚で撮影しました。ブロコリの“あなたの街のBYJが似合う風景”に投稿した「住宅街の春」の続きの写真です。実はこれとあれとどちらの写真を投稿しようか迷いました。どちらにしても、休日の午前中、ジーンズにカーデガン姿のヨンジュンさんが本を抱えてここを歩いている・・・というのを想像しました。

この後、ランドセルがまだ大きく見える男の子の入学の記念と思われる写真を撮っている親子にも出会いました。花びらが舞う桜とそのシーンは合いすぎるほどで、そこをタイミングよく通りかかった私まで嬉しくなってしまいました。


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