陰謀に屈す
先日の日記ではテレビが壊れたことを書きましたが、とうとう陰謀に屈することとなりました。
ハイ、買ったんですテレビ。
とある価格比較サイトでテレビのランキングを見ていた週末。
「ふ~ん、やっぱりA○UOSは売れているんだな…V○ERAも人気のようだ…フムフム」
などと、あくまで「自分には関係のない代物」のランキングをボヤッと見ていた(つもり)ワケですが、気がついたら手ごろなサイズとお値段のテレビの決済が完了しているではないですか!
断っておきますが、決して衝動買いをするようなタイプの人間ではありません。
それに、テレビっ子というワケでもありません。
思えば、韓国にいたときもほとんどテレビのない生活をしていたものです。
寮に住んでいたのですが、その寮は部屋にテレビを置くことが禁じられていて、テレビはたった1台だけ1階の休憩室にあるのみでした。
外国でその国の番組を観るというのは、留学生にとっては意味のあることですが、休憩室に1台だけ置いてあるテレビなど、誰かによってめまぐるしくチャンネルが変えられるだけで、とても落ち着いて観てなどいられません。
だからテレビを観ることなどそうそうに諦めたのです。
そいう過去を経て、再び訪れたテレビなし時代。
歴史は繰り返すのです…が。
ネットでカンタンに買い物が出来るというのは恐ろしいもので、そんな人間にすら買い物をさせてしまうんですねェ。
ハッ!もしや、これも陰謀ではないか。
イヤ~、消費社会って恐ろしいですネ。
テレビ早く来ないかなぁ~ 楽しみだな~
と、買ったら買ったで、その到着が楽しみなコッキーでした。
コ、コレは陰謀かい?
今から2週間半前の週末、家のテレビでサッカー中継を観ていました。
夕方に試合は終わり、その後も何となくテレビを点けっぱなしにして読書をしていたら、「ブツン!」というイヤな音と共にテレビの電源が切れました。
最初はリモコンでも踏んでしまったのかと思ったのですが、手元にリモコンは見当たりません。
テレビの近くに寄って本体の電源を押してみましたが…こやつ、ウンともスンとも言わないじゃありませんか。
背面のプラグを抜いて、再度差し込んでから電源を入れてみようと試みたものの、これも効果はありません。
二口あるコンセントを入れ替えてみても、やはり電源は入らず。
テレビが壊れました。
翌日のニュースで、地上波デジタル放送、所謂「地デジ」の普及率が思いのほか低い、という話題が大きく取り上げられていました。
コレだ!コレに違いない!!
地デジが思ったよりも普及していない。
つまり、地デジ対応テレビも思うようには売上を伸ばせていない。
皆、アナログテレビで満足しているのではないか?
地デジ対応テレビを買わせるためには、アナログテレビを壊せばよい。
だから、買って3年のコッキーのテレビも壊れた。
そう、つまりコレは、テレビメーカーとテレビ局の陰謀なのだ。
だからうちのテレビは突然壊れたのだ。
そうコッキーは確信しました(本当は妄想ですが)。
「テレビが壊れたら、新しいテレビを買う」。
これは当たり前のことなのか?テレビは生活になくてはならないものなのか?本当に?
コッキーは自問しました。
実際に、ネットで地デジ対応テレビの値段を調べたり、家電量販店に足を運んだりもしました。
しかしこの2週間ちょっとの間で、テレビがなくてすごく困ったことはひとつもありませんでした。
最初のうちは、朝目を覚ますと半ば機械的にリモコンに手を伸ばしていて、「あ、テレビは壊れているんだった」と思い出すような状態だったのですが、今ではもうそういうこともなくなりました。
むしろ週末は音楽を聞いたり読書をしたりして、なかなか良い時間の使い方ができているようにも思います。
もちろん、テレビを観て何かを考えたり、学んだり、情報を仕入れたりすることはできますし、テレビを否定するつもりはありません。
ただ、自分はあまりテレビを観る方ではないと思っていたのに、起きたらテレビをつけるというようなことがいつの間にかほとんど習慣になってしまっていたことに、若干の驚きを覚えたのです。
でも今は、テレビがない生活に慣れてきましたから、当分の間はこのまま過ごしてみようかと思っている今日この頃です。
でもこれから2011年にかけて、どんどんテレビの値段は下がっていくんでしょうね…いつまで耐えられるかなぁ。きっと、テレビを買いたくなってしまうんでしょうね(笑)
いろいろあるでしょう。
毎日ばたばたしていたら、もう師走。
このブログも、ほぼ1ヶ月ぶりの更新となってしまいました。
この頃は仕事も私生活も忙しくて、時間があっという間に過ぎ去っていく毎日です。
そんななか、コッキーの誕生日と弟の誕生日を兼ねて、家族で食事をしました。
弟はもう19歳。オムツを替えたりミルクを作ったり、幼稚園の送り迎いをしたりしていたのがつい昨日のようです。
って何を親みたいなこと書いてるんだなどと思われてしまうかもしれませんが、妹にも同じようなことをしていたので、まるで子供を二人育てたような心境です(笑)。
そんな弟は、めでたいことに進路が決定し、自動車の教習所にも通い始めたのだとか。
日々成長していく彼の姿は、なかなか刺激になります。
兄も頑張らなくては!という気持ちになってきます。
ところでこの日、意外な人が韓国語の勉強をしていることを知り、驚きました。
なんと、父がハングルを読めるようになっていたのです!
韓国語学習者がハングルを覚えるとき、よく反切表という表(縦軸に子音、横軸に母音を並べ、組み合わせた文字を読んだり書いたりするためのものです)を使うのですが、父は学校で(父は教師なのです)、生徒さんがコピー機に忘れて行った反切表のコピーをとり、それをトイレに貼ってハングルが一通り読めるようになったそうです。
ハングルは表意文字ではなく表音文字なので、読めても意味を理解できるようになるワケではないのですが、それでも短期間で父が突然ハングルを読めるようになっていたときの驚きは、ちょっと筆舌に尽くしがたいものがあります。
しかしこれは息子としても韓国に住んでいた者としても非常にうれしい驚きでした。
なぜなら、ここまで韓国に関心を持ってくれたのは、家族の中では父が初めてだからです。
でもトイレではなく、もっと良いところに貼って欲しかったなあ。
机とか、手帳にはさむとか、いろいろあるでしょうに。
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