2008/05/22 15:08
テーマ:徒然日記 カテゴリ:スポーツ(サッカー/フットサル)

涙のPK戦


マンチェスターユナイテッド対チェルシーFC。
このイングランドの名門クラブ同士の対決となったUEFAチャンピオンズリーグ2007-08シーズンの決勝が、日本時間の本日3時45分から行なわれました!

毎年コッキーに寝不足を強いる、ヨーロッパNo.1のクラブチームを決めるこの大会は、必ずと言っていいほど、ドラマチックな試合展開になります。
というワケで、ことしも遅刻の恐怖に怯えながら観戦。のはずが、目が覚めたのは5時を回ってからでした。
この時点でスコアは1対1。
ゲームは最後まで動かず、赤塚不二夫風に言うとドキドキがムネムネなPK戦に突入しました。

マンチェスターユナイテッドは、今シーズン世界最高のプレーで観客を魅了し続けたイケメンポルトガル人、クリスティアーノ・ロナウドがまさかのPK失敗。
チェルシーが俄然有利になり、チーム初の優勝に大手をかけます。
ところがチェルシーは、5番目のキッカーでありゲームキャプテンのイングランド代表DFジョン・テリーが、痛恨のキックミス。モスクワのピッチに降りしきる雨に濡れた芝に足をとられたのか、それとも120分の激闘にカラダが悲鳴を上げていたのか…
これを決めれば優勝という場面でキックを外したテリーは、そのままピッチにひざを抱えてうずくまりました。

PK戦というのは本当に恐ろしいもので、こうなると精神的優位に立つのはマンチェスターユナイテッド。
6人目、7人目のキッカーがきっちり決めると、最後はGKのオランダ人ファンデルサールが、フランス人FWニコラ・アネルカのキックを見事に止めて、3度目の優勝を決めました。

歓喜に沸くマンチェスターユナイテッドの選手、監督、スタッフたち。雨のなかで喜びを分かち合います。
一方チェルシーのイレブンはただただ茫然と立ち尽くし、ピッチにくず折れる者もいました。

テレビカメラは、PKを外した両チームのシンボルを捉えました。

マンチェスターユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウドは、うつぶせに倒れて号泣しながら、優勝の喜びを噛み締めているようでした。自身がPKを外したときは、きっと目の前が真っ暗になったことでしょう。それでもチームは勝利を勝ち取りました。「絶対に優勝するんだ、おれたちが勝つんだ!」という強固な意志の元に戦った結果です。

チェルシーのジョン・テリーもまた、双眸から涙を溢れさせていました。もっとも彼の涙は、ロナウドの流した涙とはまったく意味合いが違うものです。
PKを外した瞬間、目前にあった「優勝」の二文字が、優勝カップが、手のひらからするりと逃げていきました。

ふたりが流しているのは同じ涙ですが、まったく違う涙でもあります。
彼らの頬を伝う涙、特にテリーの悔し涙は、コッキーの涙をもまた誘ったのでした。
ここまで奮闘した両チームの明暗を分けるのがPK戦というのは余りにもかわいそうな気もしますが、勝負というのは残酷なものです。

ことしもまた、最高のゲームを見せてくれたUEFAチャンピオンズリーグ。欧州一のチームとなったマンチェスターユナイテッドは、この冬に日本で開催される第5回クラブワールドカップのヨーロッパ代表として来日することが決まりました。

いやあ、本当に素晴らしかった!
え?じゃあちゃんと起きて最初から観ろ?だって眠かったんだもん…

 

※ところでマンチェスターユナイテッドには、ふたりのアジア人プレイヤーがいます。韓国代表の朴智星(박지성)と、中国人の董方卓。このイングランドのビッグクラブでアジア人がプレーするというのは、とてもスゴいことなのです。特に박지성は準レギュラーとして活躍。この日の決勝ではベンチ外となってしまったようですが、歓喜の輪のなかに彼の姿を見つけて、同じアジア人として誇りに思いました。おめでとう、박지성!


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